★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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☆第81回アカデミー賞授賞式

2009-02-24 11:17:35 | アカデミー賞・年間ベスト10・ドラマ・雑記

第81回アカデミー賞授賞式は、ヒュー・ジャックマンを司会に迎えてロサンゼルスのコダック・シアターで開催されました。
例年、WOWOWの生放送を見ながら速報をお届けしていましたが、今年は事情により、同日に放送した再放送を見て結果やスターたちの様子を解説させて頂きま~す


【作品賞】   『スラムドッグ$ミリオネア』
スティーヴン・スピルバーグがプレゼンターでした。
会場に来ていたほとんどの映画スタッフが壇上に上がり、喜びを分かち合っていました。
こちらの作品は前評判通りとても強かった。結局8部門の受賞となりました。
       

【監督賞】   ダニー・ボイル 『スラムドッグ~』
リース・ウィザースプーンがプレゼンターでした。
監督さんは、壇上でいきなりジャンプを何回もしました。「もし奇跡的に受賞したらトラのティガーになりきる」とお子さんと約束したそうです。
       

【主演男優賞】   ショーン・ぺン 『ミルク』
プレゼンターは、ロバート・デニーロ、ベン・キングスレー、アンソニー・ホプキンス、マイケル・ダグラスなどの歴代の主演男優賞受賞者たち5名。
ショーン・ぺンは、「全ての人を平等に扱うべきだ」、「洗練された人物を大統領に選んだこの国を誇りに思う」などとコメントし、拍手喝采を浴びていました。
受賞の様子を見るにつけ、ショーン・ぺンはとても人望があるように思えました。
       

【主演女優賞】   ケイト・ウィンスレット 『愛を読むひと』
プレゼンターは、ソフィア・ローレン、マリオン・コティヤール、シャーリー・マクレーン、ハル・ベリー、二コール・キッドマンと豪華な顔ぶれ。
ケイトは興奮した面持ちで、「8才の頃、シャンプーボトルで授賞式の練習をしました。夢が実現するなんて信じられない。」と可愛らしいコメントをしました。また、「候補者の皆さん、自分がメリルと並ぶなんて思わなかったでしょう?メリルはそれ程卓越した存在でいて欲しい。」と気遣いのあるコメントもしました。
私は個人的に知的なケイトのファンなので、受賞はとても嬉しかったです。
    

【助演男優賞】   ヒース・レジャー  『ダークナイト』  
プレゼンターは、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンなどの歴代の助演男優賞の受賞者たち。
壇上に上がったのは、ヒースのご両親とお姉さんでした。ヒースの家族がスピーチする間、会場の皆が悲しそうな表情をして涙目でした。最後にお姉さんが、「ヒースの愛娘マチルダの代わりに受賞します」と仰っていました。                                                                          
       

【助演女優賞】   ペネロぺ・クルス 『それでも恋するバルセロナ』
プレゼンターはティルダ・スウィントン、ウーピー・ゴールドバークなど歴代の助演女優賞受賞者5名。
ペネロぺは、「気絶しそう」と言い、本当に倒れてしまいそうなくらい興奮していました。
また、「幼い頃から、夜遅くまでアカデミー賞の授賞式をTVで見ていました。世界が一つになる素晴らしい瞬間だと思っていました。」と言っていました。最後にはスペイン語で母国の皆さんに温かいメッセージを送っていました。

【脚本賞】   『ミルク』 ダスティン・ランス・ブラック

【脚色賞】   『スラムドッグ~』 サイモン・ビューフォイ

【撮影賞】   『スラムドッグ~』  
プレゼンターは、ベン・スティラーとナタリー・ポートマン。ベンは可笑しな恰好をして会場を湧かせていました。
     
【編集賞】   『スラムドッグ~』
ウィル・スミスがプレゼンターです。ウィルは他にも視覚~、音響~、録音~の各賞のプレゼンターも務めました。
      

【美術賞】   『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
サラ・ジェシカ・パーカーとダニエル・クレイグがプレゼンターでした。(衣装~、メイクアップ~も)
私は『ベンジャミン~』を応援していましたが、3部門の受賞に留まりました。

【衣装デザイン賞】   『ある公爵夫人の生涯』 

【メイクアップ賞】   『ベンジャミン・バトン~』 
       

【視覚効果賞】   『ベンジャミン・バトン~』

【録音賞】   『スラムドッグ~』

【音響編集賞】   『ダークナイト』

【作曲賞】   『スラムドッグ~』   
アシリア・キーズとザック・エフロンがプレゼンターでした。
【歌曲賞】   『スラムドッグ』 jai Ho
アシリアとザックの紹介の後、候補曲が披露されました。

