その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

英雄サンダル

2005-08-18 11:04:10 | その名も、たぁちゃん。
いつ買ったサンダルだろうか。大学のために千葉に一人暮らしをしたことがあるが、その時に持って行った記憶がある。浪人生の時に買ったのか、高校生の時に買ったのか、どちらにせよ、10年近く昔に買ったサンダルである。
このサンダルはビーチサンダルの進化版という感じのもので、夏限定で使ってきた。だから、そんなに長い付き合いだったとは、改めて驚かされた。

先日、越谷のしらこばと水上公園に履いて行ったのだが、家に帰るなり大破したのだ。

サンダルにとって、自分の仕事をしっかりこなして果てる最期は本望だったのではないだろうか。僕は、サンダルの最期を称え、こうしてブログを書いているのだが、ふと、サンダルが果てた日の出来事を思い出した。

しらこばと水上公園には、原付で出かけた。案の定、朝は車の大渋滞。広くない道だから、所々歩道にお邪魔してスイスイと、道を泳いで行った。今にも夕立ちが来そうな重たい空になったので、早めにプールから退散し、原付ならではの小回りでごみごみした道を抜けていった。ふと気付けば、空は明るみ出したので、、あちらこちら寄り道をして、我ながら充実した休日を過ごした。そうしているうちに日が暮れ、心地よい風を受けながら走っていると、程良い疲れからボケッとしだした。そんなとき、ちょっとしたカーブで、えんせきに正面から突っ込みそうになり、慌てて避ける際に、バランスを崩し、原付から降りた。かっ飛ばしていたので勢いが強く、原付から引き離されそうになったが、必死にハンドルを握り、勢いを鎮めた。
この原付は先日事故に遭い、先日修理から戻ってきたばかりでピッカピカなのだ。だから、ここで傷ひとつ付けるわけにはいかないのだ。
どうやらこの時の必死な減速行為でサンダルが命を削ったようである。
原付は無事に止まってくれて、何事もなかったように、そこから走り出した。
ここで急遽予定を変更して、ラーメンを食べる事にした。以前にブログで紹介した「みそや」である。白みそラーメン、赤みそラーメンが唯一食べれる隠れた名店だ。この日食べたのは、みそラーメンではなく、豚キムチラーメン。これがまた珍しく、スープは和風だしの塩なのだ。スッキリ、ピリッ、なのだ。餃子3つと半ライスのAセットだったので満腹になった僕は、今度こそ家に帰る事にした。この時、サンダルに異常はなかったのだが、家に着き玄関でその生に幕を降ろした。

つまり、このサンダルは、ビーチサンダルとしてではなく、原付を守るために果てたのだ。どおりでヘンテコな場所が壊れたわけだ。サンダルにとっては、不本意な終わり方であっただろう。しかし、たぁちゃんを家に送り届けるまでは必死に耐え、玄関で命尽るとは、なんて主人想いなんだろうか。涙は出ないけれど、感激である。

―サンダルを英雄として称える―

まぁ、英雄をいつもふんづけていた僕は、神といったところだな(^_-)〆☆