★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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【本】告白

2010-08-30 22:02:50 | 本【小説・日本】
         『告白』            湊かなえ            双葉社
【comment】
2009年本屋大賞第1位の本作は、中島哲也監督、松たか子主演により映画化され、かなり話題を呼んで大ヒットした。
  映画『告白』の感想はコチラ

私は、この映画に物凄く衝撃を受けて、映画への評価を5点満点にしたけれど、畳みかけるような負の連鎖に一種のホラーめいたものを感じて、物語そのものを好きにはなれずに、きっと読後感の良くないであろう原作に手を伸ばすことを躊躇していた。
だが、とうとう読んでみちゃった―

 
   で、、、スゴイ本だったっ
                           (5点)

あまり乗り気でなく読み始めたわりには一気に読み終えた。
いや、、、読み終わるのが勿体ない気もして、原作に忠実だったことが分かった映画の場面を思い浮かべながらクソ丁寧に読んでしまった。
スッゴク嫌な話に辟易としながらも、それが愛おしいという物凄く矛盾した感覚を味わいながら。

だけど、読了後に、「もし映画を未見でこの本を読んだら、もしかしたらそういう感覚にはならなかったかもしれない―」と思った。
「きゃ~~~何て嫌な話なの嫌いっっっ」とか言っちゃってたかもしれない―
 
  -story-
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく―


さて、中1の最終学期の最終日、担任の爆弾的な告白から始まる本作は全6章から成っている。
 *第1章 聖職者  1-Bの担任(悠子先生)の告白  ≪復讐者、賽を投げる≫
 *第2章 殉教者  2-Bの学級委員(美月)の手紙  ≪傍観者、飛んで火に入る≫  
 *第3章 慈愛者  少年B(直樹)の母親の日記   ≪偏執者、それは砂の城≫
 *第4章 求道者  少年Bの回想            ≪抑圧者、煉獄に嵌まる≫
 *第5章 信奉者  少年A(修哉)の遺書        ≪母慕者、浅知恵に溺れる≫
 *第6章 伝道者  1-Bの担任の電話         ≪復讐者、賽の河原は・・・≫

各章の簡単な説明をさせて頂きましたが、「章の後ろの≪≫に書いたのは何だ?」と疑問をお持ちの方もおいででしょうね。各章のタイトルが綺麗に纏まり過ぎではないか?と思いましたので、勝手ながら私が別のタイトルをつけさせて頂きました―と悠子先生風に言ってみたりして(笑)~

いや~~~それにしても、よくもまぁ~皆さん、自分勝手なことをグダグダグダグダ言っちゃってるのでしょう?ってくらい自分勝手な言い分のオンパレードでしたね(汗)
そして、どんな運命の悪戯ならば、こんなにも全てが悪い方へ悪い方へと向かっちゃうの?と思わせる究極の負の連鎖なんでしょうか。
その構成の巧さには舌を巻きました。

で、、、私は、映画を観た時に、“究極のフィクション”として凄い話だと思ったのですが、原作を読んで、その思いを新たにしましたね。
この話には、“愛娘を殺された憎しみを抱える母親兼教師”、“クレイマーでモンスターペアレントである母親”、“苛めを楽しむ中学生”、“マザコンで頭脳明晰な男の子”、“甘ったれで自らが抱えるコンプレックスを持て余す男の子”、“冷静で正しくあろうとしながらも愛に飢えた女の子”、“勘違いの正義に燃える自分大好きな教師”、、、など、もしかしたら実際にいそうな人々がザクザクと出てきますが、だからと言って、どこか微妙にズレていたと思うんですね。
その微妙なズレこそがこの物語の魅力であり、現実の仮面をかぶった非現実―とでも言いましょうか、その独特の匙加減に、ピッタリとハマった方は面白さを感じると思うのですが、それが合わないと、ただの嫌な話で却下されそうな気もしました。
それから、個人的には、やっぱりこれはただのエンタメとして受け止め、現実と重ね合わせるようなことは止めた方がいいように思いました。
例えば、「この本で、苛めは良くないということを分かってもらおう!」的な気持ちで中学生に読ませるのはどうなぁ~って気がしましたね。

