★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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オーシャンズ12

2007-03-30 13:46:49 | 映画【あ行】

ミーハーの私がこの作品を見逃したのは、友達に「クッダラないよ~時間の無駄っ」と言われ、「そうだろうなぁ~」と信じたからだ。
でも、そういうノリの映画も実は好きだったりする。
で・・・WOWOWで鑑賞してみた―

【story】
『11』で大金を盗まれたラスベガスのカジノ王、べネディクト(アンディ・ガルシア)の復讐が始まった。2週間で1億9千万ドル(約195億円)を用意しなければ、ダニー(ジョージ・クルーニー)らオーシャンズ(ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードルなど)の命はない。だが、べネディクトへの返済のため、ヨーロッパに乗り出したオーシャンズたちに、強盗「ナイト・フォックス」(ヴァンサン・カッセル)が挑戦状を叩きつける。更にユーロポールの優秀な捜査官(キャサリンゼタ=ジョーンズ)にも追われることに―オーシャンズは、ダニーの妻(ジュリア・ロバーツ)を巻きこんで、秘宝を強奪することが出来るのか―

【comment】
まぁ~こんなもんでしょ
何も考えずに、流して観るのにピッタリの映画ですかねぇ~

それにしても軽い。軽いぞノリが。
強奪シーンも、前回はまだ面白みがあったけど、今回は頂けない
あまりにもお粗末なので、ちょっと肩透かしを食らってガッカリしちゃった。
「そんなクダラナイ冗談みたいなオチにするな~~~」って感じ。
そもそも、盗んだお金を返すのなら、最初から盗むなよ

だからと言って、全然ツマラナイ映画って訳ではないのは、出演者が豪華であることと、舞台が美しいからかなぁ~

そうそう、私が適当に笑ったシーンは約2ヵ所。
まず、ジョージ・クルーニーの年齢ジョークですかね。
クルーニー : 
「俺って50才に見える?」
チードル : 
「見える。見える。あっだけど、首から上だけね」 プププ。。。
それから、ジュリア・ロバーツが、本物のジュリア・ロバーツのソックリさんにさせられた所ですかね。
全くバカバカし~い設定だけど、そこにブルース・ウイルスまで登場したので、可笑しかった

感想はそれだけですかね
ヤバイっ 感想記事最短記録更新だ。

えっと・・・マット・デイモンは可愛かったです。
ヴァンサン・カッセルは、妖しくて良かったです。
キャサリンもお綺麗で。オホホホホ
    ネタ切れ
    
       次回作は、『オーシャンズ30』くらいにして、
             フォークダンスでも踊ってもイイんじゃないですかね    (2.5点)  
       とか言いながら、アル・パチーノが出ると知って食指が動く私。                                   

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ホテル・ルワンダ

2007-03-28 17:05:00 | 映画【は行】
WOWOWで鑑賞―
【story】
1994年、アフリカ中部にあるルワンダで、ツチ族とフツ族の民族対立による武力衝突『ルワンダ紛争』が勃発した。フツ族過激派が、ツチ族やフツ族の穏健派を100万人以上虐殺するという状況の中、1268人を自分が働いていたホテルで匿ったポール・ルセサバキナ(ドン・チードル)の物語―

【comment】
皆さんは、『ルワンダ紛争』をご存知だっただろうか―
私は、全く知らなかった。
世の中には、知らないことが沢山ある―と、また思い知らされた。
私のように世界情勢に疎い無知な人間は、こういう映画を観るべきなのだろう。

本作は、この近辺では公開されなかったはずだ。
更に私には、映画についてもルワンダについても前知識が全く無かった。
ただボーっと鑑賞していたら、不穏な空気が漂い始め、いきなり虐殺が始まった。
フツ族がツチ族を根絶する為に、老若男女を問わず、ナタでメッタ刺しにして殺していくのだ。
その意味が分からず激しく動揺した。
「何故殺さなければならないの―?」
「そもそもフツ族とツチ族って何―?」
そう疑問を抱いていたら、映画の中で、米国カメラマン(ホアキン・フェニックス)が、現地の人々を見て「区別がつかない―」と呟いた。
そうなのだ。
元々は同じ民族なのだから、端から見ていていがみ合う理由がチンプンカンプンなのだ。
何故このような民族の対立が起こってしまったのだろう?―

*フツ族とツチ族は、元々同じ言語を使い、農耕民族であるか遊牧民族であるかという違いでしかなかった。だが、農耕に適さない土地柄であった為、遊牧民族のツチ族の方が豊かであった。
ドイツやベルギーの植民地化後、両国は、フツ族とツチ族の対立を煽ぎ(イギリスが考案した植民地経営の常套手段)、ツチ族は「高貴(白人の血が混じっているというデマ)」、対するフツ族は「野蛮」であるという神話を広め始めると、フツ族とツチ族の対立は激化した。(Wikipedia参照)

元々植民地支配者が煽ったのか―
歴史のどこかの時点で過ちがあったのだ。

そうして、大虐殺・ジェノサイドは始まってしまう―
だが、国際連合やアメリカの介入が遅れてしまった。
それは、ソマリア内戦への介入が失敗したために、人道的介入を避けたかったこともあるようだが、映画では、『ルワンダは、米国・英国・仏国などの所謂西側超大国にとっては何の価値も無い国で、ルワンダ国民はゴミ同然だからだ』と表現していた。
全く・・・言葉も無い。

前述したカメラマンと主人公ポールの間で、劇中印象的な言葉も交わされた。
虐殺シーンの撮影に成功したカメラマンに対し、ポールが一縷の望みをかけた言葉をかける。「これで世界中から助けが来る」と。
それに対しカメラマンは、「ほとんどの人は、『怖いね』と言うだけで、ディナーに戻る」と答えるのだ。
この会話は胸にこたえた。
私ももしかしたら、そうやって、この報道をやり過ごしていたのかもしれない。
ルワンダのことを知らなかったのではなく、無関心だったのだろうか―
その無関心こそが罪なのだ、とつくづく感じて愕然とした。

さて、この映画は、ドン・チードル演じるミル・コリン・ホテルの支配人、ポール・ルセサバキナ(実在の人物)を中心に描かれている。
彼は、最初は自分の家族を守りたい一心で行動していた。それは、当たり前の心理だろう。ましてや彼はフツ族であったが、奥さんはツチ族だったのだ。見つかれば簡単に殺されてしまう。
だが、フツ族が狂暴化の一途を突き進む中、好むと好まざるに関わらず、ホテルに多くの難民を受け入れることになっていく。
彼の人柄・人望・勇気・愛が、地獄絵巻のようなルワンダで、ホテルの人々にとってオアシスのように感じられただろう。
彼は、絶望的な状況で、人間としての尊厳を捨てなかった。
だが、実際の彼の苦悩と恐怖は計り知れない―
それから、ブルーヘルメットを着用した国連平和維持活動の人々(ニック・ノルティなど)や赤十字の活動をしていた女性の姿も大変印象的だった。

自宅鑑賞だったので、何度も泣き喚き散らしてしまった。
数え切れない程の殺された人々を思い、やるせなかった。
そして、こういう映画が及ぼす波紋が、この世の中には必要なのだと感じた―

    
    1994年、自衛隊がルワンダ難民救援として派遣されている (4点)

