★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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プリティ・ヘレン

2007-06-29 09:43:45 | 映画【は行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
NYのモデル・エージェントで働くヘレン(ケイト・ハドソン)は、ある日姉夫婦が交通事故で他界したため、残された3人の子どもを引き取ることになる。ヘレンのそれまでの気ままな生活は一変し、生意気な子どもたち相手に悪戦苦闘の日々がはじまる―
    監督 : ゲイリー・マーシャル 『プリティ・ウーマン』『プリティ・プリンセス』

【comment】
まぁ~この映画ったら、女王(ヘレン・ミレン)から囚人(注:出所済みのお騒がせセレブ)、ミスコン少女(アビゲイル・ブレスリン)まで出ている 
なんて幅広いキャストかしら―

お話はいたって単純―
自分の仕事と自由を満喫するキャリア・ウーマンのヘレンは、3人姉妹の末っ子。
気の合う長女リンジーには3人の子どもがいて、お堅い完璧主義の次女ジェニー(ジョーン・キューザック)は二人の子持ちで妊娠中。
自分には縁のない普通の家庭生活を送る二人の姉を横目で見ながら、パーティにデートにと楽しいNYライフを送っていた―
ところが・・・姉のリンジーが夫共々突然交通事故で亡くなってしまう。
悲しみと混乱の中、弁護士が親族に告げた遺言の内容は・・・
『ヘレンが子どもの親権を持つ事―』であった
完璧な母親の次女ジェニーを差し置いて何で自分が母親に~と戸惑うヘレン。
何とか決心をして3人を引き取ったものの・・・
さぁ~大変っていうお話。とっても分かりやすいでしょ?

出演者たちのほのぼのとした雰囲気がとっても良かった~
決して目新しいお話ではないし、驚くようなエピソードがあるわけでもないけど、細かいところでも笑わせてくれるし、結構何回もジーンとさせるツボも用意してある。
突然親を亡くしてしまった子どもたちと、いきなりママになってしまった伯母さんのドタバタした成長を暖かい気持ちで見守りたくなっちゃう―

ケイト・ハドソンはとってもキュートママが恋しい幼いアビゲイルちゃんとのやりとりには涙が出そうだったわ・・・

そうそう『プリティ・ウーマン』と『プリティ・プリンセス』に出演していたへクター・エリゾンドがここでも登場していたのは嬉しかった。鬘を飛ばしたり・・・と、ハゲネタまで披露してくれた(笑)

   笑顔で仲良くネ

  ハートフルなラブ・コメディケイトの笑顔を満喫できますよ~ (3.5点)


      ジュリア・ロバーツ 『プリティ・ウーマン』 の感想です♪

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【本】邪魅の雫

2007-06-28 20:23:45 | 本【小説・日本】

        『邪魅の雫』     京極夏彦     講談社
【story】
昭和28年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が次々と。
警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!
「邪(よこしま)なことをすると―死ぬよ」
               京極堂シリーズ第9弾―

【comment】
『邪魅の雫』というタイトルに、成る程なぁ~と感じ入った―

本作は、今までの京極堂シリーズと少々趣きが異なる感がある。
京極堂の薀蓄に対してチンケな脳細胞を総動員して理解に努め、かなりズレてはいるが魅惑的な登場人物たち(常連さんもご新規さんも)の言動と行動に振り回され、いつのまにか人間の悲しき性に行き当る・・・という類の展開ではない。
否、人間の悲しき性には行き当るのだ。ただ持って行き方が異なっているように思う。

本作の主要な事件は次の2件である―
①榎木津礼二郎に縁談―という冗談のような話が持ち上がるが、相手先である3軒の家から全て破談の申し入れをされる。不信に思った榎木津の従兄弟は、益田に理由を探るように命令する。
縁談相手の一人であるお嬢さんの妹の毒殺事件もあり、なにか陰謀めいたものを感じ取った益田は、関口と共に理由を探る。
②全く関係が無いと思われる3人が毒殺される事件が江戸川、平塚、大磯で起きる。
上層部は早々に連続殺人事件と決めつけ捜査本部を組むが、遅々として捜査が進まない。事件に不信を持った青木は京極堂に相談し、京極堂の口から意外な話しを聞く。毒殺に使われた毒物は、戦時下の細菌学的兵器と関係があるのではないかと言うのだ。

これは小説であるから、①と②が上手く絡んでくる事は間違いないと想像出来るだろう。
勿論ガッチリと絡んでくるのだが、そこまでの道のりは果てしなく長い。
それは実に沢山の登場人物がおり、その者たちの描写にクドイくらいにページを割いているからだろう。その為かなり読み進めるまで、誰が誰だか把握するのに手間取ってしまった程だ。

本作のテーマについて私は、『己が世界(物差し)のみで判断する事の悲劇―』ではないかと思っている。
それ故に、独自の世界を持った人物たちの日常も内面も丁寧に語られ、その者たちの背後関係をも詳細に描かれているのだろう。
それはある意味、京極夏彦氏の徹底した人間観察に脱帽する思いであった。
先天的或いは後天的な理由から世間との関係が上手く成立しなかった3人の男性についての緻密な描写は大変興味深かった。
特に、先天的理由を持ったと思われる人物(私の勝手な判断である)に関しては、読んでいて憐れに思い、深く同情する気持ちを禁じえなかった。

さて、本作は上記の①②の事件が発展し、最終的に多くの人命が失われる。
それも実に憐れな理由から、いとも簡単に―
連続殺人というより連鎖殺人という方が相応しいこの事件は、偶然とも必然とも判断出来ぬほどに波紋を広げていってしまう・・・
そして、その連鎖する鎖を最終的に絶ち切るためには、警察の力ではなく、例によって京極堂の憑き物落としに頼らざるを得ない格好となっていく。
だが、今回の京極堂の憑き物落としには少々不満が残ってしまった。
実に丁寧に描き込んだ人物たちの始末としてはおざなりではないかと感じたのだ。
何故彼等はそのように生き、死んで仕舞ったか―という点をもっと描ききってくれなければ、広げた話の収まりが悪いだろう。

そして何よりも、私は真犯人と言えるであろう人物が嫌いである。
その者は、幼稚な考えで人を操り迷走させ、虚構の囚人とさせる。
そのような人物をちっとも憐れだとは思えない。
その者は、一生の責めを負わなければならない―

今回は、京極堂や榎木津、関口の活躍が少なかったように思う。
だが、それぞれの違った面が見れた事は嬉しかった。
榎木津は奇怪ではあるが思いやりが深い人間で、関口は頼りになる所があった。
そして京極堂は・・・どこまでも京極堂である―

   ~邪魅―邪魅ハ 魑魅乃 類なり 妖邪の悪気なるべし~ (本文より)
 
