★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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バベル

2007-04-28 18:20:00 | 映画【は行】

アレハンドロ・ゴンサレス・イ二ャリトゥ監督の『21グラム』を鑑賞した時に、重苦しい気分を味わったので、本作も覚悟して鑑賞した(笑)
*アカデミー賞6部門7ノミネート、作曲賞受賞、助演女優賞ノミネート(菊地凛子)
*カンヌ国際映画祭・最優秀監督賞受賞
*ゴールデングローブ賞・作品賞受賞、助演男優賞ノミネート(ブラッド・ピット)、助演女優賞ノミネート(菊地凛子)
【内容】
言葉が通じない。心も通じない。想いはどこにも届かない。
私たちは争いが絶えない世界の住人である前に、同じ星に生きる命のひとつではなかったのか?
今、モロッコで放たれた一発の銃弾が、アメリカ、メキシコ、そして日本の孤独な魂を繋ぎ合わせ、息をのむラストへと加速する。
               ~届け、心。~
【comment】
そこはかとなく物悲しく耳に残る音楽が、この物語にとても合っていた―

映像は、モロッコ・メキシコ・日本と、時間軸を微妙にずらしながら切り替わる。
このタイミングが絶妙で、観る者に固唾を飲んで見守らせ、飽きさせる事もない。

  -story-
アメリカ人夫婦リチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)は、幼い息子と娘(エル・ファニング)をメキシコ人乳母に託し、モロッコを旅していた。ところが、山道を行く観光バスの中で、妻が銃弾に撃ちぬかれる。そこでは病院に運ぶ術もなく、頼みの綱であるアメリカ大使館は、テロを警戒して行動を起こさない。
その銃弾を放ったのは、ほんの悪戯のつもりでバスを狙ったモロッコ山中で暮らす幼い兄弟だった。
一方、その銃の書類上の所有者は、日本の会社員ヤスジロー(役所広司)だった。彼は、聾唖の傷害を持つ高校生の娘チエコ(菊地凛子)と暮らしていた。
また、アメリカでリチャードの子どもの面倒を見ていた乳母(アドリアナ・バラッザ)は、自分の息子の結婚式に出席する為、甥(ガエル・ガルシア・ベルナル)の車で、子ども達を連れてメキシコへと向かう。そして帰り道、不法入国者として追われ、砂漠をさ迷う―

さて、、、これは感想が難しい。
まず思うに本作は、鑑賞してから時間が経ったりもう一度鑑賞したりすると、印象が変わってしまいそうな映画だろう。
それから『バベル』―というテーマを考えると、『浅い』とも『深い』とも言えそうだ。
つまり、一旦物語を深く考え始めると、どこまでもどこまでも深くなりそうだが、考えるのを止めると、何も残らない可能性もあると思うのだ。ムムム・・・である。

私がこの映画で一番印象に残ったのはチエコだ。
 ―遠い昔、人間は愚かにもバベルの塔を造り、神の逆鱗に触れた。
  一瞬のうちに周りの人間同士で言語が通じなくなり意志の疎通の道を絶たれた。
  途方に暮れた人間達は、言語が同じ者同士で同じ大地を目指し、分散していった―
だが、チエコは・・・?
チエコは耳が聞こえず口を利けない。
言語の違いで戸惑いイラつく他の人々の仲間にさえなれない。
チエコの感じている絶望的な孤独感がヒシヒシと伝わってくる。
チエコは、神に選別すらされなかったというのか―?
「自分は確かに存在しているのに、バケモノのように見られ、通り過ぎられてしまう。」
「本当の自分を見てもらいたい。感じてもらいたい。」というチエコの切ない衝動が迫ってくる。
チエコの選択した手段は賛成出来るものではないが、壊れそうな心が痛々しかった。
そんなチエコを演じるのは難しかっただろうが、菊地凛子が体を張り見事に演じていた―
  

それからブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット。
私の中ではかなりの美男美女という位置にいる二人が、全く普通の夫婦を演じていた事には好感度がアップしたし、演技もとても良かった。
ある出来事によって信頼関係が崩れかけた夫婦に放たれた一発の銃弾は二人の絆を深くしていく。
ここでの通訳の男性は良い人だったなぁ~彼が夫婦をずっと見守ってくれた。他の観光客は冷たかったというのに・・・
  

メキシコ人乳母のエピソードにはハラハラさせられた。
ちょっとした誤解が思わぬ不幸を招く事はよくあるだろう。
砂漠をさ迷う乳母と子どもを神に祈る気持ちで見守った。
それにしてもガエル君はいい加減だったな・・・あの後はどうなったのか。

モロッコ山中で銃弾を放った幼い兄弟は、観ていられなかった。
子どもに安易に銃を持たせるなんて・・・
軽い気持ちで放った銃弾は、もう元へは戻らない―
 

結末は、決して重苦しいわけではなく希望を持たせていると思う。
だが欲を言えば、重厚なドラマの連鎖の結末は、もっとドラマチックな方が好みだ。
こちらが無理矢理何かを考えなくても、自然に心に染み入ってくるものがあっても良かったのではないか―(注:私が鈍感なのかも・泣)

      PS.リチャードは踏んだり蹴ったり。バベルの塔建築の首謀者の末裔か?

          ダコタ・ファニングの妹エルちゃんは可愛い~  (3点)

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【本】GOTH 夜の章

2007-04-27 14:06:15 | 本【小説・日本】

         『GOTH 夜の章』     乙一     角川文庫
仲良くさせて頂いている『ポコアポコヤ 映画倉庫』のlatifaさんのところで、乙一さんの本を紹介していた。
乙一さんの本を読んだ事がなかった私は、latifaさんオススメの『GOTH』を読んでみることにした―

【story】
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた―これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記なのか?まだ警察に発見されていない犠牲者が記されているのを見て、「彼女に会いにいかない?」と、森野は「僕」を誘う―

【comment】
初めて読む作家の本に対して、一応身構える癖がある。
勿体つけて裏書を読み、時にはあとがきを先に読むこともある。
自分の感性に合うかどうか・・・ちょっとした緊張感を持って読み始める。
そして、たった数行読んだだけで気が付くことが多いのだ。
『好きか、嫌いか』
この本に対しては『見つけた!』と思った。
私は、この小説が好きになるに違いない―

周知の方も多いだろうが、本作は『人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者達―《GOTH》を描いた作品である。
『GOTH夜の章』と『GOTH僕の章』が出版されていて、2冊で1作品と考えた方がいいらしい。
そんな知識さえ持ち合わせていなかった為、上巻だけ読んだ形での感想となった。

さて、本作は短編3作が収録されている。
主人公は『僕』と『森野夜』。同じ高校に通う同級生だ。
二人とも他者と交わることを得意とせず、同じような特性があった。
異常な殺人や残酷な事や者に、畏敬の念を抱いているのだ。
その二人の特性こそが、この物語の最大の魅力であろう。

