★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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パーフェクト・ストレンジャー

2007-09-29 14:37:15 | 映画【は行】
『ラスト7分11秒まで真犯人は絶対わからない』って・・見抜いたるで~(戦闘モード
【story】
新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)は、幼馴染のグレース(ニッキー・エイコックス)が殺された事件をマイルズ(ジョバンニ・リビシ)と共に調べる事になる。ロウィーナは、グレースが広告代理店のCEOにして大富豪のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と不倫関係に陥り、そのネタで彼を脅迫しようとしている事をグレース本人から聞いていた―
    監督 : ジェームズ・フォーリー 『コンフィデンス』

【comment】
『この映画の登場人物は、あなたを騙そうとしています』とか『パーフェクト・ストレンジャー(完全な別人)はいったい誰だ?』とか・・・本作の予告には随分前から惹かれていた―

数々の宣伝文句を見るに、映画の制作者側としては、観ちゃった人間にホイホイとオチをばらされたくないだろうから、極力ネタばれ無しでいこうと思うのだが、本作の感想をネタばれ無しで書ける程の文章力や表現力を持ち合わせていないため、悩んだ挙句、短くチャチャっと印象だけを書こうと思う。

まず、戦闘モードで臨んだ鑑賞だったが・・・驚愕のラストとは言えなかったように思う。
まだ『犯人は実は多重人格者でした―』っていうオチの方がスッキリしたような気がする。
終盤までのサスペンスは結構楽しめるし、オチもそれ程悪いとは思わなかったのだが、引っ張りに引っ張ったサスペンスと、大ドンデン返しであろうオチのバランスが微妙に悪かったように感じた。
『いい物A』と『いい物B』をくっ付けたら・・・『普通な物』になりました―って感じかなぁ~
それから犯人である可能性のある人物が僅か3人だけだった点がスリリングさを薄めてしまっていたと思う。
その3人の『別の顔』或いは『秘密の顔』も・・・さして意外性があったわけでもなかった。
伏線の張り方が割合親切であったために、早い段階で犯人が想像出来てしまうし・・・
また、鑑賞後にあまりスッキリ出来ないし、心に何らかの余韻を残すものでもなかった。
どこか中途半端で詰めが甘い印象を受けたストーリー展開だったように思うのだ―

だが、ハル・ベリー、ブルース・ウィリス、ジョバンニ・リビシの演技は充分に楽しめる映画だ
これはサスペンスよりも、3人の競演を心行くまで堪能した方がいいかもしれない。
それぞれが内に秘めた『完全な別人』を魅せつけてくれた―
 
 
それにしても・・・ラスト7分11秒(計ってないから分からないけど・汗)でのネタばらしは・・・「何だかなぁ~」って感じだなぁ~
で・・・これだけはどうしても言いたいのだが・・・
        「あの人ってば巻き添えって事~    (3点)
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【本】処刑者たち 上下巻

2007-09-28 09:05:55 | 本【小説・海外】

     『処刑者たち』上下巻    グレッグ・ハーウィッツ    ヴィレッジブックス     
【story】
《上巻》
愛娘ジニーの7才の誕生日、ティムとドレイ夫妻は警察から信じ難い連絡を受ける。
ジニーがレイプされバラバラに刻まれて見つかったというのだ。犯人はすぐに捕まったものの、不当逮捕で無罪放免になってしまう。あまりの結果にどうにも気持ちの整理がつけられず、次第に心が荒んでいくティム。それを見透かしたように、罪を逃れた凶悪犯に制裁を加える<委員会〉なる秘密組織が接触してくる。復讐という甘い蜜に誘われ、協力を約束したティムだが―
《下巻》
極めて優秀な戦闘員として数々の修羅場を潜り抜けてきたティムは、娘の死の衝撃により妻との間もギクシャクし、ついには仕事も辞めてしまう。
そして、娘の事件の真相を知るために参加した謎の秘密組織〈委員会〉では、メンバーの期待通り見事な処刑を実行してみせた。だが、容赦無い処刑に馴染めなくなったティムは徐々に委員会に不信感を抱いていく。
やがて娘の事件を独自に捜査し始めたティムは、思いがけない真実に近づいていく―

【comment】
私は、この本についての感想を書く資格がない。
上巻の最後の方まではジックリと読み進めたのだが、そこからは『必殺猛スピード読み』(内容を咀嚼せず、ただただ文字を追う)をしてしまったのだ。
理由はいたって自分勝手なもので、読み始めた印象から、「多分こういう方向へ話が運ぶだろう」と予想した通りの展開になっていっただけでなく、「で・・・こういう風になったらツマラナイなぁ~」と思った展開になってしまったのだ(汗)
でも、途中で投げ出さなかったのには以下の理由がある。

『本書は著者自身の手による脚本で、パラマウントで映画化
の予定。主役のティムには キアヌ・リーヴスの名があがっている』

というのだぁ~!!
この実現するかしないかの『予定』のおかげで頑張って読んだ。(報われろ、私)
でも、どうやって感想を書くか・・・途方に暮れている。
とりあえず、、、感じた事をチョコット書いてみようかな。(ああ~いい加減・汗)

まず、突然幼い娘を無残な形で失った夫妻の哀しみから始まった本書だが、この辺の描写は物凄く上手かった!!
著者が心理学に明るいせいか、夫妻の哀しみの描写たるは秀逸至極で、本を読みながら何度も涙が零れてしまった。
大変密度の濃い丁寧な文体で繰り広げられた心理描写に、「この著者は只者ではない!!」と喜びに奮えながら読め進めた。
そして、逮捕された犯人が不当逮捕という事で不起訴&無罪放免になる件も良かった。
アメリカの法制度の穴を鋭く突いた局面で、色々考えさせられた。
また、やり場のない怒りを抱えた夫妻の心が荒み、お互いを求めていながらも疎ましく思っていく様子も上手かったと思う。
だが、謎の秘密組織が出てくるあたりから雲行きが怪しくなっていく―
その組織のメンバーは、皆家族を殺された過去を持つ者たちで構成されている。
そして誰もが、自分の愛する者を殺された犯人を憎んでも、法が裁きを与えてくれなかった者たちだ。
彼らの論理は、「法律の抜け穴のせいで裁きを受けなかった者たちの罪を再検討し、自分たちが判事・陪審員・死刑執行人の3役を担う―」というものだった。
まぁ~気持ちは分からなくはないが・・・
私はどう~も彼らが『夜神月』レベルに思えて仕方なかった。
大変高尚で完璧な人材による組織のようでいて、「犯罪者を処刑する事は正義」で、「自分たちが罪人を処刑する事が犯罪の歯止めになり」、「自分たちのやっている正義を世間にPRしたい!」という思考回路は・・・ガキっぽいではないか。
で、この『論理のすり替え』により『THE・正義』を行わんとする輩が怪しくて怪しくて引いてしまった私は、主人公のティムが精神的に消耗していたとはいえ、それに乗っかって人を殺しちゃった時点で・・・話がつまらなくなってしまったのだ。
私としてはそうなる前に思い止まって欲しかったのだが・・・それでは小説的に盛り上がらないのだろう。(ティムの戦闘能力を発揮させる場面でもあるし)
でもねぇ~、いくら娘の事で復讐心に燃える人間でも、元陸軍レンジャーの隊員で優秀な連邦保安官であるティムが、国家の命令でもないのに、パッと知り合った人間に言われた殺人を犯すでしょうかねぇ~
例えその行為が、倫理的に正当とされたとしてもオカシイと思うけど・・・
その後の展開は、秘密組織内がドタバタしちゃって予想した方向へいくのだが・・・(ティムがスワガーみたいにご活躍)
最終的な局面で、またまたガックリときた。
法律の抜け穴によって娘の事件の犯人が罪を逃れたのに、主人公がそれによって罪を逃れるのはどうなんでしょう?
それを皮肉と捉えるか、ご都合主義と捉えるかは個人差があるだろうが、私は後者に感じてしまった。
なんとも全体的にアメリカらしい発想の小説だったと思う。

