★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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トロピック・サンダー/史上最低の作戦

2008-11-28 18:32:00 | 映画【た行】

何気に楽しみにしていた映画
【story】
 落ち目のアクション俳優スピードマン(ベン・スティラー)は、戦争大作『トロピック・サンダー』での返り咲きを目指すことに。コメディー役者のジェフ(ジャック・ブラック)や演技派のラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)とともに撮影に臨むが、クランクイン5日目で予算オーバーに陥ってしまう。あきらめ切れない監督は東南アジアのジャングルで撮影を強行しようとするが―
     監督 : ベン・スティラー

【comment】
悪趣味な演出&お下品極まりないセリフ等ございましたが、、、
     まずまず面白かったぁ~(“まずまず”ですの・笑)
先日観たコメディ映画『ゲット スマート』で個人的にスベッタので(汗)、「今回は笑えるだろうか?またダメだったら笑いのツボが機能不全かもしれない―」と、人知れず崖っぷちでしたが、まずまずウケちゃったぁ~ほっ
冒頭で3人の俳優が主演を張る映画の紹介があったんだけど、それが可笑しかったなぁ~
  特にこれ
    
 
禁断の香りプンプンのアヤシイ映画なの~むふ
ロバート・ダウニー・Jrの後ろに佇む男性は、一瞬「イケメン新発見か?!」と興奮したほど美しく見えたトビー・マグワイヤ(笑)
ロバートの切なげな目つきも良かったし、「この映画が観たいゾ」って思っちゃった~
で、、、ここから私はロバートにロックイン状態で(笑)、映画の内容云々よりも彼ばかりに見入っちゃった~
 
さてさて本編の主役3人は、それぞれの思惑を持って『トロピックサンダー』の撮影に臨みます。
写真左:≪ジェフ・ポートノイ≫―オナラ映画でブレイクした下品な芸風のコメディアン。下ネタ以外での活躍の場を求めての出演。尚、現在クスリの中毒症状が出ている(汗)
写真中央:≪タグ・スピードマン≫―世界的アクションスターだったがスッカリ落ち目に・・・演技派やコメディへの転身を図るが失敗続きで、今回の役に全てを懸けている。
写真右:≪カーク・ラザラス≫―オスカーを5度も受賞した演技派俳優。黒人役のためには黒人になる手術まで受けるという徹底した役作りで有名。
 
で、この3人を含む5人の役者&監督(スティーヴ・クーガン)&原作者(ニック・ノルティ)&技術者が、低予算で臨場感ある戦争映画を作ろうとゲリラ作戦で撮影することに―
だけどぉ~その場所はぁ~なんと麻薬密売組織のアジトだった~って展開です。
途中途中で、ハリウッドを茶化したセリフや戦争映画のパロディをチラホラさせて、バカバカしいことこの上ないんだけど結構楽しい(笑)

それに脇キャラが豪華で盛り上げるの~
タグのエージェントにマシュー・マコノヒー。最後にはチラリとジョン・ボイドまで出てました。
ビックリしたのは本作の超目玉でサプライズの大物俳優の怪演
私は、残念ながら「めざましテレビ」がご親切にも俳優の名前を教えてくれたので予め知っていたんだけど、知らないで見た方は気が付くのに時間が掛るかも、、、しかも変な役なのでチョコットの登場だと思っていたんだけど、しっかり出番が長くて驚いたなぁ~
ベンと仲良しってことでの出演なんだろうけど、素直に「あんなメイクで変なダンスするなんて偉いなぁ~」と思ったわん。

  
さて、映画云々よりもロバート・ダウニー・Jrなんですぅ~私(笑)
先日観た『アイアンマン』で、お茶目なチョイ悪系オヤジのトニー・スタークにハマって、ロバートの株がウナギ登りだったのに、、、
  
 今回はコレですから!(笑)  いいわ~
           もう黒人さんになり切っているラザラスの目つきも喋り方も最高彼が一番面白かったなぁ~


ここで余談で~す。
私は平日午前中に観ましたが、何故か小学5~6年生の男子3人組が鑑賞していました。
偶然私の後ろに座ったのですが、、、下ネタ&お下品が炸裂するたびに親のような気持ちになって気になって気になって、、、
しかもその子たちは、かなり五月蠅く喋りまくって、「首が、首が、、、ギャハハ~」「チ○コばっかり言ってる~ドヒャヒャ~」「疲れたし飽きてきたなぁ~どうする帰る?」と騒ぐ騒ぐ
何だか気疲れしてしまいました(汗)
これって、、、子どもだけで観るに相応しい映画とも思えないし、学校はどうしたんだろう?(まだ気になっている・汗) 
       
好き嫌いがハッキリ分かれるコメディ映画だろうけど、私はまずまず好きでした~
ロバートが良かったのでチョッピリ甘めで・・・(3.5点)                   

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1408号室

2008-11-26 11:16:16 | 映画【英・数字】

フェイントで鑑賞―
【story】
アメリカ各地の超常現象などをルポしていた作家のマイク(ジョン・キューザック)のもとに一通のハガキが届く。そこには「NYのドルフィンホテルの1408号室には絶対に入るな―」と書いてあった。好奇心をかき立てられたマイクはホテルに出向き、入るのをやめさせようとする支配人のオリン(サミュエル・L・ジャクソン)を説得し、何とか1408号室に入るが―
     監督 : ミカエル・ハフストローム 『すべてはその朝始まった』

【comment】
私の通う劇場にチラシが並んでいるのを見たことがないし、予告も未見だったので、本作についてはノーチェックだった。
だけど、ひょっこり上映された『1408号室』、、、何だか聞き覚えがあるような、、、
えっとぉ~原作はスティーヴン・キングかぁ~ふ~ん
・・・・・・・・・もしかして、読んだけど感想を怠けちゃった(汗)『幸運の25セント硬貨』にそういうタイトルの話が載っていたような気が―
  パラパラパラ、、、「あったぁ~ビンゴ
これってたった70数ページ程の短編だし、キングが「我ながら執筆しているあいだ恐ろしくてしかたなかった」というわりには個人的に怖くなかった記憶のある作品だわん(汗)
簡単に言うと、「12人の自殺者と30人の自然死を出した部屋に、幽霊も神も信じていないベストセラー作家が支配人の反対を押し切って入室して酷い目に遭う―」って話だけど、、、どういう風にアレンジして映画にするのかなぁ~