*『暗黒系』
↑の【story】の通りである―
ここでの連続殺人犯の手口はグロい。犠牲者の体のパーツを眼球・舌・耳・親指・肝臓・・・と切り刻み、几帳面に並べ立てるのだ。稀代の殺人者でも、ここまで異常な者は少ないだろう。身の毛がよだつこと請け合いだ。
更に不気味なのは、僕&夜の思考である。二人は殺人鬼の手帳を拾っても警察に届けもせず、遺体を発見しても魅せられて見つめるだけで、自分達の胸に、まるで宝物のように仕舞い込む。
異常だ―

*『犬』
犬の誘拐事件が多発した。興味を持った僕は、自ら犯人を突き止めようとして、悲しい事件に遭遇する―
こちらは、愛犬家としては、吐き気を催す残酷さだった。
一瞬作者の神経を疑ったが、物語の先にある遣り切れない事情に辿りついた時に、思わず再度読み返した。なかなか上手いプロットだったと思う。
それにしても僕。。。殺人幇助じゃん(汗)
この僕の冷静沈着な行動には、ザワザワとした空気を感じる。

*『記憶』
これは夜の物語である。夜は元々双子だった。妹の夕は自殺で亡くなっている。その事情を知った僕は、夜が幼少期に過ごした家へと向かう―
なる程。。。と思わされる展開。
こちらの物語も非常に興味深かった。
何より僕って頭が良いではないの・・・と、感心しちゃった。


全体に流れる異常で残酷で不気味な雰囲気を嫌う人も多いと思う。
私はとても気に入ったが。
作者があとがきで、『GOTHに登場する人物たちを妖怪と考えて下さい。犯人を怪物として描いていて、殺人の理由や過去のトラウマなどには触れませんでした。』というような事を書いていたが、そんなご謙遜を・・・と思う。
確かに、ありえない程気持ちが悪く、常道を逸脱したグロい面があるが、乙一さんの文体を含め、とても魅力的な作品だと思う。
僕&夜や犯人に、多くを語らせていなくても、底や奥に流れるダークなイメージが充分伝わってきて、たまらなく余韻を残す―

    ~首から上はない。頭部は、割かれた腹の中に入っている。~ (本文より)
                                               
        早く『僕の章』も読みたいな   (3.5点)

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クィーン

2007-04-26 11:19:11 | 映画【か行】

アカデミー賞主演女優賞受賞のヘレン・ミレンを観に劇場へ―
【story】
1997年8月31日。ダイアナ元皇太子妃がパリで自動車事故によって急逝した―
事故直後、英国国民の関心は一斉にエリザベス女王(ヘレン・ミレン)に向けられ、好奇心の対象となった。民間人となったダイアナの死に対し、エリザベス女王はコメントをする必要はないはずだったが、絶大なる人気を誇るダイアナの死を無視する事は、結果として国民を無視する事となる。民衆の不信感は急激に増大し、エリザベス女王は窮地に追い込まれていく。この空気を察知し、王室と民衆の橋渡し的な役割を担ったのが、首相になったばかりのトニー・ブレアであった―

【comment】
大変興味深い映画だった―

特に英国王室に関心が無く、ダイアナへの思い入れも無いが、ダイアナがあんな亡くなり方をした時には少なからずショックを受け、連日報道されるニュースにクギ付けになったものだ。
多くの人々が悲しみに暮れ、ダイアナの死に対しての陰謀説も飛び出し、かなりの年数を経ても特集番組が組まれたり、暴露本が出たり―と、とにかくダイアナは、『生きている時も、死んでしまってからも人々の心を魅了する存在』に違いないと思っていた。

一方この映画は、主役のエリザベス女王の視点から、英国王室にとっては『生きていても死んでからも厄介』であったダイアナの、死から7日間の苦悩と混乱を描き出している。

人間というものは勝手なものだ。
ドラマを見せられる時に、主役の視点で考え感情移入する傾向がある。
今までの様々なダイアナ報道による擦りこみから、ついついダイアナが、『英国王室に追い込まれた悲劇のヒロインである』―という捉え方をしがちだったが、果たして王室側からみた場合はどうだったのか―

劇中のダイアナに対するセリフで、次のようなものがあった。
フィリップ殿下 : 「生きていても死んでからも厄介」
チャールズ皇太子 : 「ダイアナには人には見せない裏の顔がある」
ブレア首相 : 「王室に後ろ足で砂をかけた人間」
―このようなセリフは、流石に気になった。
そして、ダイアナのインタビュー映像も使われていて、ダイアナは、「私は人々の心の女王にはなりたいけれど、この国の女王にはなりたくない。私はしきたりではなくハートで感じた事をしてきただけ。王室は、それが気に入らなかったのでしょう。」と述べていたが、前後の脈絡もわからず言うのは短絡的で危険だが、何だか尊大な女性に見えてしまった。

本作では驚く程ダイアナの映像が多く流される。
チャールズ皇太子の不倫や王室との確執などに悩みながらも、心のままに生きる華やかなダイアナがスクリーンで微笑む。
その映像を観ていると尚の事、50年間も自分の意思を閉じ込め、国民に身を捧げたエリザベス女王の姿が浮きぼりになってくるのだ。

鑑賞するうちに、本作は、ダイアナの為に国民から憎まれ傷ついても、黙して語らず、威厳を保って国民の前に立つエリザベス女王に敬意を表した映画なのだ―と思えた。
実際はどうだったのだろう―
もちろん、私達に事実がわかるわけがないし、物事は見る方向によって違ってくるものだから、一概には何とも言えないだろう。
だが、あまりにも本人と似た配役がされているこの映画に、知らず知らずに引き込まれ、これが事実であったように思えてくる。実に上手く出来ている映画だった。

さて、エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンは素晴らしかった。ただの物真似ではなく、彼女自身が女王になりきっていた。
彼女が鹿に出会うシーンでは、誰もいないところでしか涙を流せない女王の孤独が伝わってきた。
ダイアナに捧げられた花の前に立ち民衆に微笑む姿には、涙が零れた。
王位にいる―という事は、どういう事なのだろう―

       

        チャールズ皇太子はイマイチ中途半端な感じ。
        そして、ブレアの奥さんは感じが悪かったわ   (3.5点)

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ラブソングができるまで

2007-04-24 20:48:08 | 映画【ら行】

もうすぐGWで観たい映画が目白押し。今日はコレ―
【story】
アレックス(ヒュー・グラント)は忘れられた80年代のポップスター。時代に取り残されてしまった彼にも、ついにチャンスが訪れる。カリスマ歌姫コーラに新曲を提供するのだ。曲作りに悩んでいる彼の前に、植木の世話係のアルバイト、ソフィー(ドリュー・バリモア)が現れる。彼女が何気なく口ずさんでいたフレーズにアレックスはハートを直撃され、ラブソングの作詞を依頼するが―
 監督 : マーク・ローレンス『デンジャラス・ビューティー』『トゥー・ウィークス・ノーティス』

【comment】
ほのぼのとして会話が楽しいラブストーリーって大好き
劇的な出来事とか、泣かせるエピソードとか、主人公に自分を重ね合わせて夢見ちゃうとか・・・そういうストーリーではなくても、ヒュー&ドリューを観ているだけで心が和んじゃった。

まずは映画の冒頭で、80年代の衣装に身を包んだヒューが、『ポップ』というダサダサなバンドのプロモーションビデオで歌って踊っちゃうんだけど、、、これにブッ飛んだ。
「ダ・ダサイ けれど悲しい事に懐かしい コレは昔観たな・・・」と思ったわ(笑)
役者根性丸出しで、46才で腰振りダンスに挑戦したヒューを観れただけでも、私には価値がある映画だったなぁ~別にヒューファンというわけではないけれど。
それに、ヒューの演じたアレックスのキャラもなかなか良かった。
彼が一世を風靡したのは昔の話で、今はすっかりショボくれていて、「往年」のギャル相手に、小さなイベントで歌って生計を立てているんだけれど、そんな自分をちょっと違う角度からニヒルに見ているから、あまり惨めさがないのよ。
「過去に生きている事」を自然に受け入れちゃっている感じ・・・
そういう雰囲気を出せるのはヒュー・グラントならではではないかしら―?