だが、題材は魅力的だし、ジェットコースター小説であることは間違いない。
大物作家がこぞって絶賛している小説らしいので一読してみる価値はあるかもしれない。
私は、他の作品を読んでから、この作家についての評価を決めたい。

  ~正義など存在しない。存在するのは法律だけだ。~(起源不祥の古い法律格言)

      主人公はキアヌのイメージが無かったなぁ~  (3点)

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カオス

2007-09-27 08:54:54 | 映画【か行】

レンタルで鑑賞―
【story】
シアトルの銀行を武装強盗団が襲撃し、リーダーのローレンツ(ウェズリー・スナイプス)は、交渉人にコナーズ刑事(ジェイソン・ステイサム)を指名する。交渉中、一味は警察の裏をかいて逃走するが、銀行からは何も盗まれていないことが判明。コナーズは新米刑事デッカー(ライアン・フィリップ)と組み、不可解な事件を追うが―
       監督 : トニー・ジグリオ 『Uボート 最後の決断』

【comment】
複雑に見える現象も簡単な方程式で表せるという『カオス理論』を題材にした映画だそうだが、あまり『カオス理論』とは関係がないように思えたなぁ~
とは言っても、『カオス理論』自体よく分からないが(汗)
まぁ~それを抜きにしても、なかな面白い映画ではあった。
特にラストの展開が好みだった―

オープニングで、過去の事件の映像が流される。
女性を人質にした強盗犯が警察に追い詰められ、結局人質諸共警察に射殺されてしまう。
発砲したコナーズ刑事とヨーク刑事は、人質を過って死なせた事で世間から非難を浴び、コナーズは停職、ヨークは懲戒免職の処分を受けるのだ。
2ヶ月後、武装集団が大手の銀行を襲う。約40名の人質を取ったグループのリーダーは、交渉人として停職中のコナーズ刑事を指名してくる。
コナーズは新人刑事のデッカーと組み事件の指揮をとるが、犯人にまんまと逃げられる。
だが、逃走した犯人グループは銀行から何も盗んでいなかった。
果たして犯人の目的は一体何か?
強盗団を追うコナーズとデッカーが捜査を進める中、犯人はまるで警察を嘲笑うかのように、行く先々で先回りをしていた―
  

本作は、ジェイソン・ステイサムとウェズリー・スナイプスというアクションスターが共演しているが、さしてアクションシーンが目立つわけでもない。
どちらかと言うと、犯人と警察の息詰まる頭脳戦を見せる映画だと思う。
そして、この映画の上手いところは、伏線の張り方だろう。
観る者によって受け取り方は違うだろうが、私などは単純であるため、作り手が投げた1つ目の小石にまんまと食いつき第一の推理をし、2つ目の小石に吸い寄せられて第二の推理をする・・・というふうに、次から次へと誘導され、劇中で起こっている事の推理を二転三転させられた。
で・・・最終的に行きつく結末には、「なるほど!そうくるのねぇ~」と思わされた。
さして意外なオチでもないのだが、好きなパターンのエンディングに満足出来た

  「もしもし血液バンク?」(ウソ・

コナーズ刑事を演じたジェイソンはカッコ良かった。
彼はあの顔立ちのせいか、善だか悪だか分からない役が多い気がする。
髪型に変化が困難なせいか、どの映画でも同じように見えるのは痛いが割りと好きな役者さんだ。
強盗団のリーダーを演じたウェズリー・スナイプスは、存在自体にインパクトがあるのでいい味を出してはいたが、少々地味な活躍だったと思う。
2人よりも目立っていたのはデッカー刑事を演じたライアンだ。
実は私はこの役者さんが苦手だが、頭が良く、身体能力に秀でていて、警察官としてのセンスもあり、婦女子にもモテるというスーパー新米刑事を好演していた。
でもウェズリーとライアンが取っ組み合いをするシーンは少々不自然だったなぁ~
どう考えたって、ウェズリーライアンじゃーーー体格が違いすぎて大人と子どもの戦いみたいなんだもの~ (で・・・ライアンが勝っちゃうし・汗)

『カオス理論』なんか無視して純粋にドラマを楽しみ、最後の展開を見届けた方がいいと思う。

PS.鑑賞後に心配なった事が一つ―
将来有望な若き刑事デッカーは、あの後一生この事件にとり付かれてしまいそうだなぁ~
     執念に駆られて道を誤らないでね、デッカー君     (3.5点)

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耳に残るは君の歌声

2007-09-25 18:12:00 | 映画【ま行】

最近レオ君に萌え萌えで・・・何だか愛しのジョニーに悪い気がするぅ~
栄養も愛情もバランスが大切だし・・・ジョニーの映画を観ようっと
【story】
20世紀前半、激動のヨーロッパで健気に生きたユダヤ系ロシア人の少女フィゲレの物語。
幼い頃父親と生き別れたフィゲレは、やがてイギリスに渡りスーザン(クリスティーナ・リッチ)として育つ。その後パリで歌手となり、ルームメイトのローラ(ケイト・ブランシェット)と共にオペラ歌劇団に入る。そこでジプシーの青年チェーザー(ジョニー・デップ)と出会うが、戦争のためにユダヤ人等の迫害が色濃くなっていく―
     監督 : サリー・ポッター

【comment】
主役のクリスティーナ・リッチが苦手な事、全編に漂う暗く物哀しい雰囲気、起こっている出来事の多くに説明を与えず観る者の感性に任せたようなストーリー・・・などから、あまり好きな映画ではないが、何回か鑑賞するうちに少しずつ心に染み入ってきた―

これは、ロシアからイギリス、フランス、アメリカへと渡り、父親の影を追い求めた一人の女性の激動の半生を軸に、彼女の周りの人々の数奇な運命をも暗示した深遠で静かなテーマを持った作品だ―

クリスティーナが演じたスーザンはユダヤ系。ケイトが演じたローラはロシア系。ジョン・タートゥーロ演じるオペラ歌手はイタリア系。そしてジョニーが演じたのチェーザーは、差別と偏見を受けたジプシーだ。
戦争を背景に、それぞれが内に秘めた想いを静かに訴える。決してセリフが多い映画ではなく、心理描写も希薄に思えるほど淡白であるため、誰が何を考えているのかがストレートには伝わってこない。
そういう意味では親切な映画とは言えないが、素晴らしい名優たちが多くを語らずとも、それぞれの瞳で訴えかけてくる演技は心を打つだろう―