 
さて、左が作家のマイク。
彼は、幽霊スポットなどに自ら赴いて寝泊まりし、その体験を本にしている。
以前はNYに住んでいたが、最愛の娘を亡くし、傷心から妻と離れ一人LAで暮らしている。
彼は、ひょんなことからNYのドルフィン・ホテル1408号室の噂を知り、すぐさま宿泊を決意するが、ホテル側は断固として宿泊を拒否する。
マイクは法律を持ち出して、宿泊を強行しようとNYへやってきた―
右にいるのがホテルの支配人オリン。
オリンは、1408号室の呪われた歴史をマイクに説明し、なんとか宿泊を思い止まらせようと説得する。
だが、超常現象の類を全く信じていないマイクの宿泊の意志は揺るがない。
仕方なくオリンは1408号室の鍵をマイクに渡すのだ―
 
何の変哲もない普通の部屋に見える1408号室に足を踏み入れたマイク。
だが、ほどなくして1408号室の邪悪さを思い知ることになる。
この部屋で1時間過ごして命があったものはいない―
マイクは部屋に囚われ、脱出が不可能となり、現実とは思えない数々の怪奇現象を目の当たりにする。
そしてついには死んだはずの娘まで現れて―
 

で、、、いたってシンプルな原作を、映画化にあたってかなり肉付けしたなぁ~と思う。
「どうやったらあんな短い話を映画に?」と懐疑的だったが、「なかなか上手い話に仕立て上げたかも―」と、まずまずの(汗)満足感があった。
娘のエピソードなどマイク自身の背景をちゃんと織り込んでいたのが良かったし、ホテルの一室での出来事なので「地味なんじゃない?」との心配もあったが、ちょっと派手過ぎるくらいの怪奇現象の演出があったり、部屋をとことん破壊したりで、「どうしてここまで天変地異みたいになるのよ~」とは思いながらも適度な(汗)恐怖感があった。

ただ、常道を貫いたホラー展開って感じはあったと思う。
だから、怖がりなもので一応ビクビクはしたが、何故か途中で欠伸が出たりして(汗)、、、怖いんだけど圧倒的な怖さがないというか、心底ビビるほどでないというか、まぁ~そんな感じはあったわん(汗)
原作では、ホテルの部屋が持つ普遍的な薄気味悪さが根底にあり、1408号室の邪悪さと上手くミックスさせていたけど、映画の方では、とにかく1408号室の持つ邪悪な力がドッ派手なだけで、上手く表現出来ないけど、『邪悪体験テーマパーク』っぽい感じがして、ズシーンと残るような余韻がなかったような気がしちゃったなぁ~

それとですね、本作はジョン・キューザックのほぼ一人芝居で、拍手ものの熱演だったので、「大変だっただろうなぁ~」と感心したんです。
でもですね、ゴメンナサイ~彼って好みじゃーないの~(何じゃーそりゃ・汗)
もう少し感情移入出来る役者さんがこの役だったら、、、涙を滲ませながら必死に観たかも。相変わらず低俗でスイマソン

1408号室は一体何だったのか?その答えはなかったけど、、、
邪悪な空間というものは、どこかに存在するのかもしれないなぁ~
生きている間に、そういう場所とは関わらないことを願うわ~  (3点)

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【本】終末のフール

2008-11-24 11:22:35 | 本【小説・日本】

       『終末のフール』       伊坂幸太郎       集英社
【comment】
一人っ子のせいか、好きなものを「お取り置き」するクセがある(笑)
手元にある本屋大賞受賞作の『ゴールデンスランバー』を読もう読もう、、と思いながら、新たに古本屋さんで見つけたコチラの方を先に読んだ。
以前『日々のつぶやき』hitoさんにも薦めて頂いたので気になっていたし♪

本の帯には、『静かで、可笑しくて、力強いものに触れたくて、8つのお話を書きました。どの話にも思い入れがあり、大事な本となりました。 ―伊坂幸太郎―』と書いてあった。
で、、、その通りだった。
とても静かだけど可笑しさと力強さがあり、優しい気持ちと切ない気持ちが交錯して、いつのまにか自然と涙がこぼれていた。そして読了後には私の大切な本になっていた―

これは、『8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する』と発表されてから5年後―あらゆる秩序が崩壊し、恐怖心からパニック状態となった人間が、暴動や殺人、強盗のあらん限りを尽くした後―ほんの少しだけ平穏状態が戻ってきた頃のお話である。
舞台は仙台の団地「ヒルズタウン」。そこで生きる人々の8つの温かな物語―

  -内容-
*『終末のフール』―息子を10年前に亡くした老夫婦の元に、父親との確執から音信不通となった娘が久しぶりに訪ねてきて・・・
*『太陽のシール』―長年子どもに恵まれなかった富士夫と美咲。地球滅亡まであと3年になったというのに美咲が妊娠してしまい・・・
*『籠城のビール』―虎一と辰二の兄弟は、籠城事件の被害者であった妹を面白可笑しく報道し、ついには死に追いやった心なきマスコミを憎んでいた。そして当時のアナウンサーに復讐しようとするが・・・
*『冬眠のガール』―4年前に両親が自殺した美智は、「両親を恨まない」「父の本を全部読む」「死なない」ことを目標に生きてきた。膨大な数の父の本を読み終えた美智は、「恋人を見つける」という新たな目標を持つが・・・
他に、*『鋼鉄のウール』*『天体のヨール』*『演劇のオール』*『深海のポール』と収められている。(あっ!手抜き・汗)

まずタイトルがいい。ちょっと無理矢理なものもあるが(笑)、センスがいいではないか。
それに、例によってそれぞれのお話に微妙に関連性があって、各章に他の登場人物がひょっこり顔を出すのもいい。
また、3年後に地球が滅亡するというSFチックな設定にも関わらず、淡々と生を生きている人々を描いているのもいい。それ故にともすると、私が勝手に考えている伊坂さん特有の持ち味、『別次元のお話』的な空気は感じるのだが、それでも各所で琴線に触れたし、人間の脆さや強さが温かみを持って感じられた。