      次は『前巷説百物語』だ~楽しみ♪ 
     人物描写や毒物のルーツに関する記述が興味深い  (3.5点)

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リベリオン ―反逆者―

2007-06-27 10:56:05 | 映画【ら行】

ドキドキして感想が書けないかも・・・
クリスチャン・ベールったらカッコイイ~~~

【story】
第3次大戦後の世界。絶対的な警察国家は、国民に強烈な精神抑制剤プロジアムを服用させ、絵画や映画、詩集、音楽を奪い取り、違反するものは有無を言わさず処刑していた。
感情犯罪取締官・クラリックのプレストン(クリスチャン・ベール)は、国家の為に忠実な任務を遂行していたが、反乱者メアリー(エミリー・ワトソン)の逮捕をきっかけに感情を取り締まる事に疑問を抱き始める。
彼の中で生まれた行き場のない感情は、ついに自由を求める戦いへと変化した!
     監督・脚本 : カート・ウィマー  『ウルトラヴァイオレット』

【comment】
ガン=カタ(GAN=KATA)かっちょええ~~~
この映画はそれに尽きるっっっ
ガン=カタとは、銃と武術を融合した本作オリジナルの格闘術で、とても言葉では言い表せない程の超ド級スーパーMAXのカッコ良さなのだぁぁぁ~~~

実は本作のDVDを持ってはいるが、映画自体は3~4回しか観ていない。
だってぇ~全体的な世界観が暗いんだも~ん。何回も観るにはチト疲れる
だけどDVDの特典には、ご親切にも『ガン=カタ インデックス』という項目があり、ベール扮するプレストンのガン=カタ格闘シーンだけを集めた夢のような映像が観られるようになっている~
だから、私は、その特典を、数え切れない程観ているのだ~~~ワハハハハ~

    素敵ーっ

・・・さて、このままでは映画の話しがちっとも伝わらない
気を静めて冷静になりたいと思う。

第3次大戦後の近未来―
戦争に懲りた人類は、独裁者ファーザーによって極端な道を強要される。
感情抑制剤プロジウムの摂取で、一切の感情を遮断し、争いの無い平和な世界を実現する事が人類に残された唯一無二の方法だと言うのだ。
その体制に逆らう者は即処刑、もしくは火刑に処せられる。
感情を刺激する絵画・本・音楽・動物などは全て焼き尽くす―
まぁ~ありえない世界ですよね・・・
暖色の無い無機質な世界で無表情で歩く気味の悪い人々や、人間性を守ろうとする反逆者が虐殺されていく様を見ていると、「これじゃーこの先人々を待っているのは、『トゥモロー・ワールド』のような世界だな・・・」と思ってしまう。

さて、ベール扮するプレストンは取締官クラリックであるから、①残虐性の根絶②感情の根絶のため忠実に任務を遂行している。
何の疑問も持たずに・・・反逆者を淡々と排除する。
ところがっプレストンが人間性に目覚める時が来るんですねぇ~
全く無表情だったプレストンが徐々に感情を取り戻し、暗く悩める瞳で戸惑う様は・・・た・堪らなく愛くるしいゾ~
雨や虹を美しいと思い、物に触る感触を楽しみ、人が流した血に動揺し、音楽に涙する・・・そして、彼に影響を与えた反逆者メアリーの持ち物の匂いをそっと愛しむ・・・
ベールの演技が上手いのよねぇ~観ていて胸が熱くなっちゃう。

メアリーに、『貴方は生きるために生きているだけ。感じること、愛情、悲しみがなければ、息は時を刻む時計の音と同じ―』と言われたプレストンは、人類に自由を取り戻す為、反逆者のリーダー(ウィリアム・フィクトナー)と接触し、単身でファーザーを倒す事を誓う。
最後に繰り広げられるプレストンのガン=カタアクションは、あの『マトリックス』を上回る程にカッコイイと思う

この映画の世界観は、ちょっと息苦しく重苦しいかもしれない。
だけど、一見の価値あるアクション映画です

    ガン=カタのカッコ良さには(5点)つけちゃう
    『バットマン・ビギンズ』よりもカッコイイ~クリスチャン・ベールを堪能して
                       映画全体での評価は  (4点)

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ロンゲスト・ヤード

2007-06-25 20:00:00 | 映画【ら行】
WOWOWで鑑賞―
【story】
八百長疑惑でNFLを追われた元人気プレイヤーのポール(アダム・サンドラー)は、飲酒運転で警官とカーチェイスを繰り広げ、懲役3年の刑で刑務所へ。
そこではアメフト好きの所長ヘイズン(ジェームズ・クロムウェル)が権力を握っており、ポールはヘイズン所長から囚人たちで構成されたアメフトチームを作り、看守長(ウィリアム・フィクトナー)等のチームと対戦するよう命令される―
   刑務所を舞台に、看守囚人のアメフト・バトルを描いた74年の作品のリメイク
      監督 : ピーター・シーガル 『50回目のファースト・キス』

【comment】
結構燃えちゃった―

まずこの刑務所が、絵に描いたような嫌ったらしい所長と看守だらけなのにビックリ。
囚人に対して殴る蹴るの暴力行為は当たり前。
所長や看守に歯向かった囚人の刑期を、勝手に20年も延長したりする。
何しろ所長は、『刑務所では、自分こそが法律であり判事だ』と思っている奴なのだ。
まさにヤリタイ放題の無法地帯よっっっ

そんな環境でありながら、これは囚人に悲壮感が漂っている映画ではない。
だって、アダム・サンドラー出演のコメディ+スポコン映画だも~ん

アメフト好きな所長は、自分が率いる看守チームの強化を計るという勝手な計画から、ポールに囚人で構成されたチームを作り試合をするよう命令するが・・・
それは囚人たちにとってはまたとないチャンスだったのだぁ~
上手くいけば、日頃の恨みを果たせる展開になるではないかぁ~
私は、胸のワクワクを抑えるのに必死だった―ベタって好き

さて、ポールに与えられた期間は僅か4週間。
短い期間で荒くれどもの中から人材を選出し、試合が出来る状態に持っていかなければならない。パスもまともに出来ない人員ばかりで途方に暮れるポール・・・
だが、悶着を起こしながらも巨人・巨デブというお約束の個性的なメンバーが、中途半端に感動的なエピソード付きで、一人また一人と増えていく。その中にはクリス・ロックやボブ・サップなどもいて盛り上がってしまう。
いや~囚人メンバーは最高
イチイチ笑わせてくれちゃって・・・愛くるしいったらありゃしない(笑)