そうそう、私が鑑賞したのは平日の午前中。レディスデイではないのに、観客の99%が往年の女性だけ(残り1%はピチピチの私)ちょっとしたコメディにウケテ笑っている観客たちは、まさに映画の中のアレックスのファンとダブっていて・・・アレックスとヒューには共通点でもあるのかしら(笑)

   

さてさて、ドリューの演じたソフィーは可愛らしかった。
彼女の登場の仕方はちょっと不自然だったけれど、この映画ではそれもOKかな。
アレックスを「過去から現在に引き戻してくれる」ソフィーは、愛に傷つきながらも正直に生きようとする可愛い女の子だ。
ドリューはラブコメが似合うなぁ~
途中で、裸に布を巻きつけているシーンがあったけれど、『チャー
リーズ・エンジェル』でもしていたその格好のドリューはとってもキュート。

脇を固める俳優も良かった。
ソフィーの姉役クリステン・ジョンストンは、迫力があって印象的なキャラ。
この人、どこかで観たな~って思ったら、大好きなドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でゲスト出演していたはず。懐かしかったな。
歌姫コーラのヘイリー・ベネットはセクシーで可愛かった。
劇中でブリトニーをも凌ぐ人気のスターを演じていたけれど、確かに今のブリトニーより100倍可愛かったわ
     ヒュー&ドリューは思った以上にお似合いだった  (3.5点)

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エミリー・ローズ

2007-04-23 19:07:45 | 映画【あ行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
19才の女子大生、エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)。恐ろしい幻覚と痙攣に苦しむ彼女は、医学ではなく、ムーア神父(トム・ウィルキンソン)に自らの運命を託した。しかし、悪魔祓いの儀式の後、彼女は命を落としてしまう。
過失致死罪で起訴され、法廷で裁かれる事になった神父。そして彼とともにエミリーの真相を明かす女性弁護士のエリン(ローラ・リニー)。法廷に提出された一本のカセットテープと、エミリーが死の直前に書き残した一通の手紙が、『悪魔の存在』を問う裁判を、思わぬ結末へと導いていく―

【comment】
『この映画は実話に基づいている』というテロップが流れ映画が始まる。
そして、いきなりエミリー・ローズの死で幕を開ける―

エミリー・ローズは、たった19才で栄養失調と自傷行為の果てに死ぬ―
その原因は病気によるものなのか、それとも悪魔にとりつかれた為なのかを巡り、悪魔祓いを執り行ったムーア神父を被告人に、息詰まる裁判シーンが展開されるのだ。

真っ向からエミリーが病気だったと断定し、医師の証言から神父を過失致死罪にしようとする検察側と、ムーア神父のエミリーに対する真摯な姿勢を武器に、悪魔の存在を証明するのではなく、可能性はゼロではない事を訴えようとする弁護士。
どちらとも真実を述べているようで、私が陪審員ならば、一体どう受け取るのだろう・・・と訝りながら鑑賞した―

ふぅ~これは参った―
どう考えればいいのだろう・・・
劇中のエミリーの回想シーンでは、彼女の『エクソシスト』さながらの形相に、悪魔にとりつかれた意外には考えられないと思ってしまうが・・・
果たして悪魔は存在するのか―?

私は、神の存在も悪魔の存在も肯定もしないし否定もしない。
だが、自分の体験から、言葉では説明できない不思議な事象がある事を知っている。
エミリーにとり付いたものが悪魔だと断定は出来ないが、何かが彼女を蝕んだことには間違い無かったのだろう。

本作は、決してホラー映画ではない。どちらかと言うと、ヒューマンドラマのように思えた。
誰にも証明出来ない、だが確実に起こってしまった事に、命を懸けて取り組んだエミリーとムーア神父の物語なのだ。
エミリーの切ない最期と裁判の行方に、何を感じるかは観た人次第であろう―

      

【余談】
エミリーを演じたジェニファー・カーペンターの演技は恐ろしかった。
「1、2、3、4、5、6・・・我が名はルシファー」と叫んだ時は、腰が抜けそうになった。
それにしても西洋では、やっぱりルシファーなのね。
日本でとりつかれたら何て叫ぶのかしら?
「コン!!」かな?
いえいえ決してフザケているわけではありません。ただ疑問に思っただけ。
そう言えば、本作で夜中の3時から悪魔が活動する―と言っていた。
私は身に覚えがあったので、ビビッた。
意味深・・・でも内緒(性格悪し)・・・だって変人だと思われるもの~

       超常現象に興味深々・・・だけど怖がり  (3点)

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本棚バトン

2007-04-22 22:24:24 | バトン

ブログを始める前からお世話になっている『レザボアCATs』とらねこさんから、本棚バトンを受け取りました~
受け取ってからちょっと時間が経っちゃったなぁ。。。ゴメンナサイ~^^・

☆1.あなたの本棚にある恥ずかしい本は?

恥ずかしい本は特にないですね~残念ながら。
しいて言えば『猟奇殺人』『異常心理』に関する実話や小説がザクザクあることかしら。
実話だと、有名なところで『FBI心理分析官』(ロバート・K・レスラー)、『異常快楽殺人』(平山夢明)、『超能力者の事件簿』(アンドリュー・ブート)。。。という類ですね。
マイブームだった時に夢中で読み漁ったんだけど、人に見られると私まで異常者だと思われそうなので、その手の本は、本棚の奥に隠してあります

☆2.あなたの本棚にある自慢できる本は?

自慢できる本ではないけれど、写真の本が大切な本です。
私は小さい頃、親に冷遇(?)されていて、女の子の必須アイテムであるリカちゃん人形でさえ買って貰えなかった~
代わりに親が私に与えた物は、ありとあらゆる文学全集や歴史の本
「子どもが、シェークスピアやトルストイ、夏目漱石や森鴎外なんかを読むか~」と言いたい所よ。まぁ親としては愛情のつもりだったんだろうけれど。
そんな私を見かねてか、6才位の時に、大好きな叔母が私を本屋さんに連れてって「好きな本を買ってあげるわ。」と言ってくれた好きな本が買えるって事がメチャメチャ嬉しかったので、かなり長い時間をかけて選んだのが『クマのプーさん プー横丁にたった家』(A・A・ミルン)。それから叔母さんは「これもオススメよ」と言って『モモ』(ミヒャエル・エンデ)も買ってくれたこの2冊は私の宝物になって、内容がどうの。。。ではなくて、ちょっと別格扱いなのです

☆3.あなたの本棚にある、手放したいのにいつまでもある本は?