私は、映画というものは、観た者それぞれの感性で何かを感じ取れればいいものだと思っている。
そうして感じたことに間違いや不正解などない。
この映画では、美しいオペラ、ビゼーの『真珠とりの歌』に心奪われる者もいれば、人種差別や偏見に胸を痛める者もいるだろう。戦争の傷跡に思いを馳せる者もいれば、スーザンの数奇な運命に涙する者もいるに違いない。語学に堪能であれば、役者が役柄によって訛りを変えている英語に感動もするだろう・・・

そして私はといえば、ジョニー・デップの目の演技に悶絶するのだ―(低俗でごめんなさい・汗)

 み・見よっっっ キャ~キャ~ではないか・・・
 
 
 
 
 
 
 

ジョニーの表情七変化 (『シークレット・ウインドウ』でも同じ事したような気が
の写真でご興味の湧いた方は、是非1度ご鑑賞下さい。 
脇役に徹したジョニーの抑えた美しい演技が見られます。   ~おしまい~
・・・・って、なんちゅうレビューじゃ~~~
   
  スーザン、私なら父親よりも生よりもチェーザーとの愛をとるわ~~~(3点)

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プラネット・テラーinグラインドハウス

2007-09-24 11:08:28 | 映画【は行】

タランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』が思いの外面白かったのでコチラも楽しみにしていた。↓の【story】を見る限りじゃー小躍りしたくなるくらいぶっ飛んでいそうではないか
【story】
テキサスの田舎町。米軍の部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)の生物兵器実験により、町中に謎のウィルス感染者が増殖。感染者たちは次々と恐ろしく凶暴なゾンビと化す!ゴーゴーダンサーのチェリー(ローズ・マッゴワン)は片足に深い傷を負うが、失った片足にマシンガン・M16を装填し立ち上がった!一方女医のダコタ(マーリー・シェルトン)もまた、ガーターベルトにつけた注射針を武器に死地に赴く―
     監督 : ロバート・ロドリゲス  『シン・シティ』
                        『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』
【comment】
完璧に計算された中だるみのないB級映画だぁぁぁ~~~
いや・・・最早誰もこれをB級とは言えまい。超A級の完成度だった―

本編が始まる前にご丁寧な架空映画予告編が挿入される。
どうやらダニー・トレホが主演らしい『マチェーテ』という粋な映画だ。(面白そう・笑)
そしてお約束のブレとともにゴーゴーダンサーチェリーが登場する
肉感的なダンス、美しい足・・・だが彼女の足がマシンガンになる事を私達は知っている。
その非情さに胸を締め付けられながら彼女の美脚を目に焼き付ける・・・(ホントかよ) 
 

場面は変わって、不気味な軍隊の中から颯爽と登場するこの人。
不敵な笑みと共に謎の生物兵器を街中にばら撒くのだ―一体何故
その悲しい理由にいづれ私達は万感な思いを抱くのだ― (いや・・・そうでもないか・汗)

  渋いっ

街中にウィルスが広がり・・・感染した人々はゾンビと化し人間を襲う
チェリーも元彼(フレディ・ロドリゲス)とドライブ中に襲われ右足を食いちぎられる。
街中がゾンビで溢れかえり、保安官(マイケル・ビーン)等も太刀打ち出来ない。
ゾンビは人を食いちぎり、八つ裂きにし、脳まで食らう!!飛び散る血飛沫
注:かなりグロイです。グロ系が苦手な方はくれぐれもご注意下さい。)
恐怖のゾンビから逃れ生き残るために、チェリーと元彼らの決死の戦いがはじまった―
 

さて、気持ちのすれ違いから別れたチェリーと元彼だったが、非常事態という事もあり目出度く愛が復活する
そして、、、実は、、、元彼の正体は伝説のエル・レイだったのだ
・・・だが、エル・レイが本当は何者だったのか・・・私達には知る由もない。
その辺の説明部分は、フィルムが1巻消失してしまっていたために謎なのだ
だが、そんな事は構わない。エル・レイはヒーローでありチェリーを完璧な女にしてくれた。
片足がマシンガンの究極の女チェリーに・・・
果たしてチェリーらは生き残る事が出来るのか―?
 

いや~~~かなり面白かった
無理矢理エピソードを繋げたり、ご都合が良かったりする雰囲気も好ましい(笑)
結構グログロでグチャグチャのゾンビシーンには参ったが、何故かそこにもユーモアを感じさせる。
人が食いちぎられながら「今日は水曜の夜なのにぃ~」と叫ぶような意味の無さが笑いを誘うのだ。
また、『ジャンゴ』でも怪演を見せていたタランティーノが、ここでもスケベでイカレタ兵士を好演していて・・・凄いことになっていたっ (1番グロイかも・・・だってアソコが!!)
ブルースも最後はとんでもないことに・・・アレはご本人でしょうかね?
本作でヒーロー的な活躍を見せるフレディ・ロドリゲスはカッコ良かったこの方は『ボビー』でも『ポセイドン』でも厨房にいたわよね。今回は華麗にアクションをこなしていた。
で・・・何と言ってもチェリーが最高だったマシンガンで活躍するのは最後の方だけなのだが、彼女のアクションのぶっ飛び具合が心底爽快だった。

  最初っから最後までブッチギリのゾンビ映画
  印象的な映像とテーマソングが、暫く頭から離れそうにない(4点)

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ファンタスティック・フォー/銀河の危機

2007-09-22 14:11:25 | 映画【は行】

少しくらい内容が薄かろうが何だろうが(限度はある・笑)アメコミ映画は大~好き
子どもを連れて字幕版を鑑賞―
【story】
宇宙線を浴びたことによる遺伝子の変化で、地上最強の超能力を持った《ファンタスティック・フォー》が活躍する第2弾―
突如地球上空に現れた謎の銀色飛行物体!それは全身銀色に輝く宇宙からの使者〈シルバーサーファー〉であった。各地に異常現象を起こし、彼が現れた惑星は8日間で滅亡してしまうという。
米国政府からのミッションを受けて、リード=伸縮自在の肉体を持つ天才科学者(ヨアン・グリフィズ)、スー=透明になりバリアーを操る(ジェシカ・アルバ)、ジョニー=全身を発火させて空を飛ぶ(クリス・エヴァンス)、ベン=全身岩石で怪力の持主(マイケル・チクリス)の4人は、地球の危機を救うために立ち上がった―
   監督 : ティム・ストーリー 『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』 

【comment】
前作
ではストーリーの薄さに脱力し、「今度はストーリーに力を入れて欲しい・・・」と願っていたが、、、まぁ~似たようなものかな
でも、前作よりは楽しめた

今回の敵は、全身銀色に輝くサーフボードに乗るシルバーサーファー(見たままやん・汗)
彼が訪れた惑星は僅か8日間で滅びるという・・・この8日間がポイントになるかと思ったがそうでもなくて、さぞかし悪い奴なんだろうと思ったがそれも違って・・・惹かれるキャラとなっていた。
全身CGの映像なのだが、その佇まいが『スパイダーマン』のハリーとダブって思えて・・・妙にカッコ良かった。
その魅力に国境も惑星もない(笑)美しいスーを見つめる目にはググッときたし。
最後なんてファンタスティック・フォーを差し置いてシルバーサーファーが活躍しちゃう
まぁ~それなら今までのドタバタは何だったの?!って気もしたが、、、それはホラァ・・・・アメコミですから~ん
  