そしていよいよ囚人看守という前代未聞の試合が・・・
何故かTV中継までされる事になった試合は、どういう結末になるのか―?
皆さん大体想像がつくと思うけど、多分ドンピシャリで当っていますので、安心してご鑑賞下さいね
その試合は、アメフトのルールを全然知らない私でも、お手製ボンボンで応援したく成る程興奮させてくれた―(注:私はあくまでもベタ好きです)

ただねぇ~ちょっとだけ不満があるのよ、この映画 
途中で思いもかけない事で死者が出ちゃうんだもの・・・引いちゃう。
こういうコメディで人が死んじゃうとテンションが下がっちゃうわ―残念
それからもう一つ。最後がアッサリし過ぎかなぁ~
ベタなんだから、『水戸黄門』ばりに悪に鉄槌が下される方が好き~ エヘへ

個性的なキャストが面白かったし、アメフトをする囚人たちはカッコ良かった
ベタなスポコン物のコメディがお好きな方は楽しめると思う―

    
    ボブ・サップは全く顔が違う・・・ビックリ   (3.5点)
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ダイ・ハード4.0

2007-06-23 14:12:00 | 映画【た行】

『ダイ・ハード』シリーズは大ー好き 
時が流れ髪の毛が消失しようとも、運の悪さだけは変わらないジョン・マクレーン刑事を観に先行上映へ~

【story】
デジタルによって制御されている全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織が動き出し、システムがテロによって攻撃されようとしていた。アメリカ政府ですら機能不全に陥ってしまう緊急事態のなか、これまで幾度となく危機を救ってきたジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)が、再び事件解決に乗り出す―
  監督 : レン・ワイズマン 『アンダーワールド』『アンダーワールド・エボリューション』
 1988年  超高層ビル 占拠
 1990年  空港 パニック
 1995年  マンハッタン 爆破
 2007年  全米 機能停止      あの男、再起動。

【comment】
やっぱり『ダイ・ハード』シリーズは最高―
「なんて面白い映画だ!!」と興奮してから約20年。
再びジョン・マクレーンに会えるなんて嬉しい限りだ。
どういう運命の悪戯か、いつも巨悪テロが企む超特大事件に出くわすマクレーンは、今回もひょんな事から渦中に首を突っ込んじゃって、身一つで闘うハメに―

最初はハッカーのマシュー(ジャスティン・ロング)を護送するだけのはずだったのに、あれよあれよと言う間に襲撃され、即戦闘モードに切り替わるマクレーン。
マクレーンはそうじゃなくっちゃーね
この人の状況判断能力と適応能力、サバイバル能力はまるで先鋭部隊並
巨悪の匂いを誰よりも敏感に感じ取り、システムダウンでパニックになっている連中を尻目に、マシューと共に独自のルートで核心へと近づいていく―カッコイイ~~~

さて、今回マクレーンが失っているのは髪の毛だけじゃーなかった。
彼は愛するホリーと離婚し、娘からは煙たがられ、孤独に生きる男になっていたのだ。

「ホリー!何故ジョンを捨てたぁ~」と叫びたかったが、そんな境遇であるが故か、燻し銀の魅力を放つ悟ったオヤジのようなマクレーンは、「命なんかいらないさー」みたいな無謀な闘い方をする。
で・・・戦闘シーンがとにかく派手なのだ~
予告やCMであるように、車でヘリコプターに突っ込む!戦闘機とやりあう!
見応えタップリのアクションシーンが目白押しだ。
(でも街中の戦闘機はヤバイでしょ・汗。街を破壊しまくって・・・ありえない

どんどん傷だらけになりながら根性で闘うマクレーンを観ていると、昔からのファンならば、「これこそマクレーンよ!もっとボロボロになって~」とサディスティックな気分になって鑑賞出来るだろう。
そして、今までこのシリーズを観ていない方も、スカッとするアクション映画を堪能出来るはずだ。

  悪を倒し、娘を救うぜ

ハラハラドキドキの連続で、物凄~く満足感を味わったが、ちょっとだけ不満があるとすれば、巨悪チームが弱かった事かな。弱いというのは設定が弱いのだ。
歴代のダイ・ハードの巨悪ちゃんは、初代のアラン・リックマン、3代目のジェレミー・アイアンズなど、死の直前までオーラを放っていた。
組織も敵ながらアッパレな結束ぶりで、徹底的にクールな悪には、密かに応援しちゃう程だった。
今回は、組織そのものが個体として弱く、ボスの魅力も薄かったかなぁ~。右腕のマギー・Qの活躍も意外にアッサリしてたし。
まぁ~でも、老体に鞭打って頑張ったマクレーンに拍手だ
次回作が作られて、それが4.5でも5.00でも観に行きたい―

  鑑賞後、一緒に観た子どもが、「あ~面白かったダイ・バード
                     「・・・・・と・鳥」   (4.5点)
 

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【本】ランゴリアーズ

2007-06-22 10:06:25 | 本【小説・海外】

       『ランゴリアーズ』    スティーヴン・キング    文春文庫

【comment】
先日、愛するジョニー・デップの『シークレット・ウインドウ』の感想を書いたら原作が読みたくなったので、早速Amazon君に注文したんだけど・・・超~分厚い本が送られてきたわ
これで中篇なの~ 『ランゴリアーズ』+『秘密の窓、秘密の庭』の2編が入って700頁程もある。あ・有り難く読ませて頂きますね・・・

*『ランゴリアーズ』
 ―story―
真夜中にアメリカン・プライド29便、ロサンゼルス発ボストン行きのジャンボ機が飛び立った。
離陸から約3時間後、熟睡していた乗客の一人が目を覚まし驚愕する。ジャンボ機に乗った人々は、眠っていた11人を残して全て消えていたのだ!しかも眼下には漆黒に広がる雲が見えるだけで、あるはずの街が無かった―

超~~~面白かったっっっ
私はこういう設定に滅茶苦茶弱い。大好きなのだ~~~
小説の中で触れているが、『乗客が理由もなく消えたマリー・セレスト号』や『移住者全員が消えたロアノーク島』、『バミューダ・トライアングル』などを連想させる物語って・・・心臓がバクバクするくらい興奮させられるぅ~!!
それに、個性的な登場人物たちの内面をかなり詳細に描いていて物語の魅力を倍増しているし、畳み掛けるように襲ってくるアクシデントが、最後の最後まで息をつかせぬドラマティックな展開をみせてくれる。
全く素晴らしい~
『何故乗客が消えてしまったのか?』『消えた乗客はどうなったのか?』『11人の男女が乗った飛行機は何処にいるのか?』『ランゴリアーズとは何か?』『この乗客たちが助かる術はあるのか?』―これらの謎を見事に料理した1級のSFサスペンスホラーだと思う。詳細を語りたくてムズムズするが・・・野暮な事はやめておこう(笑)
これは映画になっているのだろうか?映画にしたら絶対に面白いと思うんだけど。
でも・・・スティーヴン・キングの映画化はハズレが多いと聞くので、成功するかどうかは分からないが(汗)
読み始めたら最後まで止められない面白さ―オススメです