【長編アニメ映画賞】   『WALL・E/ウォーリー』
 
ジャック・ブラックとジェニファー・アニストンがプレゼンターでした。
大好きなウォーリーが受賞して嬉しいです。

    
【外国語映画賞】   『おくりびと』
おめでとうございます!!
滝田監督は英語でスピーチされていました。
私は未見なので、是非観てみたいと思います。
       

【長編ドキュメンタリー賞】   『マン・オン・ワイヤー』

【短編ドキュメンタリー賞】   『スマイル・ピンキ』

【短編アニメ映画賞】   『つみきのいえ』 加藤久仁夫
コチラも日本の作品でした。スゴイ快挙ですね~
       
【短編実写映画賞】  『トイランド』
ジェームズ・フランコ、ヤヌス・カミングスキーらが、短編コメディのフィルム出演で今年の作品を紹介した後にプレゼンターとして登場しました。


今年の司会のヒュー・ジャックマンのパフォーマンスは素晴らしかったです
   
冒頭の作品紹介から歌やダンスをどんどん披露して会場を盛り上げていました。
中盤では、『マンマ・ミーヤ!』『ハイスクール・ミュージカル』のヒットを受け、バズ・ラーマン監督の演出の元、ミュージカル形式のショーを見せてくれました。ビヨンセやマンマ~、ハイスクール~の出演者たちとの豪華なショーは楽しいものでした。
ヒューの喋りも一級品ですね~本当に多才な方なんだなぁ~と改めて思いました。
      

今年は、主演、助演の男優賞、女優賞のプレゼンターは、歴代の受賞者5名がそれぞれ登場し、一人一人の候補者を称えるコメントをするという新しい形式になっていました。
コメントがとても温かで、候補者はそれだけで感極まっていましたし、見ている方もジーンと感動が伝わってきました。毎年この方法がいいなぁ~
  
           

さて、今年はレッド・カーペットの様子を見ることが出来ませんでしたが、気になる女優さんたちのドレスチェックをしたいと思います。
    
 
     そして、主演でノミネートされたこの二人
       
お二人とも受賞は逃しましたが、美しいカップルオーラはメチャメチャ出てました(笑)

来年はジョニーもレオも候補者だといいなぁ~

 ☆第79回アカデミー賞第80回アカデミー賞の記事です♪

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フェイク シティ ある男のルール

2009-02-19 11:11:11 | 映画【は行】

公開日に劇場に行きましたが、、、
【story】
ロス市警のトム・ラドロー刑事(キアヌ・リーヴス)は、正義のためなら手段を選ばず、誰もが嫌がる闇の仕事に手を染めてきた。そんな時、かつてのパートナーを目の前で殺され、その犯人を取り逃がしてしまう。ところが、それは単なる殺人では終わらず、事件の裏には巨悪の陰謀が隠されていた。ラドローは踏みにじられたプライドを懸け、後戻りできない“エリア”に足を踏み入れる決意をするが―
     監督 : デヴィッド・エアー

【comment】
キアヌ主演の『地球が静止する日』がイマイチだったので(汗)、コチラの映画には期待していました~

でもぉ~『地球~』の方がまだマシかも~ コチラは全っ然っダメだったわ~ん

という事で、以下は酷評ですぅ~(滝汗)
キアヌ作品に酷評すると、体に障り寿命が縮むので(笑)超~簡単な感想で失礼します。
 
まず、物語に何の面白味も見い出せませんでした
もしかして脚本がイマイチだったのかなぁ~と思います。
脚本は、『L.A.コンフィデンシャル』や『ブラック・ダリヤ』を手掛けたデヴィッド・エアーが担当されたようですが、、、「ええ~?!そうなの?!」って言いたくなりました。(でも、『ブラック・ダリア』は劇場でガックリきた記憶がありますね、はい・汗)
とにかく、申し訳ないのですが、個人的には退屈な物語展開でして(汗)、5才児のように「ツマンナ~イ」と何度も声が出そうになりました。(ヤバかった・・・

物語の中心には“警察の汚職問題”があるのですが、、、何だかねぇ~新鮮味も意外性もなくってねぇ~魅力を感じませんでした。
 
それから、登場人物の人物像が最後まで分からず仕舞いで、誰にも共感出来なかったことも残念でした
キアヌ演じるラドロー刑事は、何らかのトラウマを抱え、悪を倒すために行き過ぎの捜査をし、犯人を有無を言わさずバンバン殺しまくっちゃう系の人のようでしたが、、、個人的にはアホ臭く見えたりして、、、ゴメンナサイ