さてさて、肝心のファンタスティック・フォーのメンバーだが、どうもイマイチ軽い気が・・・
やっぱり世間に広く認知されたヒーローってのは危機感とか葛藤とかが薄いんでしょうかねぇ~
それでも彼らの能力を見るのは楽しいし、今回はジョニーがアクシデントに見舞われて能力が不安定になり、メンバーに触ると能力が入れ替わったりして・・・面白かったで~す
そのお陰で、岩男役のマイケル・チクリスの素顔が何回か披露されました~
それから今回はウルトラ警備隊のようなカッコイイマシーンも出てきちゃう
  イケイケ~って感じ

で・・・1番目立っていたのはスー。
服装も髪型もコロコロ変えて、ジェシカパワーを大きくアピールしていましたぁ~
 
あと、ジョニーも話の中心にいたかな。
自分勝手で無責任、軽薄で女ったらしの彼が、最後は仲間のために頑張りま~す
 
リーダー役のリードの影の薄いのが気になったが・・・伸びる能力ってアニメなら許せるけど、、、実写(CGだけど)だと引いた笑いになるのかもね・・・(汗)

単純なストーリー、綺麗な映像、楽しい超能力・・・と、なかなか面白い映画だった。
アチャーって思ったのはアホな将軍の存在かな。
あんなショボイおバカなキャラにしなくても・・・分かりやすいけど、勿体無い気がした。
それからお約束のように出てきた前作の悪役ビクターもイラナイと思ったなぁ~
最終的にはファンタスティック・フォーシルバーサーファーというよりもファンタスティック・フォービクターになっていたからシマリがなかったと思うわん。
それに地球を救うのは何故かシルバーサーファーですから

理屈をヌキにして頭をカラッポにして観れば楽しい娯楽映画だと思う。
少々お子様向けの気もするが・・・短い時間でサクッと観れるので飽きることもないだろう。

  スタン・リーさんがシッカリ登場 続編は・・・どうかなぁ~ (3.5点)

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ブラッド

2007-09-21 17:52:02 | 映画【は行】

ヴァンパイア映画が結構好きなので、いそいそと劇場へ―
【story】
ジャーナリストのセイディー(ルーシー・リュー)は、危険なカルト教団の取材の最中に襲われ、生きても死んでもいない肉体になってしまう。
それは、人間の血を無性に欲するヴァンパイア―
そんな哀れな体に自分を変えた忌まわしいヴァンパイア集団への復讐と彼らの陰謀を阻止するため、勝ち目の無い戦いに挑むのだった―
    監督 : セバスチャン・グティエレス 『スネーク・フライト』 『ゴシカ』

【comment】
悪くはないのだが・・・これといって見せ場の無いヴァンパイア映画だった―

最近のヴァンパイア映画は、『ブレイド』や『アンダーワールド』のように、「これがヴァンパイアですかぁ~?」って思うくらいに派手で、その自由な発想が面白かったりするんだけど・・・
この映画のヴァンパイアたちはチョット地味目で魅力が薄かった
ボスはそこそこイイ男(ジェームズ・ダーシー)だったりするのだが・・・どうもビジュアル的に満足出来なかった。
で・・・何でヴァンパイアが数名しかいないのよ?
太古の昔から蔓延っていて人間を餌食にしていたようなセリフを吐いていたが、それにしちゃーショボイ集団だったと思うわ。
それに、ヴァンパイア小グループの歴史や経緯、主義主張及び陰謀などがちっとも描かれていないため、どう~もこの世界に惹き込まれなかったわ~ん
更にっっっ・・・彼らは非常~~~に弱かった これは致命的よぉ~
誰もがアッサリ倒されたら・・・ドキドキ感が無いじゃーーーないの・・・

さてさて、肝心な主人公セイディーだが、彼女は本当に可哀想な目に遭ったわけで、、、突然ヴァンパイアになってしまった悲劇は沸々と伝わってきたが・・・
いきなり強くなっちゃってヴァンパイアたちを倒すってのはどうよ?
普通の女の子だったのに・・・・チョイ無理があると思うわ。
それから、ヴァンパイアを倒す彼女の武器もカッコ良くなかったよぉ~
地味~な普通の武器だと、派手さに慣れた私としては盛り上がんないのよぉ~

まぁ~文句タラタラで申し訳ないのですが、見所もありましたぁ~
セイディーが自分の運命に戸惑い、血の飢えと戦い、もがき苦しむあたりです。
ルーシーの演技は上手く、、、切なさが漂いました・・・
この映画はきっとここを1番描きたかったんだろうなぁ~と思います。
 

とにかくヴァンパイア映画にしては、「グロっ!」とか「エロっ!」とか「カッチョイイ~!」とか「ひぇ~!」とかいう気持ちが沸き起こってこなかったのは残念
結構血まみれシーンもあるのに、あまり怖さが無く、全編静かな気持ちで淡々と観れる不思議なヴァンパイア映画でした。

   一人怪しいオッサンが生き残っていたし、終り方からして・・・続編ありなのかな?
   もっとメインディッシュを持ってこないと難しいのではないかしら? (2.5点)

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【本】墜落

2007-09-20 19:45:45 | 本【小説・海外】

        『墜落』      リンダ・フェアスタイン    ハヤカワ文庫
【story】
マンハッタンのメトロポリタン歌劇場で、ロイヤル・バレエ団のプリマ・バレリーナが失踪した。その後彼女は、劇場内の人の立ち入らぬ巨大な通風筒の底で、無残な墜死体となって発見される。一体彼女に何が?プリマのエージェント、後援者、劇場の監督、プロデューサーら関係者が捜査線上に浮かぶ―

【comment】
シリーズ物も8作目になると、書く側も読む側もダレルのだろうか・・・
毎回楽しみにしていたシリーズだが、今回はイマイチ盛り上がりに欠けていたように思う。

以前書いた『埋葬』の感想の中で、著者のリンダ・フェアスタインについては説明したが、今回も彼女について少し触れたい。だが無精者なので、例によって以前の感想からザクッと抜粋&省略させて頂く。

*リンダ・フェアスタインは、マンハッタン検察庁性犯罪訴追課長だった。同じフィールドで働く女性検事補アレックス・クーパーを主人公とした小説は、『誤殺』『絶叫』『冷笑』『妄執』『隠匿』『殺意』『埋葬』に続いてこれで8作目である―

さて、今回の小説の何が不満であったかというと、まず話がダラダラと無駄に長く感じてしまったことだ。
このシリーズは毎回長いのも特徴で、主となる事件だけでなく、登場人物の人間関係や、多様な性犯罪なども丁寧に描かれているのだが、何故か今回は、話の膨らませ方に魅力を感じず、無理に長引かせ過ぎている気がしてならなかった。
今までの作品でも退屈を感じた事はあるにはあるが、「もう読むの止めちゃおっかなぁ~」という考えが終始頭を過ぎったのは初めてかもしれない。

それに肝心な事件の題材が、思いの外魅力薄だったのが痛い。
裏書から、「ショービジネスの華やかな世界を描いた作品」と思い期待したのだがそうでもなくて・・・妙~に地味だった。
被害者を巡る事件関係者についての件では、思わせぶりなだけであまり運び方が上手くなかったし、捜査の手順もグダグダで、結局は舌先三寸な人々に主人公たちが振りまわされているだけのように思えた。
ムムム・・・ここ何冊か読書で不発が続いたために私がナーバスになっているのかなぁ~