さて、私、映画の感想でもコチラでも内容にあまり触れず感想を書いています。
担任の言葉や犯人の言動に、「なるほど~」と思う記述が多々あって、読んでいる時は「ここは感想を書く時に引用しようっと♪」とか思ったりしたのですが、、、止めました。
ちょっと引用しただけだと誤解を生みそうだからです。

そして、本作は、第1章だけでもかなり独立していると思いますし、それに続く章も独立して完成度が高いと個人的には思うのですが、小説の中で「ほほう!」と思っても、何故か心に響いてくるようなものはない。凄い作品なんだけど、凄いホラーを読んじゃったような読後感なんですね。
なかなか類を見ない一種の傑作だと思うのですが、満点をつけたわりにはテンションは低めかも(笑)

さてさて、我ながらとりとめのない感想ですが、、、最後に一言だけ。
私、筆者の湊さんが怖いです。
正しいというか当たり前の常識を書いている時も、残酷な殺人の場面を書いている時も、登場人物の感情の吐露を書いている時も、一定の冷たさを感じたんですね。
どこか異次元から何かに制裁を加えているような、、、目に見えない冷やかさのようなもの―それが怖くて怖くて、、、空恐ろしかったのです―
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デイ・オブ・ザ・デッド

2010-08-25 13:22:15 | 映画【た行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
アメリカ・コロラド州レッドヴィルで24時間の検疫隔離演習の命令が下され、ローズ大尉(ヴィング・レイムス)率いる州兵が道路封鎖を開始する。この街出身のクロス伍長(ミーナ・スヴァーリ)は町内の巡回に出かける。実家に立ち寄った彼女は、母親が高熱を出しているのを知り病院に連れて行くが、ロビーは診察を待つ人々でごった返していた―
     監督 : スティーヴ・マイナー

【comment】
ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けたゾンビ映画3部作の最終章『死霊のえじき』をリメイクしたそうです~
オリジナルは未見ですが、猛暑を少しでも涼しく感じたくって観てみました

で、、、R15のゾンビ系映画なので、時々かなりグロイシーンはあったけれど、そんなに恐怖心を煽られることなく楽しく鑑賞出来ちゃいました。
だから猛暑を吹き飛ばすことは出来なかったけれど(笑)、なかなか気に入っちゃった~
 
コロラド州の田舎町が、突然、演習という名目で軍により封鎖される。
町では、風邪のような症状の人々が増え続けていたが、他にさして異常があるようにも思えなかった。
だが、高熱を出して苦しむ人々が、鼻血を出した後、、、急激に体に変調が見られ、まるでゾンビのようになって、次々と人間を襲い始めた。
怪物と化した人々は増え続け、町は地獄絵図のような様相を呈してきた。
軍により派遣されていたクロス伍長は、仲間と共に必死に生き残りをかけて戦うが―

 
主に活躍する人々はコチラで~す
あまり有名な方はいませんが、マライア・キャリーの夫ニック・キャノンがいい味出して活躍しています。
あと、ウィング・レイムスが軍人として出ていますが、わりと早い段階で怪物になっちゃいます。かなりグロイ風貌でしたよ~
 
で、、、こういう映画のお約束なのか、まずは若いカップルのイチャイチャシーンから始まる本作ですが(笑)、わりとアッサリと場面展開して、軍人さんたちがクローズアップされます。
若いカップルの男の子と、軍人の綺麗なお姉さんは実は姉弟の関係で―ってことなんですね~だから、この姉弟を中心に話が進むわけです。

で、、、この映画、ゾンビ映画と認識して観たんですが、墓場からドピャーっとゾンビが現れるわけではなくって、どうやら変な細菌によって人間が次々ゾンビ化しちゃうって展開なんですね~
まるでバイオハザードみたいなんですが、そのせいか、ゾンビもバイオハザードのリッカーみたいに、やたらと速くて、物凄いスピードで獲物である人間に襲いかかり、天井を這ったりしていて妙に新鮮でしたね。
あと、ゾンビになっても人間の時の記憶や感情が残っている―という設定でして、その点が私はとてもツボでございました。
 