フォレスト・ウィッテカー演じるワンダー署長は、物語のキーマンなのですが、、、見ていてウンザリするほど存在感があってねぇ~(あら、言い過ぎですね、スミマセン・汗)、演技過剰に思えちゃったなぁ~最初っから胡散臭く見えちゃって、展開が容易に想像ついちゃったわん
 
それにね、ワンダー署長が率い、ラドローが所属するチームが最初っから不自然に見えたのも良くなかったと思うなぁ~端から気味の悪い“仲良しチーム”みたいなんだもん。

もう一つ残念だったのは(あら?まだ言う気?)、ラドローと行動を共にするディスカント刑事よ。せっかくクリス・エヴァンスなのに勿体ない使い方をしていたと思うなぁ~

あ~ん物語展開にもキャラにも魅力を感じなかったなんて、我ながら大ショック

オマケに大好きなはずのキアヌがイマイチカッコ悪く見えちゃったわよ~「私の純情をどうしてくれる?この映画」って感じです。
久々に心から外れでした・・・

≪ネタばれ気味のPS.≫
↓の彼女も意味不明な存在だったし、ラドローの亡くなった奥さんのエピソードもイマイチだったわん(泣)
そして一番引いちゃったのは、、、ラドローが無抵抗の悪の親玉を撃っちゃったところです。
  何故にそこで撃つ?!
ってビックリしました。
 (2点)キアヌごめんネ

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【本】そして粛清の扉を

2009-02-17 12:10:00 | 本【小説・日本】

       『そして粛清の扉を』       黒武 洋       新潮社
【comment】
ある日、古本屋さんで、なんとな~くタイトルが気に入って手にした本。
全然知らない作品だし、作家さんも存じ上げなかったけど、帯に『第1回ホラーサスペンス大賞受賞作』と書いてあったこと、R指定を越える衝撃作らしいこと、そして、宮部みゆき氏が『よくぞこんな小説を書ききった』と仰っていることに興味を持ち購入。

で、、、
これは、賛否両論必至の問題作だぁ~ショッキング!
   私はメチャメチャ夢中になったゾ~イスンゴイpower!

  -story-
私立宝巌高校の卒業式前日。
3年D組担任の近藤亜矢子は、29名の生徒たちを前にして、「あなたたちは、24時間人質です―」と宣言する。
担任の不気味な態度と言葉に反抗した男子生徒に向かって、亜矢子はいきなりサバイバルナイフで喉元を切り付けた!
そして、もう一人の男子生徒は心臓をナイフで貫かれて死亡する―
クラス内は騒然となったが、元々暴走族や窃盗グループ、薬の売買や強請りなどを常習とし、それこそありとあらゆる悪の巣窟、クズの集まりのような生徒ばかりのD組の面々は、亜矢子に抵抗しようとした。
ところが亜矢子は、落ち着き払って拳銃を取り出し、有無を言わさずもう2人の生徒の頭を撃ち抜いた!!
銃声を聞き、何事かとクラスに顔を出した男性教師も、亜矢子に日頃の行いを詰られて無残に殺されてしまう―

学校からの通報により、ほどなくして警察が駆けつけた。
亜矢子のスクールジャックについて指揮を執るのは、警視庁捜査第一課特警班の弦間。
弦間は、何も要求せずに生徒を次々と処刑する亜矢子に対して危機感を抱き、何とかして亜矢子に接触を図ろうとするが、亜矢子は前代未聞のゲームを計画通りに着々と進めていたのだった―
果たして亜矢子の目的は?D組の生徒たちの運命は?
常識とタブーを踏み越える戦慄のドラマが今、幕を開ける!