       関連記事 『ラスト・キング・オブ・スコットランド』 の感想です。
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【本】ぼっけえ、きょうてえ

2007-03-27 09:51:51 | 本【小説・日本】

        『ぼっけえ、きょうてえ』    岩井志麻子    角川書店

古本屋さんでハードカバーのこの本を300円で見つけた。
新品みたいなのに安いなぁ~と思い、喜んで購入。装丁も綺麗だし得した気分

【story】
岡山の遊郭で、醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母に持ち、幼い頃から赤ん坊を殺す手伝いをしてきた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった―

    ~第6回日本ホラー小説大賞受賞、山本周五郎賞受賞作品~

【comment】
怖いよぉ~~~
何が怖いって・・・人間が怖い。
綺麗だなぁ~と思っていた本の装丁の女性も、本を読むうちにだんだん怖くなってきた。
お願いっ!私を見ないでっ!
わあああ~~~えんがちょっ

この本には前述の賞を受賞した『ぼっけえ、きょうてえ』を含め、4作の短編がおさめられている。
いづれも明治の頃の岡山を舞台にして書かれているものだ。
そして、どの話の主人公も、目に見えぬはずのものが見える―

*『ぼっけえ、きょうてえ』 (*岡山地方の方言で「とても怖い」の意)
これは、顔の左半分が引き攣って吊り上っている女郎の一人語りの小説だ。
彼女は、客にせがまれ自分の身の上を語り始める。
間引き専業の産婆を母親に持ち、自らも生れ落ちた時に川へ投げ捨てられた彼女は、死ぬことなく生き延びる。
物心ついた時から間引きを手伝い、引きずり出した赤子を血と糞尿のなかへと投げ捨てる―
この話の怖さは業にあると思う。
彼女の父の業、母の業、彼女の業が、独特の節回しと、
陰鬱な何とも妖しい雰囲気で語られる。
そして、もっと奥の更に奥の深みへと読むものを誘う。
ポロリ、ポロリと語られる話には、心の底からゾクッとする―

  ~妾はどこまでも足蹴にされるべき女じゃけん~ (本文より)

*『密告函』
虎列刺(コレラ)が蔓延し沢山の死者がでていた。
村役場では、苦肉の策として密告函を設ける。
管理を任されたのは、役場で一番若い弘三だった。
嫌われ役に気が進まなかった弘三だが、しっかり者の女房トミの支えもあり、密告された家々を回る。
その中には、妖しく美しいお咲の名前もあった―
この話が一番怖かった。
そう、人間が怖い。
虎列刺という恐ろしい病気の伝染を怖れ、他人を密告することの居心地の悪さと、人間の情欲、そして怨念とが見事に絡み合う。
目に見えぬものが見える怖さより、生きた人間の方が怖いとつくづく思った。
最後にはゾワワ~っとする。こういう怖さもあるのか―

  ~・・・は鬼の子を産め、蛇の子を産め、角の生えた子を産め・・・~(本文より)

*『あまぞわい』
ユミは町から貧しい漁村に嫁にきた。
よそ者のユミと口を聞く者もなく、最初は優しかった旦那も次第に冷たくなり暴力をふるうようになる。
ある日、幼い頃に祖母から聞いた伝承「あまぞわい」のような女が海辺でユミの足を掴んだ。
あれは幻か―
これは怪談のような怖さだ。
よそ者扱いされる孤独なユミが見る幻は、やがて悲しく恐ろしい結末を向かえていく。
古い伝承を上手く話しに盛り込んで、読む者を「あまぞわい」(尼・海女がいる海の洞窟)へと誘う―

 ~あまぞわいは今も女の泣き声がするんじゃて。
          男を慕うて泣いとんか、男を恨んで泣いとんか~ (本文より)

*『依って件の如し』
貧しい農村に暮らす兄妹、利吉とシズ。
シズは七才で利吉とは一回り年が離れていた。
村人からのけ者にされていた2人は、小作や子守りをしながら飢えない程度にやっと暮らしていた。
やがて日清戦争が起こり、利吉は徴兵される。
残された幼いシズは、よその家の牛小屋で寝泊りしていた―
これも怖い。土着の怖さを感じる。
貧しいが故の人間の醜さにも気分が悪くなる。
日清戦争の頃の貧しい農村は、かくも貧していたのか・・・と愕然とした。
牛以下の暮らしをする利吉とシズ。
いつも2人が見る黒い牛の化け物『件』(くだん)は、良くない事を告げると言われている。
だが、シズが見る黒い牛には、もっと深い秘密があった―

  ~悪いことなら口にすな。本当になるけん~ (本文より)

全編にエロスとホラーの芳香が漂い、それが何とも言えない恐ろしさをかもし出す。
怖いのはお化けや幽霊ではない。人間なのだ―

     新感覚のホラー小説・たまらなく『きょうてえ~』  (3.5点)

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映画バトン

2007-03-26 14:14:15 | バトン

いつも仲良くさせて頂いている『りらの感想日記♪』りらさんから、【映画バトン】を受け取りました~
で・・・バトンが初めての私は、とってもドキドキしています

映画は、昔から大好きですが、ただただイイ男を眺めてウットリしていただけなので、ミーハー根性丸出しだし、難しい事はちっとも分かりませんが、始めま~す

1.持っているDVD、あるいはビデオの数

早速数えてみました~
子どもがいるので、『ディズニー映画』『ジブリ作品』『ドラえもん』『トムとジェリー』・・・などが山のようにありますが、これを抜かして数えてみたら―
ビデオ50本位、DVD60枚位ありました~
昔は、ビデオをもっと沢山持っていたのですが、何とカビちゃって(ビデオがカビるなんて・泣)、かなり処分しましたの~

2.あなたのお気に入りの監督・俳優・脚本家などの映画人(5人まで)

うっわ~~~ここで、○○監督です!とか言いたいところだけど、ミーハ―の私は、イイ男&イイ女を並べたてます

*別格扱いの人・・・ジョニー・デップ
  彼は何にでもなれる。彼の役作りに対する情熱が好き。
  もちろん容姿も好き。美しすぎる~

*昔好きで、最近また気持ちが復活してきた人・・・レオナルド・ディカプリオ  
  若い頃の彼の演技力は素晴らしかった。
  彼は、一皮剥ければ、必ずいい役者になれると思う

*こんな女性に生まれたかった・・・アンジェリーナ・ジョリー
  セクシーで可愛い彼女に憧れていま~す。

*永遠の妖精・・・オードリー・へプバーン
  『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『シャレード』・・・などの名作が大好き。
  年をとってからボランティア活動する姿にも畏敬の念を抱いたわ。

*ここで反則のオヤジ2人・・・ショーン・コネリー&ジャック・ニコルソン
  ある程度の年齢になると、人柄が外見に滲み出ると思うから、
  この2人のように、イイ感じに年を重ねた男性は大好き

3.一番最近観た映画

『ホリデイ』・・・ナンシー・メイヤーズ監督の『恋愛適齢期』が大好きなので、
これも楽しみにしていた映画。琴線に触れまくりの素敵なお話でした~


4.人生で初めて観た映画

忘れたなぁ~
でも、、、小さい頃にTVで観た映画で衝撃を受けたのは、『クレオパトラ』『天地創造』『ベンハー』だったと思う。
映画館では、、、近所に名画座があったので、そこで『エデンの東』を上映した際に、ジェームス・ディーン見たさに足を運んだ記憶がある。昔からミーハーでしたぁ~