なかでも私が一番気に入ったのは『太陽のシール』だ。
そこで登場する夫婦の富士夫と美咲のキャラもいいが、富士夫の友人で、先天性で進行性の病気を抱える子ども(リキ)がいる土屋が言ったセリフには号泣した。
~小惑星が降ってきて、あと三年で終わるんだ。俺たちは多分リキと一緒に死ぬだろ。っつうかさ、みんな一緒だろ。そう思ったら。すげえ楽になったんだ~(本文より)

さて、本作の設定は地球滅亡という絶望的なものであるが、何故か希望に満ちた『生』を感じながら読める作品だった。それは、『死』をテーマとしながら『生』を描いたと思えた『死神の精度』に通じるものがあるかもしれない。
だが、そちらよりもずーーーっと良かったなぁ~私は『終末のフール』が好きです

もし地球が滅亡してしまうとしたら、、、貴方ならどうしますか?
この本を読みながら、「私ならどうするだろう?」とずっと考えていた。
読了後も考え続けたが、、、なかなか答えが見つからない。
まず、自分が冷静でいられるかが分からない。だけど、もし冷静でいて、混乱する世の中を生き延びたとしたら、、、私は「普通に過ごしたい」と思うのではないかなぁ~
普通に生きて、とにかく笑顔で楽しく毎日を過ごしたい。
大切な人たちを精一杯愛して、潔くオサラバしたいな♪ (4点)

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宮廷画家ゴヤは見た

2008-11-21 19:00:00 | 映画【か行】

私の住む地域では上映予定がなかったはずなのに・・・急に上映が決まったみたい
ということで、チラシも予告も見ず、何の前知識もなく観に行ってみた
【story】
18世紀末スペイン。ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)は、国王カルロス4世(ランディ・クエイド)の宮廷画家に任命される一方、権力や社会を批判する絵画も描いていた。ある日、彼のミューズであるイネス(ナタリー・ポートマン)が、ロレンソ神父(ハビエル・バルデム)が指揮する異端審問所にとらわれてしまう。そして彼女を救おうとしたゴヤが見たものは―
     監督 : ミロス・フォアマン 『カッコーの巣の上で』 『アマデウス』

【comment】 (*少々ネタばれがあります)
面白かった!と思う。だけど、何がどう面白かったのか上手く説明出来そうにない。

こういう映画って、何か語ろうと思えばスゴイこと
をいくらでも語れそうな気がする~
多方面の視点からブッチギリで議論出来そうな映画なんじゃーないかなぁ~
だけど、18世紀末のスペイン事情やゴヤに対して全く無知で鑑賞に臨んだ私には、残念ながら、本作に内包されているであろうテーマに対してプスプスと自己流の思考回路に刺激があっただけでよく分からない(汗)
ただ、激動の時代の空気を感じ取り、殺伐とした思いや遣る瀬無い思い、怒りや苦しみや哀しみが相まった複雑な感情に押し潰されて圧倒されただけだ―
 
                           
本作の主役は、タイトルにもなっているフランシスコ・デ・ゴヤというわけではない。
ゴヤが肖像画を描いたロレンソ神父とイネスの数奇な運命を描いたものだ。
ゴヤは二人の観察者の立場にあったと同時に、地獄のような動乱が続いたスペインの生き証人でもあった―

ビル・ターナー(『パイレーツ~』シリーズ)いや(笑)ステラン・スカルスガルドの柔和で控えめな、それでいて秘めたる怒りや絶望を感じさせる演技が作品に品を与え、暗くなり過ぎないバランスをも保ってくれていたと思う。
ゴヤの自画像を並べてみたが、、、雰囲気が似ているではないか。
 
こちらは裕福な商人の娘イネス。
イネスは兄弟と酒場へ出掛けた時に、“豚肉”を食べるのを拒んだ。
それを見ていた異端審問官に密告され、“ユダヤ教”信者のレッテルを貼られてしまう。
そして、有無を言わさず異端審問所に閉じ込められ、拷問を受け続ける。
その後、ナポレオンが率いるフランス軍がスペインを侵略し、異端審問所を閉鎖するまでの15年間も拘留されたのだ。
美しかったイネスの容貌は変わり果て、正気をも失ってしまう―

そのイネスを演じたナタリー・ポートマンが凄い。
一瞬言葉を失う程の無残な容姿と、狂気を宿し生気を失った目、そして心の底からジワジワと憐れみを感じさせる表情、、、何だか『リバティーン』の時のジョニー・デップを思い出した。
先日観た『ブーリン家の姉妹』でもナタリーの演技力には舌を巻いたが、コチラはなんというか、、、生半可な女優魂ではあんな演技は出来ないだろうなぁ~と思うほど鬼気迫るものだった。
 
さて、問題はロレンソ神父だ。
私は、彼が、彼こそが、一体どういう人物として描かれたのか、、、実はよく分からない。
私なりの判断でロレンソ神父を語るならば、、、
ロレンソは、中途半端な野心と底の浅い信念を持った自己顕示欲の強い小心者だ。
彼の劇中での変貌ぶりは凄い。
まず、自らが先頭となり、下火となっていた異端審問所の大々的な復活を唱え、多くの罪なき人々を拷問にかけた。
だが、拷問の現場に足を踏み入れればいたたまれずに目を背け、イネスの美しさを目の当たりにすれば手を出しちゃう。
その後、自らが窮地に立たされればすぐに逃げ出し、フランスの自由思想に触れればたちまち傾倒し、慕っていたはずの教会のトップメンバーの死刑を臆面もなく声高に叫ぶ。
そして、イネスに娘を産ませていたと知るや、事実を隠そうと奔走するのだ―
う~~~ん、とってもとっても嫌な奴。
だが、最後の最後で分からなくなった。
何故ロレンソは公開処刑を受ける道を選んだのか?
私は、彼がいけしゃーしゃーと悔い改めて再び法衣を纏うだろうな、、、と思っていた。
まさかあそこで死を選ぶとは、、、何でだろう?
しかもだ。処刑の場所に主要登場人物が偶然にも一堂に会するが、その時ロレンソは何故イネスに優しく微笑んだのだ?
ロレンソにとってイネスは、唯一自分の感情で愛した女性だったのか?
う~~~ん、分からない。(どなたかご意見をお聞かせ下さい
 