手放したいのにいつまでもある本は、、、ないですね。
実は私は、整理整頓魔で、しかも捨て魔なんです。
「いらない」と思ったら、何でも即捨てます。で。。。後で困ったりしますが

☆4.あなたの本棚にある、あなたが頻繁に読み返す本は?

頻繁に読み返す本は何冊かありますよ~
10才位から数え切れない程読み返している本は、『ギリシャ神話〈付北欧神話〉』(山室静)と『聖書物語』(山室静)です。
もう古くなって黄ばんでしまったけれど、この本の影響で、昔からギリシャ神話や旧約聖書が大好きになりました
それから日本史や世界史も大好きなので、歴史関連本もよく読み返します。
あと、最近のマイブームは、『今昔物語集』と『新約聖書』かな。別に宗教がかっている訳ではなくて、読み物として興味深いので、繰り返し読んでいます。
まぁ私の場合は好きなだけで、どれもちっとも詳しくないけれど。。。


☆5.本棚の中を見てみたい15人に回して下さい。

15人は無理で~す(←キッパリ)
仲良くさせて頂いているブロガーさんで、本を沢山読んでおられる3人の方にお願いしました。

『☆映画鑑賞日記☆』のmiyuさん
新旧、ジャンルを問わず、沢山映画を鑑賞されています。

『りらの感想日記♪』のりらさん
映画はもちろん、海外小説の紹介もして下さっています。

『ポコアポコヤ 映画倉庫』のlatifaさん
映画と原作や音楽を絡めて楽しい感想を書かれています。本の紹介も。。。

どうもありがとう&ヨロシクお願いしま~す♪

☆1.あなたの本棚にある恥ずかしい本は?
☆2.あなたの本棚にある自慢できる本は?
☆3.あなたの本棚にある、手放したいのにいつまでもある本は?
☆4.あなたの本棚にある、あなたが頻繁に読み返す本は?
☆5.本棚の中を見てみたい15人に回して下さい。

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ハンニバル・ライジング

2007-04-21 16:42:12 | 映画【は行】

映画鑑賞前に、原作を読了した。
原作には、生意気にも、芝居がかった語り口調と残忍さ、心理描写の甘さ等を感じたが、映画となるといいのでは・・・と思い、公開を心待ちにしていた。
なんたってギャスパー・ウリエル君が観たいのだ~~~

【story】
戦争で家族と死に別れ、孤児院にいたハンニバル・レクター(ギャスパー・ウリエル)は、孤児院を脱走し、フランスの叔父の元に行く。叔父は亡くなっていたが、夫人のムラサキ(コン・リー)との出会いを果たし、日本人である彼女からの影響で、平静な気持ちを取り戻しつつあった。しかし、レディ・ムラサキを侮辱した肉屋に対し殺意を抱くようになり―
     監督 : ピーター・ウェーバー
     原作・脚本 : トマス・ハリス

【comment】  (*ちょっぴりネタばれ気味です)
まぁ~ギャスパー・ウリエルが素敵だったから良しとしましょう
彼がハンニバル役をやる―と聞いた時から、「絶対に似合う」と根拠も無く思っていたけれど、やっぱりハマッテいた。
あまりにも美しいので、「どんだけ苦労したら、壮年期にアンソニー・ホプキンスになるのよ・・・」と思った事は気にしないでおこうっと―

さてさて、何となく概略を少々―
ハンニバル・レクターの少年期に戦争があり、両親は死亡する。
残されたハンニバルと幼い妹は、飢えた残忍な連中に捕まり、妹は殺される。
そしてハンニバルは、その時に記憶と声を失ってしまう。
戦後、叔母のレディ・ムラサキの元で過ごしたハンニバルは、徐々に平静さと声を取り戻す。
そして、最年少で医学校へも通い、穏やかな日々を送っているように見えたが、彼を毎夜襲う恐ろしい記憶の夢からは逃れられなかった―
ある日、レディ・ムラサキを侮辱した者に殺意を向けてから、彼の中の怪物が目覚めた。
ハンニバルの記憶の宮殿の扉が開かれ、妹を殺した者への復讐が始まった―

で・・・戦争中悲惨な目に遭った人は、山のようにいるわけで、、、復讐心に燃えた人も星の数ほどいるだろう。
でも、ハンニバルは違っていた。
稀代の怪物になってしまった―
原作では、「その辺りの過程にもっと突っ込んで描いてよ・・・」と思ったけれど、映画だと、ギャスパー君の目力で、何となく納得出来ちゃうような気がするから不思議
結局、両親を失い、妹が悲惨な殺され方をした時から「狂ってしまったのね・・・」と、妙に思わされちゃった。
でもなぁ~ 
ハンニバルがカニバリズムに走った理由が分からないなぁ~
ハンニバルの体験から、復讐を誓う事は理解出来るけど、ちょっと侮辱された肉屋に殺意を抱いたり、復讐相手の肉をバーベキューにして食べちゃうのは、どうかしら?
『狂ってます』の免罪符にも限界があると思うなぁ~
しいて考えられるとすれば、最後に悪者グルータスに言われたセリフで、気も狂わんばかりに切なそうにしていたハンニバルが、薄々その事実に気が付いていて人肉を食らったって事かなぁ~
でも、そうなるかねぇ~その事実を知ったら、自分で自分を殺しそうだと思うけどなぁ~
まぁ、狂人の心理は測りかねますって事で・・・

それから、コン・リーが演じたレディ・ムラサキの存在だが、こちらは原作ではもっと深く描写している。
ハンニバルとレディ・ムラサキは、『源氏物語』の和歌なんかも詠み交わしちゃったりしているし。
映画だと、レディ・ムラサキの位置がちょっと不可解で、二人が惹かれあったりする理由に説得力が無かった気がして残念だった。

でも、この映画は、なんたってギャスパー君でしょう(しつこい?)
彼の目が素敵過ぎる~表情がセクシー過ぎる~
彼なら、復讐したってOKよ~みたいな気分にさせられた。
ピンチになっても、「やがてアンソニー・ホプキンスになるんだから死なない」と思うと、安心して観ていられたし(笑)
ただ、彼が医学生として、人体解剖する姿がチョット素人臭かったわ。
レクター博士なんだから、解剖はもっと美しく決めないと、ね。

本作の脚本は、原作者トマス・ハリスが担当している。
どういう過程でそうなったのか調べていないが、『ハンニバル』の時に、かなり内容が違う映画になったのを頭に来ていたのかな・・・なんて想像した。
今回は、原作の日本テイストをかなりザックリ削除していたが、トマス・ハリスの希望に叶った映画になったのではないか―

  
ギャスパー君のハンニバルは美しい
                        原作よりも面白かったかな (3.5点)
       『ハンニバル・ライジング』上下巻 トマス・ハリス の感想です。

