★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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【本】ポール・スローンのウミガメのスープ

2010-06-20 11:04:25 | 本【その他】

        水平推理思考ゲーム『ポール・スローンのウミガメのスープ』
        ポール・スローン+デス・マクへール     エクスナレッジ
【comment】
皆さんは、
“水平推理思考ゲーム”ってご存じですか?

恥ずかしながら私は知らなかったんですよ~
で、、、少し前に、友人に、有名らしい『ウミガメのスープ』の問題を出題されまして、見事にハマってしまいましたの、ドンピシャリと

友人から他に、『腕を送った男』や『戦争から帰還してスグに自殺した男』とかの問題も出題されたんですが、時間をかけて解いていくのが楽しくて、、、本があると聞いた私はいそいそと買っちゃった次第です(笑)
まぁ~ハッキリ申し上げて、本はそんなに面白い問題ばかりではなく(汗)「何よ~これじゃーツマンナイじゃんぷんぷん」って感じちゃったのですが、、、多分、本の意図と外れて、一人でチャチャッと読んじゃったのがイケナイと思うのですが、、、それでも今回、是非“水平推理ゲーム”についてはプッシュしたいな―と思ったので~す

さて、さっきから申し上げております“水平推理思考ゲーム”ですが、≪出題者が出した問題に、解答者が何回も質問を重ねて答えを導き出すもので、解答者は、出題者が「はい」「いいえ」「関係ありません」と答える質問しか出来ません。≫回答者は想像力を働かせて、突拍子もなく思える問題に論理的な答えを見出すのです。
この本には、その“水平推理思考ゲーム”の問題が81問載っています。

私は、最初に“ウミガメのスープ”の問題を出された時には、あまりにも変なクイズなので、何が何だかサッパリで、、、答えを探るために質問をしろ―と言われても、何を質問していいかが分からない―という無知の無知状態でした。
でも、時間をかけてだんだん先が見えてくる時の快感たらなかったんですね。
答えが閃いちゃった時なんて超~気持ち良かった~(笑)

ちなみに“ウミガメのスープ”の問題ですが、
≪男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。それを一口食べた彼はレストランを飛びだし、持っていた拳銃で自殺してしまった。なぜだろう?≫
というものです。
うふふのふ~~~解かりますか?どういう答えか。
皆さんにもこの名問題を解いて貰いたいわ~

ところで、この本には載っていませんが、トンチのような簡単な問題を出しますので、お時間のある方は考えてみてね~

≪男がバーに入っていって水を頼んだ。バーのマスターは、いきなり銃を取り出して男に向け空砲を放った。男は「ありがとう―」と言ってバーを出た。なぜだろう?≫

質問があったらコメント欄にどうぞ♪バーの問題の解答は後日追記しま~す。

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【本】暗闇に嗤うドクター 松本清張傑作選

2009-11-30 17:28:45 | 本【その他】

   『暗闇に嗤うドクター 松本清張傑作選』  海堂尊オリジナルセレクション  新潮社
【comment】

<松本清張生誕100年特別アンソロジー>最強の読み手が独自の視点で選ぶ“マイベスト”
   禁断の魔術か、現代社会の福音か?―心の深淵に医療は根ざす。

はい、そうですこのキャッチコピーに惹かれちゃって、、、いそいそと買いました~
どうやら『松本清張傑作選』は続々と刊行されているようですね~
 *浅田次郎/編
 『悪党たちの懺悔録』
 *原 武史/編 『時刻表を殺意が走る』
 *佐藤 優/編 『黒い手帖からのサイン』
 *宮部みゆき/編 『戦い続けた男の素顔』
 *桐野夏生/編 『憑かれし者ども』
などなどだそうです。

さて、松本清張さんの作品は、大昔に『点と線』と『砂の器』を読んだくらいで、、、それすら記憶にほとんどありませんが(汗)、、、こういう傑作選があって興味を引けば、また手を出してみようかな―という機会を与えてくれますよね~

で、、、本書には6編が収められています。
海堂さんのセレクトですから、勿論“医療”に関係するお話ばかりです。
海堂さんは、松本清張さんを私と同じレベルでしか読んだことはないようで、、、従って、ここに載っているお話は、編集者さんが集めた医療に絡んだ短編の中から選んだって感じのようです。

そのせいでしょうか、、、今一つ「これは!!」っていうお話がありませんでした(汗)
好みにもよるでしょうが、3話目くらいで堪らなく飽きてしまい(滝汗)、一旦読むのを止めちゃったくらいですぅ~
まぁ~それでも何とか読了したわけですが、、、う~ん、そんなに記憶に残る作品はなかったかなぁ~スミマセンです。

*『死者の網膜犯人像』
絞殺死体で発見された被害者の目に薬剤を投与し、死の瞬間の網膜映像を固定させて―
*『皿倉学説』
老いた医学部教授が、画期的な学説を提唱した若い学者の論説にのめり込み―
*『誤差』
心理的な思い込みから、死亡推定時刻のズレが見逃され―
*『草』
とある病院の
関係者が、次々と失踪したり変死を遂げる事件が続き―
*『繁盛するメス』
無免許医師に纏わる物語―
*『偽狂人の犯罪』
心神喪失者の罪は問われないことに目をつけ、完全犯罪を目論む男が―

私がそこそこ興味深く読んだのは、『死者の網膜犯人像』と『草』、『偽狂人の犯罪』ですね。
解説を読むと、専門家の立場から見れば貴重な作品のようですし、清張さんのファンの方には堪らない傑作選かもしれませんが、、、出来ればもっとインパクトのある作品を読みたかったなぁ~ってのが正直な気持ちです          (2.5点)