で、、、流石にバルデムは凄い演技をしていた。
死んだような不気味な目をして、妙に甲高く気味の悪い声を出す神父も、フランスから舞い戻った時の颯爽としたロレンソも、、、素晴らしい。
どこをとっても考え抜かれた演技であることは明々白々であり、それでいて『僕チン頑張って演じてま~す』みたいな厭味がない。『ノーカントリー』の殺し屋シガーもド迫力だったが、ロレンソという人間にもすっかり引きこまれたのはバルデムの演技のせいだろう。
 

鑑賞後も、本作のさり気ないシーンが頭を過ぎる―
審問所での拷問やロレンソ神父がイネスの家族から受けた拷問。
教会の様子やフランス軍。死体の傍で歌う子どもや処刑台に上る人々、それに聴力を失い時折頭痛に見舞われるゴヤ、、、
どれもが何かを訴えているようで、全てのバランスが絶妙のように感じる。
だが、どこに当てはめていいのか途方に暮れるパズルのピースのようなシーンもあるのが正直なところだ。う~~~ん、ちょっとじれったい(笑)

ここで描かれたのは、激動の時代だけではなく、拷問をし、残酷に人を殺し、簡単に強姦をする人間の醜さだけでもなく、ましてや儚い愛だけでもない何かがあったとは思う。
映画としては、ロレンソとイネスが中心だが、鑑賞後にゴヤの絵画の数々―明るい肖像画、黒い絵、風刺画等々を眺めていたら、それらの全てが映画に凝縮されているような気もした―
  
   

余談だが、コチラはゴヤの作品で、ガロット(スペイン式)により絞殺刑にあった人の絵だ。
ロレンソはこれで命を絶った―
映画などでこの方法で処刑されるのはあまり見た記憶がなかったので妙に印象的だった。
  最後にロレンソの手を握るイネスが切なかったなぁ~
                                       (3.5点)

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ゆりかごを揺らす手

2008-11-19 19:25:00 | 映画【や行】

Movie Plusで鑑賞―
【comment】
産婦人科医にセクハラされたとして訴えたクレア・バーテル(アナベラ・シオラ)。その事件は大きな社会問題にまで発展し、ついに医師は自殺。その妻であったペイトン(レベッカ・デモーネイ)は財産を奪われ、ショックで流産してしまう。全てを失ったペイトンはバーテル家に復讐を誓い、ベビー・シッターとして接近。徐々にその狂気を剥き出しにしていく―
     監督 : カーティス・ハンソン 『L.A.コンフィデンシャル』『ラッキー・ユー』

【comment】
     こ・これ、、、怖かったよぉ~
     圧迫感のある静かな狂気が、心臓に悪いわぁ~

怖いって言っても、別にホラー映画ってわけではなく、ジャンルで言ったらサスペンス物になると思うんだけど、、、あまりの怖さに途中で観るのを断念しそうになって、テレビの前から姿を消した私
でも、やっぱり先が気になって気になって、、、数分間は音声をゼロにして、「私は何~も観ていないわ~
ふふふ~ん」とか口ずさみながら観ちゃった(往生際が悪いというか、、、ヘナチョコというか、、、汗)
     なんたって逆恨み爆裂状態のペイトンが恐ろしいのよぉぉぉ~

              
      
このペイトンなる美しい女性は、産婦人科医モット夫人だった。
モット医師は、所謂エッチッチなセクハラ医師で、2人目の子どもを妊娠中のクレアを診察する際に、あ~んなことやこ~んなことを、、、しちゃうの
ショックを受けたクレアは、ご主人のマイケルと相談して、悩んだ末に医師会に訴える―
そうしたら他の妊婦さんたちも「私もセクハラされた~」と訴えたもので、追い詰められたモット医師はアッサリと自殺。
妊娠中だったペイトンは、遺産を差し押さえられ、自宅も強制的に退去させられ、精神的ショックから流産し、その時に子宮も摘出されてしまうの。
考えたら、、、物凄く可哀想よねぇ~彼女が気が狂いそうになるのも分かるわ。
それで、、ボーッと過ごしていたら、テレビで明るく微笑むクレアを見ちゃったわけよ~
逆恨みという狂気に駆られたペイトンは、身分を隠してクレアの家にベビーシッターとして住み込みで働くことにするの。ああ!!恐ろしい~
 
で、、、物語はわりと静かに進んでいきます。
なのに、異様なまでにドキドキさせられるったらありゃーしない
ペイトンの感情を見せない冷たい瞳に憎しみが見え隠れして、、、圧縮機にでも押し込まれたような息苦しさを感じたわ~

ペイトンは、最初っから「やったるで~」ってわけじゃーなく、やることが地味で巧妙なんだけど、じわり、、、じわり、、、と侵食していき、バーテル家に毒が蔓延していくような様が何とも言えず恐ろしい
例えばペイトンは、生まれたばかりのクレアの赤ちゃんに自分の母乳を飲ませたり、クレアの長女と秘密を共有することで心理的に支配して、クレアを憎ませようと仕向けたりするの(汗)
また、発達障害のある心優しいバーテル家の使用人ソロモンを陥れて家から追い出したり、クレアのご主人を誘惑しようとしたり、、、
 
ペイトンは最終的に何を目的としているの?―と思ってザワザワしていると、彼女がただ復讐を企んでいるわけではなくて、狂気としか思えない企みが明らかになっていく―
恐ろしい、、、実に恐ろしい女だぁ~
そうそう!途中で、ペイトンが誰も見ていない所で感情を爆発させて暴れるシーンがあるんだけど、、、まるで『クレヨンしんちゃん』のねねちゃんのママのようで、、、凄く怖かったわ~

でも、ずっと孤独に生きてきて、やっと手に入れた幸せだったであろうモット夫人の地位を奪われただけでなく、子どもも流産し、子宮まで失ったペイトンの哀しみは想像を絶するものだから、憐れでもあったなぁ~
なんたってペイトンを演じたレベッカがハマリ役だったわ。