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レジェンド・オブ・ゾロ

2007-04-20 09:33:17 | 映画【ら行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
1850年、カリフォルニアは自由と平和を手に入れるために、アメリカの31番目の州になろうとしていた。
しかし、人々の夢を阻む者がいた。アメリカ滅亡を企てる秘密結社だ。
妻エレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と息子のために剣を捨てたゾロ(アントニオ・バンデラス)が再び立ち上がる!愛する者たちを守る命懸けの闘いが始まった―
     S・スピルバーグ製作総指揮
     マーティン・キャンベル監督

【comment】
随分昔、TV放送で『アラン・ドロンのゾロ』を観た私は、アラン・ドロンのあまりのカッコ良さに、「あの人のお嫁さんになろう」と誓った記憶がある―(注:幼児期からミーハ―)
前作の『マスク・オブ・ゾロ』を観た時に、ドロンのゾロとは全く違うイメージだったような気がしたので、今回の『レジェンド・オブ・ゾロ』も、アラン・ドロンとは切り離して鑑賞する事にした―

で・・・前作よりも好きかも
軽~いノリで、ベタベタの勧善懲悪ストーリーって感じだ。

アントニオ・バンデイラスがなかなかイイ
何がイイって、かなり3枚目でキュートな所かな。
エレナに、10才の息子もいる事だし、正義の味方を止めて欲しいと懇願されているけれど、皆の為とか言いながら、自分の為にもゾロである事を止められない。
エレナも息子も愛しているのに、正義の味方のはずなのに何故か上手くいかなくって、とうとう奥さんに離婚されてしまう―そんな過程をバンデラスがユーモラスに演じている。
それから、エレナが他の男と恋仲になりそうなのを見て、ストーカーのように追いかけまわす姿も笑える。
勿論マスクを付け、マントをはためかせ、剣で悪者と戦うところは素敵ですが

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、相変わらず美しかった。
ゾロの気持ちを掻き乱し、理由があってアルマン伯爵を誘惑する姿も魅力的。
微妙に笑わせてくれるし、意外に強いので、エレナを観ていて楽しかった。

そうそう、秘密結社所属の悪者の伯爵ですが、『ホリデイ』のクソ憎ったらしい(おっと汚い言葉)ジャスパーですよ。
「ここでも嫌な事してるのね。」と思って、ムカムカしちゃった。
でも考えてみると、いつも悪役している人って可哀想・・・イメージも定着しちゃうし。
今回も彼の登場で(名前が分からない・汗)、「こいつは絶対悪い奴だ~」ってすぐ分かったし、その通りになっちゃうんだから、いたって安心な展開って事よねぇ~

それから、ゾロ&エレナの息子が凄かった。
あの子は体操でも習っていたのかしら?見事なまでの身のこなしで大活躍。将来はパパの跡を引き継ぎそう・・・と、ベタ好きな私は微笑んだ。
ゾロの愛馬トルネードも可愛かった~
葉巻も吸うしお酒も飲んじゃう馬だもの。ゾロより凛々しかったしして

とっても単純な物語。こういう痛快娯楽映画も好きだなぁ~
またWOWOWで放送したら観たいな。DVDは買わないけど

        
     実はバンデイラスも好き・お嫁さんにはなりたくないけど (3点)

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-18 15:17:27 | 映画【た行】

原作未読、ドラマ未見、鑑賞予定もなかったが、友達に半ば強引に誘われたので、鑑賞してみることに―
【story】
1960年代の九州で、両親が別居してオカン(樹木希林)に引き取られたボク(オダギリジョー)は、やがて上京し東京の美術大学へと通う。バブル崩壊後、イラストとコラムの仕事で生活の糧を得たボクは、ガンの手術をしたオカンを東京に呼び同居を始める―

【comment】
オダギリジョーという役者は、何て凄いんだろう―
「オカン・・・オカン・・何を言う―」
その時見せた彼の表情に、溢れる涙が止まらなかった―

物語は、もしかしたら、ありふれたものかもしれない―
お酒を飲んで暴れるオトンとの別居を決めたオカン。
苦労をしながらも明るさを失わず、女手一つでボクを育てるオカン。
15才で親元を離れ、その後東京の大学へ入学してからは、青春時代に誰もが求めるような自由を思いっきり謳歌するボク―

普通以上に自堕落に過ごしたボクは、大学卒業後も碌に働きもせず、オカンからの仕送りで、酒・煙草・女・マージャン・パチンコに明け暮れ、サラ金にまで手を出す始末。
だけど、オカンがガンになった事がキッカケとなったのか、出来る仕事は何でもこなすようになっていく。
そして、オカンを東京に呼び寄せ、一緒に暮らす決心もする。
料理上手で明るいオカンを慕い、友人も沢山集まる楽しい日々が暫く続く。
その幸せがずっと続くと思っていた―
だけど、病魔がオカンをどんどん蝕んでいき、、、、、

世の中には、もっと苦労をしている母子がいるかもしれない。
もっと無責任な酷い父親だっているだろう。
もっと親に寄生し、自堕落になってしまう若者だっている。そのまま這い上がれない者だっているに違いない。
だけど、そんな事ではないのだ。
オカンとボクとの間に流れていた優しい愛情と、屈折していたであろうオトンの寂しさが、静かにこちらに伝わってきた―
 
   

とにかくオダギリジョーが素晴らしかった
私は残念ながら、彼の演技を『仮面ライダー』と『あずみ』でしか知らない(汗)
原作も知らないので、本作を真っ白な気持ちで鑑賞した。
そしてやられてしまった―
ボクがまるでオダギリジョー自身の事であったように、彼の視線、仕草、声音が胸に迫ってきた。
樹木希林も凄く良かった。上手い役者さんだなぁ~と、つくづく思った。オカンの若い頃を演じたのは娘さんだそうだが、とてもソックリで微笑ましかった。
それから小林薫。彼の演じたオトンのキャラが、何だか一番分かりやすかった。全てが中途半端で責任が取れず、大事な所で逃げてしまう弱いオトン。小林薫の抑えた表情で、そんなオトンのキャラが感じ取れた。
随所に色々な役者さんが登場していたのには驚いた。小泉今日子も出ていたが、確か『さくらん』でもチョコっと登場していたっけ。

本作は、鑑賞中に、自分にとっての『誰か』や『何か』を思い出させてくれる映画かもしれない。
それによって、感じ方も違ってくるだろう。
私は、観て良かったと思った。誘ってくれた友達に感謝だ。
すると帰り道、友達が親切にリリー・フランキーの原作本を貸してくれた。
時間を作って読んでみようか・・・

    (PS.言いたくないけど、中学高校の時の男の子の声が耳障りだった

      にわかオダギリジョーのファンになった   (3.5点)

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【本】鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集

2007-04-17 16:47:00 | 本【その他】
   『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』   鳥山石燕 著   角川ソフィア文庫

『Wilderlandwandar』くまさんのブログに紹介されし本。
欲しくて欲しくてAmazon君にて注文す

【内容】
溢れる想像力と類稀なる画力で、様々な妖怪の姿を伝えた鳥山石燕の妖怪画集全点を、コンパクトな文庫一冊に収録!