なかでも
“菜食主義者の恋するゾンビ君”がキャワイイ~
いや~~~新鮮、新鮮ピチピチ
このキャラ登場のせいで、物凄く映画を気に入ってしまいましたよ(笑)

ホラー映画としたら、妙~に画面が小奇麗でゲームっぽいし、グロイんだけど何故かそんなにキモイわけでもないし、首チャンパなどのシーンが多かったり、主人公たちが追い詰められたリするんだけどイマイチ緊迫感とか恐怖感とかないし、、、で、物足りないといったらそうなのですが、、、このゾンビ君が可愛くて、可愛くて

それと、この可愛いゾンビ君で『ショーン・オブ・ザ・デッド』を思い出しちゃったのもポイントが高かったのよ(笑)
ショーン~では、ゾンビと化した親友をペットのように飼うところで終わったので、コチラも是非可愛いゾンビ君に明るい未来を(無理か・汗)―と願ったんだけど、、、

ってなわけで、呆気なくセンスないラストに呆然としつつも(笑)何だか気に入ってしまいました~         (それでも点数は3点・笑)

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魔法使いの弟子

2010-08-20 09:10:55 | 映画【ま行】

ぽっと時間が出来たので観て来ました~

【story】
今は亡き魔法使いの最高指導者の後継者を1000年近くも探してきた魔法使いバルサザール(ニコラス・ケイジ)は、その運命を持つ若者デイヴ(ジェイ・バルシェル)を見いだして自分の弟子にする。しかし、デイヴは気弱な物理オタクだった―
   監督 : ジョン・タートルトープ 『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』

【comment】
      フツウに面白い方だとは思うのですが・・・
・・・・・いかんせん弟子役の男の子が
イケメンじゃないにも程があって・・・

   
    バルサザール        ヴェロニカ(モニカ・べルッチ) ホルヴァート(アルフレッド・モリナ)
        
さてさて、太古の昔から人間たちの与り知らぬところで魔法使いたちが壮絶な戦いを続けていました―
善なる魔法使いマーリンの後継者たち≪マーリニアンズ≫と世界征服を企む邪悪な魔法使いモルガナ率いる≪モルガニアンズ≫の戦いです。
ある時、マーリンはホルヴァートの裏切りにより命を落としますが、その時、ヴェロニカはモルガナを封印すべく自身に閉じ込めます。そしてバルサザールは、人形の形をした監獄にホルヴァート、モルガナと融合したヴェロニカ、それから凶悪なモルガニアンを閉じ込め、マーリンの遺言に従って、マーリンの力を受け継ぐ子どもを1000年に渡って探し続けてきました。
マーリンの力を受け継ぐ子どもこそがモルガナを倒す力を持っているからです。
  
そして、現代のニューヨークで、バルサザールはやっと運命の子ども・デイブを見つけます。
ところが、アクシデントからホルヴァートが復活してしまい、
バルサザールはホルヴァートと戦いますが、10年間閉じ込める魔力のある壺に二人とも吸い込まれてしまいます。
 
10年後、壺から解放されたバルサザールとホルヴァート。
バルサザールは、物理オタクに成長したデイブを見つけ出し、弟子として魔法の特訓をします。

一方、ホルヴァートはモルガナを復活させようとしますが―
 
ちょっと“あらすじ”を書いてみたけれど、設定などはよく考えられていて面白いと思います。
最初っからナレーション付きの説明シーンがあって、世界観を説明してくれるので、、、まぁ~親切だったとも思うんだけど、、、
う~~~ん、、、どうなんでしょう?小さいお子さんだと世界観に馴染み切れずにその時点で???になっちゃうかもなぁ~っ思っちゃった。
それに、どう~もお話が雑で、詰め込み過ぎな上に整理されていないように感じたなぁ~
『ジャンパー』並みのサクサクしたご都合主義だったし、、、