いや~~~あらすじを書くのが難しかったわ~ん。
↑に書いたのはほんのさわりで、どんどんトンデモナイ方向へと物語が進むのよ~
最後まで何がどうなっちゃうのか、固唾を飲んで読み切っちゃうこと請け合いです。
でね、、、ラストでは大ドンデン返しがあるんですぅ~
いや~~~ビックリしました。そんなオチが待っているとは・・・
ただね、文句タレ子の私としては、「ラストへの持っていき方はチョイ不自然ではなかろうか?―」と疑い(笑)、読み終わった翌日に確認のために読み直したりして~(嫌な女・汗)
で、、、大丈夫でした。それ程不自然でなかったと思います(笑)

実は、読み始めは「イマイチかなぁ~この本」って思ったんです。
と言うのも、何だか文章が読み難い気がしたの。あと、生意気言っちゃうと、場面場面の繋ぎ方がイマイチ丁寧でないと言うか、、、分かり難いと言うか、、、全体的にもちょっと荒削りな感じはあったんです(滝汗)

でもねぇ~亜矢子がいきなり生徒の喉をカッ切ったあたりから感覚的に時々「あれ?」って思いながらも心は夢中になっていました。
  
な・何なの~?!この話。ヤバ過ぎ~
って感じで(笑)

とにかく亜矢子は、大人しい女教師であったはずなのに、冷静にバッタバッタと生徒を殺していきます。
生徒について、どんな悪行をしていたのかを淡々と述べ、「緊急措置を取ります―」と、ナイフと拳銃でバンバン殺しまくるんです。
でね、、、もちろん亜矢子のしていることは異常なんだけど、殺された生徒たちも異常な人物ばかりでねぇ~彼らの思考回路や行動パターンを見せつけられるにつけ、「確かにこういうしょーもない若者っているかも・・・」と溜め息をつきながら日本の将来が心配になったりして(←オバさん発想か?・汗)

さてさて、最初の方で、亜矢子の一人娘が暴走族の被害にあって死んでしまったことが分かっているので、「この凶行は、哀しみと狂気に駆られた女の復讐劇なのかな・・・」と思わせるけど、そ~んな単純なものでもありませんでした。ふふふぅ~ん
亜矢子のあまりにもプロフェッショナルな殺人(変な言い方・汗)や、頭脳明晰で用意周到な計画には目を見張りますし、物語は想像以上に凄まじい展開になりますよ~
少々荒削りでも十二分に面白い作品だと思います。

これは映画にしたら面白いかも。かなりの衝撃作になると思うなぁ~
亜矢子役は松雪泰子さんが似合いそうな気がします(笑) (4点)

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JUNO/ジュノ

2009-02-15 14:00:50 | 映画【英・数字】

レンタルで鑑賞―
【story】
パンクとホラーが好きなクールな16才の女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)は、親友ブリーカー(マイケル・セラ)と興味本位にセックスをして妊娠してしまう。中絶を思いとどまったジュノは、友だちのリア(オリヴィア・サールビー)に協力してもらい、養子を希望している夫婦を探すことに。そして、理想的な夫婦マーク(ジェイソン・べイトマン)とヴァネッサ(ジェニファー・ガーナー)を見つけ会いに行ったが―
     監督 : ジェイソン・ライトマン 『サンキュー・スモーキング』
     第80回アカデミー賞脚本賞受賞(ディアブロ・コディ)

【comment】
      
この映画、なんか好きー
何だろう?この感覚。これって「なんか好きー」とか「なんか嫌いー」とか、、、そういう印象を抱かせるんじゃーないかな。
例えば香水のように、妙に心地良かったり逆に不快だったり、、、そんな感覚に似ていて、言葉にし難くても確実に人を選んじゃうと思うなぁ~
私は「好き」だったんだけど、「嫌い」な方もいらっしゃるかもしれないな♪

 
さて、物語はいたってシンプル―
16才の高校生で、風変わりなジュノは、好奇心からBFとSEXしちゃう。       

すると、、、いとも簡単に妊娠。                               
はじめは中絶しかないでしょう―って思っていたジュノだったけど、          
自分のお腹に“一人の人間がいる”ってことに改めて気づいて躊躇する。     
でも、自分じゃー育てられないから、赤ちゃんを欲しがっている人にあげよう―   
そう決心して、両親に告白。                                
周りの協力の元、自分で見つけた理想的な夫婦に赤ちゃんをあげようとするが・・
というものです。
 
ジュノは16才で妊娠したわけだから、本来はとっても深刻なはず。
だけど本作は全編を通してノリが軽いんで~す
そこを生理的に受けつけない方もおいでだろうし、私としても「軽率だぞ~ジュノ」って言いたい気持ちも山々だけど、、、
私は、ジュノはジュノなりに一生懸命に考えて、あくまでも“一つの命”を大切にする気持ちを捨てずに前向きでいたと思うなぁ~
「産もう」と決心すれば、お腹は膨らんでくるんだし、「性に活発なのね・・」と周りの好奇の目にも晒される。
それらのことをホントは気にしていたんだろうに、堂々と学校に通い続け、妊婦を全うしたたジュノは偉かったと思う。
ジュノは口が悪いので、赤ちゃんを物のようにして喋ることがあったけど、決してそんな風に考えていなかったんじゃーないかな。だって物だと考えていたら、とっくに違う道を選んだはずで・・・きっとジュノなりの愛があったから頑張り通せたんだと思うな
 