【comment】
古典好きな方、妖怪好きな方、京極夏彦をお好きな方は必読ですよ~
ドド~ンと、二百数体もの妖怪が載っています。
「きゃ~~~悪趣味」とか言っちゃ嫌ですよぉ~面白いんですから、ホント

*鳥山石燕(とりやま せきえん)
正徳二年(1712年)~天明八年(1788年)、江戸の人。本名は佐野豊房。
狩野派の絵師で、妖怪を好んで描いた。

二百数体もの妖怪のうち、三分の一ほどが石燕のお遊びだが、後は、様々な書籍や民間伝承、能などからの引用で妖怪が描かれており、所々に添書もしてあるので面白い。
気になったものを何点かご紹介―

橋姫
橋姫は、顔や姿がとっても醜いから配偶者がいないの。
そして独身である事を恨んで人の縁を妬むんだって・・・
何だかジーっと眺めちゃった。酷くない?そんな妖怪を描くなんて―
般若
『源氏物語』の六条御息所からきている。妬む女は鬼と化す―って添書がある。
まぁ~生成(なまなり・生きながら鬼になる)って言葉もある事だし、「女=妬む」って構図が根強かったのねぇ~
生霊死霊幽霊
これも見事に皆女ばかり女に恨まれるような事をしていた男も悪いと思うけどなぁ~
丑時参
頭に3本蝋燭をたてて、人を呪っているのも女(汗)
震々(ぶるぶる)
これは可愛い。ブルブル震えた線で描かれている妖怪。臆病神のようなものだって。
あやかし
こんな所でクラーケンを見るなんて!!
船を沈めると言われている大ダコの足が描かれている。

興味深い絵が盛沢山
勿論京極氏の本の妖怪が沢山載っています。
『絡新婦』『姑獲鳥』『手の目』『鉄鼠』『陰摩羅鬼』・・・等を見つけると嬉しい
そして、添書を読むのが楽しかった~^^・時々見直ししそうな本だ♪

    ~詩は人心の物に感じて声を発するところ、
                   画はまた無声の詩とかや。~(本文より)

  お馴染みの妖怪たちが・・・想像力が掻き立てられま~す (3.5点)
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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々

2007-04-16 10:17:00 | 映画【さ行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
1943年2月のドイツ、ミュンヘンで、ヒトラーの政策に反対し戦争終結を訴える非暴力レジスタンス『白バラ』のゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、兄ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)と共に、大学でビラを撒いた罪でゲシュタポに捕らえられてしまう。ベテラン尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)に対し、彼女は冷静を装い、自分の無実を主張するが―

【comment】 (*ネタばれしています)
≪白いバラ≫
第二次世界大戦中のドイツにおいて行われた非暴力主義の反ナチス運動。
ミュンヘン大学の学生ハンス・ショルと妹のゾフィー・ショルがリーダーとなり、他にも3人の学生と教授が活動に参加していた。
1942年から1943年にかけてレリーフ6冊を作成し配布したが、ゲシュタポに逮捕され、首謀者と言われたハンス・ショル他5名がギロチンによって処刑された。(*Wikipedia参照)


本作は、ゾフィー・ショルが1943年2月18日に逮捕され、22日に処刑されるまでの4日間の記録である。
従って、『白いバラ』の活動内容等にはほとんど触れられず、ゾフィーのゲシュタポによる取調べの様子が克明に描かれている―

映画が始まってすぐに、あっと言う間にゲシュタポに連行されてしまうゾフィー。
最初は尋問官の執拗なまでの取り調べに対し、気丈に無実を訴え続けるゾフィーだったが、決定的な証拠を提示された事により、「誇りに思っているわ―」と、反ナチス運動に参加していた事を認める―
この取調べの過程には、徹底的な心理戦が繰り広げられ見応えがある。
そして、事実を認めてからのゾフィーと尋問官の会話にも胸を打つ―

 尋問官 : 「法は変わったのだ。法に従わなければならない。」
 ゾフィー : 「法は変わっても、良心は不変だわ。」

 尋問官 : 「ベルサイユ条約によってもたらされた貧困を、ヒトラーが救った。」
 ゾフィー : 「ヒトラーの誤った大量殺人は許されない。」

 尋問官 : 「戦争に勝ち、ドイツが世界を支配するのだ。」
 ゾフィー : 「ヒトラーのした事で、ドイツは世界から見放されるわ。」

 尋問官 : 「君は誤った信念のために命を捨てるのか?」
 ゾフィー : 「良心があるから―」

ゾフィーとの会話で、心動かされたように見えたモーア尋問官だったが、反ナチスである以上、ゾフィーは裁判にかけられる事になる。
そこでもゾフィーは、兄ハンスと共に信念を訴え続ける。だが、直ぐに死刑を宣告されてしまうのだ。
ゾフィーは最後に裁判官に「今に貴方がここに立つわ」と言い放つ―

父から「どんなに困難でも正直に生きろ」と教えられ、兄から「強い精神力と優しい心を持て」と言われていた21才のゾフィーは、自らの良心に従って断頭台へと向かう。
死の直前、兄たちと「死は無駄じゃない」「天国で会いましょう」と声を掛け合って―


とても駆け足で展開していった映画に、心がついていくのがやっとだった。観ているのが辛かった。
現代の私たちから見れば、ゾフィーは当たり前の事を訴えていたのだ。だが通じない・・・どうしても通じない―!!
あれよあれよという間に、断頭台に乗せられてしまったゾフィー。
最後は涙を流す余裕もなく、頭がクラクラした―

ゾフィーは、ビラを撒く為に家を出た時も、留置所にいた時も、処刑場へ向かう時も、いつも空の太陽を眩しそうに見つめていた―
彼女が見つめていた先には何があったのだろう。
「太陽は輝き続けるわ―」そう呟いた彼女が見たもの―
それは、未来への希望の光か?それとも神の光りだったのか?
   
   エンドロールで流れるゾフィーや白バラのメンバーの写真に嗚咽が止まらない
                                     (3.5点)

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サンシャイン 2057

2007-04-14 16:45:00 | 映画【さ行】

ダニー・ボイル監督の『28日後・・・』も、アレックス・ガーランド脚本の『ザ・ビーチ』もイマイチ苦手なんだけど、[絶対絶命の危機]とか[究極のミッション]とかは大好きなので、両者のコラボレーションの本作を鑑賞してみた―

【story】
もしも太陽が死滅したら―滅亡の時が迫る人類の唯一の希望は、宇宙船[イカロス2号]に搭乗したエリートたち。日本人船長カネダ(真田広之)以下、学者や医者ら(キリアン・マーフィ、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス)で構成される男女8人のエキスパートチームは、可能な限り太陽に接近し、再生させるという極限のミッションに挑もうとしていた―
     監督 : ダニー・ボイル

【comment】
結構手に汗握ってドキドキしながら鑑賞した―

理由は説明されてないが太陽が死滅しようとしていた為、「太陽に可能な限り接近して巨大な核弾頭をぶち込み、太陽を甦らせよう―」というプロジェクトが立てられた。
この計画は7年前に[イカロス1号]が試みたが、原因不明のまま消息を絶ったので、今回のチームは[イカロス2号]で挑む。
ところが、途中で[1号]からの救難信号をキャッチし、行ってみることに・・・
だが、究極の軌道修正ミスがあり、宇宙船が危機に晒される。
犠牲者を出しながら、やっとの事で[1号]に辿りついたが、核弾頭が役に立ちそうにないどころか、次々とアクシデントに見舞われる。
生き残ったクルーは4人―だが、コンピューターによると、もう1人存在しているという。
それは一体誰か そしてミッションは果たされ地球は救われるのか―?
っていう展開だもの―
パターンとしては、『エイリアン』+『ザ・コア』+『アルマゲドン』っていう感じかしら?