   ~死体はどこにある?死体はどこにあるんだ?
                恐怖がまたしのびよってくるようだった。~ (本文より)

*『秘密の窓、秘密の庭』
 ―story―
妻エイミーとの離婚が成立したばかりの人気作家モートン(モート)・レイニーの前に、ジョン・シューターと名乗る男が現れた。その男は、モートが自分の小説を盗作したと言ってくる。身に覚えのいないモートは相手にしていなかったが、シューターは執拗に付き纏ってきて・・・やがて事件が起きる―

この物語がジョニー・デップの『シークレット・ウインドウ』の原作だ。
原作と映画は設定も展開もほぼ同じだが、原作の方が主人公モートの心理描写が詳しいため、読んでいてどんどん惹き込まれてしまう。映画鑑賞後の原作なので、頭の中でのモートは勿論ジョニーを思い描いたが、何の違和感もなく気持ち良~くページが捲れた
だが聞いていた通り、両者では結末が異なっている。この点で原作ファンの方は不満があるかもしれない。
思うに映画では、モートの『多重人格』にスポットが当てられていて、その因果関係等は観る者の想像力に委ねていた(故にモートの一人芝居がメインだ)が、原作では更にもう一捻りある。
うまく説明出来ないが、モートが狂った根源的な理由を明確に示唆してスポットを当て(それは良心の呵責や強迫観念等であろう)、そこから生み出された『多重人格』と『シューター』に、より不気味な味付けをしている。だからこそ堪らなく余韻を残す結末となっているのだ。

どちらがいいかは好みの問題だと思うが、私は原作の方が胸に響いてきた。
できれば原作に忠実なモートを演じたジョニーも観たかったなぁ~

   ~愛が人生に残されたすべてという人間からその愛を盗むような女は、
                         ろくな女ではない~    (本文より)
  ジョニーの 『シークレット・ウインドウ』 の感想です。

          久しぶりのキングに大満足!また何か読みたいな・・・
          特に『ランゴリアーズ』は超オススメです  (4点)
 

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ゾディアック

2007-06-20 18:25:35 | 映画【さ行】

連続殺人鬼には興味があるが、『ゾディアック』の存在は知らなかった。
一体どういう事件だったのか―

【story】
1969年、自らを『ゾディアック』と名乗る男による殺人が頻発した。
ゾディアックは、事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつける。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は、事件に並々ならぬ関心を寄せるが―
   監督 : デビッド・フィンチャー 『セブン』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』

【comment】
『俺は人を殺すのが好きだ』―
なるほど、残念ながらそういう人種もいるかもしれない。
ゾディアックは、全米初の劇場型連続殺人鬼である。
1968年から1974年にかけて警察が確認出来ているだけでも5名を殺害している。
現在でも未解決であるこの事件の犯人は、奇妙な暗号文で世間を挑発した―

未解決事件の結末を、本作はどのように持っていくのか?
少なからず興味と期待を持って鑑賞に臨んだが・・・
まず声を大にして言いたいのは、上映時間が長かったぁ~である―
しつこいが、連続殺人鬼には興味を持っているため、ゾディアックの最初の殺人からテンポよく進んでいった始めの展開には身を乗り出して観たが・・・なかなか何処にも行きつかない。(未解決だから当たり前だが・汗)

そして、鑑賞後の印象を例えて言えば―
『お肉料理が美味しいと評判のお店でコース料理を注文し、メインディッシュにジューシーな和牛を想像して待っていたら、なんと出された料理はアッサリとした豚肉のサラダだった―』みたいな感覚である。
前菜もスープも楽しめたしデザートもメインも美味しいのだが、期待と違って淡白だったので満足出来ない。お店にケンカを売るわけにはいかないが・・・心にわだかまりが残ってしまう。(大袈裟・笑)

ゾディアック事件の犯人が特定出来ていない以上、劇中で追っている犯人は容疑者の域を出ないため、その人物の内面は掘り下げる事が出来ない。代わりに本作は、事件を丁寧に追いながら、事件に関わった男たちの生き様を描いた物語となっている。
未解決事件を料理するにあたり、メインに、事件に取りつかれ翻弄された男たちを持ってくるならば、もっとドカ~ンとしたエピソードが欲しいところだ。まるで洗濯機でグルグルと回される程の男たちの混乱が見たかったが、あまり魅力を感じない展開だったように思う。
CMでよく見る例の暗号文も、想像した程の活躍を見せなくて残念だ。

  
漫画家ロバート(この映画の原作者)は独自の捜査で犯人を探し、家庭を顧みずゾディアックに執着する―
ジェイクは好き『ブロークバック・マウンテン』は良かった~

 
記者ポールは優秀だったが、ゾディアックを追ううちに酒と薬に溺れる―
最近観た作品は『キスキス、バンバン』いい男なんだけど問題児よね?

 

真摯に事件に取り組む刑事。思い込みから捜査が迷走する―
『オール・ザ・キングスメン』と雰囲気が違う!!最初は分からなかったわ。


いづれにせよ未解決事件は、人の心を強く掴んで離さない。
この事件も、あと20~30年経てば、犯人を自由に設定した映画が出来るかもしれないし、その方が面白いのではないか。
そう『切り裂きジャック』のように―

  実際の容疑者をTVで観たが、映画のリーとソックリだった  (3点)
                            

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シン・シティ

2007-06-18 19:18:19 | 映画【さ行】

先日『300』の映像美と世界観を堪能したので、こちらも鑑賞しなくっちゃね
同じくフランク・ミラーのアメコミを原作とした『シン・シティ』―

【内容】
裏切りと憎しみが渦巻く『罪の街シン・シティ』で、3人の男たちが復讐劇を繰り広げる―
     監督・脚本 : ロバート・ロドリゲス&フランク・ミラー
     特別監督 : クエンティン・タランティーノ
     原作コミック : フランク・ミラー
      
【comment】
この映画は劇場鑑賞しなかった。DVDを買ってあったが観る機会を逃していた。
・・・・・私のバカ野郎~~~~~

前知識がほとんど無い状態で観たので、最初は訳が分からずに、「何?何?何がどうなっているの数分刻みのオムニバス形式映画なの」って思った。
だけどこれはちょっと違う。シン・シティを舞台にして微妙に接点を持つ者たちの、愛する女のために方法を問わず暴れる男たちの愛の物語だったのだ―

