★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

【本】運命のボタン

2010-11-09 08:05:40 | 本【小説・海外】

       『運命のボタン』       リチャード・マシスン       ハヤカワ文庫
【comment】
キャメロン・ディアスとジェームズ・マースデンが主演した『運命のボタン』の原作が収録された短編集。
    『運命のボタン』  『アイ・アム・レジェンド』

本作には、世界中の作家、脚本家、映画人に多大な影響を与えた伝説のストーリーテラー、リチャード・マシスンの作品が13編収められている。
マシスンの作品で有名なのは、ウィル・スミスが主演した『アイ・アム・レジェンド』などがあるが、彼は、以前大人気だった『トワイライト・ゾーン』シリーズの脚本家としても積極的だったそうだ。

この短編は、ショートストーリーのせいか、やはり『トワイライト・ゾーン』のような趣があり、なかなか面白かった。
短編なため深みはないが、サクサクと読ませ、そして頭に映像として浮かんでくるイメージにゾゾッとさせられる―言い方は乱暴だが、ちょっとした暇つぶしには最適な一冊なのではないだろうか。

それでは、個人的に気に入った作品を少し紹介したい。

*『運命のボタン』
≪ある日、夫婦の元にボタンのついた箱が届けられる。その後見知らぬ男が現れて、「その装置のボタンを押せば大金を差し上げます。そのかわり、世界のどこかであなたがたの知らない誰かが死にます。」と言ってきた―≫
ここまで短い話だったとは!!!わずか20ページの短編を映画化するにあたりあそこまで膨らませたなんて、、、ある意味アッパレ、あるいは無謀(笑)
この話は元々『トワイライト・ゾーン』のためのアイデアだったそうだ。あんなに肉付けぜすに、ショートストーリーのままだった方が良かったのでは?―と改めて思った。

*『戸口に立つ少女』
≪ある日、戸口に白い絹のドレス姿の少女が立っていて、娘と遊びたいと言う。私は何も考えずに、軽くそれを受け入れた。少女と遊ぶようになってから娘の様子がおかしくなっていき―≫
不気味な少女って怖い真っ白なドレスに真っ黒な髪、青白い顔、、、となると、、、絶対変だ(汗)
オチは最初から予想がつき、バッドエンドと分かっていても、、、ページを捲る手が止まらなかった。

*『帰還』
≪ウェイドは、“時間転換期”の実験のため、500年後の未来に旅だった。実験を心配する妻に、「夕食までには戻るよ」と約束して―≫

SFホラー系で、かなり面白い話だった。これが映像化されていないのは勿体ない。
頭の中で、“時間転換期”や500年後の未来、体が消えていく様、、、などの映像を想像して楽しかった。

*『子犬』
≪「私は息子が全て―」サラは息子デイヴィーを溺愛していた。神経質なデイヴィーが子犬を飼いたがっていたが、それは無理。そんなある日、どこからともなく子犬が部屋に現れた―≫

この話も面白かった。『トワイライト・ゾーン』的というより『世にも奇妙な物語』的な気味の悪さがあった(ニュアンスが通じませんね・汗)後味の悪さがジワジワと余韻を残す話だった。

*『二万フィートの悪夢』
≪ウィルスンは飛行機に乗っていた。ふと窓の外を見ると、上空2万フィートだというのに、翼の上に誰かが乗っていた―≫

スティーヴン・キングっぽい話だった。「自分だけが翼に乗っている物を見ている。そいつは飛行機のエンジンをイタズラしている―」男がどんどん狂気に追い込まれていく様が面白い。これはスティーヴン・スピルバーグ等の製作で映像化されているそうだ。


流石ストーリーテラー。どの話にも退屈させず、それぞれ持ち味がしっかりあり、そして一瞬でその世界観を映像として右脳に送りこんでくる。
リチャード・マシスンの世界を味わえて良かった―       (3点)


Comments (7)   Trackbacks (2)   この記事についてブログを書く
« 恋するベーカリー | TOP | エクリプス/トワイライト・サ... »
最近の画像もっと見る

7 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
面白そうですね。 (ワトソン)
2010-11-09 12:43:15
こんにちは~
これは面白そうな本ですね。
読んでみたいです。
映画も観てないし・・・。
(ジョン・リスゴーの旅客機の悪夢はオムニバスで観たようなきがします。)
読みたいな (マリー)
2010-11-09 21:19:35
きっと面白いだろな~~。

運命のボタン、そんなに短いの?
で、やっぱ結末は映画みたいなアレ?(苦笑)
どれも興味深いな・・・

子犬とか、帰還とか特に読みたい~。
その前に、今友達から借りた「悪人」原作を読まなければ・・・!自分へプレッシャー(笑)
ワトソンさんへ^-^* (由香)
2010-11-13 16:17:44
こんにちは~♫
コメントどうもありがとうございました^^❤
ご無沙汰してスミマセン!

そんなにググッとくるわけではないですが、なかなか面白いSF小説でしたよ~
やっぱりトワイライトゾーン的な趣がありましたね。

どのお話も原案として面白い映画が作れそうでした。
マリーさんへ^-^* (由香)
2010-11-13 16:20:26
こんにちは~♫
コメントどうもありがとう≧∀≦❤

マリーさんは『悪人』を読む予定ですか?
私は未読だし、映画も見損ねたのよ~
スッゴク気になっていた映画なので観れなくて残念。本を読んでみようかなぁ・・・

コチラの小説は読みやすい短編です。
最近短編が気に入っているのよ。時間がない時に1話ずつサクッと読めるし♫
短編集って、 (ボー)
2010-11-14 15:55:42
よほど面白くないと読み応えが少ないのですが、小刻みな時間には合いますよね。
ホラーやSFは短編向きだと思います。
マシスンって、「いつかどこかで」なんてロマンチックなSFも書いていますね。
ボーさんへ^-^* (由香)
2010-12-05 21:21:54
こんばんは~♪
ご無沙汰しております~お元気ですか?
私は元気ないですが(汗)、年末に向けて復活したいです♪

で、、、私もホラーやSFの短編は結構好きです。余韻が残るし、想像力をかき立てられるし。
マシスンを初めて読みましたが、気に入ってしまいました。また何か読みたいです^^❤
Unknown (ケント)
2011-01-23 16:41:05
こんにちは、由香さんがこの本を読んでいたとは思いませんでした。
それにしても、『運命のボタン』は超短編でしたね。それでも原作のほうが映画より出来がよかった気がしました。
この本に収められていたタイムトラベルものの『帰還』と『子犬』もよかったですね。

post a comment

Recent Entries | 本【小説・海外】

2 Trackbacks

運命のボタン (LOVE Cinemas 調布)
リチャード・マシスンが1970年に発表した短編小説の映画化。ある日突然家に届いたボタン。それを押せば1億円が手にはいる代わりに、自分の知らない誰かが死ぬ…。奇妙な選択を迫られた夫婦を待ち受ける想像もつかない運命を描き出したサスペンスミステリーだ。主演...
帰還 (ケントのたそがれ劇場)
 実はキャメロン・ディアス主演の『運命のボタン』という映画を観て、どうもボタンを押した後の成り行きとか結末がはっきりしないのでリチャード・マシスンの原作を読むことにしたのである。ところがこの原作は、僅か17頁の超短編であり、結末も赤の他人ではなく自分の...