で・・・この映画は、SFヒューマン・アドベンチャーと謳ってるが、私は、SFホラー・アドベンチャーっていう感じがした。
『宇宙空間』『太陽のそば』って言うだけでドッキンドッキンしちゃうのに、途中から、ちょっとホラーっぽい雰囲気が漂ってきて妙~に怖かったんだもの。
正直に言うと、犠牲者が出る映像にも耐えられなくって「帰ろうかな」とも考えたし


何とか最後まで観ると、映像はド迫力だし、ハラハラドキドキさせてくれる映画だったけど、意外に感動とかはなかった気がする。
それは、『地球の危機』―についての説明がされていなかったので、クルー達が、どのくらい地球にとって大事なミッションを担っているか・・・という空気が伝わらなかったせいもあるかも。
それから、『もう1人の存在』についても、あまりにも説明不足だし不自然
いっその事、あの存在はいらなかったんじゃないの~とも思った。
  さてさて真田広之さん。
出番は多くなかったが、バッチリ存在感があったし、自然にキャプテンを演じていたと思う。これからもドンドン進出して色んな映画に出演してほしいな

    太陽が死滅するって・・・想像した事ありますか? (3点)

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オール・ザ・キングスメン

2007-04-13 10:40:07 | 映画【あ行】

豪華キャストの映画なので楽しみにしていたが―
【story】
叩き上げの政治家ウィリー・スターク(ショーン・ペン)と、スクープ狙いで彼に近づいたものの、次第に彼に惹かれ葛藤する上流階級出身のジャーナリスト、ジャック・バーデン(ジュード・ロウ)。
   金・名誉・愛・嫉妬・裏切り・挫折―
全く違う価値観を持つ二人の人生が交錯する時、彼らを取り囲む人々を巻き込み、避けようのない悲劇が起きる―
   監督 : スティーブン・ゼイリアン

【comment】
豪華キャストの演技には満足出来るだろう―

『貧しい人々の力になりたい―』という理想に燃え、人を惹きつける圧倒的な演説力で、知事の地位に就いたウィリーにショーン・ペン。
彼の演技の間には流石に唸る。そして、「ウィリーは奥に何かを秘めているのでは―」という感覚をこちらに持たせる。何度も繰り返される演説には、一人の聴衆となって聞き入らせる力もあった。
上流階級出身のジャーナリストで、魅力的でありながら、どこか掴み所のないジャックにジュード・ロウ。
取材をするうちにウィリーに惹かれていく様子を上手く演じている。
ジャックの名付け親で、貫禄のある元判事にアンソニー・ホプキンス。
この方には、もう文句のつけようがない程の存在感がある。
元知事の娘で、ジャックの幼馴染にケイト・ウィンスレット。
それ程出番が多いわけではないが、美しく魅力的な女性を演じている。
だが、肝心な物語には魅力を感じられなかった。

映画鑑賞前に、あれこれ情報を入れると先入観を持ってしまうので、今回も映画のチラシをチラリと見るだけにした。そこには、
*[実話を基にしたストーリー]ウィリー・スタークのモデルとされているのは、ルイジアナ州知事ヒューイ・ロング。ルーズベルト大統領に、
マッカーサーと並んで「最も危険な男」と恐れられ、次期大統領の呼び声も高かった。1935年、謎の死を遂げている。
*知事の地位に就くと、忌み嫌っていたはずの汚職に手を染め、愛人スキャンダルなどにまみれるようになる。
などと書かれていたので、『理想に燃えた政治家が、権力を持った途端に傲慢になっちゃって、悪~い事を一杯して、自分の保身に走っていくんだろうなぁ~』と勝手に想像していた。(←結局、先入観を持ってるし
だが、どうも知事になってからのウィリーの行動や考えがよく伝わってこない。
私が鈍いせいなのか、彼が悪い事をしていたのかどうかも分かりにくい。
私には、ウィリー富裕層の構図により、孤軍奮闘してもがいているウィリー・・・という風にしか見えなかった。

一方、ジャックに関してもイマイチ掴みきれなかった。
彼の親子関係や青春時代の恋愛・友情などが前面にでてきてしまい、肝心のウィリーとの関係が伝わってこない気がしたのだ。
で結局、鑑賞後に、『誰の、何を、どう描きたかったのだろうか―?』と、モヤモヤとした気持ちが残った―

本作の主役であったと思われるジャックが、冒頭で、「何も知らなければ、傷つくことは無い」と言っていたが、それはきっと、自分の個人的な事と、ウィリーの事を暗示していたのだろう。
だが、そこが上手く表現された作品だったとは思えなかった。
役者の演技が良かっただけに非常に残念だ。
もっとウィリーに焦点をあてた方が、見応えのある映画になったのではないか―

    
     『権力は甘い甘い蜜の味』は万国共通なのね  (2.5点)

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【本】ハンニバル・ライジング 上下巻

2007-04-12 09:08:30 | 本【小説・海外】

     『ハンニバル・ライジング』(上下巻)  トマス・ハリス  新潮文庫

【comment】  (*ネタばれはしていません)
随分昔、多分、映画『羊たちの沈黙』が話題になる前に、小説『レッド・ドラゴン』を読んだ。
かなり面白かったので、それ以後トマス・ハリスの作品は全て読んでいる。
だが、私が面白いと思った小説は『レッド・ドラゴン』だけだったと記憶している。
トマス・ハリスは作家としてデビューしてから30年程になるが、執筆した作品は少なく、これで5作目の出版になると思う。
デビュー作『ブラック・サンデー』以後の3作品は、言わずと知れた『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』で、全てハンニバルシリーズである。この新作も勿論ハンニバルの話だ。
実は、トマス・ハリスは、あまり好きな作家ではない。
でも、『ハンニバル・ライジング』の映画化が気になっていたので、映画公開直前に発売された本作を読んでみた。

本作を読み始めて驚いた事が3つある―
1つ目は、本を開いてすぐに宮本武蔵筆の日本画が目に飛び込んできたことだ。
読み進めるうちに、その理由が明らかになるのだが、本作は、甲冑・刀・和歌・琴・書・・・など日本テイストが満載である。
2つ目は、プロローグに『ハンニバル・レクターの記憶の宮殿』という記述を見た時だ。
「また記憶の宮殿 確か『ハンニバル』でも言ってたな」と思ったのだ。
3つ目は、以前『ハンニバル』を読んだ時に、「戦争で悲惨な目に遭った妹」がハンニバルのトラウマになった事を記憶していたので、「ライジングって、まさか・・・妹の事を詳しく書いているんじゃないでしょうねぇ~」と思いながら読んだら・・・
その予感が的中してしまった事だ
「やっぱり、妹の事かっ」と、かなり引いてしまった。