私が一番気に入った男はマーヴ
 
《story》
生まれる時代を間違えたような怪人マーヴ(ミッキー・ローク)に、初めて優しく接してくれた女性がいた。娼婦の彼女と一夜を共に過ごしたマーヴは、目覚めた時にその女性が死んでいるのを発見し悲しみに暮れる。その上殺人犯として追われる身となってしまう。女の温もりを教えてくれたただ一人の女性のために復讐を誓うマーヴ―

ミッキー・ロークのマーヴは渋くて最高に素敵だった―
外見はフランケンシュタインのようだが、たまらなくカッコ良く見えた。
彼は怪人よろしく殴られても撃たれてもくたばらずに戦うのだ。全ては死んでしまった娼婦のために・・・彼の生き様には心臓を掴まれるくらいグッときたわ
マーヴが追う人食い殺人鬼ケヴィンを演じたのはイライジャ・ウッド。異常な人物を一切のセリフも無く演じていた。彼の最期の表情はメチャクチャ気味悪かった・・・お願い!夢に出ないでぇ~

イマイチカッコ良く見えなかったドワイト・・・
 
《story》
女たちが仕切る街に、悪徳警官ジャッキー・ボーイ(べネチオ・デル・トロ)がやってきた。女たちの街の均衡を保つ為、そして愛する女ゲイル(ロザリオ・ドーソン)を守るため、ドワイト(クライブ・オーウェン)は立ち上がった―

実は、私はクライブ・オーウェンが苦手彼を素敵と思った事は一度もないの。
このエピソードでも彼からは目が素通りしちゃって、べネチオ・デル・トロばかり見つめちゃった彼の生首には目がクギ付けだったわ・・・キモかったけど(汗)
女たちも良かった~♪ゲイルを演じたロザリオ・ドーソンも刺客ミホを演じたデヴォン・青木もカッコ良かったし、ここでの戦いは美しかった。

年令差MAXの恋愛に挑んだハーティガンも好き
 
《story》
幼児連続殺人事件を追うハーティガン刑事(ブルース・ウィリス)。容疑者は街の権力者の息子だったことから、殺される直前のナンシー(ジェシカ・アルバ)は救えたものの、撃たれて犯人として捕らえられるハーディガン。獄中の彼を救ったのは、毎週手紙をくれるナンシーの優しさだった。8年後彼は出所しナンシーと再会するが―

ブルースおじさんは好きで~す今回のハーディガンも似合っていたなぁ~渋い
そしてセクシーで美しくて可愛いジェシカ・アルバもgood!腰を振って踊っているだけなのに魅力100%なのよね~

で、この二人ったら、優しさと温もりを共有し合い愛し合う・・・多分50才位は離れているのにですよ・・・きょえ~~~とは思いながら、ハーディガンの愛には涙・涙・涙

ドレスや口紅などのポイントだけに赤い色をつけた、全編モノクロの映像が美しい
かなりのグロ描写があり、体が切り刻まれたり、撃たれて蜂の巣状態になったりするが、劇画のようなカットを挿入したり、ほとばしる血が真っ白だったり黄色かったりするので、あまり残酷な印象はないと思う。
とにかくシン・シティの世界に酔っちゃった―

    ジョシュ・ハートネットって何の役だったの?  (4点)

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アポカリプト

2007-06-16 18:37:55 | 映画【あ行】

今週末は多忙なため映画館通いを諦めていたが、『通常料金でプレミアスクリーン+ポイントがたまっている』・・・根性だぁ~~~走れ風のように
『300』でパンツ男たちの勇姿を観た後は、フンドシ男の生き様を観るぞ~

【story】
マヤ文明後期の中央アメリカのジャングル。誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年ジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、恐怖も争いも存在しない楽園のような村で、妻子や仲間たちと平和に暮らしていた。ある日、村はマヤ帝国の傭兵の襲撃を受けて焼き払われ、虐殺を逃れた村人たちは連れ去られてしまう。マヤ帝国に着いた彼らを待っていた運命は、帝国を襲った干ばつを鎮める儀式のために生贄となるか、人間狩りの標的になることだった―
      監督 : メル・ギブソン 『ブレイブハート』 『パッション』

【comment】
『頭脳ではなく、本能に訴える映画を創りたかった!』というメル・ギブソン。
私の本能には、あまり響いてはこなかった―

私はまたしても勝手な先入観を持って劇場へと出掛けたらしい。
チラシをチラリと読んだだけの前知識で、『主役の青年は、マヤ文明の滅亡に一役買っているのかもしれないな・・・』と思っていたのだ。
だってチラシには、『マヤ文明、崩壊前夜。我々は驚異の世界の目撃者となる!』って書いてあるんだもの。マヤ帝国の滅亡が絡んできそうに思ってしまう。
だがこれはそういう話ではなくて、主人公ジャガーが自分の妻子の元へと戻るために、人間狩りの標的になりながらも逃げて逃げて逃げまくる話だ。残忍な追手の矢が体を貫いても、怯むことなく妻子の元へと走り続け戦う男の話なのだ。
ジャガーは、己の恐怖心に打ち勝ち、愛する者のために生き抜く―たとえそれが不可能で、窮鼠猫を噛む状況であろうとも―


  愛し合う二人

それは確かに感動的だった。主役のルディ・ヤングブラッドもイケメンだったし
彼がジャングルを走り続ける姿を手に汗握って見守った。
だが・・・
私が一番腑に落ちなかったのは、部族の長たるジャガーが、自分の妻子の事だけを念頭に置いていたことかもしれない。
実はこの映画で一番泣けた場面は、捕虜として連れ去られる村人を、泣きながら追い続けた子供たちの姿だった。ジャングルで親を失えば生きる術を失ってしまうであろう子供たち・・・その中の一番年嵩の少女が、『私が皆の面倒をみるから安心して!』と母親に叫ぶシーンで涙が溢れた。
ジャガーには、そんな子どもたちや部族の生き残りを救う事も考えて欲しかったなぁ~と思う。あの状況では難しいのは分かっているが、『新しい始まり=アポカリプト』は、自分の家族だけでなく、他の者たちとも共有して欲しかった。

さて、この映画はR-15だが、確かに残忍なシーンが多くて目を覆いたくなった。
首を切り裂き、切り落とす・・・心臓をえぐりだす・・・
原始的であったり享楽的であったりする殺戮で、人間の生きる為の本能と
醜く残虐な本能が描きだされていた。
こんな時代に生まれなくて良かった・・・とつくづく思ったわ

最後の方で船が現れるが、何だかタイムスリップでもしたように思えた。船は、フンドシ姿で人間狩りを行う人々とはあまりにも対照的だったので呆気にとられた。あれはスペイン船だったのだろうか。
『新しい始まり』を示唆していた―