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【本】鬼譚

2009-10-03 15:48:48 | 本【その他】

           『鬼譚』        夢枕  獏 編著         天山出版
【comment】
古本屋さんで、美しい装丁のこの本に惹かれた―
(*註:本当に本は美しいのですが、私の撮った写真がダメダメかも

『陰陽師』でお馴染みの夢枕獏さん編纂で、“鬼”の話ばかりを集めたらしい、、、んな、悪趣味な(汗)、、、いや、興味深い―

   -内容-
  『桜の森の満開の下』             坂口安吾
  『赤いろうそくと人魚』              小川未明
  『安達が原』                   手塚治虫
  『夜叉御前』                   山岸涼子
  『吉備津の釜』                  上田秋成
  『僧の死にて後、舌残りて~第三十一』   今昔物語集
   『鬼、油瓶の形と現じて~ 第十九』     今昔物語集

    『近江国安義橋なる鬼~  第十三』     今昔物語集
  『日蔵上人吉野山にて鬼にあふ事』     宇治拾遺物語
  『鬼の誕生』                   馬場あき子
  『魔境・京都』                  小松和彦・内藤正敏
  『檜垣―闇法師』                夢枕獏
  『死にかた』                   筒井康隆
  『夕顔』                      倉橋由美子
  『鬼の歌よみ』                  田辺聖子

実に色んなジャンルから集めた“鬼”の話がてんこ盛り~

手塚治虫さんと山岸涼子さんは漫画家なので、ちゃんとお二人の漫画も載っているの~
 
個人的には、山岸さんの漫画がメチャメチャ怖かったわん・・・ぶるぶる

で、、、私が特に気に入ったのは、坂口安吾さんの作品かな。
これを読めだだけでもこの本を買った価値がある―って思う。
えっと~お話に出てくるのは山賊とその山賊に浚われた美しい女なんだけど、その女が凄いのなんのって、、、
なんと!!その女の趣味が“首遊び”なのよ~~~んがっ
「何なの?その“首遊び”って?」と思われた方は、是非『桜の森の~』をご一読下さい。
あまり経験のない気持ち悪さと居心地の悪さを存分に味わえるでしょう。

それから、筒井康隆さんの作品がお気に入り~
これは笑える。グロいんだけど妙~に可笑しいの~ぷぷ

あと、倉橋さんと田辺さんの作品も面白かったです。
小川未明さんの『赤いろうそくと人魚』は、幼い頃に読んで、嫌~な感じのトラウマが残っているんだけど、やっぱり怖くて可哀想でした~苦手ですぅ~

さてさて、本書には今昔物語集をはじめとして古典も載っているんだけど、、、困ったことに現代語訳されてないのよ~
編著の夢枕獏さんとしては、現代語訳してしまっては、微妙に伝わらないであろうニュアンスを読者に読みとって欲しい―という心遣いだったみたいなんだけど、、、残念ながらニュアンスどころが文章の意味もよく読み取れなかったわ~ん
ここは、出来れば現代語訳も欲しかったところですぅ~
 
ということで、我が愛読書≪ビギナーズ・クラシックス『今昔物語集』(角川ソフィア文庫)≫に助けを求めたんだけど、載っていなくって残念。
  コチラはオススメで~す
原文、現代語訳、解説のセットになっていて読みやすいです。
中学生以上のお子様にもいいと思いますよ~(ちなみに芥川龍之介の『藪の中』の原話も載っています。映画『TAJOMARU』の元の元のお話です♪)

まぁ~全体的に言ってマニアックっちゃーマニアックなので、全部が全部興味を惹かれるわけでもなかったんだけど、鬼の入門書として(笑)一読の価値はありかも。
あと、個人的には夢枕獏さんの解説がツボでした~  (3点)

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【本】旧怪談 

2009-08-28 17:37:27 | 本【その他】
     『旧怪談ふるいかいだん 耳袋より』     京極夏彦     メディアファクトリー

【comment】
本書は、根岸鎮衛という旗本が、天明から文化にかけて書き記した文書『耳袋』に材をとったものだ。
根岸は、友人や知人から聞いた“面白い話”、“奇妙な話”、“噂話”、“迷信”、“事件の顛末”などを備忘録のように書き留めていたのだ。

その『耳袋』を京極氏が読者に馴染みやすいように現代語訳したものが本書であり、原文も併録されている。
それも、これは“怪談”と銘打ちながらも京極氏初の『児童書』として出版されたようで、ほとんどの漢字には振り仮名がふってあり、文字も大きく読みやすい作りになっている。

こういう摩訶不思議な妖しの世界に、一体どのくらいの子どもが興味を持つのかは甚だ疑問ではあるが(笑)、書物のみならず古典に親しむ機会が少ないと思われる現代の子どもたちに向けての京極氏の愛をそこはかとなく感じれる。

さて、内容であるが、35話の短いお話が収められているが、別段“怪談”めいた怖い話はなく、どちらかというと不可思議な話が多いように思う。

例えば、『もうすぐ』(怪妊の事)という話は、「いまだかつて男性と付き合ったことなどただの一度もない娘さんが懐妊し、もうすぐ生まれる」というもので、「最近、腹の中の子がしゃべる」、「一体何が生まれてくるんでしょう」というところで終わる。
私としては、「何が生まれたのか、そこのところを教えてくれ~~~」と地団太を踏みたいところだが(笑)、そこは読む者の想像力に任せるのだろう。なんだか『オーメン』みたいではないか。『姑獲鳥の夏』も思い出す。