5.今観たい映画

それは 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』でしょう
あと2ヶ月かぁ~待ちきれないよ~

6.何度も観てしまう映画、あるいは特別な思い入れがある映画(5本まで)

* 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
  何度観ても面白い 何度も観過ぎて、最近DVDがバクるようになった

*『スターウォーズ』シリーズ
  6本ぶっ通しで観て、「上手く出来てるなぁ~」と呟くのが趣味

*『赤毛のアン』&『アンの青春』
  小説が大好きで、はっきり言って愛読書だった。
  原作のイメージのままのアンに、何度観ても感動する~

『仮面の男』
  『三銃士』のお話が好きなので、この映画もお気に入り。
  この時のレオは美しいし。。。音楽も好きでサントラ買っちゃった

『ギルバート・グレイプ』
  静かなお話だけど、時々観たくなる。名作だと思う。

家はTVドラマを見る習慣がないので、DVDを流していることが多いの。
だから何度も何度も同じ映画を観て、泣いたり笑ったりしています~

7.バトンを渡したい人

何しろ初めてのバトンなので、他の方に渡すのにドキドキドキ。。。
でも、いつも優しいマリーさんが受け取って下さるそうで。。。嬉しい
それでは、『pure breath★マリーの映画館』マリーさん、お願いします


映画バトン
1.持っているDVD、あるいはビデオの数
2.あなたのお気に入りの監督・俳優・脚本家などの映画人(5人まで)
3.一番最近観た映画
4.人生で初めて観た映画
5.今観たい映画
6.何度も観てしまう映画、あるいは特別な思い入れがある映画(5本まで)
7.バトンを渡したい人
                        

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ホリデイ

2007-03-24 22:48:28 | 映画【は行】

ナンシー・メイヤーズ監督の『恋愛適齢期』は大好きな作品なので、この映画をとっても楽しみにしていた~
ちょっと熱があったんだけど、根性で公開日に劇場へ―
【story】
アイリス(ケイト・ウィンスレット)はロンドン郊外に住む新聞記者。アマンダ(キャメロン・ディアス)はハリウッドの映画予告扁制作会社の社長。順調な人生に見える2人だけれど、実はクリスマス直前だというのにそれぞれ恋に別れを告げていた。そんな時に見つけた「ホーム・エクスチェンジ」の2週間の休暇が運命を素敵に変えてくれるなんて・・・アイリスは映画音楽作曲家マイルズ(ジャック・ブラック)と出逢い、アマンダはアイリスのセクシーな兄グレアム(ジュード・ロウ)とハプニング。素敵な恋がロサンゼルスとロンドンで同時進行していきます―
           ~人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある~

【comment】
昔から映画を観るのは大好きだったが、好き・嫌いだけで判断して、あまり監督などには拘わらなかった。
でも、ブログを始めてから、ちょっとだけ学んだからこんな生意気なセリフが言える。
   「この映画は、ナンシー・メイヤーズ監督っぽいです。」

おもな登場人物の女性陣は―
アイリス(ケイト・ウインスレット)―ロンドン郊外の小さなコテージに住む新聞記者。
3年間交際していた男性が、突然彼女ではない女性と婚約してしまい、心がズタズタになってしまう。
この男性は、とんでもない男で、傷心の彼女に追い討ちをかけるように、誘惑してきたりする奴だ。ケッ
アマンダ(キャメロン・ディアス)―ロスの豪邸に住む会社経営者。
仕事に没頭するあまり、婚約者の彼に浮気をされてしまう。
ある理由で、15才の時から涙を流すのをやめ、がむしゃらに生きてきた彼女は、自分が傷ついていることすら受け入れられない不器用な面を持っている。

こんな2人が選んだ休暇は『ホーム・エクスチェンジ』。家も車も交換して、お互いの環境で休暇を過ごすのだ。
自分自身と自分の環境から逃げてきたアイリスとアマンダは、この休暇で、それぞれ運命の出逢いを迎える

  

さてさて、男性陣は―
マイルズ(ジャック・ブラック)―映画音楽作曲家。
陽気な彼は、何故か悪い女にばかり恋をしてしまう。アマンダの元彼の友達という事で、アイリスの前に現れる。
グレアム(ジュード・ロウ)―アイリスの兄で編集者。
どこからどう見てもプレイボーイに見える彼は、酔ってアマンダのいる家に現れる。

ロンドン郊外の美しい雪景色と可愛い羊。ロスの豪華な邸宅や町並み―
全く違う環境の中で、2人は本当の自分を取り戻していく。
たった2週間で、人生での大切な何かを見つけていく様子は、観ていて微笑ましい。
ありえないような夢のような設定かもしれないけれど、2人に何かしら共鳴したり、共感したり・・・そして琴線に触れるセリフが次々と飛びこんできて思わず何回も涙が出てしまった
特にアイリスが良かった。彼女の気持ちが痛いほど分かってしまったわ~

  

そうそう重要な登場人物に、90才のおじいちゃんがいる。
彼は、往年の映画関係者で、アイリスのロスでの最初のお友達になる。
古き良き映画を愛し、最近どんどん制作されていく映画に対して、「これでは名作は生まれない」と呟く。
これは、ナンシー・メイヤーズが考えている事なのかなぁ~おじいちゃんのシーンが長かったので、始めはマイルズの関係者で、アイリスとマイルズのキューピッドになるのかと思ったら、そうでもなかったし。

この映画では、名作映画がちょこちょこ紹介される。そこに、
サプライズな出演者が1シーン登場する。最近映画館で見たばかりの彼を見れて嬉しかったなぁ~誰かは観てのお楽しみで~す

30代の男女の素敵な恋の物語―
先のことは分からないけれど、それぞれが『ホリデイ』で見つけたものは、きっと一生の宝物~

    運命の休暇か。私には無かったな・・・  (3.5点)
                                『恋愛適齢期』 の感想です。

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デジャヴ

2007-03-22 22:38:10 | 映画【た行】

友達が、「つまらなかった~」と言ったので一瞬ひるんだが、デンゼル・ワシントンは好きだし、やっぱり自分で観てみなくちゃ~ね

【story】
543名もの犠牲者を出した凄惨なフェリー爆破事件。捜査官ダグ(デンゼル・ワシントン)は、手がかりを握る一人の女性の遺体を見た瞬間、強烈な「デジャヴ」に襲われた―「私は彼女を知っている・・・」
彼は、特別捜査班の一員として、政府が極秘に開発した「タイム・ウィンドウ」と呼ばれる映像装置を見せられる。その正体は、現在時間から(4日と6時間前)の映像を自由に見ることが出来る驚くべき監視システムだった!まるで生きているかのように美しい彼女の姿を見続けるうちに、ダグは再びデジャヴを感じ、さらに「彼女を救いたい」と強く願うようになる―

【comment】
ほとんど前知識なく鑑賞したので、この映画のテーマは、『神秘的なデジャヴ』なんだと思っていたが、あまりそういう感じは受けなかった。
どちらかと言うと、『タイムトラベル』によるSF的なサスペンス映画だったように思う。
だから、『デジャヴに秘められた驚愕の謎がついに解禁』という宣伝文句につられた私の友達には不満だったのかもしれない。
でも、私は結構楽しめた。やっぱり観に行って良かった~
個人個人で、映画に対しての感じ方は違うものね