物語の結末は絶望的でなかったので、変な汗をかきながらもホッとしたけど、、、レベッカの演技が物凄かったので、クレアが抹殺されて、ペイトンがバーテル家を乗っ取り微笑む―みたいな終わり方でも面白かったかな、、、なんて思ったな。

まるで、お化け屋敷に入って、いつお化けが出るか分からない時のバクバクした緊張感がずーーーっと続いているような映画だったわ~なかなか面白いサスペンス映画だと思います

  
『ゆりかごを揺らす手は世界を治める』ってセリフがあったけど、印象的だったなぁ~どこからの出典だろう?    (4点)

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彼が二度愛したS

2008-11-17 11:15:00 | 映画【か行】

さて、簡単にサクサクっと感想を、、、あれれ?デジャブ・汗
【story】
NYの孤独な会計士ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある日弁護士のワイアット(ヒュー・ジャックマン)と出会い、NYエグゼクティブのためだけに存在する会員制秘密クラブのことを知る。電話で、「Are You Free Tonight?」と合言葉を口にするだけで、男女共に夜の相手に出会えるのだ。ジョナサンは美しく優雅な女性たちとの情事にのめり込んでいくが、そんな中、名前が“S”で始まることしか知らないミステリアスな美女(ミシェル・ウィリアムズ)に本気の恋に落ちていく―
     監督 : マーセル・ランゲネッガー

【comment】
       び・・・・・微妙・・・
う~~~ん、これはDVD鑑賞だったら、感想をスルーしちゃう類の映画かも~
雰囲気はなかなか良かったし、キャストもいいんだけどなぁ~
チラシに『高品質なラブ・サスペンス』って書いてあったけど、個人的にはチープなサスペンスに思えちゃったわん(またまた懲りもせずに暴言・滝汗)

 
*ジョナサン:人付き合いのない孤独で真面目な会計士。
ジョナサンはある日、セレブな弁護士ワイアットに話掛けられ、あっという間に親密になる。
そして、ワイアットと携帯電話を取り違えたことから秘密クラブの存在を知り、多くの女性と関係を持っていく。
だがそれは、ワイアットがジョナサンに仕掛けた巧妙な罠だった―

きっちり七三分けでクソ真面目な雰囲気を醸し出していたユアンは、適当にキモくてなかなか良かった(笑)
前半ではかなり濃厚なベッドシーンを次々と披露して(照)、、、しかもお相手が意外に豪華で、ナターシャ・ヘンストリッジ(『スピーシーズ』や『隣のヒットマン』に出ていた美女)やシャーロット・ランプリングだったりするのだ。また、マギー・Qまでちょこっと絡んできた。

 
*ワイアット:謎の男。自称セレブでイケてる弁護士。
降ってわいたようにジョナサンの人生に入り込んできた華やかな男だが、実は、、、

えっとぉ~今回のヒューはハッキリ言って悪役で~す。
それも最初っからそうと分かるかなり分かりやす~い悪役です(笑)
で、、、ヒューの悪役も悪くはないと思うけど、どうせならもっとスケールがデカイ悪の方が似合っていたかも~ちょっとチンケな悪人だったわん。

  
*Sではじまる名前を持つ女。
ジョナサンが地下鉄で見て一目惚れした女性だったが、秘密クラブを通して再会する。
ジョナサンは彼女に激しく惹かれるが、彼女はホテルの部屋に血痕を残して消えてしまう―

この方は、亡きヒースの元奥さんですね~
彼女は地味なイメージがあったけど、今回は化粧も濃く、美しく見えました。
ただの美人というよりも、かばってあげたくなる雰囲気が漂っているので、今回の役はなかなか良かったと思うな♪
 
 
さてさて、前半は実際に実在するらしいエッチッチ目的の秘密クラブは何なの?ムフフって気持ちがあったし、なかなかミステリアス?デヘヘ
って感じで引き込まれたんだけど、、、その秘密クラブっちゅーのが物語の核心とは何の関係もなかったあたりから拍子抜けしたわん。
だってぇ~関係ないなら、あ~んな回りくどい小細工をわざわざ使わんでも、ワイアットはジョナサンを罠に嵌めることが出来た筈だと思っちゃったんだもん。(あ~ん。身も蓋もない発言でゴメンナサイ・汗)
個人的にはクラブがドド~ンと絡んだ話に持っていけばもっと面白かった気がしたなぁ~
それから、ワイアットは最初っから「僕はあやしいです」オーラが出過ぎだった気がする~
あと、全ての伏線を親切丁寧に見せ過ぎていたので、ミステリー的なドキドキ感が薄かったかなぁ~
で、、、ワイアットのチンケな企み(失礼・汗)が分かってからは、ありきたりでチープな展開に思えちゃって・・・

ああ・・・どうしましょうかなり辛口になっちゃった

で・でも!!ユアンがいくつもの顔を演じていたのは良かったです!!!
気弱で孤独な男性⇒ガンガン女性と関係を持つ自信に満ちたエロエロ男性⇒名前も知らない女性を心から愛する純情な男性⇒自分が罠に嵌められたことに気づき、窮地に立たされる男性・・・など、上手く演じていましたぁ~ついでにセクシーだったし♪
実はユアンはなかなか好きなんです。
好みではないんだけど、時々見せるキメ顔にドキッとさせられキューンとなる俳優さんが何人かいるんだけど、、、その一人で~す(変なホロー・汗)
 
 
    ヒューはプロデューサーも兼ねていたそうですね~(3点)

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Xファイル:真実を求めて

2008-11-13 19:40:40 | 映画【英・数字】

さて、簡単にサクサクっと感想を、、、あれま、テンション低め・汗
【story】
FBI女性捜査官が謎の失踪を遂げた。FBIを引退し隠遁生活を送っていたモルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)と、医師として活躍するスカリー(ジリアン・アンダーソン)は、捜査に行き詰ったFBI捜査官のホイットニー(アマンダ・ピート)から協力を要請される。サイキックな透視能力で手がかりを探り当てる神父ジョー(ビリー・コノリー)が事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る―
     監督 : クリス・カーター 『Xファイル ザ・ムービー』