他に、『プライド』(義は命より重き事)では、武士の有り様に何とも言いようのない哀しみを感じたし、『ただいま』(妖談の事)や『ぼろぼろ』(弐拾年を経て帰りし者の事)の神隠しめいた話も面白かった。
また、猫や河童、狐、亀など生き物に関わる話、人魂に関する話、、、など、興味深い話が沢山ある。

ただ、一つ個人的に感じた難を言えば、あまり怖さがないために全体的にインパクトが少ないことか。
折角子ども向けに考えられているのならば、逆に、超~~~怖い怪談が2~3話紛れていた方が読みたい気持ちを起こさせたかもしれないと思う。

だが、江戸時代の噂話を読むのもオツなものだ。
私は、サラリと読んだだけなので、まだ原文と現代語訳を比較して読んでいないが、興味をそそった話だけでもそれをするとより面白いだろうと思う。        (3点)    
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【本】異常快楽殺人

2009-07-12 16:23:00 | 本【その他】

        『異常快楽殺人』        平山夢明         角川書店
【comment】
この本を紹介するにあたり、まず巻末に記された筆者の読者に向けたメッセージを抜粋したい。

「(前略)ここまで読んでいただいた方へ・・・感謝と、あなたの強靭な精神と貪欲な探究心に敬意を表したい。(中略)
この本を読むべきか、どうするべきかと考えてこのページを開かれた方へ・・・・。この本は“負の遺産”の物語である。(後略)」

さて、抜粋し過ぎて意味が伝わらないこの文章を何故敢えて載せたのかというと、、、本書の内容はかなり強烈
なので、何か前置きがしたかったからだ
「面白そう~」ってな安易な気持ちで手を出すと、情緒不安定になりかねない代物かもしれない。
実際、↑の文の中略部分には、本の編集に携わったスタッフが体調を崩したり、筆者自身も人格が変わったなどということが記されている。
・・・・・別に本を読むと祟られるってわけではないが(笑)、精神的にチョイ変調を来たす可能性があるってことだ。

私は、“猟奇殺人物”の小説などを結構好んで読むが、この本を読んでいる間は何度も気分が悪くなり、、、タッタカターとページを捲ることなんて出来なかった。今回は再読だったにも関わらず、だ。(それなのに読む私って・・・変?・汗)
なんたって、この本に収められた残忍な殺人鬼たちの物語は、どれも実話なのである。
次々と書き連ねてある異常な殺人を一瞬でも自分の脳内で想像し、映像なんかを浮かべちゃった日にゃーーープチ鬱になりかねない負のパワーに満ち満ちている

ということで、、、「とっても興味深いけど、あまりオススメ出来ない本ですのぉ~」ということをダラダラ訴えて本編の紹介に移りたい。

本書に登場する殺人鬼は7人+α
彼らの殺人の詳しい様子、生い立ち、、、などを物語半分、説明文半分ってな感じでかなり分かりやすく書かれている。また、各章の殺人者と同じような系統の殺人者についての話も挟んであり、グロさを一層煽ってくれている。
私が読んだのはハードカバーの本だが、ご親切なことに、巻頭に殺人者の写真がデカデカと載っているので、、、その写真を見ながら本を読み進める、、、ウッゲ~ゲロゲロ・・ピャ~っとなりながら―

では、有り難いのか迷惑なのか判断がつきかねるが(汗)、筆者による徹底したリサーチの元、かなり実像に近いであろう素顔を晒してくれている世界的に有名な殺人者たちを簡単に紹介しよう。

≪人体標本を作る男≫エドワード・ゲイン(1957年逮捕・米)
ゲインの犯行は、『サイコ』『羊たちの沈黙』『レッド・ドラゴン』『悪魔のいけにえ』など、多くの小説や映画の素材となった。
彼は女性を殺害した後に解体した。また、墓場の死体を大量に盗み出した。何故かというと人体の加工のためだ。
女性の乳房をつけたベスト、皮膚で作った財布やバッグ、顔の皮で作ったランプシェード、骨と背の皮で作った椅子・・・内臓は食べていた。

≪殺人狂のサンタクロース≫アルバート・フィッシュ(1934年逮捕・米)
彼は実に400人にも及ぶ子どもを殺害した後、食べていた。
サディズムとマゾヒズムが両方とも強烈に同居していた彼は、逮捕後、27本もの錆びついた針が己の肛門やぺ○ス周囲に埋め込まれていたそうだ。
そして被害者にも苦痛を与えるのを好み、被害者の悲鳴を聞くため生きながら身体を焼き、刺し、切断した―

≪厳戒棟の特別捜査官≫ヘンリー・リー・ルーカス(1983年逮捕・米)
ハンニバル・レクターのモデルといわれている。
ルーカスは、10年あまりの間に全米30州で360人の殺人を犯し死刑宣告を受けているが、一方では己の犯した連続殺人の特別捜査班のメンバーでもある。
この本に登場する殺人犯は、皆幼年期に何らかの形の虐待を受けているが、ルーカスが母親から受けた虐待は一段と異常性が際立っている。
また彼は、“死の腕”という殺人組織のメンバーであったらしく、その組織が実在するとしたら恐ろしい。

≪ベトナム戦は終わらない≫アーサー・シャウクロス(1989年逮捕・米)
頭の後ろに得体の知れない化け物が棲みついた―幼年期のトラウマと戦争の影響により「時限爆弾型犯罪者」となったシャウクロスは、次々と女性を殺害し、その肉を食らい、”ロチェスターの殺人鬼”と恐れられた。

