いったい、何があったんだい?
キミは哀しいことがあると星を眺めると言っていたよね。
今日どんな哀しいことがあったんだい?
いや、それがさぁ、またやっちまったんだよ。
やっちまったって、まさか、あれかい?
そうさ、またやっちまったんだよ。
**************
僕が星を眺めるときはいつも決まっている。原付の鍵を職場のロッカーに置き忘れてしまった時だ。おかげで、徒歩50分前後の夜道を歩くハメになる。
嗚呼、哀しい。
深夜0時を過ぎた夜道。駅前ではコンビニや居酒屋、ラーメン店がまだやっているが、郊外になれば、開いている店はなくなる。そうなってくると楽しみは歌を唄うことだ。
薄暗い道で、なりきって歌う。
これ、案外、楽しい。
最後の川を渡ると、そこは広大な田園地帯になる。街灯も少なくなり、気温も明らかに2度下がる。ふと淋しさがこみ上げる。そして、僕は星を眺める。
都会とも田舎ともいえないこの街で微かに瞬く星。願いを運ぶ流星には出逢えない。
「何やってんだか…。」
ふと我に帰る。
性懲りもなく鍵を忘れ今宵も歩いてる。
嗚呼、哀しい。
キミは哀しいことがあると星を眺めると言っていたよね。
今日どんな哀しいことがあったんだい?
いや、それがさぁ、またやっちまったんだよ。
やっちまったって、まさか、あれかい?
そうさ、またやっちまったんだよ。
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僕が星を眺めるときはいつも決まっている。原付の鍵を職場のロッカーに置き忘れてしまった時だ。おかげで、徒歩50分前後の夜道を歩くハメになる。
嗚呼、哀しい。
深夜0時を過ぎた夜道。駅前ではコンビニや居酒屋、ラーメン店がまだやっているが、郊外になれば、開いている店はなくなる。そうなってくると楽しみは歌を唄うことだ。
薄暗い道で、なりきって歌う。
これ、案外、楽しい。
最後の川を渡ると、そこは広大な田園地帯になる。街灯も少なくなり、気温も明らかに2度下がる。ふと淋しさがこみ上げる。そして、僕は星を眺める。
都会とも田舎ともいえないこの街で微かに瞬く星。願いを運ぶ流星には出逢えない。
「何やってんだか…。」
ふと我に帰る。
性懲りもなく鍵を忘れ今宵も歩いてる。
嗚呼、哀しい。