  『パッション』は未見です。これからも観ないと思う(汗)
  生々しい痛さが苦手な人にはオススメ出来ない映画かも  (3点)

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【本】ステップファザー・ステップ

2007-06-14 21:21:30 | 本【小説・日本】

      『ステップファザー・ステップ』   宮部みゆき   講談社文庫

【story】
中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった!
一緒に暮らし始めた3人は、まるで父子のような(?!)家庭生活をスタートする。
次々に起こる7つの事件に泥棒と双子が大活躍―

【comment】
この本を購入する気になったのは、裏書に『C・ライスにも匹敵する大傑作!』と書いてあったからだ。
クレイグ・ライス
私は、クレイグ・ライスの作品が大好きだった。
『大はずれ殺人事件』『大あたり殺人事件』『スイート・ホーム殺人事件』『幸運な死体』『素晴らしき犯罪』・・・などなど、出版されている作品は全て読んだ。
かなり昔に読んだので、内容については記憶が薄れているが、ユーモア溢れるミステリばかりで、大笑いしながら楽しませてもらったものだ。
それにしても・・・私はつくづく宣伝文句に弱い人間だ
『C・ライス』の文字を見た途端、本屋で一人不気味に微笑みながら、いそいそと購入しちゃうなんて・・・
この性格のおかげで失敗も多いが、今回は大成功愛すべき小説だった―

本作は、中学生位の方でも楽しく読めるんじゃないかな?
とても読みやすくユーモアに満ちたお話ばかりだ。
ちょっぴりミステリの味付けもされている7編は、お手軽にササーっと読めるし、ハラハラしたりほのぼのしたりさせられる。

さて、主要な登場人物は3人―
まずは姓名不祥のプロの泥棒さん
泥棒作業中の失敗から双子の住む家に転落する。お神酒徳利のような双子の存在に迷惑がりながらも、根がいい人(?)なせいか双子に振り回されっぱなしの結果となる。
それから双子の兄弟の哲と直
笑ったときに出来るエクボの位置が違うだけで掛け値なしにソックリな二人。中学生の彼らは、信じ難い事に二人で一軒家に暮らしている。それには嘘みたいな理由があるのだ。
親が不在でも何とか楽しく暮らしていた二人は、ヒョッコリ現れた泥棒さんになついて、彼を「お父さん(継父=ステップファザー)」と呼んで慕うのだ。

この3人の不思議な人間関係が良かった。クスクス笑ったり、ジーンとしたり・・・
このお話はシリーズ化になってもいいと思う。その後の3人が気になるもの。
ドラマ化されても面白いんじゃないかな。

『C・ライス』とまではいかないと思うが、なかなか微笑ましいお話だった。

    ~親はなくても子は育つが、子供がいないと親は育てねえ~ (本文より)
 
       宮部作品、
次は何読もうかな・・・  (3点)

                     宮部みゆき 『龍は眠る』 の感想です。

   

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300  スリーハンドレッド

2007-06-13 19:03:50 | 映画【英・数字】

ジェラルド・バトラーの肉体美を堪能しに劇場へ―

【story】
紀元前480年。スパルタ王レオ二ダス(ジェラルド・バトラー)の元にペルシャ帝国からの遣いがやってきた。国を滅ぼされたくなければ、ペルシャの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)に服従しろと使者は言う。『服従か、死か』と問われれば、スパルタの答えは一つ―彼らに服従はありえない。レオニダスはペルシャの使者を葬り去り、その瞬間スパルタは100万人の大軍を敵に回した。戦いを決意した王の元に集まったのは300人―!!
        監督 : ザック・スナイダー

【comment】
大絶賛したい―

まずは圧倒的な映像美
まるで何処ぞの美術館で見る絵画のような、計算し尽くされた美しい映像に呑まれた。
セピア色が基調になった色彩は、ただ男たちが立っているだけの姿も、戦いでぶつかり合う肉体や飛び散る血飛沫をも引き立たせ、1カット1カットが漏れのない美しさだった―

それから史実にのっとった物語に、ある程度のファンタジーを組み込んで、まるで神話のような幻想的且つ魅惑的な世界観を見事に作り上げていたと思う。

そう、この物語は、ヘロドトスの『歴史』第7巻に記された『テルモピュライの戦い』を元にしている。
スパルタ王である英雄レオニダスが、自ら300人のスパルタ兵を率いてペルシャ軍を迎え撃ち、3日間持ちこたえて全員が玉砕したと伝えられる歴史の1ページ―それを、新しい映像革命によって描きだしているのだ。
実は、私は史実と神話の狭間にある話に超~弱い
英雄レオニダスとスパルタ兵の運命を知りながらも、独自のアプローチで魅せてくれた映像には、身震いするくらいの興奮を覚えてしまった・・・

さて、スパルタには、映画のチラシにも書いてあるが、あまりにも過酷な掟があった。
・戦えない子供は谷底へ捨てろ。
・7才で母親と訣別せよ。
・空腹なら盗んで生き延びろ。
・情けを捨てろ、痛みを隠せ、恐怖を受け入れよ。
・生き残った者だけが一人前の男になれる。
このような所謂スパルタ教育で、18才の成人になるまでに戦士となり、強靭な精神と肉体を持つスパルタの男たち。そんな『キング・オブ・ザ・男』の面々が、肉体美を惜しげもなく晒しながらスパルタの自由のために戦うのだから、大画面で観るに相応しい生唾ゴックン映画だと思う。
ただ、あまりにも戦いの場面が多かったために少々疲れた
何しろ武器は槍と剣と盾だけで、ほぼ裸での戦いが繰り広げられるため、肉体と肉体のぶつかりあいの果てに、
ブシュッ!!グサッ!!ズバーッ!!っと人が死んでいくのだ
首なんかもシャキーン!!と飛ぶので、正直「グロッ・・・」とも思ってしまった。

お目当てのレオニダスを演じたジェラルド・バトラーは最高だった
彼の『オペラ座の怪人』は未見であるが(バカ野郎でしょ)、以前彼を『ドラキュリア』で観た時に虜になった。「なんて美しい男・・・」と思い、ドラキュラ役の彼から逃げるヒロインの気持ちがちっとも分からなかった(笑)あの時はホッソリして美しかったが、今では逞しい男No1になったなぁ~スゴイスゴイ
レオニダスはまさにハマリ役だったと思う。屈強で信念の強い英雄そのものに見えた。
怖いほど似合ってる

ちょっと残酷なシーンが多いので、誰にでもオススメ出来るものではないが、私は好きだったなぁ~
紀元前480年のギリシャで、自由を守ろうとした伝説の英雄の物語を堪能出来たし、妄想する機会をも与えてくれた―