≪赤い切り裂き魔≫アンドレイ・チカチロ(1990年逮捕・露)
貧しい家庭に育ち、生れながらのイン○テンツ、極度の近視、、、などのコンプレックスを抱えて生きてきたチカチロは、53人の子どもの命を奪った。
彼は、被害者を生きながらに解体した後に内臓を食べていた。
チカチロは、捕まらないのをいいことに殺人を次々と犯したが、彼が逮捕されるまでには冤罪で他の人間が逮捕されるという悲劇も起きた。(チカチロの犯罪からヒントを得た小説『チャイルド44』の感想)

≪少年を愛した殺人ピエロ≫ジョン・ウェイン・ゲーシー(1978年逮捕・米)
ステイーヴン・キングの『IT』のモデル。
資産家の名士でチャリティー活動にも熱心であり、慈善パーティではピエロ「ボゴ」に扮することを好んだゲーシーは、少年を含む33人の命を殺害。
少年を自宅に招いては関係を持ち、殺害。遺体は床下に隠したり川に捨てたりしていた。
尚、逮捕後は多重人格を主張し物議を醸す。

≪人肉を主食とした美青年≫ジェフリー・ダーマー(1991年逮捕・米)
17人の男性の男性を殺害し、その肉を食らい主食としていたダーマー。
同性愛者であった彼は、自室に男性を誘いこみ関係を持ち、、、拷問しながら殺害。その様子をビデオなどに撮っていた。

か・書いているうちに気分が悪くなってきた、、、
あまりにも強烈な内容なので、感想を書くために本をパラパラ見直すだけで、頭痛がし、体温が下がっていく気がする。記事はなるべく柔らか~く書いたけど、、、本編はとくかくスゴイのでオススメはしませんけど、、、      (4点)かな
(結構好きなのよ、コレ・汗)

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【本】ホームレス中学生

2008-10-23 17:27:00 | 本【その他】

       『ホームレス中学生』       田村裕       ワニブックス
【comment】
言わずと知れたお笑い芸人『麒麟』の田村さんの本です♪
お笑い番組を真剣に見ないせいか(汗)、田村さんをあまり存じ上げないのですが、若い時から随分波乱万丈な人生を送られたんですね~
で、、、大ヒットとなった本作の映画がもうすぐ公開されますね。
でも、、、観る予定はありませ~ん
だってぇ~主人公の田村さんの容姿を知っていて、映画のキャストが小池徹平君だなんて、、、あまりにも違和感があるんだもん。
  ギャップがぁ~

さて、実はこの本は随分前に購入しましたが、ずっと読まずにいました~
元々貧乏系の話って苦手分野だし、そもそも子どもに読ませようと思って買ったんです。
「こらこらキッズよ・・・何でもかんでも買って買ってぇ~と言ってちゃーダメよ。これを読むがいい」って感じです(笑)
ところが、私の企みがバレバレなせいか、いつまで経っても子どもが読んでくれない
痺れを切らして、私が読みました~

で、、、

  ボーボー叫んで、シクシク泣いた。
     おいおい泣けて、ボロボロ涙が止まらなかったわ~
  感動したわ~~~なかなかいい本じゃーないの

田村さんは、決して文章力がある方だとは思いません。(人の事は言えないけど・汗)
少々稚拙な文面だとは思いましたが、、、
それがどうしたと言いたいです。
「ちょっと読んでみるかぁ~」と軽い気持ちで読み始めてから約2時間。忙しく5種類ぐらいの泣き方(笑い泣き・咽び泣き・叫び泣き・ジーンジーン泣き・ボーボー泣き・・・)をしながらセッセとページを捲りました。
貧乏話は苦手―と言いましたが、それは私の間違った先入観で、これは別に貧乏を売りにしている本ではないと思います。
   この本の真のテーマは
ではないでしょうか
田村さんの周りの様々な愛に心底心が震えました―

お話は、衝撃の家族解散劇から始まります。
「誠に残念ではありますが、家の方には入れなくなりました。
厳しいとは思いますが、これからは各々頑張って生きて下さい。・・・・解散!!」
そう言い残し、3人の子どもを置いて立ち去ってしまったお父さん。
当時中学2年生だった田村さんと大学生の兄、高校生の姉は住む家を失い途方に暮れます。
その時に、兄弟3人で何とかすればいいものを、意地を張って一人で生きようとした田村さんは、公園にあるウ○コそっくりな滑り台で寝泊まりをはじめるのです。
飢えに苦しむなどの悲惨な公園生活(泣)は思ったほど長くはありませんでしたが、田村さんのホームレス生活は大変だっただろうなぁ~と思います。
その後は、ある友人との出会いから、田村さんの生活が変わっていきます。
そして最終的にはなんとか兄弟3人で暮らせるようになるのです。
そこら辺の件が泣けて泣けてねぇ~どうも泣きのスウィッチが入ってしまったようで、そこから先は、ふとした人の温かさを感じるだけでドンドコ泣けました(照)
田村さん兄弟に、心からの好意を向けて下さった人々―
田村さんのお兄さんの弟に対する思い―
中学、高校と歩む田村さんが、その時々で出会う恩師たち―
また、田村さんが11才の時に亡くなったお母さんへの熱い愛情もそこかしこにヒシヒシと感じられ、もう泣けて泣けて泣けて、、、目が溶けそうでしたぁ~