なんと言ってもデンゼル・ワシントンが素敵だし、爆破テロの犯人を突き止めるために、『タイム・ウィンドウ』を使って追いつめていく過程は見応えがあり、スリリングでミステリアスな展開にも惹き込まれる。
色々な伏線が、あとから繋がってきたり、迫力のカーチェイスもあったりするので、退屈せずに観られると思う。
その『タイム・ウィンドウ』なる代物は、まさにSF的で、4日と6時間前の過去を、映像で見れるという監視システムだ。
圏外もあるようだが、どこでも壁を通してでも見ることが出来るシステムなんて、考えてみたら怖い怖い
「家で、ジャージでゴロゴロしていられないな・・・」なんて、妙な事を考えちゃった(誰も見たがらないって・爆)

でも、鑑賞中は、なかなか楽しんで観ていたが、後から色々と考えちゃった。

以下、ネタばれ疑問です。鑑賞前の方はスルーしてね


①何でクレアを助けることばかりを考えて、相棒を助けてあげようと思わなかったのか。あんな無残な殺され方をしたんだから、助けてあげて欲しかったなぁ~
でも、もう相棒を助けられる時間は過ぎちゃったのかなぁ~可哀想だなぁ~
②ちっとも「デジャヴ」は関係なかったような気が・・・私が鈍感なのかな?
③メモ1枚を過去に送るのに大騒ぎだったのに、ダグはよく行けたなぁ~
それから戻る手段はあったのかな? あと、「2回目なのか」ってどういう意味?
④ヴァル・キルマーは、どうしてあんなに太ったの
⑤最大の疑問は、あれでダグは死んだのよね?その後は、歴史が変わるから、クレアと一緒に車に乗ったダグは、4日経っても生き続けるのかしら?それとも消えちゃうの???もう犯人は死んだのだから、過去に行く必要もないわけで・・・という事は・・・
ああっ!!もうっ分からないっ
特に⑤について、どなたか教えて下さい。私は生き続けると願っていますが

     
      デジャヴを体験したことがありますか?  (3点)  

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【本】世界の日本人ジョーク集

2007-03-21 18:40:45 | 本【その他】

     『世界の日本人ジョーク集』    早坂 隆    中公新書ラクレ

以前TVで紹介されていて、「面白そうだなぁ~」と思った本。
先日、本屋さんで発見し購入してみた。
子どもがインフルエンザで家に缶詰だし、軽い読み物でも読むか~

【内容】
世界から憧憬の眼差しが注がれる経済大国?物真似上手の会社人間?地球各地で収集したジョークの数々を紹介しつつ、真の日本人像を描き出す。

【comment】
「冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ」 (フランシス・ベーコン)
これは著者・早坂氏が、あとがきで引用している言葉だが、言い得て妙である。

のっけから的を射たジョークに大笑い。
だがこの本は、ジョークばかりというわけではなく、社会背景の解説や、著者が体験した海外でのエピソード等も書かれているのが嬉しい。
気軽に楽しみながら読んで、日本にいるからこそ気が付かない日本の事を知ったり出来る。

第一章 ハイテク国家像
第二章 お金持ちの国
第三章 勤勉な人々
第四章 日本人的アイデンティティ
第五章 神秘の国ニッポン
第六章 歴史・政治・外交
第七章 世界で活躍する日本人アスリートたち
以上の章があり、それぞれ面白いジョークや「ヘぇ~」の話が満載だ

各国の特徴を捉えた様々なジョークは、どうしても笑いを誘うので紹介を―

●ある豪華客船が航海の最中に沈み出し、船長は外国人乗客に、速やかに海に飛び込むよう指示をすることになった―
*アメリカ人には  「飛びこめば、あなたは英雄ですよ」
*イギリス人には  「飛びこめば、あなたは紳士ですよ」
*ドイツ人には    「飛びこむのが、この船の規則です」
*イタリア人には  「飛びこめば、女の人にモテますよ」
*日本人には    「みんな飛び込んでますよ」

ちょっと品のないジョークだが、もう一つ

●浮気現場にて―
会社からいつもより少し早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人々は一体どうするだろうか?
*アメリカ人は、男を射殺した。
*ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。
*フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。
*日本人? 彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた―
  プハハのハ~~~と大笑い

       忙しくてもササーっと読めて、軽く楽しめます  (3点)

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ジャングル・ジョージ

2007-03-20 18:03:10 | 映画【さ行】

息子2人が、同時にインフルエンザB型になった―
家に缶詰状態で、ジメジメと時間が過ぎて行く―
ええいっ辛気臭い オデコにヒエピタ貼って、笑える映画でも観よう~

【story】
飛行機事故でジャングルに落ちた赤ん坊のジョージは、喋るゴリラに育てられて、今や立派な青年に成長しジャングルの王になった。ある日サンフランシスコのお嬢様アースラ(レスリー・マン)が、お気軽旅行でジャングルに現れる。そして、ひょんなことからジョージ(ブレンダン・フレイザー)は、アースラと一緒に都会へ行くことになる。ジャングル育ちのジョージは、行く先々で珍騒動を巻き起こし―
               ★笑撃のスーパーSFXコメディ★

【comment】
この映画が大好きで、何回もDVDで観ている。
究極のおバカ映画だけれど、笑えるんだもの~~~
特に子どもが観たら、大喜びだと思うな

冒頭は楽しいアニメから始まる。
ここで早々にオフザケ映画だと分かるはず。
だから細かいことはチェックしないで、思いっきりコメディを満喫した方がいい。

なんせ出てくる登場人物や動物たちが、みんなみんな可笑しいの~
まずジャングルの王ジョージ。
まぁ設定は、ほぼターザンなんだけど、悲劇的要素や心の葛藤なんかは皆無。
いたって脳天気な性格で、喋るゴリラや仲間たちと快適なジャングルライフを楽しんでいる。
そして王のわりには超ドジで可愛い~の。
ジャングルにやって来たお嬢様アースラを好きになっちゃうんだけど、どうしていいか分からなくって、ゴリラに相談して、ゴリラから伝授されたゴリラ式アタック方法でアースラに迫る・・・あ~可笑しい
ジョージは、都会にやってきてからもオドオドしたりしない。
堂々と純情おバカぶりを炸裂させて、笑い所が満載で~す

それからアースラと家族、アースラの嫌な婚約者ライル、ジャングルの密猟者たちも、皆どこかおバカで、どの場面でもイチイチ笑わせてくれる。
そうそう、映画の最初からナレーションがあるんだけど、途中から、登場人物たちとナレーターは口喧嘩までしちゃう
それから動物たちは可愛いよ~
喋るゴリラはもちろん着ぐるみだけど、ライオンやお猿さんは芸達者で楽しい。
ジョージには、ペットの犬がいるんだけど、本当は犬ではなくて・・・観ると絶対笑えると思うな。