      PS.我が家で現在『This is Sparta』が大流行中です。

      背景などは
フルCGと聞いたけど・・・スゴイね  (4点)
  

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バイオハザードⅡ アポカリプス

2007-06-11 17:41:42 | 映画【は行】
人気ゲームの映画化第2弾

【story】
アンブレラ社のウイルス兵器によりアンデッド(ゾンビ)の街と化したラクーンシティで、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は生存者のジル(シエンナ・ギロリー)等と共に行動を共にしていた。
そこへ、人間をゾンビと変える《T-ウイルス》を発明したアシュフォード博士から電話が入る。彼は閉鎖された街に核弾頭が投下されると告げ、脱出を手引きする代わりに娘のアンジェラの救出を要求する。
さらに背後にはアンブレラ社による最強の兵士《ネメシス》の影も忍び寄っていた―
         監督 : アレクサンダー・ウィット

【comment】
ミラ・ジョヴォヴィッチは大~好き
だけど前作の『バイオハザード』は、一度観ただけで気分が悪くなったグロッ!
ところがこの『~アポカリプス』は好きで、DVDを買って何回も鑑賞している。
何たってミラ・ジョヴォヴィッチとシエンナ・ギロリーがカッコ良くって最高なんだもん
これは、前作よりもグロさが薄めで、漫画を観る感覚で楽しめちゃうと思うカッコイイ女は憧れ

人気ゲームの映画化と言ってもゲームの事はちっとも分からないし、この映画のストーリーが素晴らしいとも思わない。ゾンビがゾロゾロでてくる映像も特別いいとも思わないが、、、何・故・か・好きなのよね~

やっぱり、ほぼ人間ではないであろうアリスの脅威的な強さと美しさにグッきちゃうんだなぁ~ミラはこの役がピッタリバイクで登場したシーンには惚れ惚れしちゃうし、ゾンビをどんどん倒していく姿にはウットリしちゃう・・・カッコイイ~
それからジルも負けていないのよね~スタイルは抜群にいいし。シエンナは、『エラゴン』とは全く違う容貌だけど、私はこっちの方が好き~♪何だか本物のゲームキャラみたいに綺麗

今回のストーリは、悪の巣窟アンブレラ社の『ネメシス計画』とかいういかにもゲームらしい設定がメインになっている。
ターミネーターみたいに不死身で、ジェイソンみたいなスタイル、エイリアンみたいな口元の怪物=ネメシスがアリスと闘うシーンがハイライト
で・・・単純な私は、この展開にはジーンときたわ・・・可哀想な怪物君

物語の最後では、アリスは更にパワーアップしている。もうすぐ公開のⅢは、どうやら『アリス計画』になるのかな?どんな展開を見せるのか・・・それ程期待はしていないものの、ミラのアクションを観に劇場へ行こうと思っている。
でもⅢは監督が違う方なのね。ラッセル・マルケイだって。それにシエンナは出演しないみたい・・・どうなる事やら―
 
        カッコイイ~ミラは憧れ (胸以外・・・笑)   
(3.5点)

         
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プレステージ

2007-06-10 17:40:30 | 映画【は行】

私は悩んでいた―
自分の中で築きあげた『いい男ピラミッド』の上位に位置する二人が、ライバル同士として出演する映画があると知った瞬間から―
           どっちに肩入れして観ればいいのよー
【story】
19世紀のロンドン。人気のマジシャン、グレート・ダントンことアンジャー(ヒュー・ジャックマン)が、ライバルのマジシャン、THEプロフェッサーことボーデン(クリスチャン・ベール)の目の前で壮絶な死を迎えた―
かつては同士だった2人だが、ステージで起こった1つの悲劇が彼等を憎しみ合う関係へと駆り立てていた。状況から殺人の罪で逮捕されたボーデンは冤罪を主張するが、聞き入れられず死刑を宣告される―
     監督:クリストファー・ノーラン  『メメント』 『バットマン・ビギンズ』
     原作:クリストファー・プリースト 『奇術師』(世界幻想文学大賞受賞)

【comment】
まず、悩んだ挙句の結論だが、クリスチャン・ベールの方に肩入れした(笑)
なぜなら・・・彼の方が『愛』と『信念』があったように思えたから・・・

原作を読んでから鑑賞しようと思ったが、『想像を超えるラスト!驚愕のトリックに世界が興奮!!』っていう宣伝だったので、騙されたくて未読のまま鑑賞した。
トリックのネタは分からない方が楽しめるかな・・・と、ワクワク気分でいたのだ

だが、この物語は、最初の方こそ『イリュージョン・エンターテインメント』に目を奪われるが、途中からは、『とりつかれた男の妄執』みたいなものがビシバシと伝わってきて、最後の方では『科学の摩訶不思議要素』へと変貌を遂げる―
果たしてこれはプレステージ(偉業)と言えるのか―?

アンジャーは華麗なるパフォーマー。財力もあり、マジックの考案者カッター(マイケル・ケイン)の助けを借りて観客を魅了する。彼はボーデンを憎むあまりに、財にものをいわせて誰にも成し得なかったマジックに挑戦する・・・それは神をも恐れぬ領域だった―
ボーデンは孤高のトリックメーカー。経済的には貧しいが、独創的なトリックを生み出す力を持っている。妻と娘を愛し、魅力的な助手にも心を奪われた彼が本当に愛したものは―
競い合い憎み合う2人

2人の間で揺れ動くマジック助手オリヴィア(スカーレット・ヨハンソン)。
最初はアンジャーの助手だったが、後にボーデンの助手となる。
美しい彼女が愛した男は、本当は何者だったのか―
 
   スカちゃん、いい男をしっかり一人占め・・・ちっ

 

最後の方の展開には疑問を感じつつも、映画としてはかなり面白かった。ジャックマンとベールは言うまでも無く素敵で、お互いを憎み合い、狂気に駆られ凌ぎを削る様子には魅入ってしまった
『誰にも言わないで下さい―』というラストは途中で想像がつくと思うが、解ってから観てもまた面白いかもしれない。原作も読んでみようかな。
ヨハンソンは、思ったよりも重要な役割ではなく、以前『ブラック・ダリア』で感じたように、イマイチ装飾品の要素が強かった気がする・・・
そうそう、昔の面影が薄いデヴィッド・ボウイが扮したニコラ・テスラは実在の天才発明家で、エジソンと対立関係にあった人物だ。映画で用いたような装置で実際に実験していた記録が残っている。

これはきっと・・・悲しき運命の物語
同じ時代、同じ場所、同じものを目指してまった天才2人の悲喜劇―
憎しみが生んだ狂気に支配された人間の末路は憐れだ―

  PS.もしかして一番のプレステージ(偉業)はニコラ・テスラの発明?