本作は、衝撃の解散劇から田村さんが芸人の道を選ぶまでの出来事を、一生懸命思い出せるだけ思い出して、ただ書き連ねた―それだけの本なのかもしれません。
だけど、こんなに心打たれるのは、生きることや死ぬこと、無償の好意や感謝の心、そして友情や家族の絆などがとても素直に書いてあるからだと思います。
「人間って捨てたものじゃーないな・・・」と久しぶりに再認識した気がしました。

こういうお話が映画になるとベタな雰囲気になりそうだなぁ~とちょっと心配です。
だけど、鑑賞された方の感想は知りたいなぁ~


さてさて、私が百面相をしながら本を読んでいるのを見て、無関心だった子どももちょっと興味を示してくれたようです。
この本を読んで、人の気持ちの温かさを感じてくれたらいいなぁ~と思います。
                                  (4点)

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【本】B型自分の説明書

2008-10-10 10:37:00 | 本【その他】

       『B型自分の説明書』     Jamais Jamais     文芸社
【comment】
あまり血液型関連の本に興味がないんだけど、ある日、どうしても欲しい本があって本屋さんを3軒回ったのに見つからず、腐った気分で帰途に着こうとしたところでこの本に遭遇。
手ぶらで帰るのも癪だったので買ってみました~

で、、、実は私はB型ですが、あまりにも自分
にピッタリのところがガンガンあって、かなりウケちゃった~

本は簡単な箇条書きで、B型の特徴がただ面白可笑しく書き連ねてあるだけなので、1,000円+消費税の値段は高い気がしなくもないけれど(汗)、自分の家族や周りに同じ血液型がいたりすると、一緒に、もしくは密かに楽しめる本だと思いますぅ~ムフ♪

では、個人的にバカ受けした項目を少々ご紹介しま~す

 □ 人の顔、名前、あんまり覚えていない。というか覚えない最初から
ピンポーン♪
前々から人の顔とか名前が覚えられなかったの~
目と頭が悪いせいだと思っていたんだけど、、、B型だったからなのね(笑)
最近は、新しく知り合う
人たちにあらかじめ宣言するようにしていました。
「私は目が悪いので、すれ違っても無視するかもしれませんが、、、ゴメンナサイね~」とか言って。

 □ 話が飛ぶ。
 □ のは「それまでの過程」を頭の中で考えてるから。
   自分の中ではつながってる。
これにもドキ~ンです^^・
よく話が飛ぶんだけど、頭の中で先の先の先を勝手に考えちゃってるせいみたいなの~
で、、、周りが引くのよねぇ~

 □ 過去を振り返ってウジウジするけど、後悔はない。
アハハ~これもビンゴ!
結構ウジウジするんだけど、だからといって後悔はしていなかったりするのよね~
ズド~ンと落ち込むんだけど、長く落ち込むのは飽きちゃうし、復活するのも早いかも♪

 □ くだらないことに一生懸命
これ、、、当たってます。
どうでもいいことに熱中したりします。それもかなりの集中力と情熱で。

 □ 自分は「妄想族」って思ったり言ったりした。
きゃ~~~恥ずかしいっ これってB型がいうセリフなわけ?
このブログでも何回もそうほざいたわ~

 □ 誰かが熱弁している内容を本人より熱く語る。
しまった、、、これもドンピシャリ。熱く語るのよね~本人よりも。
おかげで、「私の代わりに説明して」とかよく頼まれるから、、、まぁ~いいか

 □ 夜中に突然、部屋を模様替えし始める。
します。しかも何の前触れもなく、突然無性に部屋をキレイにしたくなるの。
そうなったら我慢出来ずに、それが何時だろうがガタゴトと掃除しちゃう。
 
 □ 死ぬまで自分は16歳くらいで止まったままじゃないかと思う。
これは違うかも~私は28歳で止まっているので・爆

などなどですぅ~
すっごく沢山の事例が載っていて、□でチェック出来るようになっています。
私は、、、かなりチェックしちゃいました。
いや~~~読んでいて時々恥ずかしくなったわ~

血液型と性格に因果関係があるかどうかは別にして、、、気軽に楽しめる本だと思います。
それぞれの血液型の本も発行されているので、興味のある方は如何でしょうか。
我が家は他にA型、AB型とおりますので、順次購入して笑うつもりです。(3点)

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【本】鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集

2007-04-17 16:47:00 | 本【その他】
   『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』   鳥山石燕 著   角川ソフィア文庫

『Wilderlandwandar』くまさんのブログに紹介されし本。
欲しくて欲しくてAmazon君にて注文す

【内容】
溢れる想像力と類稀なる画力で、様々な妖怪の姿を伝えた鳥山石燕の妖怪画集全点を、コンパクトな文庫一冊に収録!