さて、私がシリーズ物を楽しみにする理由として、登場人物たちに魅力を感じている場合が多い。
その例に漏れず、こちらで毎回登場し事件解決のために奔走するキャラには随分親しみを持っている。
主人公アレックス・クーパーは、大金持ちで、優秀で、美しく、仕事で成功しているという嫌味な女性(笑)であるにもかかわらず好きだし、ニューヨーク市警殺人課の刑事マイク・チャップマンは、ハンサムでユーモアのセンスがある優秀な警官で・・・密かに大ファンだ。
毎回この2人の距離感の微妙さが、本シリーズの楽しいエッセンスになっているのだが・・・
今回のマイクは、暗~いオーラに包まれていた(汗)
前回の『埋葬』で愛する恋人が死んでしまって以来立ち直れないのだ。
で・・・マイクのナイスなジョークが少なめだった分、楽しさも半減していたと思う。
それにだ。恋人と別れ一人身になったアレックスに、また別の男性の影がチラついたのもイタダケナイ。
(どんなに育った環境が違えども、どんなに気の合う仕事仲間だと言い張ろうが、私はファンとしてアレックスとマイクにくっついて貰いたいのだ~~~!!)

とにかく今回は、シリーズの中でもチョット変換期っぽい感じだったと思う。
次回作にどういう展開をみせるのか・・・楽しみに待ちたいと思う。

        やっぱりシリーズ物って最初の方の作品が面白いものねぇ~
        『誤殺』『絶叫』などはオススメで~す   (3点)

Comment

スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ

2007-09-19 17:27:00 | 映画【さ行】

邦画はあまり観ないのだが、派手な予告に惹かれたし、とあるTV番組で出演者の佐藤浩市さんが、「これが面白くないんだったら映画ファンなんかヤメタ方がいい。文句があるなら佐藤浩市の所へ直接言いに来い」なぁ~んて仰っていたので・・・俄然興味が湧いてきちゃった~

【story】
壇ノ浦の戦いから数百年後、山間の寒村に言伝えられる埋蔵金を探し求め、義経(伊勢谷友介)率いる源氏ギャング『白軍』と、清盛(佐藤浩市)が指揮する平家ギャング『赤軍』が激しく対峙していた。
そこへ名も無き凄腕ガンマン(伊東英明)が流れ着く―
      監督 : 三池崇史 『インプリント~ぼっけぇ、きょうてぇ~』

【comment】
今までの人生で数少ない邦画を観てきたが・・・これは最高の部類に入るかもしれない。
私は生まれも育ちも嫁ぎ先も良く(大嘘・)こんな言葉を使うのは不本意であるが、

「スッゲェェェ~面白かったっ 最高じゃんコレ
と言いたい。

オープニングからエンディングまで、「これでもかぁ~」ってくらいの面白さ。
映像もセットも小道具も衣装も音楽も・・・凝りに凝っていて観ていて楽しい。
「ストーリーは無いのかな・・・」と勝手に思っていたが、意外にシッカリしていて嬉しい。
そして豪華出演陣のキャラがどれも個性的に確立されていて全く飽きさせない。
2~3「アレレ~?」と思ったところもあるが・・・それを吹き飛ばす程の魔力を持つ作品だ。
と言う事で、佐藤浩市さんには文句を言わずにお礼を述べたい。
「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ万歳 仰るように面白かったで~す

さてこれは、「笑える映画なの?」とか「西部劇と時代劇の融合なの?」とか、「何故全編無理矢理英語なの?」とか・・・そんな事はイチイチ考えなくてもいいと思う。
私は三池監督の作品は初だし、作り手のコダワリを理解出来る程の映画通でもない。
ただ何となく観に行っただけのお気楽ボケ人間だが、、、
小難しいことは一切ヌキにして、心底シビレちゃえましたぁ~

ではでは、出演者の皆さんをチョットご紹介します。。。
 
*一応主役?の伊藤英明君。過去のあるスゴ腕ガンマンっていう設定かな。
彼のキャラについての説明は浅く、どうもイマイチ掴み切れなかったのは残念かな・・・
  
*邦画を網羅する佐藤浩市さん。かなりおバカな清盛役。サスガに上手いっ
*本作の華、静役の木村芳乃さん。色気と哀しみを湛えた役がピッタリ嵌っていた。
ただ・・・ダンスシーンだけはイマイチだった。決して魅惑のダンスとは思えず・・・長く感じてしまったかな。
 
*今回私がイチバン萌えちゃった方は、義経役の伊勢谷友介さん
カッコイイ~素敵~セクシー~クラクラ~でしたぁ~

*桃井かおりさんも良かった。まさかああいう役所だとは・・・キマッテました。
*香川照之さんは源氏と平家を行ったり来たりの保安官役。『指輪物語』のゴラムみたいな一人芝居を演じていたけれど、、、上手すぎてクドカッタかも・・・
*石橋貴明さんは弁慶役。この方苦手なんだけど・・・まぁ~ガマン出来た(笑)
ただ最後の方のオカマっぽいシーンは正直イラナイと思う。シラケチャッタ~
*クエンティン・タランティーノは嬉々として演じていました。意外に重要な役でビックリ

これは多分、評価が白黒ハッキリしちゃう映画なんでしょうねぇ~
か×か・・・みたいに。
よくよく冷静に考えれば、クダラナイ種類の映画かもしれないけれど、観ている間はドキドキハラハラさせられたし、笑わせてももらった。アクションシーンも堪能出来たし、スキヤキ・ウエスタンの世界にドップリ浸れた。
で・・・私は花丸ちゃんをつけたいで~す

PS.とあるTV番組でオスギが本作を酷評していた。私は彼と意見が合ったことが無い。
 邦画でこんなに楽しかったのは『デス・ノート』以来だわん (4.5点)

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マッチポイント

2007-09-17 16:30:55 | 映画【ま行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、大富豪のトム(マシュー・グード)と親しくなり、やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と結婚。しかし、トムの婚約者でセクシーなアメリカ人女優のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に心を奪われ、不倫の関係に陥ってしまう―
       監督 : ウディ・アレン 『アニー・ホール』 『タロットカード殺人事件』

【comment】
「人生はまるでネットの上のボール―」
なるほど・・・見事だ。そういう事か・・・
これは相当に面白い映画だ。
「好きな映画?」と聞かれると、「いや特に・・・」と答えてしまいそうだが、一見の価値が大アリの上質なサスペンスであり人間ドラマだとは言える。
皮肉な結末には他にはない余韻が残り・・・秀逸だと思う―

主人公は元プロテニス・プレーヤーのクリス。
アイルランドの貧しい青年だったクリスは、プロの道を捨てロンドンへとやって来る。
そこで得たテニスコーチの職を通し大富豪のトムと知り合い上流社会へと近づいていく。
そして、トムの妹クロエから熱烈なアプローチを受け付き合うようになり、トム&クロエの父親の大企業への就職も決まる。
何のコネも無かった青年に、トントン拍子で上流社会への門戸が開けたのだ。
ところがクリスは、トムの婚約者ノラをひとめ見た瞬間から彼女に魅了され、燃える想いを抑えられなくなっていく。
いづれ義兄弟になる予定の二人は、ある日とうとう危険な関係を結んでしまう―
だが、やがてクリスとクロエは結婚。
豪邸に住み、出世もして順風満帆な生活を送るトムの前には皮肉な運命が待っていた。
なんとトムはノラではなく別な女性と結婚したのだ。
そのため抑え込んでいたノラへの愛欲が沸々と湧き上がったクリスは、ノラとの泥沼の不倫関係に嵌り込んでいく―
 