で、、、この作品って、私の住む地域でも吹き替え上演オンリーだし、ファミリー向け、子ども向けのつもり満々なんだろうけど、、、子どもが観てもそんなに面白くないんじゃーないかなぁ~
魔法使い物ってワクワクきても良さそうなものなんだけど、、、魔法シーンにそんなにワクワクこなかったし、笑いどころも妙にオヤジギャグ的だった気もして、、、
 
役者さんはいい役者さんが揃っていたけど、、、
まず、ニコラスは頑張っていたと思いますね。
フィットするズラに革のコート、魔法を使う時のポーズなどは、あちゃ~の『ゴーストライダー』の時より全然イケていましたね(笑)
で、、、個人的には、モニカ・べルッチの出番が少なくて残念。
あの“本物の魔女じゃないの?”的な妖艶な美しさをもっと映画の中で活かして欲しかったなぁ~
アルフレッド・モリナは安心してみられる悪役さんで(笑)、今回も安定した悪ぶりをノノリで見せてくれました~
 
さて、問題は“魔法使いの弟子”デイブなんですぅ~(汗)
・・・常日頃自分の子どもに、「人の容姿の悪口を言ってはいけません」とか言ってるんだけど、、、どうしても我慢できないので叫びます。
 ブチャイクだしキモイ系なのよ~きゃ~ゴメンナサィ!言い過ぎです!
誰かいなかったのかしら?他に。
物理オタクだったとしてもよ~湯川先生の例もあるんだし(笑)、もうちょっとイケメンであってもいいはずだと思うんだけど、、、

どうしてもデイブを引いて見ちゃったせいか、魔法の修業にしても、「頑張れ~」って気持ちが起きなかったし、魔法を使えるようになっても、「ヤッター」とか思えなかったし、大活躍しても、「スゴイっ」とか思えなかったのは致命的で・・・
だから、尚更ワクワクしなかったのかもなぁ~
 
デイブは恋もしちゃっていましたが、、、う~~~ん、、、
 
そうそう、、、本作には、ミッキーの『ファンタジア』を思い出させるシーンがあったそうですね~
未見なので何とも言えませんが、お掃除のシーンのようです。
あそこもなぁ~そんなにワクワクこなかったなぁ~
「何やってんの?デイブったら・・・」って引いちゃった感じ(汗)

で、、、観終わってから、なんとなく雰囲気が『ダレン・シャン』っぽかったなぁ~と思い到りました。
魔法使いのたまごとヴァンパイアのたまご。魔法使いの世界もヴァンパイアの世界も善と悪が果てしなき戦いをしている―ってところで。
   どちらもイマイチ地味かなぁ~でもダレンシャンよりコッチが好きかも  (3点)

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【本】マドンナ・ヴェルデ

2010-08-18 18:32:18 | 本【小説・日本】

        『マドンナ・ヴェルデ』         海堂 尊         新潮社
【comment】
本作は、海堂さんの『ジーン・ワルツ』『医学のたまご』の関連作品だ。
どちらかというと『ジーン・ワルツ』との2部作といった感じだろうか。

『ジーン・ワルツ』は、産婦人科医・曽根崎理恵を主役に、医療崩壊、医療事故、少子化問題、人工授精、代理母出産、、、などの問題提起をしながら、理恵が関わる代理母出産について描いており、一方本作は、時系列をほぼ同じくして、理恵の子どもを代理母出産することになった理恵の母・みどりを主役に、みどりの視点で描かれている。
単独で読んでも面白いとは思うが、出来れば『ジーン・ワルツ』と併読した方が良いと思う。

  -story-
「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの―」みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。五十五歳で、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。


面白かったので、またまた海堂さんに一気読みさせられた(笑)

実は、『ジーン・ワルツ』や少し前に読んだ『イノセントゲリラの祝祭』では、あまりにもテーマ性が強くて、居住いを正しながら堅苦しい思いをしたり、少々辟易してしまったのだが(汗)、コチラはとても読みやすかった。
それは、主役が一人の平凡な中年女性・みどりであったことや、そのみどりの心情をわりと丁寧に描いていたことで、いかにも小説らしかったせいかもしれない。