【comment】
古典好きな方、妖怪好きな方、京極夏彦をお好きな方は必読ですよ~
ドド~ンと、二百数体もの妖怪が載っています。
「きゃ~~~悪趣味」とか言っちゃ嫌ですよぉ~面白いんですから、ホント

*鳥山石燕(とりやま せきえん)
正徳二年(1712年)~天明八年(1788年)、江戸の人。本名は佐野豊房。
狩野派の絵師で、妖怪を好んで描いた。

二百数体もの妖怪のうち、三分の一ほどが石燕のお遊びだが、後は、様々な書籍や民間伝承、能などからの引用で妖怪が描かれており、所々に添書もしてあるので面白い。
気になったものを何点かご紹介―

橋姫
橋姫は、顔や姿がとっても醜いから配偶者がいないの。
そして独身である事を恨んで人の縁を妬むんだって・・・
何だかジーっと眺めちゃった。酷くない?そんな妖怪を描くなんて―
般若
『源氏物語』の六条御息所からきている。妬む女は鬼と化す―って添書がある。
まぁ~生成(なまなり・生きながら鬼になる)って言葉もある事だし、「女=妬む」って構図が根強かったのねぇ~
生霊死霊幽霊
これも見事に皆女ばかり女に恨まれるような事をしていた男も悪いと思うけどなぁ~
丑時参
頭に3本蝋燭をたてて、人を呪っているのも女(汗)
震々(ぶるぶる)
これは可愛い。ブルブル震えた線で描かれている妖怪。臆病神のようなものだって。
あやかし
こんな所でクラーケンを見るなんて!!
船を沈めると言われている大ダコの足が描かれている。

興味深い絵が盛沢山
勿論京極氏の本の妖怪が沢山載っています。
『絡新婦』『姑獲鳥』『手の目』『鉄鼠』『陰摩羅鬼』・・・等を見つけると嬉しい
そして、添書を読むのが楽しかった~^^・時々見直ししそうな本だ♪

    ~詩は人心の物に感じて声を発するところ、
                   画はまた無声の詩とかや。~(本文より)

  お馴染みの妖怪たちが・・・想像力が掻き立てられま~す (3.5点)
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【本】DEATH NOTE 1巻~13巻

2007-04-02 20:30:15 | 本【その他】

先日『DEATH NOTE complete set』の感想を書いたら、沢山のブロガーさんから原作コミックを勧めて頂いた。で、単純な私は、1巻~13巻を買い込んで読んだ~

 『映画鑑賞★日記』  ゆかりん さん
 『映画とワンピースのこでまり日記』  こでまり さん
 『Jo Jo気分で映画三昧!+α』  Jo Jo さん
 『シネマをぶった斬りっ!!』  メビウス さん
 『ミチの雑記帳』 ミチ さん
 『我想一個人映画美的女人blog』  mig さん
 『ポコアポコヤ 映画倉庫』  latifa さん
 『タクシードライバー耕作の映画鑑賞日誌』  耕作 さん
 『きららのきらきら生活』  きらら さん
 『思いつくままに』  t-higu さん
 『★しゃべりば★』  くろねこ さん
 『NAO-C☆シネマ日記』  NAO さん
 『カノンな日々』  かのん さん
 『スーパーヅカン』  やじさん さん    
(順不同)

皆さん、ありがとう 仰るように面白かったよぉ~
一回読んだだけなので、またジックリと読む予定。
ふふふ・・・○○才なのに、コミックにハマリました~・爆

で・・・【映画→コミック】の順だった私が感じたことは・・・
①映画がよく出来てるよくぞ上手く纏めたわねぇ~と改めて感心した。
②ライトったら、第一話から「新世界の神となる」つもりだったのね
純粋な正義感から、だんだん狂っていくのかと思ったら・・・いやはや、彼の短絡的な思考回路には同調も同情も出来ないなぁ~
下手したら、どこぞの独裁者か教祖のような感じを受けたもの。
③Lの顔が出るまで随分引っ張ったなぁ~体だけ出ていた時は、物凄~くハンサムのような雰囲気だったのに、実際は・・・プププ可愛い松山君のLはソックリだった
④Lは、映画の方が甘いものをイッパイ食べてたちょっとビックリ

⑤Lが7巻で死ぬなんて・・・早い!早過ぎるっ
それにLが死んだ時のライトの顔・・・まさに悪魔だな。
⑥メロ&二アは魅力が薄~い。
でも、これで『デスノート アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』を読んだ時に、なんじゃらほい、と感じた疑問が解消されそうだ。もう一回読むべきかしら?
⑦ライトの最後は惨めだったなぁ~
『新世界の神』とか言いながら、自分の事しか考えてなかったように思える。
ライトは死後、どこにいくのだろう―

まだまだ沢山言いたいけれど、この辺で。
それにしても、この話は『ジャンプ』で連載されていたのよね。話が高度で複雑だから、小学生には分からなかっただろうなぁ~私も必死でしたから・・・はい。

     漫画なのに読み応えタップリ
     興味のある方は必読ですよぉ~(←いきなり知った口
                          (4点)

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【本】世界の日本人ジョーク集

2007-03-21 18:40:45 | 本【その他】

     『世界の日本人ジョーク集』    早坂 隆    中公新書ラクレ

以前TVで紹介されていて、「面白そうだなぁ~」と思った本。
先日、本屋さんで発見し購入してみた。
子どもがインフルエンザで家に缶詰だし、軽い読み物でも読むか~

【内容】
世界から憧憬の眼差しが注がれる経済大国?物真似上手の会社人間?地球各地で収集したジョークの数々を紹介しつつ、真の日本人像を描き出す。

【comment】
「冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ」 (フランシス・ベーコン)
これは著者・早坂氏が、あとがきで引用している言葉だが、言い得て妙である。

のっけから的を射たジョークに大笑い。
だがこの本は、ジョークばかりというわけではなく、社会背景の解説や、著者が体験した海外でのエピソード等も書かれているのが嬉しい。
気軽に楽しみながら読んで、日本にいるからこそ気が付かない日本の事を知ったり出来る。

第一章 ハイテク国家像
第二章 お金持ちの国
第三章 勤勉な人々
第四章 日本人的アイデンティティ
第五章 神秘の国ニッポン
第六章 歴史・政治・外交
第七章 世界で活躍する日本人アスリートたち
以上の章があり、それぞれ面白いジョークや「ヘぇ~」の話が満載だ