『バットマン』の執事マイケル・ケインがジャックマンの力になり、
ベールの芸名が『X-MEN』のプロフェッサーだなんて・・・ウケタ  (4点)

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25年目のキス

2007-06-08 22:20:45 | 映画【英・数字】

ドリュー・バリモアの『50回目のファースト・キス』『2番目のキス』と観たから次はコレ

【story】
シカゴ・サンタイムズ社に勤める超オタクで真面目なコピーエディターのジョジー(ドリュー・バリモア)に、念願の記者の仕事が回ってきた。それは17才になりすまして高校に生徒として潜入し、今時のティーンの実態をレポートするというものだった。
高校時代にイジメにあい、25才になる今まで恋愛どころか本気でキスもされたことのないジョジーは、イヤな過去をリセットできるのだろうか?!
      監督 : ラジャ・ゴスネル 『ホームアローン3』 『スクービー・ドゥー』

【comment】
面白かった~~~ さすがはドリューのラブコメ

『ブスのジョジー』―それが高校時代のジョジーのあだ名
ちょっと変わり者で勉強ばかりしていたジョジーはイジメられっ子だった。
高校一ハンサムな男の子に想いを寄せていたけれど・・・見事撃沈
辛く切ないトラウマを抱えて、本気のキスをした事もないまま25才になった。
そんな彼女の密かな望みは―『運命の人とのキス』

ある日彼女は、会社からの命令で再び高校生活を送る事になった。
25才から17才に変身して(笑)潜入記者になるのだ~~~
設定には無理があるんだけど、そこは笑いでしっかりカバー
若作りに滑ってヘンテコな格好でヒンシュクを買いながらも高校生活に馴染もうと一生懸命のジョジーが可愛くて・・・応援したくなっちゃう。
ジョジーをサポートしてくれる弟のロブ(デヴィッド・アークェット)もいい。
この二人の美しき兄弟愛も素敵だったな

ジョジーは最高の記事を書くために日々奮闘するんだけど、なかなか上手くいかず・・・会社はジョジーの衣服に小型カメラをつけて彼女の行動を見守る事にする―ってスパイか?
随分性能のいいカメラの映像を見ていた仕事仲間が、だんだんジョジーの奮闘を応援していく様子も面白かったなぁ~

さてさて、高校一人気者のカッコイイ男の子にドキっとしながら、国語の先生に惹かれていくジョジーの運命は?―

とっても可愛いストーリー最後のシーンは印象的で胸がキューンとなっちゃった。
そうそう高校生のメンバーに、今をときめくジェシカ・アルバや人気のジェームズ・フランコ君が出ていた。目の保養になりますよー

     音楽も好き『Don't worry baby』に胸キュン  (4点)

    『50回目のファースト・キス』  『2番目のキス』  感想で~す。

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【本】マーダー・プラン 上下巻

2007-06-07 17:52:12 | 本【小説・海外】

     『マーダー・プラン』上下巻  ジョナサン・ケラーマン   講談社文庫

【comment】
これは、ジョナサン・ケラーマンの『臨床心理医アレックス・デラウェアシリーズ』第14作目である。
ケラーマンの作品は、かなり前に読んだシリーズ第一作目の『大きな枝が折れる時』が斬新でかなり面白かったので折に触れて読んでいる。今までに多分7~8作は読了したはずだが、最近は始めの頃のような面白さを感じなくなってしまったので、作品を購入してもなかなか読み始めなくなった。
今作も暫くほったらかしていたが、題材が『安楽死』で興味深かったため読むことにした。

 ―story―
安楽死の幇助をしていたことから『死のドクター』という異名を持つエルドン・メイトが、自ら考案した安楽死のためのマシン「ヒューマニトロン」に繋がれて発見された。それも、生体解剖さながらに体を切り裂かれ、血を抜かれた無残な状態で―
この事件を担当する事になったLA市警のマイロ刑事は、捜査に行き詰まり、親友の臨床心理医アレックスに助言を求めた。
アレックスはメイトには面識がなかったものの、メイトによって妻を失った男リチャードを知っており、母親の死でショックを受けたリチャードの娘のカウンセリングも担当していた。
殺されたメイトは、死に瀕している病の者でなくても、本人が望めば安楽死の幇助をしていた為何かと物議をかもし出していたし、リチャードもまた、精神的に問題を抱えていただけの妻の死に対して怒りと憎しみを抱いていた―

物語は、『死のドクター』メイトの周辺人物を丁寧に描く事で進められている。
臨床心理医であるアレックスの視点で、登場人物の誰でも犯人でありうる仮説が、修辞を凝らした文章で綴られていくのだ。
リチャード、リチャードの息子や娘、メイトの妻と息子、尊厳死を支援する団体・・・の心理をクドクドと並べ立ててあるのだが、アレックスの仮説をイチイチ吟味して読み進めた。

だが、、、だがである。
途中から奇妙な連続殺人犯が登場し、「これはヤバイ展開かも」と焦った。「それは止めてよケラーマン」と祈った。が、しかし・・・
向かっていった方向にはかなりゲンナリした。はっきり言って卑怯な展開だと思う。
散々各々の登場人物の心理的葛藤を描いておきながら、『テイキング・ライブス』(アンジェリーナ・ジョリー主演)でイーサン・ホークが演じた犯人にソックリな奴を出してくるなんて信じられない―
最後の最後に用意していたオチも果てしなく陳腐だった。
魅力的で興味深い題材であったのに・・・何たる事だ。

実は前々から、このシリーズはもう限界なのではないか・・・と感じていた。それなのにケラーマンは20作目も出版したらしい。私は二度と読まないかもしれないなぁ~ブツブツ・・・(あっ!まだ未読の『モンスター』が家にあった・汗

ガックリしながら『訳者あとがき』を読んだら、面白い事が書いてあった。
この『死のドクター』には、モデルとも言える人物がいたのだ。
『ドクター・ジャック・キヴォーキアン』である。
以下は、その『あとがき』からの抜粋だ。

*彼が考案した『マーシトロン(慈悲殺装置)』は、フリー・マーケットで買い集めた部品でつくった装置で、不治の病になった患者が自らの意思でスイッチを押して致死薬を体内に注射すれば、急速ににして静穏、かつ確実な死を迎えることが出来る。1990年にミシガン州で最初の志願者を旅立たせて以来、彼は120人を超える人々を安楽死させてきた。数回に渡って逮捕、告訴され、医師免許も剥奪されてしまうがいづれも評決は無罪だった―

なるほど・・・
日本でも安楽死については色々と論じられているが、私見については控えたい。

         ~皮肉は豪華なデザートとなりうる。~  (本文より)

         『訳者あとがき』の方がためになったわ・・・  (3点)

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