物語は、みどりがある日突然訪ねてきた一人娘の理恵からとんでもないお願いをされるところから始まるが―理恵は、実の母のみどりに、「子宮を失う自分の代わりに自分と夫・伸一郎の子どもをお腹に宿して欲しい」と頼むのだ―そこから双子の赤ちゃん“かおる”と“しのぶ”が生まれるまでの間をみどりの過去の回想を交えながら描いている。
登場人物についても馴染みがあり、展開も大体分かっているのに、筆致の巧みさ、同じことを他面からの切り口で見せる上手さがあって、実に興味深く読ませて頂いた。

で、、、私は、先だっての『ジーン・ワルツ』では理恵の人物像がイマイチ掴めず、“不思議な女性”という曖昧な表現でお茶を濁しておいたが、今回本作を読んで、彼女についてハッキリと言っちゃえる。“変な女性”だと確信したと(笑)
みどりが理恵を“何かがスッポリ抜け落ちている”と言っていたが、私も激しく同感だった。
この女、、、マジで変だ。
まぁ~みどりも少々変わっていたしなぁ~繰り返される回想の中で、何故理恵がああいう人間になったのかが掴めると思ったのだが、、、そこはイマイチ分からなかったが。
とにかく、私としては、“クール・ウィッチ”という渾名で呼ばれる理恵を好きじゃないかも。感情というものにどこか欠落した部分があるんだもの。

だが、シリーズでのもう一人の変人、伸一郎は、、、気に入ってしまった(笑)
男性に対して評価が甘いという噂もあるが(笑)、この人は可愛い人だと思った。
『医学のたまご』で、息子のかおるにメールする際、いつも朝食の献立を連絡してきたが、そのルーツが分かって可笑しかった。
理恵と伸一郎は似た者同士だけれど、論理のブチかまし方が、理恵の方は上から目線で傲慢、伸一郎は平等で公正な気がしたなぁ~

さて、何故双子は別々に暮らすようになったのかが描かれている本作では、“医者としての使命”と“母としての愛”がキーになっている。
なかなか面白い着地点だったと思うが、ラストはちょっと安直だったのではなかろうか。
筆者は、そこのところで明確な答えを出せていないのかも、、、とか、女性の心理描写にそんなに突っ込めないのかな、、、とか、ご都合よく纏めにかかったのかな、、、とか勘ぐってしまった(笑)

ところで、私が読了後に興味を抱いたのは、理恵がしのぶを育てながらマリアクリニックを運営する後日談だ。
腕のないタク君を育てることに決めたユミさんとの関わりや母親になることで、人間的な成長を見せてくれるのでは?―と期待するのだ。
是非シリーズで描いて欲しい題材だ。      (4点)

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特攻野郎Aチーム THE MOVIE

2010-08-14 19:14:41 | 映画【た行】

久しぶりに映画館に行って来ました~

  ≪お詫び
 ~多忙な日々が続いた上に体調まで崩してしまい、暫くブログを放置していました。
  TBやコメントを頂いた方へのお返事が遅れて申し訳ありませんでした。
  必ず順にお返事致しますので、どうぞ宜しくお願いします。~

【story】
ハンニバル(リーアム・ニーソン)率いる特殊部隊員で編成されたAチームの精鋭たちが、ある陰謀に巻き込まれて逮捕される。だが、ハンニバルは、部下のフェイス(ブラッドリー・クーパー)やマードック(シャールト・コプリー)、B.A(クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン)らとともに刑務所から脱獄。彼らは身の潔白を証明しようとする―
     監督 : ジョー・カーナハン 『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』

【comment】
  痛快なアクション・エンターテイメント オススメです
      
“特攻野郎Aチーム”って単語は記憶にあります。
が、、、1980年代に大ヒットしたというTVシリーズは残念ながら未見。
今回は派手で面白そう~な予告とブラッドリー・クーパーに惹かれて(照)ノコノコ観に行ったけど、そんな私でも十分楽しめました。
 