ざっとストーリーを追ってみると、何だかよくある不倫物語のように思えるだろう。
確かにそれはそうなのだが、本作には言葉にし難い独自のムードがある。
冒頭から流れるオペラの曲と、皮肉な運命に翻弄されたり気付かなかったりする登場人物たちのヘンチクリンさ
が愛すべき魅力を放っているのだ。

まずはクリス。野心家でもあり、デリケートでもあるこの男。
極上の金持生活と至福の愛欲生活の狭間に揺れ動き、追い詰められていく典型的なコン畜生君。
妻からは「子どもが欲しいわん」と毎日連呼され、愛人からは「そばに来てぇ~」としつこく詰め寄られる憐れな姿が物悲しくて滑稽だ。
だが、最後に彼が起こした行動は・・・凄かった。意外な結末にもダブルで驚かされた。
そしてノラ。所謂「魔性の女」に生まれつき、男を虜にしてしまう魅力を放った女。
最初は妖艶且つ退廃的で肉感的だった彼女が、後半はただのギャースカ女に成り下がり、魅力を失っていく様は身につまされた(えっ?)
トム&クロエ。THE金持ちの二人。
生まれた時からずっと極上の生活しか知り得ない脳天気な二人。
ある意味超ハッピーな二人は、物事を一方からしか捉えられず、とんでもない事とは無縁のブルジョワ生活を送っている・・・と思い続けるのだろう。
二人の家族も含めて妙にユニークだ。
 


物語には、「運が良い」「運が悪い」というセリフが頻繁に使われていて、最初から最後までブレの無い一貫したテーマが貫き通されていた。
果たして誰が運に恵まれ、誰が運から見放されたのか・・・
迎える結末をどう感じるかは観る方次第だ。
私は、4人の男女が織りなす自分本意の人間模様をジックリと味わえた。
オススメである―
 
   ヨハンソンはウディ・アレン監督に気に入られ、
    
 今秋公開の『タロットカード殺人事件』にも出演するそうだ(4点)
         

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ムーラン・ルージュ

2007-09-16 09:35:55 | 映画【ま行】
レンタルで鑑賞―
【story】
1899年、夜のパリに瞬く魅惑のナイト・クラブ『ムーラン・ルージュ』。華麗なショーは人々を魅了したが、経営は火の車。そこでオーナーは、資産家の伯爵(リチャード・ロクスバーグ)に資金を提供してもらうため、看板スターのサティーン(二コール・キッドマン)に伯爵を誘惑するようにけしかける。ところがサティーンは、青年舞台作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)を伯爵と勘違いし、それがきっかけで二人は愛し合うのだが―
     監督 : バズ・ラーマン 『ロミオ&ジュリエット』

【comment】
気になっていた映画だが、「ミュージカルが苦手」プラス「悲恋物語に耐えられない」ので、今までスルーしてきた。
だが、『ドリームガールズ』をメチャンコ楽しめたし、 『トリスタンとイゾルデ』『ロミオ&ジュリエット』を観ても一応大丈夫だったので(泣きまくったが・汗)、こちらにもチャレンジしてみた。
バズ・ラーマン監督の映画をどうしても観たいという衝動にも駆られたし・・・

鑑賞前に、「二コールが死んじゃう」という情報を持っていたので、「悲恋だ・・・これは悲恋だ・・・二コールは死ぬんだ・・・いや二コールは元気で生きている。死ぬのはサティーンだ。慌てるなぁ~由香ぁ~」と、わけの分からない事を自分に言い聞かせ、覚悟を決めて鑑賞したが・・・
この映画は、ご親切にも最初っから「サティーンが死んだ」って事を教えてくれていた。(ロミ&ジュリでもそうだったな・・・)
無精ヒゲで憔悴しきったユアン演じるクリスチャンが、二人の思い出をタイプライターに綴る形式で進んでいく―
その映像を見て、「愛する者に先立たれるってのは辛いものだなぁ・・・」とつくづく感じた。
で・・・「一緒に死んだロミ&ジュリと片方が生きているクリスチャン&サティーンと、どっちがより悲恋だろう・・・」などと考えているうちに、ドカーンと派手で華やかなムーラン・ルージュの映像が目に飛び込んできて、グワシと心を掴まれた―
  

あまりにも絢爛豪華なムーラン・ルージュに、ひょんなきっかけで足を踏み入れたクリスチャンは、一瞬のうちにサティーンに恋をする。
だが、クリスチャンは文無しのただの心優しい青年で、一方サティーンは男が束になって寄ってくる絶世の美女で高級娼婦・・・
本当は愛し合える間柄じゃあーなかった。
でも二人は、神様の悪戯かそれともプレゼントか・・・強烈に惹かれ合っていく。
「この世で最高の幸せは、心から愛する人がいて、その人からも愛されること―」
「例え何が起ころうとも死ぬまで君を愛する―」
数々の障害があっても、二人はずっと愛し合えると思っていたのに・・・
サティーンの体は病に蝕まれていたのだ―

 

ミュージカルには苦手意識があったが、この映画の歌のシーンは楽しめた。
流れてくる歌は聞き覚えのあるものばかりで、『サウンド・オブ・ミュージック』『マテリアル・ガール』『ロクサーヌ』・・・など、時代設定は1899年なのに、現代のポップスがアレンジされて歌い上げられる。
そのアンバランスさに胸が擽られるようなワクワク感があったし、噂には聞いていたが、二コールとユアンの歌声はとてもとても素晴らしかった

また、物語の喜劇と悲劇のバランスも絶妙だったと思う。
最初の展開はコメディ色が濃くチョット面食らう程で、二コールがユアンの詩を読む姿に悶えちゃったり、歌いながら空を飛んじゃったり・・・と、イチイチ小技の効いた凝った映像とともに楽しませてくれた。
そして後半からクライマックスにかけては・・・二人の純愛の行末に怒涛の感動が押し寄せてくる―

 

こういう映画は感性の問題で、受けつけない方もいるかもしれない。
私はというと・・・バズ・ラーマン監督のマジックにすっかりハマってしまったようで、2回続けて鑑賞したDVDも欲しいなぁ~

     いつもコワモテのジョン・レグイザモの道化役が可愛かった。
     ロミ&ジュリではティボルトだったのに・・・(笑)  (4点)

   

   
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ミス・ポター

2007-09-15 15:39:10 | 映画【ま行】
今週から続々と期待している新作が公開される
何本観れるかなぁ~
【story】
1902年、ビクトリア王朝時代。身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ビアトリクス・ポター(レ二ー・ゼルウィガー)は、『ピーターラビットとその仲間たち』の物語を次々と出版する。やがて編集者のノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちるが、身分違いの恋には思わぬ運命が待っていた―
     監督 : クリス・ヌーナン  『ベイブ』