ハンニバルという人物に魅力を感じている方には申し訳ないが、私はハンニバルに対し何の感情も無いので、作家トマス・ハリスが、どうしてここまでハンニバル・レクターに執着するのかが分からない。
まるで一曲のヒット曲を歌い続けている演歌歌手のようではないか。(←失言
私は、ハンニバル・レクターは、映画『羊たちの沈黙』で、アンソニー・ポプキンスが演じたからこそ魅力が増したのだと思っている。
ハンニバルという人物は、かなり知的ではあるが、所詮『人の肉を食らう人殺し野郎』ではないか・・・そんな風に考えてしまう私は、本作で、彼の過去の物語がどんなに悲惨に描かれようとも、どうも同情しきれない。
では本作を、プロファイリングの観点から考えたらどうだろう?
それにも、あまり説得力があるとは思えなかった。
『何故ハンニバルが凶行に駆り立てられたのか―?』という理由は充分に分かるのだが、肝心な部分=『何故稀代の怪物にまでなったのか―?』については、あやふやだったと思うのだ。
私は、本作ではハンニバルの心の闇は描ききれていなかったと思う。
ただ芝居がかった奇抜さと、お決まりの残虐さが際立っていたように思えた―

  -story-
リトアニアのレクター城に住むハンニバルが8才の時に、ヒトラーのソ連侵攻『バルバロッサ作戦』が始まった。
レクター伯爵家は狩猟ロッジに逃げ込み、そこでハンニバルと両親、妹ミーシャ、家庭教師、使用人が4年の歳月を隠れ住む。
だが、対独協力者の乱入の際の戦闘で、12才のハンニバルと6才のミーシャ以外は皆死んでしまう―
兄妹は飢えた対独協力者に捕まり、首に鎖をつけられ監禁されるが、ある日妹が連れ去られてしまう。
その時のある情景から、ハンニバルは記憶を閉ざし、口も効けなくなってしまう―
やがて戦争も終り、ハンニバルは父の弟に引き取られる事になる。
伯父の妻である紫夫人は日本人で、礼節があり、琴を奏で、和歌を詠む美しい女性だった。
紫に惹かれ、彼女によって心を開き始めたハンニバルは、伯父の死後も紫と過ごす。
そして、紫が所持していた伊達政宗の甲冑に向き合い、心を研ぎ澄ましていく―
18才で医学校に進んだハンニバルは、妹ミーシャに関して閉ざしていた記憶を取り戻し、妹を死へと追いやった者達への復讐を誓う―

映画の公開前なので、ネタばれのないように心掛けた。だから肝心な事(残虐的な部分)などは書いていない。
ハンニバルに多大な影響を与える紫夫人は、『源氏物語』の紫式部に由来しているそうだ。
本作では驚く程日本文化が登場し、小野小町や与謝野晶子の歌も多数引用されている。
日本人の私達には伝わりやすいが、外国の方々は、歌をどう受け取るのだろう―

全体的に言って、先に述べた通り、小説にはあまり満足は出来なかった。
だが、映画となると、なかなかいいかもしれない・・・と想像する。
何しろ映画のハンニバルは、ギャスパー・ウリエルが演じるのだ
彼は、『ロング・エンゲージメント』に出演していたが、それよりも、エマニュエル・ベアールと出演した『かげろう』を鑑賞した際に、ちょっと惚れちゃっている
年上のエマニュエルと惹かれ合う彼が、堪らなくセクシーだった。
今回の映画も、年上の紫夫人(コン・リー)との絡みがあるだろう。ふふ・・期待しちゃう
ただ不安要素があるとすれば、映画の脚本をトマス・ハリスが書いている事だ。
と・とにかく観に行こう―

     ~人にあはむ月のなきには思ひおきて
                胸はしり火に心やけおり~  小野小町 (本文より)
      ハンニバル ああハンニバル ハンニバル  (3点)
                 映画 『ハンニバル・ライジング』 の感想です

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いつか晴れた日に

2007-04-11 08:22:40 | 映画【あ行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
19世紀のイングランド。ダッシュウッド家の主人が亡くなった。残された妻と娘3人は、先妻の画策で貧しい生活を余儀なくされる。長女エレノア(エマ・トンプソン)、次女マリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)、まだ幼い三女マーガレットは、田舎で母とつましい生活を送る。そこにエドワード(ヒュー・グラント)、ブランドン大佐(アラン・リックマン)などの男性が現れて―
   監督 : アン・リー
   原作 : J・オースティン、脚色 : エマ・トンプソン
   ~第68回アカデミー賞脚色賞受賞作品~

【comment】
とても素敵な作品 大好きな映画の1つになった―

物語は、2人の姉妹を中心に描かれている。

長女エレノアはしっかり者。
周りに気を配り、あまり自分の気持ちを表に出さずに過ごしている。
そんな彼女の前にエドワードが現れる。エレノアは、優しく穏やかな彼に心惹かれていくが、今一歩踏み出せないままでいる。
そして、お互いの心を確かめないまま、エレノアの家族は田舎で暮らす事になり、二人は会えなくなってしまう。
その後、エレノアの前にエドワードの婚約者が現れて―

一方次女マリアンヌは、天真爛漫で自分の気持ちをストレートに表現する性格だ。
かなり年上ではあるが、思いやりのある紳士・ブランドン大佐に愛されながらも振り向きもせず、派手な振る舞いのウィロビーに夢中になってしまう。
すっかり恋の虜になったマリアンヌは、ウィロビーからのプロポーズを心待ちにしていたが、突然ウィロビーが去っていってしまう―

全く違う性格の姉妹の恋模様を、とても丁寧に描いている。
気持ちを内に閉じ込めるエレノアと、情熱的なマリアンヌは正反対だが、自然にどちらにも感情移入が出来るのは、2人を演じたエマとケイトの演技が素晴らしかったからだろう。

本作で一番好きなキャラクターは、アラン・リックマンが演じたブランドン大佐だ。
控えめで思いやりがあり懐が広く・・・「こういう男性こそ理想だわっ」と思った。
少しイライラさせられたキャラは、エドワードかな。
ヒュー・グラントにはピッタリの役どころだったけれど
エドワードは、どうも優柔不断で宜しくない。
彼の煮え切らない態度で、エレノアがどれだけ苦しんだことか!
ちょっと怒っちゃう―「めっ

イギリスの美しい田園風景に心が癒される―
この時代の女性たちの幸せは、相続権がなかった分、男性との結婚にかかっていたん
だなぁ~なんて事も考えながら、恋にトキメキ、悩み、傷つき、すれ違う、、、二人の女性を見守りましょう―
最後は幸せな気持ちになって、温かい涙が溢れてくる―
 原作は『分別と多感』。片方だけだと生きにくいかもね (4点)

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