それから、ジュノを見守ってくれる人たちがいたことも良かった。
だいたい、ジュノが両親に妊娠を告白し、産むと告げた時の反応には正直ビックリ
責めることもせず、ジュノの意思を尊重するって、、、どういうことぉ~?
私はあの両親を途轍もなく尊敬致しました。
未熟なジュノを一人の人間として認め、ジュノを尊重し、何があっても愛する親、、、
もし私が同じ立場だったら、ギャースカ言って我が子を傷つけ、草食動物のように視野を広くして周囲を警戒し、好むと好まざるに関わらず物事を泥沼化させそうな気がする
 
それから、ジュノの目から見れば、完全無欠の夫婦だったヴァネッサとマイクが決してそうではなかったことも面白かったです~
人間は上辺だけでは分からないし、どんなに取り繕っても噛みあわない感情ってあるんだなぁ~と思ったな。
その描き方にくどさがなく、夫婦のちょっとした間合いから滲ませていたセンスが好ましかった。
ヴァネッサにはいいお母さんになって貰いたいなぁ~
ちょっと超~過保護になりそうで不安だけど(笑)
 

とにかくジュノやジュノの周りの人々のヘンテコさがツボ
皆どこかが何かが変なのに温かさがあって、妙~に面白い洒落たセリフのマシンガンに「クスッ」と何度も笑いを誘われたわ~

ジュノは、妊娠を通して自分自身を見つめ直し、周りも見つめ直したと思う。
ジュノはジュノの人生を歩むんだろうし、赤ちゃんもきっと幸せになる。
鑑賞後もとてもホンワカ温かな気持ちになりました~
 
 アカデミー賞授賞式でティアブロ・コディを見て、「感じの悪い人だなぁ~」
 と思っちゃったんだけど、、、脚本は見事でした (4点)

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2009-02-11 10:25:00 | 映画【は行】

第81回アカデミー賞に13部門ノミネートされた話題作
【story】
80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれたベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら時を刻んでいくが―
     監督 : デヴィッド・フィンチャー 『セブン』『ファイト・クラブ』『ゾディアック』
    
脚本 : エリック・ロス 『フォレスト・ガンプ/一期一会』『グッド・シェパード』
    
原作 : F・スコット・フィッツジェラルド
    
【comment】
素晴らしい作品でした
167分と長尺ながら、もっともっとベンジャミン・バトンの人生を見ていたかった―

物語はとても静かに淡々と流れていき、ベンジャミン・バトンの80余年の人生を見せていきます。
運命を受け入れたかのような穏やかなベンジャミンと、彼の人生を彩った人々の優しい眼差しや何気ない言葉の数々は、一つ一つは小さな煌めきであっても一生忘れられない輝きを放っていました。

私は、大好きな映画に出会うと、声を大にして誰かと感動を分かち合わずにはいられないタイプの人間ですが(笑)、この作品においては、自分の心に訪れた形のないふんわりとした感動を一人こっそりと仕舞っておきたい―そんな気持ちになりました。
そういう思いを抱かせた映画には久しぶりに出逢った気がします―

 
お話は、病床にある一人の老婆が、娘に日記を読んでもらうところから始まります。
その日記を書いたのはベンジャミン・バトン―

1918年。彼は、80代の老人の姿でこの世に生を受けました。
その子を出産した際に妻を亡くし、生まれた子どもがまるで怪物に思えたトーマス・バトン(ジェイソン・フレミング)は、息子を衝動的に老人施設の前に捨ててしまいます。
施設で働くクイニー(タラジ・P・へンソン)は、その可哀想な子にベンジャミンと名付け、無償の愛を注いで育ててくれるのです。
すぐに死んでしまうだろうと思われたベンジャミンは、施設の老人たちに囲まれながら徐々に成長していきますが、彼の成長は少しずつ若返っていくことでした―
 クイニーはいい人だよぉ~
ベンジャミンは幼い時に、とびきり美しい女の子と出逢います。
彼女の名前はデイジー(エル・ファ二ング)で、日記を読んでもらっている老婆、その人でした。
デイジーは、ベンジャミンが老人ではなく自分と同じくらいの年齢の男の子だとすぐに気付き、ベンジャミンと仲良しになるのです。