【comment】
上品で静かな映画だった―

物語は穏やかに淡々と流れていき、特に大きなドラマが仕組まれているわけではない。
それでも何度か胸を詰まらせてしまったし、イングランドの湖水地方の美しい景観には心洗われた。
これは、封建的な空気が漂うイギリスで、自分の夢を静かにそして断固として貫き通した一人の女性物語―

ピーターラビットには、どなたでも馴染みがあるだろう。
我が家にも食器や小物がチラホラあったりする。
      
だが、作者については今まで気に留めた事もなく、今回の映画ではじめてビアトリクス・ポターについて知った。
では鑑賞後に、彼女の人となりが心に染みいってきたか・・・というとそうでもない。
物語が静か過ぎるのだ。
だから、妙なことに映画鑑賞後に、「実際の彼女はどうだったのか」と気になりWikipediaで調べてみた。すると驚いたことに、映画は大分忠実に彼女の半生を描こうとしていたのだと知った。
彼女の両親との関係やノーマンとの恋愛は、本当にあったことと近いようだ。
監督は、彼女の半生に敬意を表し物語を紡いだのだな・・・とちょっと感動した。
だが、彼女を心優しく穏やかで慎ましく可愛らしい女性として描いているためか、彼女の知的な部分のエピソードは省かれてしまったようだ。

 

とても美しく優しい物語で、鑑賞中にジンワリと癒されてしまったが、映画としての盛り上がりには少々欠けていたように思えた。
この映画の主なエピソードは、「ビアトリクスの家庭環境」「ピーターラビットたちへの想いと本を出版するための情熱」「ノーマンとの恋」「湖水地方の自然保護への熱意」・・・等だと思うのだが、どこに重きを置いているのかも分からなかった。
彼女は封建社会にあっても意志が強く知的な女性だったと思うので、一つ一つのエピソードに、もっと彼女の一貫したポリシーのようなものが描かれていれば、より心に迫る物語になったように思う。

ビアトリクスを演じたレニーもノーマンを演じたユアンも好きな役者さんだ。
二人の演技は安定していて観ていて安心感があった。
以前二人が共演した『恋は邪魔者』がまた観たくなっちゃった

    ユアンのはにかんだ顔は可愛い ~   (3点)
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ロミオ&ジュリエット

2007-09-13 08:57:55 | 映画【ら行】

バクバクバクバク(心臓の音)・・・
『トリスタンとイゾルデ』の感想を書いた時に、こちらも書こうと心に誓ったが・・・
実はDVDを持っている本作をキチンと通して観れたのは僅か一回だけだ。 
レオ君の素敵ショットは何回も繰り返して観たけれど(照)・・・  
だって・・・だって・・・哀し過ぎるじゃあないのぉぉぉ~ (悲劇が苦手な根性無し・汗)

【story】
ヴェローナ・シテイの利権を二分する財閥、モンタギュー家とキャプレット家。両家の反目は連綿と続き、ストリートでは若者の争いが絶えなかった。
ある日、モンタギュー家の嫡男ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)は、親友のマーキュシオ(ハロルド・ベリノー)に誘われキャプレット家の仮装パーティに潜り込む。そこで彼は、見知らぬ美少女と運命的な出会いを果たす。少女の名はジュリエット(クレア・デーンズ)。皮肉なことに彼女は宿敵キャピタル家の一人娘だった―
      監督 : バズ・ラーマン  『ムーラン・ルージュ』
          
【comment】
1996年の作品なので数年ぶりに観た事になるが・・・観て良かったぁ~
物凄~~~く素晴らしかった
10年程前の作品だが、「もしかして今風な映画なのでは?」とも感じてしまった。
以前は斬新過ぎると思った気がするが、何もかもがスンナリ心に飛び込んでくる・・・

これは、バズ・ラーマン監督が、誰もが知っているシェイクスピアの戯曲を大胆にアレンジし、最高の役者を主役に据えて、目も耳も心も芯からゾクゾクさせる刺激的で力を持った名作を生み出したのだと断言したい―

『短剣を銃に鎧をアロハシャツに替え、ラテンの雰囲気の中、ヒップホップとソウルミュージックのサウンドがエキセントリックな世界を醸し出す―』という宣伝文句の通り、本編が始まってすぐカラフルでファンキーでクレイジーな世界に吸い込まれる。
そして、完全なる創作世界のヴェローナの街で、モンタギュー家とキャプレット家の壮絶で凄惨な憎み合いと、ロミオとジュリエットの早過ぎ、激し過ぎ、純粋過ぎる愛が、まるで古典を奏でるようなセリフで綴られていく様に酔いしれる―

で・・・これを1番言いたいのだが(笑)、レオナルド・ディカプリオが最高に美しい
美しいだけでなく、誰が何と言おうと演技も絶品だ。
今改めて本作を観ると、彼の魅力がビシビシと伝わってくる・・・天才だ

 
宿敵同士と知らず、ロミオとジュリエットが出会ってしまうシーン。
息が出来なくなるほどロマンチックで胸キュン指数MAXに・・・

 
クレア・デーンズのピュアな美しさもこの物語にピッタリ

 
こちらは、ジュリエットの死の知らせを聞いて泣き崩れるロミオ
レオは憂いを帯びた表情も泣き顔も世界一美しかったなぁ~(過去形?・汗)

 
何度も交わされた二人のキスシーンは、どれも・・・どれも切なく胸を締め付ける・・・

 
二人が結ばれるシーン・・・もう苦しくて何も言えない・・・(嗚咽)

「ロミオとジュリエットの愛の行方が幸せでありますように・・・」と、どんなに願いを込めようが、二人は運命の慰み者のように翻弄され哀しい最期を迎えてしまう・・・
その、世にも美しく悲劇的な愛に、身も世も無く泣き崩れ思いきり感情移入出来るのは、レオ君ファンだから?・・・NO~本作の脚本も映像も音楽も・・・そして役者も皆最高に素晴らしいからだと思う―
 
未見の方は「今更ロミ&ジュリなんて・・」と思わずに、是非一度鑑賞してみて下さいね。
レオの魅力に目覚めちゃうかもしれませんよ~ (5点)   

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【本】捜査官ガラーノ

2007-09-11 13:51:15 | 本【小説・海外】

       『捜査官ガラーノ』    パトリシア・コーンウェル     講談社文庫

【comment】
コーンウェルの泣く子も黙る人気シリーズ『検死官シリーズ』は8作品ほど読んだ。
それ以外にも『警察小説シリーズ』2作品と、切り裂きジャックを題材にしたノンフィクション『真相』も読んでいる。
興味をそそられついつい読んでしまうコーンウェルだが、実はそれ程好きな作家ではない。
だがまたしても、彼女の新シリーズと聞いて・・・読んでみたくなった―

   -story-
褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つウィンストン・ガラーノは、二十年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。
         ~バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生!~

・・・・・・・いやぁ~~~参りました。どうしたらいいのでしょう?
まさか、ベストセラー作家がこういう作品を発表するとは・・・
たとえこの先どんなに軌道修正をして、このシリーズが盛り上がったとしても・・・シリーズ第1作目である本作の不出来という事実を消せることはないでしょう。
心から残念に思います―