【comment】
『Xファイル』シリーズは大好きで、FOXチャンネルとレンタルビデオで全部観ました~
ついでに映画化第1弾のビデオは持っています~

『Xファイル』とは、「FBIの綿密な科学捜査能力を持ってしても真相解明できない未解決事件のレポート」のことで、ドラマは、優秀ながらもFBIきっての変わり者モルダーと、医学博士でもあり科学的な物の見方をするスカリーの名コンビが、“エイリアンによる誘拐事件”や“未確認生物の暗躍”、“常識では解明できない事件”や“政府の陰謀”などに果敢に立ち向かって行く超~エキサイティングなものでした~
放送が終了してからもう6年経ったんですね~
 
でね、このドラマに興味を持ったきっかけってのがあって、どこかの誰かが、「本当にあった事件に基づいて作られている!!」と教えてくれたからで(ガセネタだったのか?!)、信じ難い事件の数々を怖がったりしながら夢中で見たの~
シリーズのはじめの頃にはダサダサだったモルダーとスカリーが、どんどんカッコ良くなっていってねぇ~コンビの息もピッタリで面白かったなぁ~
まぁ~正直に言うと、シリーズの最後の方は、「一体話がどこにいくんだ?」って思いながら惰性で観ていたので、今となってはどういう風に終わったのか、、、イマイチうろ覚えなのですが(汗)、とにかく一応ファンだったので今回の映画は楽しみにしていました。
 
でも、、、実はファンであっても「何で今更映画化なの?」って気持ちはあって、、、少々観るのが怖かったかも。ガッカリしそうで
で、、、モルダーとスカリーに逢えたのは嬉しかったけど、二人とも何だか精彩を欠いちゃったと思ったなぁ~それから観ている間はそれなりに面白かったけど、終わってみたら「何これ?!あっけない・・・」とも思っちゃった(滝汗)
久しぶりのXファイルなんだから、『映画にしたいくらいの凄い題材』が用意してあると思うじゃない?だけど、そうでもなかったかも、、、何だか懐かしいドラマの中の一つのお話って感じで、ちょっと地味
だったかなぁ~
 
まぁ~ビジョンが見える神父とか臓器移植や人体実験などにはまずまず興味を惹いたし、FBIと無縁な生活を送っていたモルダーとスカリーのムフフな関係を垣間見せたり、ファンならピピンとくる二人の性格をチラリと表現したり、、、なかなかナイスな部分もあったけど、いかんせん事件の核心部分に深みを持たせていなかったことが残念だったなぁ~
えっと、、、あと、最後の最後に犯人を追いつめる時があっけなさ過ぎぃ~
犯罪に関するグロシーンももっと詳細にババンと見たかったわん。見せ方次第ではかなりインパクト大になっただろうになぁ~
う~~~ん、結局は全体的にイマイチ中途半端だった気がしたの(汗)
どこをとってもツッコミ不足だったので、もうちょっとストーリーや映像に工夫が欲しかったなぁ~
あっ!でも、スキナーが出てきた時は嬉しかったな♪結構好きなキャラだったんだ~

さてさて、何だかんだと文句は言いながら、モルダーとスカリーに逢えたのは嬉しいのです(笑)
『Xファイル』は面白い話が沢山あるので、また見たくなっちゃった~  (3点)

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【本】クラインの壺

2008-11-11 19:17:35 | 本【小説・日本】

       『クラインの壺』       岡嶋二人       講談社文庫
【comment】
超~遅ればせながら岡嶋さんの作品にハマったら、岡嶋さんの作品をお好きな皆さん、
『SOARのパストラーレ♪』SOARさん   『ともやの映画大好きっ!
』ともやさん 
『映画な日々。読書な日々。』masakoさん   『日々のつぶやき』hitoさん
『~青いそよ風が吹く街角~』BCさん 
から『クラインの壺』が面白いよぉ~と教えて頂きました。
  どうもありがとうございます~

変わり者なので、「皆さんと意見が違ったらどうしよう~」と、人知れず恐れていましたが(大袈裟・笑)、良かったですぅ~『THE・少数派』にはなりませんでした~ホッ
とっても面白くって一気に読んでしまいました―

さて、凄く面白かった小説なので、感想をサクサク書きたいところですが、、、
この物語の感想を書くのは難しいかも・・・ う~ん、う~ん
それでなくても最近スランプで(いや、力不足か?・汗)、グズグズと感想を書いているのに、2度読みしてから数週間経っても、何て書いていいか分からない。(あれれ?ほとんど愚痴っぽい?・汗)
この本の面白さを私じゃー伝えきれないのですよー(威張ってどうする・汗)
だってぇ~スゴイですよ、これ。
1989年の作品なのに、バーチャルリアリティの世界を活き活きと描きだしているのですから。
それも、、、かなりミステリアスで、ともするとホラー的な気味の悪さも醸し出しながら―

  -story-
上杉彰彦は、自らが考案したゲーム『ブレイン・シンドローム』の著作権についての契約をイプシロン・プロジェクトという会社と交わした。
謎に包まれた秘密主義の会社には多少の不信感を抱いた上杉だが、自分が作った原作を元にしたバーチャルリアリティ・システム『クライン2』は、まるで夢のような装置で、世界を変えるほどの力を持った画期的なゲームだった。
『クライン2』の装置に入った上杉が体験したことは、瞬時にゲームの世界に自分がいってしまうことだった。まるで全てが現実に起こっているように、ゲームプレイヤーはスパイとしてアフリカの小国を訪れ、その国の陰謀迫っていくのだ―
上杉とともにゲームの被験者となったのは梨紗という女性だ。
上杉と梨紗は徐々に交流を深めていき、イプシロン・プロジェクトのスタッフである笹森とケネス、そして梶原らとともに『クライン2』の完成度を高めようとした。
だがある日、梨紗の友人の七美が、「梨紗が行方不明になっている―」と上杉に告げる。
「そんなバカな・・・自分は
梨紗と会ったばかりだ―」
そう思った上杉に、イプシロン・プロジェクトは、「梨紗がいきなり仕事を辞め、もうここには来ない」と告げるが―