ストーリーはバカバカしい展開かもしれないけれど、最後まで飽きずに観られると思う。
エンドロールが始まっても、またまた楽しい映像が流れてきて嬉しくなっちゃうし

『ジョージはラッキーだね』っていうのがジョージの口癖。
観てるとラッキーな気分になるし、漫画みたいに楽しめるオススメ映画で~す

ジョージを演じたブレンダン・フレイザー。この時は、いい体しているしカッコ良かった。
この映画で初めて彼を観たんだけど、一瞬好きになったもの(←惚れっぽい

   何も考えずに楽しめる映画・お子様にもオススメ  (3.5点) 

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ハッピーフィート

2007-03-18 15:12:40 | 映画【は行】

第79回アカデミー賞 長編アニメ映画賞受賞―
可愛いペンギンの映画は、歌って踊ってだそうだから、やっぱり字幕でなくっちゃ

【story】
南極に住む皇帝ペンギンたちにとって、人生で一番大切なもの、それは『心の歌』。
ところが、マンプルは筋金入りの音痴だった!長老たちや仲間から見放され、独りぼっちになってしまったマンプルが、歌うかわりに踏み出したのはダンスのステップ!彼のダンスが巻き起こすのは大旋風?それとも大波乱?―

【comment】
    私 : 「この映画は字幕版で観ようよ~」 
 子等 : 「え~~~字幕は面倒だよぉ~」
    私 : 「だってペンギンが歌って踊るんだよ!心で感じなきゃ
   子等 : 「心で そうだね・・・ハートで観るんだね?」
    私 : 「そうよっ
   子等 : 「そうだねっ
ああ~単純に産んで良かった・・・まんまと誘導に乗ったわ

この映画の声優は豪華だったので、字幕で観たいなぁ~って思ってた。
主役のマンブルはイライジャ・ウッド。
可愛いグロリアはブリタニー・マーフィー。
マンブルのパパはヒュー・ジャックマン
マンブルのママは二コール・キッドマン
ロビン・ウィリアムズは、教祖のラブレイスと陽気なラモンの二役で。
使われている歌も、クイーン、プリンス、スティービー・ワンダー・・・とノリノリ

で、なかなか面白い映画だった―

まず映像が美しい
海中やオーロラなどは、惹きこまれるほど綺麗だった。
海や空は、アニメだけじゃなくて実写もあったのかなぁ~途中から出てきた人間は、間違いなく実写だったし。
面白い構成だったと思うな。

それからペンギンが可愛い
白銀の世界で暮らすペンギンたちは、どこか人間に似ている体型をしている。それがヒョコヒョコ歩く姿は可愛くって、見ていて笑みがこぼれてしまう。
そうそう、映画の中で人間のことを、「ペンギンと体型は似ているが醜い。そして顔は下に弛んでいる」って表現するセリフがあったから、ドキッとしちゃった。「わ・私は確かに弛んでます・爆

途中から、マンブルは、魚が激減してしまった理由を突き止めるために、陽気な仲間たちと一緒に冒険に出かける。
ここでは、コワ~イ海豹やシャチに遭遇したり、ボブスレーやジェットコースターのようなスリルがあったりして楽しいきっとワクワクできるはず

ただ、人間が出てきてからの展開は、安直過ぎたかなぁ~と思う。
ちょっと駆け足の展開になり過ぎて・・・シラケテしまった。
あんなに簡単に物事が運ぶんだったら、世界平和・動物愛護・自然環境保護などの問題は、とっくに片付いているはずで・・・
でも、実際にペンギンの数が激減しているそうだから、ちょっと問題提起をしたかったのかな、とも思った。

音痴だし皆とちょっと違うため、仲間外れになってしまったマンブルだけど、心に強いものを持っていて、決して自分を卑下したりしない。むしろ自信も勇気もあるペンギンだ。だからこそモテモテの可愛いグロリアのハートも掴んだんだと思うな

全体的には、ペンギンの可愛い歌と踊りに大満足です。
思わず体が動き出すノリノリの映画です~
家の子ども達も気に入ったらしくナイトミュージアムよりも面白かったと言っていました。ホントかいな(注:いつも新しく観た映画が、一番面白いと感じるらしい。単純

    
       家族連れにピッタリの映画で~す  (3.5点)

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DEATH NOTE complete set

2007-03-16 13:20:20 | 映画【英・数字】

3月13日未明。我が家に『デスノート』が降臨した。
使者Amazonによって届けられたそれは、少々パサついた私のハートを甦らせた。
き・き・きゃ~~~L LLLLLLL  えっるぅ~L・・・

【story】
夜神月(藤原竜也)はエリート大学生。類稀なる天才である彼は、偶然死神リュークの『DEATH NOTE』を手に入れた。そこに名前を書かれた者は死ぬ―
月(らいと)は、将来は警視総監になれる逸材と言われていたが、法による正義に絶望し、デスノートで罪人を次々と粛清していく。世間は、犯罪者のいない理想郷を作ろうとしている存在を「救世主キラ」と呼ぶようになる。しかし、そんなキラを追い詰めていく者がいた。数々の難事件を解決した謎の名探偵「L」(松山ケンイチ)である。LはFBIや警察に指示を出し、月に近づいていく―

【comment】
なんと原作漫画は未読です。
だから『デスノート』について語る資格はございません

更に松山ケンイチさんの他の作品を観た事がありません。
だから彼についても語る資格はございません

はじめは子どもにせがまれて、しぶしぶ鑑賞に付き合っただけの『DEATH NOTE』。
がっっっ劇場から出る時には、私の方がスッカリ夢中になっていた。
面白いっ
で、後編は、公開日に無理矢理鑑賞した私です。
Lって素敵
ああ『デスノート』って、なんって面白い映画なの~
1500万部も売れたという原作漫画はさぞかし面白いんだろうなぁ~
やっぱり読んでみるべきかしら?と思い続けて数ヶ月。いまだ実現せず(泣)
でもDVDのcomplete setは買ったぞ~思いっきりLを堪能するぞ~

この映画をまだ観ていない人がいたら、是非観てみて~
「死神が所有する、名前を書かれた者が死ぬデスノート」なんて、安直な設定みたいに思うだろうけれど、そんな事はないのよ~
もしデスノートを手に入れたのが、そこらへんの一般人(私みたいな・汗)だったら話はつまらなかっただろうが、頭脳明晰な天才ライトが拾っちゃったことから運命が動き出す―
そして、もしキラを追いつめるのが、ただの警察だったら花がないんだろうが、天才Lが登場するからこそ大輪の花が咲くのよ~
キラLの頭脳戦は、なかなか見応えタップリで退屈しない。
またCGだけど、死神のキャラも魅力的前編・後編とも目が離せなくなるし、ハラハラドキドキすること間違いなし

それにしても・・・本当の正義って何なのかな、と思っちゃう。
キラは、沢山の犯罪者を、名前を書くだけで殺していった。
始めは強い正義感からだったのに、だんだん自分を神のように思いはじめ、自分のやる事を邪魔する人間まで殺していく―そんな姿が哀れだった。
対するL。彼もキラの大量殺人を阻止するために、多少の犠牲はやむを得ないと考えているところがあった―少しやるせなかったなぁ~ふぅ~
キラとLの闘いは熾烈を極め、ついにLが最後の決断を下す。涙ボロボロですぅ~