なんたってメインの4人のキャラがいいのよ~
ハンニバルは、葉巻がトレードマークで、「作戦は奇をもってよしとすべし」がモットーのAチームの指揮官。圧倒的な安心感のあるハンニバルをリーアム・二ーソンが好演してます。
リーアムは、『96時間』でもメチャ強くてビックリだったけど、コチラでも魅せますよ~

フェイスは、口と手先が達者なイケメンで、チョイ女性には弱いけどデキル奴。
演じるブラッドリー・クーパーはハマり役~イケメンってだけでなく肉体美だし、アクションも上手いもの~~~
『そんな彼なら捨てちゃえば?』『バレンタインデー』でも素敵だったけど、この作品で物凄く株が上がると思いますね、彼はグング~~~ン

B.A.はメカニックの専門家。見かけはゴツイけどちょっと繊細なところもあるお茶目な奴です。
この方は知らないんだけど、総合格闘家なんですね。元UFC世界ライトヘビー級王者だそうです。

マードックは凄腕のヘリのパイロットなんだけど、頭が壊れちゃってます(汗)精神病院に入院してたりして。
演じるシャールト・コプリーは、大ヒットした『第9地区』の方ですね。例によって独特な雰囲気を醸し出していて、、、上手いですね、この方。変わり者を演じていても場の空気を乱さないもの。
 
さて、ストーリーはそんなに複雑ではありません。
 流れに任せて楽しめます。  
まず、冒頭で4人の出会いを見せてくれて、4人のキャラをちゃ~んと把握させてくれる親切設計なので、昔のドラマを知らない方でもスンナリAチームの虜になれると思います。
それから、数々の優秀な戦歴を残す精鋭部隊である彼らが陰謀に巻き込まれちゃうわけなんだけど、、、それは、イラクにあった偽ドル札を刷る原版を巡る陰謀なんですね。
そこで彼らは何者かによって無実の罪を着せられてしまい、不名誉除隊となり投獄までされてしまう。
で、、、自分たちの名誉を回復するために、自分たちを嵌めた奴らをぶっ潰すためにド派手に暴れるわけだぁ~(笑)

テンポよく話が進むんだけどゴチャゴチャはしていないし、冒頭、中盤、終盤と、AチームがAチームらしい作戦を立てながらその作戦が実行されていく様子を観るのは楽しいし、、、ワクワクしましたね~
派手なアクション、天才とアホの紙一重な作戦(笑)、怒鳴り合ったりガハガハと笑い合ったりしながらも絶対的な信頼感で結ばれている4人が危険を潜り抜けていく様は愉快・痛快・爽快で~す

 
さてさて、お目当てのブラッドリー・クーパーについてもう一言(笑)
どんな格好をしていてもセクシーでカッコ良かったですぅ~
元恋人のジェシカ・ビールとの絡みも大変よろしかったと思います。ああ~要らん一言でしたね、スミマセン(汗)
 
この二人の今後も気になるし、4人の活躍も見たいし、、、続編を希望しちゃうなぁ~
ウンザリな猛暑が続く夏ですが、Aチームの活躍を観てスカッとするのは如何でしょう
                            (4.5点)

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【本】漱石と倫敦ミイラ殺人事件

2010-08-05 23:03:45 | 本【小説・日本】

      『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』      島田荘司      光文社文庫
【comment】
「こんなに暑いのに宿題なんか出すなぁ~と叫んでいる少年少女の皆さん。
何がなくても必ずや夏休みの宿題の中に組み込まれている“読書感想文”に頭を悩まされていることでしょう。
学校によっては推薦図書などが決まっていて、興味がなくクソ面白くもない本を無理矢理読んで、感想を捻くりだすのは至難の業とお察し致します。どうぞ頑張って下さい。
もしかして、自由に好きな本を選んで感想を書いてもいいという気の利いた学校にお通いの方で、どんな本を読もうかな―とお探しの方がいらっしゃいましたら、今回私はこの本をお薦めしようと思います。
推理小説なので、興味を持たない方は拒否反応を起こすかもしれませんが、ちょっとチャレンジしてみませんか?
小学校の高学年から中学生の方でもきっと面白く読めると思います。総ルビ版なので読みやすいですよ~
勿論大人の方にもオススメの本格推理物ですが、ルビがウザイとお感じかもしれません。そういう方は集英社の方でお探し下さい。

  -story-
英国に留学中の夏目漱石は、夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余って、シャーロック・ホームズの許を訪ねた。そして、ホームズが抱える難事件の解決に一役買うことになる。それは、恐ろしい呪いをかけられた男が、一夜にしてミイラになってしまったという奇怪な事件であった!