さて、読了後に味わった感覚を何て言い表わしたらいいんだろう?と悩んでおりましたが、あとがきにピッタリな表現が載っていました。
『この作品のラストでは、多くの読者が身体が宙に浮かんでいるかのような感じを覚えることだろう~』
まさにそんな感じでした。
何だか居心地が悪いような変な感じがして虚脱感すらありました。
で、、、そういう感覚こそがこの物語の魅力なんだろうと思います。

主人公は、ゲームの仮想現実世界にゲーマーとして自由に出入りしていたはずだった―
そして、現実世界で起きたであろう事件の真相を必死に追い求めていたはずだった―
だけど、、、読み終わってみたら、一体どこからがゲームの世界で、どこまでが現実だったのか、、、主人公と同じように読み手も混乱してしまうのです。
だから、「結局こういう終わり方なの?」とか、「広げた話は何だったの?」とかいう疑問や不満があるかもしれませんが、、、それを言っちゃー本作ではナンセンスなんだろうと思います。

平凡だった主人公が仮想現実に飲み込まれ、自分の見えている全てが現実なのか仮想なのか、、、それを区別する方法がなくなってしまったとしたら?
最後に主人公がいた場所はどちらの世界だったのか?―どちらだったとしても、もう普通の現実には戻れなくなってしまった主人公が悲しかったです。

さてさて、タイトルの『クラインの壺』とは―
『メビウスの帯』は、2次元のテープ状のものをひねり表をたどっていくとそのまま裏に行きつくのに対し、『クラインの壺』は、3次元のチューブをひねり内部をたどると外部に行きつくようになったものだそうです。
形にすればこんな感じです。
  よく分かりませんが面白いですね~♪

岡嶋さんの作品は20年ほど前の作品ばかりだけど、どれも読んでも古さを全く感じない作品ばかりでオススメです。
 今度は井上夢人さんの作品も読みたいなぁ~   (4点)

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レッドクリフ PartⅠ

2008-11-07 19:17:05 | 映画【ら行】

『三国志』には詳しくありませんが、チラホラ知ってはいるので、例によって「諸葛孔明って素敵~的なミーハーな認識程度はあります(照)
で、、、智に長けた孔明を金城君が、そして孔明に勝るとも劣らない知力と仁徳のある周瑜をトニー・レオンが演じるんだもの・・・この私が見逃すはずがないっニカッ

【story】
西暦208年、後の「魏」の曹操(チャン・フォンイー)は、勢力を伸ばして数々の戦いを制し、ついに皇帝から「丞相(現代の首相)」の地位を得て巨大な勢力を握った。
ゆくゆくは自らが天下を掌握する野望のために、残すは劉備(ユウ・ヨン)と孫権(チャン・チェン)の制圧のみ。
若い皇帝を脅して劉備と孫権の征伐に大義名分を得た曹操は、巨大な軍隊を率いて戦いに臨む。
一方、軍師・孔明(金城武)や猛将・関羽(バーサンジャブ)・趙雲(フー・ジュン)・張飛(ザン・ジンシェン)を有する劉備軍は、一旦曹操軍に敗北するも降伏を拒み、孫権軍と同盟を結んで80万の曹操の兵に対して5万の兵で立ち向かおうと決心する。
戦略を練るのは、劉備軍の孔明と孫権軍の司令官・周瑜。
周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)に想いを寄せ、彼女を奪わんと密かに企む曹操の私利私欲に塗れた戦いに、結束して知恵と勇気を振り絞る両軍。
所謂『赤壁の戦い』が始まろうとしていた―
    
     周瑜          孔明         孫権         曹操         
    
    小喬      尚香(ヴィッキー・チャオ)  甘興(中村獅童)       趙雲     
            *孫権の妹         *孫権軍の武将        
【comment】
      大興奮~ 
           アジア人の血が騒ぎに騒いじゃった(笑)
いや~普段は西洋かぶれな方で(笑)、アジア物に対してクールな目線でいるんだけど、、、この映画には燃えたっボォー

しょっぱなの劉備軍の戦いからアドレナリンがドクドクで、何だか涙まで滲んじゃってねぇ~
あんな激しい戦いに、何故涙が出たのかよく分からないんだけど(恥)、劉備軍の趙雲の必死の戦いを見ていたら心臓がバクバクで、カッコイイ~趙雲貴方はヒーローよぉ~ってな感じになり、、、
 
関羽の無言で無敵な戦いを見て、その男らしさにグワシッと掴まれ、、、それこそ男だわぁ~関羽その厳しい目で私を叱ってぇ~と、もう何がなんだか分かんなくなっちゃって、、、
 
おまけにホラ、、、孔明が。元々好きな孔明が、徹頭徹尾クールなんだも~んどこでも白い衣装を着ちゃってさぁ~策を練っているんだか、何も考えていないんだか不明ながらも(笑)素敵ぃー
  孔明の隣の劉備もいい味♪
というわけで、最初の戦いから夢中になってしまったわけです、はい(照)
中国お得意の大人数での戦いのみならず、個人の見せ場が素晴らしいのが良かったなぁ~戦いに臨場感がタップリで入り込んじゃったわ~
 
それから、曹操の嫌ったらしさが最高に良かったぁ~ まるで驕る平家みたいなオッサンでねぇ~憎々しさ1000%なんだもの(笑)
  
で、早く来い来いトニーちゃんと待っていると、いよいよ周瑜が登場するわけです。
それが、なかなか全身を写さないでじらすわけですな。真打ち登場のノリで(笑)
で、、、トニーちゃんがハマリ役で、毛利元就の三本の矢みたいなセリフを吐いて徳の高さを見せつけ(三国志にあるエピソードなのかなぁ~)、君主や部下、妻に対する愛の深さも感じさせてくれるわけですよぉ~
 

さて、この映画のいいところは、戦いの『動』だけでなく、そうでない所の『静』の部分もいたって丁寧に描いていて、双方で、有名過ぎる三国志のヒーローたちの特徴を詳らかにしているところです。
三国志オンチな私でも沢山の登場人物の人となりを自分なりに把握出来ました^^・

でも、個人的に感じたマイナス点が一応あって、本作は周瑜が主役で、「赤壁の戦いには、曹操の周瑜の妻に対する執念の横恋慕が関係していた―」という物語展開にしたのだとは分かっていても、ちょっと周瑜&小喬の夫婦愛の描き方がクドカッタなぁ~とは思ったんです。(他にも笛や琴のシーンがクドイとか思っちゃった・汗)
えっと~(汗)もっと詳しく言っちゃうと、夫婦の裸のシーンがクドカッタような気が
 