キラ役の藤原君の演技も良かったけれど、やっぱりL役の松山君が最高だった
大量に甘い物を食べながら、「、や。」を無視した口調で話すLが可愛かった。
そして映画を観た後、松山君の素顔を見てビックリ全然違う顔だぁ~
凄い役作りをする役者さんなのね・・・と、ときめいてしまいました~(笑)
彼は、今公開されている『蒼き狼 地果て海尽きるまで』にも出演しているので、観ようかな~と思いつつ、まだ鑑賞はしていない。どうしようかなぁ~

complete setは、メイキングも充実しているし、買って良かった
また観ようっと

 
  DEATH NOTE最高 特にLが好き  (4.5点)

  『デスノート アナザーノート ~ロサンゼルスBB連続殺人事件~』西尾維新
     コミック『DEATH NOTE』1巻~13巻

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【本】海と毒薬

2007-03-15 09:38:15 | 本【小説・日本】

            『海と毒薬』   遠藤周作   新潮文庫

以前、遠藤周作氏の『沈黙』の感想を書いた折、仲良くさせて頂いている『レザボアCATs』のとらねこさんと、『愛情いっぱい!家族ブロ!』のしゅべる&こぼるさんから『海と毒薬』を勧めて頂いた。
ありがとう~


【story】
戦争末期の恐るべき出来事―九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追求する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか?いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか?神なき日本人の「罪の意識」の不在の不気味さを描く―  (~裏書より)

【comment】
何故タイトルが『海と毒薬』なのだろう―

この小説は、実際に起こった『米軍捕虜生体解剖事件』を題材に書かれている。
扱った題材は事実だが、登場人物は著者の創作によるものである。

第二次世界大戦末期、誰も彼も死んでいった混沌とした時代。
九州の大学付属病院において秘密裏に行われた生体解剖とは何だったのか?
関わった医師らが、解剖が行われた背景を淡々と語っていく―
ある者は、『白い巨塔』さながらの権力欲から。
またある者は、権力にすがる出世欲から。
所詮は殺される運命の捕虜を、医学の進歩に役立てるという理由を掲げる者もいる。
そして関わることを断れなかった者や、
解剖することに何の良心の呵責も持たない自分を不気味に思う者もいた―

では、どんな生体解剖が行われたのか?
一.第一捕虜・・・血液に生理食塩水を注入。死亡までの極限可能量の調査。
一.第二捕虜・・・血液に空気を注入。死亡までの空気量を調査。
一.第三捕虜・・・肺を切除。死亡までの気管支断端の限界の調査。
・・・残酷極まりない。
これが事実としてあったことが信じられない。
何故こんな事が出来てしまったのか?敵国の捕虜とはいえ、相手は生きた人間なのだ。
戦争という背景と、結核治療の進歩が必至であった背景とを合わせてみても、生体解剖は誤った方向を向いていたとしか思えない。
いかなる精神と倫理が、彼らをこの道へと駆り立てたのか―

著者は、裏書にもあるこの『精神的倫理的真空』については、あまり深く追求せずにテーマを投げかけているだけに留めている。
むしろ本作で著者が訴えかけいるのは、『罪の意識』についてであろう。

登場人物に、『断ることが出来ない』『良心の呵責を持たない』2人の若き医師がいた。
『断ることが出来なかった』勝呂医師は、まるで漆黒の海に押し流されるように自分の意思を持たず、受身の姿勢で解剖に立ち合うことを引き受けてしまう。
『良心の呵責を持たない』戸田医師は、過去に自分が犯してきた悪い行いを思い起こし、世間や社会の「罰」に対する恐怖はあっても、自分の良心に対しては「罪」の意識を感じてきたのか・・・と自問自答する。
そして、「生きた人間を生きたまま殺すことで、自分は生涯苦しむか、それとも怖れるのは罰に対してだけか」と思い悩むのだ。

そこでようやく、この小説のタイトルが見えてきた。
『海と毒薬』とは、『罪と罰』のことだったのだ―

―さて、全く脱線した話をしてしまおう。
以前、『人体の不思議展』に出かけた事がある。興味もあったし招待券を頂いたので、家族で見学に行って来たのだ。
この『人体の不思議展』は、人体の精緻な構造を明らかにすることを可能にした最新科学技術「プラストミック」による人体標本を展示している。
昨今の「インフォームド・コンセント」により、広く一般にも「からだ」についてよりよく知ってもらうことを主旨としたものらしい。
展示されている人体は皆本物で、献体によるものである。勿論主催者は、献体した方々に敬意を尽くしている。
しかしながら・・・『縦6個にスライスされた頭部』・『何重にもスライスされた胴体』・『右半身と左半身に切断され、内臓は剥き出しになり、腸や肝臓を手に乗せた標本』・『筋肉をよく見せるためか、躍動感のあるポーズで弓を持った標本』・・・などを見ていたら、ふと感じてしまった。
「この方々は、自分がこうなることを知っていたら献体を申し出ただろうか?」―と。
主催者側にケチをつけるつもりは全くなく、純粋に感じたことなので御容赦願いたい。
だが、医学の進歩と倫理の境界線は、いつの時代も難しいと感じてしまった。

話が大幅にずれてしまった。遠藤周作氏の小説は奥が深く、色々と考えてしまう。また他の小説も読んでみたいと思っている。

 「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足のものは何か・・・・・
                     それは人間です。」    (本文より)

   精神と倫理の真空・良心の罪の意識を問う    (3.5点)  

                               遠藤周作 『沈黙』 の感想です

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ラスト・キング・オブ・スコットランド

2007-03-13 17:25:00 | 映画【ら行】

この作品に主演したフォレスト・ウィテカーが、第79回アカデミー賞主演男優賞を受賞したので、どうしても観てみたかった。

【story】
1971年に、スコットランドの医学校を卒業した青年二コラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、ウガンダに渡った。その頃ウガンダではクーデターが起こり、イディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)が指導者となっていた。アミンは、カリスマ性と強いリーダーシップで、ウガンダの未来を託すのに相応しい人物に見えた。だが、やがてアミンは非情な独裁者に変貌していく―
ふとしたきっかけで、アミンの側近のとなった青年医師ニコラスの視点から、アミンの真実の姿を描き出す衝撃の問題作―
             ~何よりも恐ろしいのは、人間の本性~
     監督 : ケヴィン・マクドナルド 『運命を分けたザイル』


【comment】
*イディ・アミン
1971年1月、クーデターでオボテ政権を倒し政権を掌握。アドルフ・ヒトラーを尊敬し、1970年代のウガンダに独裁政権を敷いた。反体制派の国民約30万人(40万人説もあり)を虐殺し、「アフリカで最も血にまみれた独裁者」と称された。ついたニックネームは「人食い大統領」。1979年に失脚し、サウジアラビアへ亡命した。2003年亡命先で死去。   
(Wikipediaより抜粋)

アドルフ・ヒトラーを尊敬していたのか・・・
映画ではそんなところは見られなかったが。

いやはや・・・この映画には参りました。すっかり惹きつけられて観ていました。
面白かったと言っては語弊があるかもしれないが、観て良かったと思う映画だ。

アミンの実像は、決して私達には分からないのだろう。
「30万人を虐殺した」と言われても、そうそうピンとくるものではない。
だが、アミンを演じたウィテカーと、青年医師を演じたマカヴォイの熱演で、アミンという人物の恐ろしさがビシビシと伝わってきた―