各国の特徴を捉えた様々なジョークは、どうしても笑いを誘うので紹介を―

●ある豪華客船が航海の最中に沈み出し、船長は外国人乗客に、速やかに海に飛び込むよう指示をすることになった―
*アメリカ人には  「飛びこめば、あなたは英雄ですよ」
*イギリス人には  「飛びこめば、あなたは紳士ですよ」
*ドイツ人には    「飛びこむのが、この船の規則です」
*イタリア人には  「飛びこめば、女の人にモテますよ」
*日本人には    「みんな飛び込んでますよ」

ちょっと品のないジョークだが、もう一つ

●浮気現場にて―
会社からいつもより少し早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人々は一体どうするだろうか?
*アメリカ人は、男を射殺した。
*ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。
*フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。
*日本人? 彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた―
  プハハのハ~~~と大笑い

       忙しくてもササーっと読めて、軽く楽しめます  (3点)

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【本】佐賀のがばいばあちゃん

2007-01-10 09:03:40 | 本【その他】
       『佐賀のがばいばあちゃん』    島田洋七    徳間文庫

映画化やテレビドラマ化されたようだが観ていない。
本屋さんでパラパラとめくってみたら読みやすそうだったので購入―

【内容】
昭和33年、広島から佐賀の田舎に預けられた8才の昭広。そこでは厳しい戦後を
7人の子どもを抱えて行き抜いた『がばい(すごい)祖母』との貧乏生活が待って
いた―  しかし家にはいつも笑いが溢れ・・・・・(表紙より抜粋)

【comment】
ホロリとあったかいエッセーだった

これは島田洋七さん(本名・徳永明宏)の実体験を描いたものだ。
島田洋七さんの家族は、広島に住んでいた。
ところが昭和二十年八月六日、広島に原爆が落とされたことにより家族の生活は一変する。
被爆した父親が亡くなってしまったのだ―
居酒屋をやりながら残された島田さんと兄を育てていた母親は、島田さんの為に、彼を八才の時に佐賀の祖母の所に預ける決意をする。
それから、祖母と昭広(島田さん)の貧乏生活が始まるのだ―

この本を笑ったり涙したりしながら読んだ。
なんて逞しい人達だろう・・・・・
プロローグで、島田さんが「幸せは、お金が決めるものじゃない。自分自身の心のあり方で決るんだ」と書いていたように、貧乏ながらも明るく過ごすエピソードがいくつも書かれている。―
なかでも、『運動会』でのエピソードが一番好きだ
「人に気付かれないのが本当の優しさ、本当の親切」という事に胸が打たれた。

ここで内容をあれこれと紹介するよりも、是非読んでみて欲しい。
平易な文章で読みやすく、すぐに読めてしまうだろう。
激動の昭和を明るく逞しく生きてきた人達を垣間見る事が出来る。
決して何かを押し付けているわけではない、あったかい数々のエピソード―

ちょっと立ち止まり、我が身を振り返ってみようかな・・・という気持ちになった。


        「幸せは心のあり方で決まる」   (3点)
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【本】栗林忠道 硫黄島からの手紙

2007-01-05 09:15:20 | 本【その他】

   『栗林忠道 硫黄島からの手紙』  栗林忠道   解説 半藤一利  文芸春秋

本『散るぞ 悲しき』を読み、映画『硫黄島からの手紙』を観て、どうしても読みたくなってしまった本。
今一度、栗林中将の人となりに触れてみたくなったのだ―

【内容】
太平洋戦争最大の激戦地、硫黄島。緻密な防衛戦術で米軍を恐怖に陥れた名将は、
家族への愛情あふれる手紙を送り続けた。
~奇跡の書簡全41通を完全収録~
      ―かくも品格のある日本人がいた― (本の帯より抜粋)

【comment】
昭和一九年六月二十五日付けの最初の書簡から、昭和二十年二月三日付けの最後の書簡までの全四十一通を紹介したこの本。
改めてじっくり目を通すと、栗林の家族への愛情がひしひしと伝わってくる―

最初の書簡から、免れないであろう死に対する覚悟が認められていた。
「若し私の居る島が敵に取られたとしたら、日本内地は毎日毎夜の様に空襲されるでしょうから、私達の責任は実に重大です。~(中略)~十中九分九厘迄は生還は期せられないと思います。」
このような覚悟を決めながらも、妻や子ども達の身の上やこれからの生活を心から心配し、栗林は事細かくアドバイスを与え続けている。

私が特に心打たれたのは、長男に対する手紙だ。
当時九歳であった次女に対しては、「たこちゃん!元気ですか?おとうさんは元気です。」というように、溺愛を隠そうともせずに優しい文面の手紙を送っているのもかかわらず、当時二十歳であった長男に対しては、「拝復、~(中略)~父は今最前線に在りて日夜戦の事のみ考え居り候も、矢張り何時も気にかかるは貴殿の将来の事に御座候。」と、えらく畏まった文面を書き送っている。
父親の威厳と愛情が見事に感じられる手紙を、数多く長男に認めていたのだ。
自分が死ねば、母と妹達を支えられるのは長男だろうという事で、その覚悟を持って貰いたいという願いを、留守宅から遠く離れた硫黄島で長男に託している。

以前の『父親』というものは、かくも威厳が満ち満ちていたのか・・・と感慨深かった―

この本には、半藤一利氏による「硫黄島の戦闘の意味すること」という解説や栗林忠道の詳しい
年譜も載っていた。
援軍の無い孤島の戦闘が、無残としかいいようのない状態になっていくことが苦しい。