まず、登場人物に全く魅力を感じませんでした。
主役のガラーノは、『秀麗、明敏、謎に包まれた生い立ち』というそそられるキャッチコピーを与えられてはいますが、実際はちっともそそられるキャラではありませんでした。
ブランドものの服を着込み、車はハマー、バイクはハーレー、腕時計はブライトリングで、好きなお酒はブッカーズ・・・と、かなりお洒落な雰囲気なのですが・・・
彼は、お酒以外は全て行き付けのリサイクルショップで安く手に入れています。車やバイクに至っては警察の押収品を格安で手に入れているのです。
別に安く手に入れている事に文句はないのですが、何故彼が格好に拘るのか・・・この物語にその必要性を感じませんでした。
それに、恐ろしくIQが高いにもかかわらずハーバードに入学出来なかった事を、30才過ぎてもウダウダ思い煩っている風なのも共感出来ませんでした。
「どーーーだっていいじゃん、そんな事。今を頑張れよ~」なんて思ってイライラしました。
そんな感じなので、ガラーノが薄っぺらな男に見えてしまって・・・ちょっとガッカリです
また、捜査官としてもとても優秀とは思えませんでした。
そもそも彼が事件を捜査しているところなんてあったかしら?って感じです。
だって、自分が調べるべき捜査を、他の女性捜査官に任せっきりでしたから・・・
それから、彼のおばあちゃんが超当るタロット占い師なのですが・・・それも意味不明であって、何の魅力にも繋がっていきませんでした。
はっきり言って脱力感を抱えながら読みました・・・

そしてもう一人、私をコテンパンに脱力させた人物がいます。
それは多分本作で重要な位置にいる女性検事です。
彼女は美貌の持主ですが、感情的で頭が悪過ぎて・・・不快で不快でしょーがありませんでした。そもそもあ~んな更年期女が、あのような高い地位につけるはずがないと思います。そんな事があったら、ヘソが茶を沸かしちゃいますよー

で・・・美貌の捜査官&美貌の検事が、お互いの魅力を意識しながら駆け引きをする様は・・・陳腐でしたぁ・・・

もう事件に至っては、バカバカしい展開過ぎて説明する気も起きません
とてもとても中途半端で・・・全く納得が出来ませんでした・・・

それからどうしても気になった事がありました。
「二十年前に殺された老婦人」のシュチュエーションが、コーンウェルと親交のあるリンダ・フェアスタインが書いた『殺意』に出てくる被害者と酷似していたのです。
その部分を読んだ時は、何とも言えない嫌~~~な感じがしました。
「何でソックリにしたんだろう?・・・嫌味?」なぁ~んて思っちゃいました~

人気作家の作品で、こんな感想を書くのは本意ではありません。
もし不快に感じられた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません

  ~彼女はウィンに目をやり、値踏みするように彼を見た。・・・・・
                   こんな美しい男は見たことがなかった。~ (本文より)

      これでシリーズ続けるのは難しいかも・・・ (1.5点)

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トリスタンとイゾルデ

2007-09-10 08:57:00 | 映画【た行】

レンタルで鑑賞―
【story】
コーンウォールの領主マーク(ルーファス・シーウェル)に育てられた騎士トリスタン(ジェームズ・フランコ)は、戦闘の末重傷を負い、敵国アイルランドに流れ着く。アイルランド王の娘イゾルデ(ソフィア・マイルズ)から献身的な介護を受けたトリスタンは、やがて彼女と恋に落ちるが、イゾルデはマークと政略結婚することになってしまう―
     監督 : ケヴィン・レイノルズ 『モンテ・クリスト伯』

【comment】
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の原典と言われている悲恋物語―
根性無しなので悲恋物語にメチャメチャ弱く・・・エンディングを迎えるまでに哀しみの妄想で熱を出しそうになるのだが、心を鍛えるためにも鑑賞してみた。

今回私を哀しみと切なさの海に投げ入れてくれるのはコチラのお二人。
                        
        
   哀しそうな顔立ちのトリスタン       寂しそうな顔立ちのイゾルデ

これはただの悲恋物語ではなかった・・・
だって・・・トリスタン、イゾルデ、マーク王の『THE三角関係』なんだもの~~~
それが尚更切なさを募らせるわけよ・・・どうにもならない愛の行方に私の心は乱れに乱れ、「ああ~何て事なの~」という言葉を連発し、怒涛のごとく押し寄せる切なさに思い沈むしかなかったわ・・・

舞台は5世紀頃の敵対するイングランドとアイルランド。
幼い頃アイルランド人の襲撃で両親を殺されたトリスタンは、自分も殺されそうになったところをマーク王によって救われる。その時マーク王は右手を失うが、残されたトリスタンを自分の子のように愛し育てる。
成長したトリスタンは剣術に優れ、マーク王に忠誠を誓ってイングランドのために日々戦っていた。
ある戦闘で瀕死の重傷を負ったトリスタンは、海を渡ったアイルランドに流れ着き、イゾルデによって命を救われる。イゾルデはアイルランド王の娘であったが、その身分を隠しトリスタンを献身的に看病する。
やがて2人は恋に落ち結ばれるが、敵対する国の者同士のため別れる運命にあった―
ほどなくしてアイルランド王はイングランドを制圧する策略として、イングランドの部族を武道会で争わせ、優勝者に自分の娘イゾルデと結婚させると決める。
トリスタンは、その娘こそ自分の愛する女性であると知らずに、マーク王のために戦い優勝を勝ち取る。
そしてイゾルデはマーク王の妻となってしまうのだ・・・
運命の悪戯に苦しむトリスタンとイゾルデは、愛する気持ちを止めらず密会を重ねるが―
        

この話のポイントは、何と言ってもマーク王がいい人だった事にあると思う。
マーク王は領民の人望厚く心優しい高潔な人物だった。
そしてトリスタンを我が子のように愛し、トリスタンを心から愛しく思っていた。
ああ~それなのにそれなのに・・・トリ&イゾは、運命の恋人同士だったとはいえ・・・不倫しちゃうことにぃ~
もしマーク王が嫌な奴だったら、純粋にトリスタンとイゾルデの悲恋に泣き崩れているだけで済んだのだが、マーク王がいい人なので、やるせなさと切なさの洪水に押し潰されそうだったわん。
2人の逢瀬もロマンチックではあるのだが、マーク王が可哀想だなぁ~と思うと、こっちまで心苦しくなってしまった。
苦しみの末にトリスタンが選んだ道は・・・あれしかなかったんだろうと思う。
人として悔恨なく生きるとしたら、愛も忠誠もどちらも裏切れないから―

さて、トリスタン役のジェームス・フランコ君だが、悲劇が似合うなぁ~と思った。
彼の表情は憂いを湛えているのよ。マーク王への忠誠とイゾルデへの愛に苦しむ様子がセクシーだったわぁ~
イゾルデ役のソフィア・マイルズは凛として美しい女性だった。
で・・・今回1番気に入ったマーク王を演じたルーファス・シーウェルが凄く良かった。
彼は悪役ばかりが目立つ役者さんであるが、こういう役も似合っていたと思う。

鑑賞後に脱力し切ない気持ちになったが、何とか自分の気持ちを切り替えるために無理に思考転換した。
「あんなに争いが多く、戦いでドンドン命を落としてしまう時代に、本当に愛する者と巡り会えただけでも幸せだったんだわ・・・」   (3.5点)

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