アミンは勿論実在の人物であるが、スコットランドの青年医師二コラスは、アミンと交流のあった数人の欧米人をモデルに作り上げた創作の人物である。
この設定が良かったと思う。

二コラス・ギャリガンは、何も考えていなかった―
過疎医療を希望し、ウガンダにやって来たわりには、医療に対する情熱を持ち合わせているわけでも、人道的な思想を持っているわけでもない。
彼はただ、父親の呪縛から逃れ、違う環境に身を置きたかっただけだ。
だからアミンから「大統領の顧問医師に」と誘われた時は、ヒョイヒョイ乗ってしまった。
ウガンダ在住のイギリス人の忠告も聞かず、アミンの実態を見ようともせず、ただ、スポーツカーを与えられ、豪邸を用意してもらう快適さに、簡単に便乗してしまったのだ。
そして、大統領夫人にまで手を出す・・・という単細胞のおバカっぷり
私には二コラスが、「何の志も信念も持たず、物事の上澄みだけを見て過ごし、恐怖心すら持ち合わせていなかった人物」に思えた。

一方のイディ・アミンであるが、「はじめは高い志と信念を持っていたが、保身と猜疑心と恐怖心から、残忍な独裁者へと変貌した人物」に見えた―
アミンは、信頼出来る者が少なかったが故に、他国の二コラスを側に置いたのかもしれない。
二コラスとは何の利害関係もないし、国のことなども関係がないのだから。
また、白人の若い医師を、都合のいい時にペットのように可愛がるフリしてを楽しんだのだろう。
もしかしたら白人を庇護している自己満足を味わいたかったのかもしれないし・・・

そして、アミンと二コラスは、全く違う環境と思考でありながら、底の部分で似ている所があったのだろう。だからこそ、急速に惹かれあったのかもしれない―

2人の関係を通して、アミンが魅惑的な人物である事が感じ取れる。
だが、映画が進むにつれて、だんだんアミンの恐ろしい人間性がジワジワと伝わってくる。
映画の前半では、ほとんど残酷な虐殺シーン等は映し出されていないのだが、ウィテカーの一つ一つの表情から、アミンの妄執と狂気が迫ってくるのだ―
まるで、右手で人を刺し、左手で介抱する異常な人物のようなアミン。
類稀なる威圧感で人を支配するアミン。
圧倒的な狂気を持ったアミンの側にいることで、ニコラスは、知らず知らずのうちに自らも罪へと加担してく。
やがて、やっとアミンの実態を正視した二コラスだが、もはや逃げる術はなかった―

最後の空港のシーンは素晴らしかった
恐怖と緊迫感が頂点に達したシーンだったと思う。

エンドロールでは、実物のアミンの映像が流された。
いつも不思議に思うのだが、どんなに残虐な人間の造形でも、私たちと何ら変わりはない。
恐るべきは、人間の本性なのだ―

これは是非また観たい映画だし、ジャイルズ・フォーデンの原作も読んでみたいと思った。

  
    フォレスト・ウィテカー主演男優賞おめでとう 
    ジェームズ・マカヴォイも素晴らしかった~ (4.5点)

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ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

2007-03-12 08:28:30 | 映画【あ行】

先日観た『アイデンティティー』がとても面白かったので、同じジェームズ・マンゴールド監督のこの映画が、WOWOWで放送されて嬉しいなぁ~

【story】
伝説のミュージシャン、ジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)と運命の女性ジューン・カーター(リーズ・ウィザースプーン)との10数年に及ぶドラマチックな愛の軌跡を見つめた物語。ドラッグにより栄光と挫折を経験したジョニーと、シングルマザーとして強く生きるジューン。幾多のすれ違いを繰り返しながら、かけがえのない友情と愛情を育んでいく―

    ~第78回アカデミー賞主演女優賞受賞!主演男優賞ノミネート~

【comment】
ジョニー・キャッシュという人を全く知らなかった―
音楽も多分聴いた事がないと思う
だからこの映画のストーリーは、どこまでが本当なのかな・・・と思いながら観ていた。
で・・・鑑賞後にちょっと調べてみたら、かなり真実の物語が散りばめられている事が分かって、感動が新たに湧いてきた。
やっぱりこういう伝記的な映画は、登場する人物達や背景等に馴染みがある方が、ずっと伝わるものがあるのだと思う。

ジョニーとジューンのような関係を「ソウルメイト」って呼ぶのかな?
2人は出会った瞬間から惹かれあ

でもジョニーには妻子がいて、ジューンにも離婚して引き取った子どもがいた。
どうにもならない関係ながら、お互いを一番必要としていた2人。
長い年月をかけて求め合った心が、やがて結ばれていく―

この映画で、印象に残ったエピソードがいくつかある。
まず、ジョニーが12才の時に兄を事故で亡くしてしまったことだ。
ジョニーは、綿花栽培をする貧しい家庭で育った。
家の手伝いをよくする優しい兄がいたが、材木を切断する機械の事故で命を落としてしまった。
この時ジョニーは父親から、「悪魔は出来る子の方を奪った」と言われ深く傷つくが、これは実話だそうだ。
映画を観て、「なんて酷い事を言う父親なんだ」と思ったが、本当にそんな事を言われていたとは―
私も息子がいるので、思わず我が身を振りかえった。
意外に親というものは、子供の心に楔を打つようなセリフを口にしてしまうのかもしれない。
それで何十年も経ってから、「お袋は俺に○○と言ったじゃないか!」なんて言われるのだ。
ああ・・・恐ろしい
それから、ジョニーが麻薬に溺れていくエピソード。これも残念ながら事実らしい。
どうして多くのスターは、麻薬に手を出してしまうのかなぁ~
ジョニーは麻薬を克服できたから良かったけれど・・・
麻薬を克服後の、刑務所でのライブとライブ盤収録は実際に行われ、このアルバムの大ヒットで、ジョニーは初のグラミー賞を受賞している。
それにしても、こういう映画に麻薬が出てくると、またか・・・と思ってしまう。
そして、最も印象的だったコンサートでのジューンへのプロポーズシーン
映画とはいえ、ちょっと過剰な演出だなぁ~と思ったら、なんと本当のことだったなんて
「君と結婚したい。今返事をしてくれないと、これ以上歌えない―」
このセリフをステージで伝えたジョニー、キザねぇ~

プロポーズの翌週に結婚した2人は、2003年の5月にジューンが、9月にジョニーが他界するまで睦まじく過ごした―

この映画で、リース・ウィザースプーンが主演女優賞を受賞したけれど、私はホアキンの演技も良かったと思う。
昔ホアキンを『グラディエーター』で観た時に、嫌な奴~と思ったけれど、『クイネル』(ジェフリー・ラッシュの怪演が良かった)で、いい感じになってきたなぁ~と思っていた。
最近は他の映画で観ても、なかなか好感が持てる役者さんだ。
ちょっと好みのタイプではないが―

*ジョニー・キャッシュ
1932年生まれ。カントリーミュージック歌手・作曲家・ギタリスト。ヒット曲は140曲以上。レコード・CDの累計売上は5000万枚以上を記録。グラミー賞11回受賞。ロックンロールの殿堂、シンガーソングライターの殿堂、カントリーの殿堂入りをしている。いつも黒い服を着ており「Man In Black」がニックネーム。(えっ?メン・イン・ブラック?!)