年譜の最後には、栗林が残した家族の訃報も載っていた。
1945年 長女・洋子 死去
2003年 妻・義井 死去
2004年 次女・たか子 死去
2005年 長男 太郎 死去
これを見ていたら胸が詰まった―
ああ、長男の太郎は、父の託した願いを聞いたのだ。最後まで家族を見届けたのだ。
天国でまた家族は再会出来たであろうか。
私は、栗林が太郎を優しく向かえ、抱擁する姿が見えるような気がした―
       
    硫黄島で亡くなった全ての方に哀悼の意を捧げます  (3点)

  『散るぞ 悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』 梯久美子著 の感想です
    映画『硫黄島からの手紙』 の感想です

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【本】散るぞ悲しき~硫黄島総指揮官・栗林忠道~

2006-12-21 11:32:01 | 本【その他】

   『散るぞ 悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道』   梯 久美子   新潮社

私は、今まで戦争に関する映画や本を極力避けて過ごしてきた。
ところが、クリント・イーストウッド監督による硫黄島二部作の映画が話題になった折、映画館で予告編を観る機会を得てしまった。
そして、ほんの短い『硫黄島からの手紙』の映像で、恥ずかしい位に胸を揺さぶられた。
二人の息子を持つ身になり、やっと戦争に目を向けるべき時が来たのかもしれない。
だが、いきなり大画面で戦争映画を観る勇気がなかった為、いつも敬服しながら拝読させて頂いている『ミチの雑記帳』のミチさんお勧めのこの本を手に取ってみた。

            ―大宅壮一ノンフィクション賞受賞―

     ~戦争を知らない世代の梯 久美子さん渾身のノンフィクション作品~

【内容】
水涸れ弾尽きる凄惨な戦場と化した、本土防衛の最前線・硫黄島。その知略で米軍を最も怖れさせた陸軍中将栗林忠道は、粗末なテントに起居しながら、留守宅の幼い末娘を夢に見、お勝手の隙間風や空襲の心配をする愛情こまやかな父でもあった―。
    ―死よりも苦しい生を生きた烈々たる記録― (本の帯より抜粋)

【comment】
冒頭に「戦局最後の関頭に直面せり・・」という訣別電報や、目下の者に気さくに接する栗林中将のエピソードが紹介されており、一気に彼の人となりに惹かれてしまった。

だがこれから読まなければならない事を思うと、苦しくてなかなかページが進まなかった。

第二次世界大戦末期、日本の敗色が濃い中、当時首相であった東条英機が栗林中将に命じたのは、勝つ事ではなく、一日でも長く粘り全員が死ぬまで戦う事だった―
そこで栗林中将は、着任後直ぐ自分の足で島の隅々までを歩いて回り、当時の定石であった水際でのバンザイ攻撃による玉砕ではなく、地下に基地を作り奇襲するゲリラ攻撃を選択する。
その為、当初アメリカから5日で陥落すると思われていた硫黄島は36日間も持ち堪えるのだ― 
(*硫黄島での日本の死者20,129人、捕虜1,029人)

援軍も無く、水や食料すらも無い必敗の硫黄島で、日本の本土を一日でも長く守る為、そして何よりもそれぞれの家族の為に、死よりも辛い生を生き、戦って散っていった多くの将兵達は、父であり、夫であり、息子であり、そして兄弟であったのだ・・・・・
読んでいて、嗚咽が止まらない程に胸が苦しくなる―


栗林中将は、自分達の遺骨や遺品が届かないであろう事を想定して、将兵達に手紙を書く事を奨励した。
その為栗林中将の手紙だけでなく、他の将兵の手紙も紹介されており大変感動した。
映画の西郷のモデルではないかと思われる、まだ見ぬ我が子の写真を穴が開くほど眺めていた将兵の手紙には涙が止まらなかった―

勝利も帰還も望めぬ戦場で、栗林中将は、将兵達に、「死よりも苦しい生を生きよ」と言い、「命の最後の一滴まで使いきれ」と命じ、潔く散る事さえも禁じた。
留守宅の家族に思いやり溢れる手紙を書き送った父親は、ここでは2万人の将兵に生き地獄を命じなければならなかった。
全ては日本本土の国民の為に―
そして、「予は常に諸子の先頭に在り」と、階級章をもぎ取って最後の出撃をしたのだ―


とても丁寧に「出征」から「最後」までが纏められており、私のように戦争本が初めての人間でも、事実の一端を知る事ができた。
これを機会に他の本にも触れてみたいと思っている―


ここで、本のタイトルにもなった栗林中将の辞世を一句紹介したいと思う。
  『国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき』


私があまりにも泣きながら本を読んでいたので、下の息子が何を読んでいるのか聞いてきた。
地図を広げて硫黄島で戦った人達の話をしたが、「可哀想だね」で終わりである。
私を含め、この子達は戦争の本当の悲惨さを想像すら出来ない。
この平和が続く事を願うばかりである。

*ウィキぺディアによると、第二次世界大戦で亡くなられた方は、連合国5,000万人 枢軸国1,200万人(推定)だそうだ。
この方々全てに悲惨な戦争の体験がある―
               ―慎んで、哀悼の意を捧げます―
    一人でも多くの方に読んで頂きたい本  (5点) 
     
       *『栗林忠道 硫黄島からの手紙』 解説 半島一利 の感想です
            *映画 『硫黄島からの手紙』 の感想です

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