時は流れ、ベンジャミンは17才で老人施設を出て、船乗りとして働くようになります。
おおらかな船長の元で世界各地を旅し、人妻のエリザベス(ティルダ・スウィントン)と恋に落ちたベンジャミンは、人生の喜びや悲しみを経験していきます。
そして、そうしている間でも、ダンサーを目指しているデイジー(ケイト・ブランシェット)とはいつも文通をしてお互いを思いやっていました―
 

やがてベンジャミンとデイジーは再会し、心から愛し合い、一時幸せな日々を過ごしますが、、、
時とともにベンジャミンは若くなり、デイジーは年をとってしまう―
   どれだけ心を通わせても、
   どれほど深く愛しても、
   出逢った人々と、同じ歳月を
   共に生きることができない、その運命。
ベンジャミンは、愛する者と時を同じくして過ごせる時間はほんの僅かしかないのです。

デイジーを愛するが故に苦悩するベンジャミンは、ある決断をするのですが―
 


物語の冒頭で、時を逆に刻む時計を作った時計職人の話が語られます。
戦争で息子を亡くした時計職人が、時が戻り、戦争で死んでしまった若者たちが戻ってくるように―と、願いを込めて作った時計のお話でした。
その時計とベンジャミン・バトンの人生がシンクロし、全編に漂う言葉にならない物悲しさに、ずっと胸が締め付けられました。
   時が逆を刻むことはない―
   だからこそ一瞬一瞬の時を大切にしたくなる―
そんな静かで力強いメッセージを感じました。
 
また、主人公のベンジャミンは、数奇な運命にありながら驚くほど穏やかな人でした。
きっと自分の人生を呪ったこともあるでしょうし、数えきれないくらい辛い日々を過ごしたことでしょう。
それでも彼が自分の人生を振り返り、自分自身の記録として遺そうとした日記には、そんなことはほとんど書いていなかった。
彼が出逢った人々の思いやりや愛情を優しく優しく書き連ねていたのです。
そんな彼の心根が物語を素晴らしいものにしていたのだと思います。
   「誰もが行き着く先は同じ 通る道が違っているだけよ」
   「人生はどうなるか分からない」
ベンジャミンの人生を通して、全ての人々を、押しつけがましくなく勇気づけてくれるメッセージが必ずあるのではないでしょうか―
 
特別大きな盛り上がりがあるとは言い難い作品だとは思いますが、とても心に響きました。
全体の雰囲気は、脚本が『フォレスト・ガンプ~』の方のせいか、それと似たものを感じましたが、ブラピが主演なので、私は『ジョー・ブラックをよろしく』を思い出しました。

役者さんの演技は皆完璧で、あれこれ述べる必要はないと思います(笑)
そういえばブラピとケイトは『バベル』でも夫婦役を演じていましたね~
二人は映像的にも演技的にも相性がいいのか、本当に運命の恋人同士に見えましたし、どの年齢で並んでも美しかったです。
 
さて、老人として生まれたベンジャミンは、赤ちゃんの姿で死んでいきますが、、、
とても可哀想なことのはずなのに、私は少し羨ましくもありました。
長い長い歳月を生き抜いて、愛する人の胸に全身を包まれて死んでいくなんて、、、神様がベンジャミンにくれたささやかなプレゼントのように思えました―
  アカデミー賞沢山受賞して欲しいなぁ~  (5点)

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20世紀少年〈第2章〉最後の希望

2009-02-08 15:27:30 | 映画【英・数字】

今年に入ってやっと3本目の劇場鑑賞が出来ました~感激
【story】
“血の大みそか”から15年後の2015年。歴史では、2000年の巨大ロボットによる人類滅亡計画は、悪魔のテロリスト、ケンヂとその仲間が行ったものとされ、それを阻止した“ともだち”は救世主と崇められていた。高校生になったケンヂのめいであるカンナ(平愛梨)は、そんな“ともだち”中心の国家に反抗し、問題児とみなされてしまう―
     監督 : 堤 幸彦  『明日の記憶』 『20世紀少年』
     原作 : 浦沢直樹