   (とか言いながら、見つけた写真を張り切って貼る矛盾した私・汗)

本作には少々残酷なシーンもあるけれど、ゲームの『三國無双』などで子ども世代にも馴染み深いお話なので、そこのところがクドクなかったら、、、家の息子にも是非観せたかったなぁ~(だからと言って、それ程いやらしい感じはないと思います。観せちゃおうかな?)
だって、ゲームみたいに槍でバッタバッタと敵を倒していくようなシーンを実写で観たら、子どもも大喜びするはずだわ。
まぁ~ジョン・ウー監督は、『勇気』『友情』『愛』をテーマに作品を完成させたと仰っているので、とっても納得のシーンではありますが。ちょっと愚痴っただけ

 
さてさて、後半にも激しい戦いがありますよ~それがまた「八卦の陣」という戦術でねぇ~迫力はあるし見せ場はタップリだしで大興奮
時々「エキストラの演技が下手っぴだな」とは思ったけど、主要キャストが素晴らしいので気にしないようにしたわ(笑)
物語は、いよいよ本格的な戦いへ―のところで終わるので、もうPartⅡが楽しみで楽しみで、、、4月まで待ち切れません!!『20世紀少年』の時も待ち切れないと思ったけど、それ以上に待ち切れないかも
  

≪余談≫
本編の前に、日本語で『三国志』についての説明がありました。
間違えて吹き替え版に来ちゃったのかと思い、一旦出ようかと思っちゃった(汗)
そして本編には、何度も何度も人物紹介の字幕が出ました。親切は有難いのですが、流石に3度も4度も紹介せんでもいいかなと思いました。
字幕が出ると条件反射で目が行くので、同じ情報に目を向けさせられるよりもちゃんと映像に見入りたかったです。
  ハトも活躍します・笑
この感想を書いた後、2回目劇場鑑賞しちゃった(4.5点)

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ゲット スマート

2008-11-05 18:10:00 | 映画【か行】
今年のアカデミー賞授賞式の時に、のコンビでプレゼンターを務めていたのは、、、この映画がらみかぁ~
【story】
アメリカ極秘諜報機関“コントロール”が国際犯罪組織“カオス”に襲撃され、エージェントたちの身元が明るみになってしまう事態が発生。そこで、コントロールのチーフ(アラン・アーキン)は、分析官のマックスウェル・スマート(スティーヴ・カレル)をエージェント86として昇格させ、整形したばかりの美女、エージェント99(アン・ハサウェイ)とコンビを組ませ、カオスが盗み出した核物質の行方を突き止める任務に就けるが―
  ~1960年代に米国で人気を博したテレビドラマ『それ行けスマート』の映画化~
 監督 : ピーター・シーガル 『50回目のファーストキス』『ロンゲスト・ヤード』

【comment】 (*辛口感想なので、のんびりコソコソと記事をアップ・汗)

コメディ映画って大好きだけど、ツボがズレちゃうと全くノレなかったりするのよねぇ~
で、、、私は本作には残念ながらノレませんでしたゴメンナサ~イ

いや(汗)何度か声を出して笑ったんだけどね、宣伝のような『笑いのゴッドが頻繁に舞い降りる』って感じの笑いではなく緩い笑い
でねぇ~退屈しちゃったなぁ~(キャ~こういう事をズバッと書くと、またお叱りのコメントを頂くかも~胃薬胃薬)
 
さて、本作はドラマの映画化だそうですが、オリジナルは全く知りません。
だから何の思い入れもなくって、ただスッゴク笑える映画だと思って鑑賞しました。
だけど、、、どう~もイマイチ笑えない
字幕に頼っているせいかな?英語だと面白さが伝わるのかな?
でも、、、それだけでなく、なんというか『間』のようなものが肌に合わなかった気もするし、、、う~ん

スパイ物なので007を意識している向きもあるし、アクションシーンは思ったよりも派手で、ヘリコプターと列車のシーンなんかはドキドキしたんだけど、、、ど~うも緩い(汗)
こういう系のコメディ映画だと、『オースティン・パワーズ』や『ピンクパンサー』なんかを思い出したけど、それに比べてコチラの映画はど~うもパンチに欠けた気がしたなぁ~
というか、おバカ系映画って、そのバカバカしさにハマって「バッカバカしい~ヒャッヒャッ」って感じでスカッと観られるんだけど、何だかそうでもなくってねぇ~ブツブツ
キャストが皆真面目におバカをやっていても、それが妙にユルユル&ズレズレに思えて、観ていてダルダルになっちゃったわん
 
ヤバイ辛口過ぎるゾ焦るこれ以上何も書かない方が胃のためかも(滝汗)
ということで、、、記録的に短いレビューで失礼してキャストについて少々―
スティーヴ・カレルは人気あるコメディ俳優さんですね~
スマート役は彼にピッタリだったと思います。
でも意外だったのは、スマートって物凄いドジなエージェントかと思ったのですが、結構強かったので拍子抜けでした。頭が良く、わりと堂々としたエージェントぶりで、、、天然ボケのせいで騒動を巻き起こすけど、基本がしっかりしているので逆に面白くなかったかも。(私は何が言いたいんだぁ~・汗)
アン・ハサウェイは、顔の部品が大きくって美人さんですよね~
アクションシーンもキマッていたし、スティーヴとの相性も良かったと思いました。
ドウェイン・ジョンソンもハマリ役。ゴツイけどコメディの演技は堂に入っていました。
で、、、良かったのは可愛いおじいちゃんのアラン・アーキン。
スティーヴと並ぶと『リトル・ミス・サンシャイン』を思い出して嬉しかったし♪
こうやって考えるとキャストは皆ハマリ役で良かったんだけどなぁ~脚本も悪くないと思うし、、、何がダメだったのかなぁ~やっぱり『間』かなぁ?
 
 噂には聞いていたけど、クライマックスが『イーグル・アイ』とかぶっていてビックリ
                                          (2.5点)
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