ほらほら~興味をそそるでしょう?(笑)
かの有名な夏目漱石と、世紀の名探偵シャーロック・ホームズの夢の共演です
つまりこの物語では、ホームズが実在する人物ということになっています。で、、、よくぞここまで違和感なく仕上げているなぁ~ってほど自然な仕上がりなんですね。
また、本書の構成が洒落ているんですよ~
同じ出来事に関して、漱石の視点で漱石が書き、ホームズの視点をワトソンが書いています。Aについて漱石執筆→Aについてワトソン執筆→Bについて漱石執筆→Bについてワトソン執筆・・・ってな感じに。
それがメチャメチャ面白いわけなんですが、、、
何故かというと、漱石はホームズを完全に変人として描いているんですね名探偵とは程遠い気違いじみたホームズが漱石によって語られるんです。
それはまるで、つい最近大ヒットした映画『シャーロック・ホームズ』で、ロバート・ダウニー・Jrの演じたホームズそのもので、笑える、笑える。
あっ!そういう事なので、この本は、その映画を観てから読んだ方がよりウケルと思います。
夏休みなんだから、TSUTAYAでレンタルしてみて下さい。映画もオススメですので。
一方ワトソンの方は、ホームズを思慮深い名探偵として描いています。
趣でいったら、そうですね、、、私たちが慣れ親しんできたホームズのイメージ通りです。観察眼に優れた凄腕名探偵ホームズ!
そのギャップがメチャンコ面白い。
どちらが本当の事を描いていたとしても、、、いや、きっとどちらもホームズなんだと思うんですね。
ここら辺の描き方は、筆者の島田さんの天才的なユーモアが光っています~

さて、事件についてですが、“一夜にしてミイラになった男”は、一体どういう方法で殺されたのか?―というちょっとホラーチックなものですが、ちゃ~んと答えがありますよ。
あっと驚く仕掛けではありませんが、一応納得のいくミステリだと思います。
それに、終わり方もなかなかいいんですよ~ちょっとホロリとすると思います。

さてさて、ここまで読んで下さった皆さん。「これじゃー宿題の感想の参考にならないじゃん」とガッカリしているかもしれませんね。申し訳ないです。
なるべく感想は自分で捻くりだした方がいいと思いますが、、、ちょっとだけアドバイスを。
まず交互に描くという構図の面白さを強調しましょう。原稿用紙が埋まりそうになかったら、本文から抜粋した例をあげると良いと思います。
それから、事件についてもそこそこ説明しましょう。先生が本に興味を持つように事件の不気味さを煽るのも手です。
あと、自分が漱石とホームズについてどう思ったかも書きましょう。特徴がはっきり描かれているので書きやすいと思います。また、二人が出会う可能性があるかどうかを調べてみるのも面白いでしょう(勿論ホームズは架空の人物ですが、時代背景を書いておくとマスが埋まりやすいです)
最後には、漱石とホームズに興味を持ったので、『吾輩は猫である』を読みたいとか、『シャーロック・ホームズの冒険』を読みたいとか適当に言っておけばいいと思います。「いつかロンドンのベイカー街221-Bに行くのが夢だ、、、」とか何とか書いちゃうのも浪漫があって好ましいかもしれません。
これで多分原稿用紙3枚は埋まると思います。

物凄くいい加減なアドバイスでスミマセン~
感想を書くより何より推理小説の面白さに出会う絶好のチャンスだと思うので是非読んでみて欲しい―ってのが私の本音で~す
       (4点)

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