【comment】
原作を未読ながら、前作『20世紀少年』にすっかりハマり、第2章の公開を楽しみにしていました~  

で、、、今回も面白かったです
最初の方は、途切れ途切れのエピソードの積み重ねのように見えてイマイチ入り込めなかったし、“血のおおみそか”以降の日本の状態がよく分からなかったので、世界観に戸惑ったりもしたのですが、中盤からは盛り上がってきましたぁ~
とにかく「“ともだち”の正体は誰なのよぉ~」って感じで、イライラ&ウズウズしながら見入りました。
 
さて、”血のおおみそか”以降の“ともだち”は、世界の救世主として崇められていました。
2000年に起こった巨大ロボットによる人類滅亡計画は、悪魔のテロリスト・ケンヂ(唐沢寿明)とその仲間たちが行ったものとされ、”ともだち”がそれを阻止したことになっていたのです。
“ともだち”は、「まもなく人類は終わりを迎えます。私を信じ、私とある者だけが救われます」を予言を広め、日本だけでなく世界中からの信頼を勝ち得ていました。
一方、高校生になったケンヂの姪のカンナ(平愛梨)は、”ともだち”中心の国家と嘘で塗り固められた歴史に憤りを感じていました。
そして、学校で問題児扱いされ、社会のルールからはみ出した人間を洗脳する施設「ともだちランド」へ友人の小泉響子(木南晴夏)とともに送られることになるのです。
またケンヂの仲間たちも独自に秘かに戦いを続けていました。
オッチョ(豊川悦司)は投獄されている刑務所から脱獄を図り、ヨシツネ(香川照之)は「ともだちランド」に潜伏し、モンちゃん(宇梶剛士)は『しんよげんの書』を発見します。
そんな中、ヤマネ(小日向文世)、サダキヨ(ユースケ・サンタマリア)などの幼馴染みが、オッチョやカンナに接触し“ともだち”の正体が少しずつ明らかになっていきますが、新たな『終わり』が刻一刻と近づいていきます。
「しんよげんの書~2015ねん、しんじゅくのきょうかいで、きゅうせいしゅは、せいぎのためにたちあがるが、あんさつされてしまうだろう」
“ともだち”は一体何を企んでいるのでしょうか―
 
ふぅ~今回も沢山の出演者がいましたよ~
気になったところでは、、、
カンナ役の平愛梨さんがなかなか良かったです。演技や喋り方に少々わざとらしさを感じましたが(汗)、とても目力があって好演していたと思います。
小泉響子役の木南晴夏さんは個人的にスッゴク気に入りました~
もしかしたらちょっと浮いた存在になりがちなキャラですが、上手に演じていたと思いますし、あの立ち位置でブレなく演じきるなんてなかなかだと思いました。
蝶野役の藤木直人さんも気が弱そうで人が良さそうな感じを上手く出していたと思います。彼は“ともだち”の真実を知って、おじいちゃんの仇をとれるといいなぁ~
サダキヨ役のユースケ・サンタマリアさん、高須役の小池栄子さんもインパクトのある役柄を好演していたと思います。
 
前作からの出演者は、15年経った設定なので皆年をとりましたが、、、断然カッコ良かったのはやはりオッチョ役の豊川悦司さんですね~
今回の主役なのでしょうし、バッチリ物語をしめていたと思います。

 
という事で、なかなか満足しての鑑賞だったのですが、、、なんというか、、、実はですね、観ながらどうしても引いてしまうところが今回はありました
“ともだち”は不気味で興味を引かれるし、子どもの頃に作った単なる遊びの“よげんの書”を現実のものとし、人類滅亡を図ろうとするのは面白いことは面白いのですが、、、そもそも世界中が変なマスクをかぶった“ともだち”を崇め奉っていて、日本が“ともだち”が支配する世の中になっているってのが、どうしてもバカ臭くってねぇ~あわわ、、、それを言っちゃーお終いでしょうが(汗)、前作ではそこら辺が丁度良い匙加減だったのですが、今回は「これってバカバカしい設定よねぇ~」みたいな気持ちが沸々と湧いてきちゃったりして~ゴメンナサイ(滝汗)
 
そんなわけで、身も蓋もないことを感じながらも「一体”ともだち”の正体は誰なのか?」ってことは気になって仕方ない私。
第2章で、世の中がますますとんでもなく壮大な規模でとんでもないことになったので(笑)今後の展開は非常に気になります。
映画のラストで第3章の予告がありましたが、今回不在のケンヂが登場するようですし、8月の終わりに張り切って観に行くつもりです     (3.5点)