      
     ホアキンとリースは歌が上手かったなぁ~   (3点)

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ナイトミュージアム

2007-03-10 21:09:21 | 映画【な行】

予告を観てから、ず~~~と楽しみにしていた~
子どもと一緒に、吹替版を観てきました~

【story】
ニューヨーク自然史博物館の夜間警備に就いたラリー(ベン・スティラー)。バツイチで順調とはいえない生活をおくる彼にとって、この仕事は離れて暮らす息子に、父の威厳をアピールするチャンスでもあった。
しかし仕事を始めてみると、そこは展示されている全てのものが夜になると突然動き出し駆け回る、奇想天外な空間だった!

                ~みんなみんな、動き出す!~
【comment】
ベン・スティラーが最高
何故かスッゴク似合う警備服姿で、博物館を右往左往しながらの百面相が可笑しかった~

ニューヨーク自然史博物館の内部って、実際もあんな感じなのかな?
行った事がないから分からないけど、実物をご存知の方は、もっと面白いんだろうな~
子どもがいるので、近場の色々な博物館に出かける機会があるし、博物館巡りは好きな方。でも、夜の博物館に一人でいるのは嫌よね~ちょっと気味が悪いもの
「剥製なんかが動き出したらどうしよう・・・」という妄想を抱いちゃう。

ところがっ・・・この映画は、その妄想が現実になっちゃう
みんなみんな、動き出す!のよ~予告やCMで分かっていても面白いっ
例えば、
*T-REXの骨・・・迫力だけど、これは意外に可愛いよ~
*モアイ像・・・ガムが大好きな石像?!
*アッティラとフン族・・・凶暴で、すぐに人を八つ裂きにしたがる!
*ネアンデルタール人・・・ウッホウッホ言いながら火をおこすのに必死なの~
*アメリカ鉄道史・・・ここにオーエン・ウィルソンが出演しま~す
*ローマ時代・・・この時代のオクタヴィウスと↑のオーエンは犬猿の仲
*セオドア・ルーズベルト・・・ロビン・ウィリアムズが大統領役です~
*エジプトのファラオ・・・彼の持つ黄金の版に秘密が。。。

ただ博物館の展示物が動き出しちゃうだけでなく、ルーズベルト大統領が密かに想いを寄せる女性がいたり、小賢しいサルとラリーがバトルしたり、展示物同士の敵対や協力なども描かれています。
それから一応悪者がいて、子供向けの陰謀もあったりします。

息子からも「パパ、ちゃんと仕事した方がいいよ~」と言われていた情けない父親ラリーのドタバタした奮闘を、楽しく応援しましょう~

期待していた程の大笑いは出来なかったけれど、大人でも満足出来るファンタジーだったかな。
勿論我が家の子ども達は大喜びでした~

  
  歴史的トリビア満載 こんな博物館に行ってみたいな (3.5点)

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あなたになら言える秘密のこと

2007-03-09 20:20:20 | 映画【あ行】

この映画の感想を書くのは憂鬱だなぁ~
何故なら、あまりいい映画だとは思わなかったんだもの・・・
まるで私が鈍感で人非人みたいじゃない
【story】
ハンナ(サラ・ポーリー)には、誰にも言えない秘密があった。そのせいで友達も作らず、職場と一人暮らしの家を往復するだけの日々を送っていた。ある日上司から無理やり休暇を取らされたハンナは、見知らぬ町を訪れる。そしてふとしたきっかけで、油田の事故で重症を負ったジョゼフ(ティム・ロビンス)を看護することになる―

     『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシェ監督作品

【comment】
「世の中には知らない事が沢山ある―」
それが私のこの映画を観た感想だ。

ハンナの秘密は想像を遥かに越え、ハンナの口からでた言葉には溢れる涙が止まらない。
サラ・ポーリーとティム・ロビンスの真に迫った表情と声音に、尚のこと胸を揺さぶられる。
こんな事が現実に―?
多分ずっと昔からあったのだ。いつでも戦争は人の心を狂気へと誘う―

だが、私にとってはそれだけだった。
映画の全体で言えば、ほんの短いシーンだ。
多分この部分と精神科医のシーンに、この映画のテーマが込められているのかもしれない。
だが、精神科医が実在の人物で、本当に映画で言っていたような取り組みをしている事は、家に帰ってからPCで得た情報だ。
映画を観ただけでは、どうしても様々なことやハンナとジョゼフ、油田の人達の繋がりが伝わりにくかったように思う。

感想を書くつもりで、1つ1つのシーンをじっくりと観た。
だが、意味があるかもしれないシーンが、どこにも繋がっていかないような印象を受けた。
私の感覚が鈍いせいだとは思うが・・・
まず冒頭と最後の女の子の声。最後まで誰の声だったかは分からない。
予測はできるが、何故子どもの声が必要だったのだろう?
それから海に浮かぶ油田に働く人々。皆何かを抱えて生きている人たちだ。
だがとても分かりにくい。
ゲイであろう人たちも、ハンナに好意を抱く陽気なコックも、波の数を数え続ける人も、アヒル、階段のプランタンも・・・私の中で何本もの細い糸がユラユラと揺れたまま何処にも辿りつかなかった。
そしてハンナ―補聴器を付け、誰とも交わらない。
外出から帰ると、積み上げた石鹸で手を執拗に洗う。
暇な時間は刺繍をして、食事はライスとチキンと半分に切ったリンゴだけ。
彼女が癒えない傷を持った女性である事は、そんな彼女の日常と視線や仕草から伝わってくる。
だからこそ旅先で、自分から看護を申し出たことはとても唐突に感じた。
見知らぬ町にいるよりは、海に浮かぶ油田に行きたいと思ったのだろうが・・・
何故ジョセフの留守電を繰り返し聞いていたのかも、私には分からなかった。
それから重症を負っジョゼフ。
彼は重症を負っていたにもかかわらず、病院に運ばれなかったことも不自然に思えた。
更に、親友を裏切ってまで愛した女性との終り方も納得しきれなかった。

ハンナとジョゼフが辛すぎる過去と現実を抱えており、お互いの心が溶け合っていったことには感動したが、2人の関係が私には唐突に思えた。

―水色の壁に囲まれたキッチンで穏やかに水を飲むハンナ。
その横顔を見て、癒されぬ傷を持った人も再生の道を選べるという希望を感じたい。
だが、微笑みを浮かべぬ彼女には言いしれぬ不安を持った。
ハンナ、涙の中に埋もれてしまわないで・・・と。

とても重く切ない、人が忘れてはいけないテーマを提示している映画だったとは思うが、私にはちょっと不親切だった。
イザベル・コイシェ監督の映画を初めて観たので、監督の意図が理解出来なかったのかもしれないが、私は単純な人間なので、もう少し分かりやすい映画の方が好きだ。
だが、鑑賞後、思わずハンナの体験したことをPCで調べてみた。
まだ詳しくのっているページは探せていないが、風化させてはいけない出来事が世界で起きているということは胸に刻んだ。
それを改めて考えさせてくれたことには感謝したいと思う。

    
   『ポルトガル文』が気になった。サラとテイムの素晴らしい演技に  (3点)

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