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【本】そして誰もいなくなった

2009-02-07 17:00:07 | 本【小説・海外】

    『そして誰もいなくなった』   アガサ・クリスティ   ハヤカワ・ミステリ文庫
【comment】

        これぞ、まごうことなき傑作だぁ~

最近、“孤島”がプチマイブームになったので(笑)、「ついでにコレも読んじゃぇ~」と、黄ばみきって古~い匂いのする本書を衝動的に手にしました。

私が本書を最初に読んだのは中学生の時で、これが初めてのクリスティ作品でした。
幼いながらも、まるで舞台でも見ているような映像的な文章の虜になり、スリリングで不可解な展開に惹きつけられ、全編に漂う気味悪さと恐ろしさにバクバクしました。そしてラストで受けた衝撃は今でも忘れられません。
私はその時からクリスティが大好きになり、彼女の才能に惚れぬきましたし、心底尊敬も致しました。

で、今回。
妙~に年食っちゃいましたが(涙)、再び読んでみたら、、、これが物凄く面白かったちっとも色褪せていない再読して本当に良かったよぉ~感動
やはりこれは、ミステリの傑作中の傑作と称するに相応しい作品だと改めて思いました。
        アガサ・クリスティ万歳~

さて、今更説明するまでもないくらい有名だとは思いますが、一応内容をば・・・
  -story-
様々な職業、年齢、経歴の、お互いに面識のない十人の男女が、U・N・オーエンと名乗る人物から招待状を受け取りデヴァン州沖にあるインディアン島に集まった。
一行は、豪華な大邸宅でそれぞれの部屋をあてがわれ、その後素晴らしい食卓を囲むが、何故か正体主は現れない。
すると、どこからともなく不気味な声が響き渡る―
その声は、十人の客たちの罪に問われなかった過去の殺人を告発していた。
不審に思った十人だったが、その時、一人の若者が飲み物を喉を詰まらせ息を引き取った。
そして、その後も一人、また一人と死んでいく―
その死に様は、各々の部屋の壁に掛けてあるマザーグースの童謡に酷似していた。
   十人のインディアンの少年が食事に出かけた
   一人が咽喉をつまらせて、九人になった

   九人のインディアンの少年がおそくまで起きていた
   一人が寝すごして、八人になった

   八人のインデアンの少年がデヴァンを旅していた
   一人がそこに残って、七人になった
         (中略)
   一人のインデアンの少年が後に残された
   彼が首をくくり、後には誰もいなくなった
これは間違いなく狂人による殺人で、島に集まった者を皆殺しにしようとしている。
そしてその殺人者は、自分たちの中の一人なのだ―


その発想と構成、舞台設定から演出、それに状況描写や心理描写、、、どれをとっても見事としか言いようがありませんっっっ
こういう類の話をいくつかしか知らない身で恐縮ですが、本作は、『脱出不可能な場所にいる数人。自分たちの中に殺人者がいて一人ずつ殺されていく―』系のお話の最高峰だと思います。言ってみれば“完全体”です(イマイチ意味不明か?・汗)

まず、島で何が起こるのかを大胆に示唆するマザーグースの不気味な童謡、これがいい。
殺人が起こる度にそれを読み返し、「次はどんな殺され方をするんだろう?」とドキドキする、、、ホント、ワンダフルでございます。
また、登場人物それぞれが心理的に追い詰められていく様を表現する手腕にも脱帽です。
250頁ほどで中編の部類に入ると思いますが、内容は意外に濃く、登場人物の人となりをちゃんと把握させますし、しかも驚くほど読みやすい点もグッドですね~
個人的には、犯人を推理させるというよりも、まるで舞台でも見せるように、流れるように行われる殺人と、その芝居がかった方法に引っ張り込むような作風だと思いますが、そこもグレイトだと思います~

今回は犯人が分かって読んだので、その犯人の行動や言動に目をキラリンと光らせましたが、それでも十分怒涛の興奮を味わいました。「コイツ、シラバックレチャッテ~このぉ~」って思いながら、楽しくって仕方なかったです。

ただ、年食った(涙)視点でみたら、「これだけの犯罪が出来る能力と知力、そして財力がある人物はおのずと絞られるなぁ~」とか、「トリックにはあまりにも無理があるし、あまりにも都合が良過ぎるのではないか、、、」なんて思っちゃいましたが、、、
いや~ん、そんな見方をするようになった自分がキライ~
本作は妙な御託を並べずに、物語の雰囲気に浸った方が断然宜しいと思います。

ご存じない方は、一読されてみるのは如何でしょうか。

 クリスティをチラホラ読み返したくなりました (5点)                                   

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