★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ゆれる

2010-01-04 00:06:20 | 映画【や行】

      ~明けましておめでとうございます
              今年も宜しくお願いします~

今年最初の記事は、年とは何の関係もないコチラです―

レンタルで鑑賞―
【story】
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は、母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くが、猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する―
     監督・脚本 : 西川美和 『蛇イチゴ』

【comment】
名作と耳にしながらついつい後回しになってしまい、、、今頃のこのこ鑑賞しました。

 で、、、一体どっちなんだ殺したのか殺していないのか

 
あわわ、、、スミマセンいきなり声を大にして疑問をぶちまけちゃって、、、

いくら短気で短絡的で節操のない私でも、この物語の結末がどういう種類のものか―ってことは分かっているつもりです。
そう、これは、俗に言う“藪の中”的なお話で、真相は観る者に委ねられている形をとっているんですよね。

だけどモヤモヤする、、、どっちなんだっ
って、観終わった後に悶々しちゃう―
 
さて、物語は超~有名だと思うので、簡単にサクッといきますが、、、
早川家の長男、稔は、家業のガソリンスタンドを継ぎ、誰にでも優しく、とても真面目な真人間。
一方次男の猛は、東京でカメラマンとして成功し、女性関係もお盛んで、華やかな生活を送っている。
そんな二人が久しぶりに再会する―
間には幼馴染の智恵子・・・
稔は、一緒にガソリンスタンドで働く智恵子に密かに好意を抱いている。
猛は、昔智恵子と付き合ったことがあるようだが、今は興味がない―はずだった―

だが、猛は、兄と仲良くする智恵子を見て、つい智恵子にちょっかいを出してしまう。
翌日、3人で渓谷へと出掛けるが、猛が一人離れた場所にいる時に、吊り橋から智恵子が転落死する―
 
まず、声を大にして言いたいのですが、
  オダギリ&香川の演技がスゴイ
お二人ともスゴイ俳優さんですし、スゴイだろうとは思っていましたが、まさかここまでスゴイとは、、、
お二人の演技を観るだけでも価値はありますね、確実に。

それから、この脚本、、、何なんですか?スゴイじゃーないですか~
細かいところにもググッときましたよ。心理描写の妙に、心がまるで美味しいものでも食べたように舌鼓を打ちまくり。

 智恵子を巡る兄弟の思い。智恵子の死によって吐き出される思い―
 逃げてばかりの人生を送っていた猛と、つまらない人生に身を置いた稔―

ゆれる吊り橋から落ちた智恵子。そして稔と猛の思いも揺れ、観る者の心をも揺らす―

果たして智恵子の死は、事故か故意か?
揺れる水面がなかなか収まらないように、鑑賞後もいつまでもいつまでも揺れ動きました。一体どっちだったのか?ラストカットの後、兄弟はどうなっているのか?―と。
 
と言う事で、答えのない回答を求めて悶々としています。
 兄の腕についた傷が智恵子の爪跡だとしたら?
 智恵子転落後の兄弟の第一声は、明らかに殺人を示唆している?
 何故傷を見た弟は兄のシャツを下げて傷を隠した?
 橋の上からの声は遠くに聞こえても、逆は聞こえない?
 弟は逃げる性格。何から逃げた?自分が見てしまったことから逃げた?
 どうして弟は証言を翻した?
 何故兄は反論しない?
メビウスの輪のように堂々巡りの考えが浮かんでは消え、、、こんなにいつまでも考えさせる映画は久しぶりですね。

私は、カメラマンである猛が真相を写真に撮ってあるのではないか?って密かに思っていたんです。
で、、、映画の最後にそれが登場するかも―なんて、サスペンスのネタばれ形式を期待していたのですが、、、


ということで、、、鑑賞された方のご意見をお聞かせ頂ければ嬉しいです。
「この映画の見方はそうじゃーないよ―」とのご指摘は分かりますが(笑)、それはそうとしてですね、事故だったと思いますか?殺人かしら?あの後兄弟はどうなるでしょう?
  オダギリジョー君が最高にセクシーでしたわん (4点)

Comments (52)   Trackbacks (43)

闇の子供たち

2009-08-25 16:43:21 | 映画【や行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
日本新聞社のバンコク支局駐在の南部(江口洋介)は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じ頃、恵子(宮崎あおい)はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており―
     監督 : 阪本順治 『亡国のイージス』
     原作 : 梁石日

【comment】
ずっしりと重い映画で、最後まで目が離せなかった。
評判には聞いていたが、予想を上回る見応えのある映画だった―
 
ただ、、、観終わった後に引っ掛かるものがあった。
この映画の題材は、フィクションなのか?ノンフィクションなのか?ということだ―

本作は私の住む地域では上映されなかったので、DVD化まであまり情報を入れずに待つことにし、公開時に小耳に挟んだ話題のみから、≪“真実”に基づき、社会問題を鋭く抉った映画≫なんだろう―と思い込んでいた。
今回、そういう目線で鑑賞し、劇中のあまりにも悲惨な“真実”に言葉を失い、怒りや悲しみを通り越し、半ば茫然として見入った。
ところが、映画のラストのテロップで「この映画はフィクションです~」と流れたため、何だか気持ちのやり場がなくなってしまったのだ。
 
 どこまでが真実なのだろう?
 きっと作りごとだけでなく、真実に基づいているのではないか?
 こうしたことは、昔も、そして今この瞬間にもないとは言い切れないのでは?
と悶々とした―


途方に暮れた私は、自分なりに少し調べてみた。
この映画に描かれた人身売買による売買春、臓器売買はどこまで本当のことなのか?
でも、、、結局よく分からなかった。映画制作にあたって、かなり取材をされたそうだが、、、
 
そこで、ふと思った。
本作のテーマはかなりシビアで、社会問題を鋭く突いたようでいながら、最後の最後でどこか観る者に丸投げしたようなところがあったのはいけなかったんじゃないか―って。

実話に基づいた映画でも、ドキュメンタリーでもない限り、映画としての演出があって当たり前で、それが納得のいくものだったら観る者は素直に感じ取れる。
本作を観ていて、個人的には決して捏造しようとか、大袈裟に問題提起しちゃおうとか、、、そんな阿漕な姿勢は一切感じなかった。脚本も良かったと思うし、見せ方も上手く、固唾を飲んで見入らせる力があった。制作者やキャストの作品に対する真摯な姿勢も感じ取れ、非常に見応えがあった。
だから、こういう類の映画ならば、出来れば、『○○地域で○○年に人身売買が○○人あった。臓器移植は○○件行われている。NGO団体が保護した児童は○○人・・・』などのキチンとした情報を添えた方が、作品に説得力があっただろうし、また、そういう責任を負ってしかるべきような内容だったように思う。そうしたら鑑賞後の悶々とする気持ちが違う種類のものになったかもしれないと思った。
 
さて、フィクションかノンフィクションか―を別にしても、本作で訴えかけてきた子どもたちの声なき叫びは強烈で一生忘れられそうにない。
 健康体のまま麻酔をかけら臓器を取りだされる子ども
 売春宿に売られ、外国人(日本人も含め)の欲望のままに犯される幼い子どもたち
 エイズにかかり、ゴミ袋で捨てられる子ども
現実問題として、世界のどこかでそういう子どもがいるかもしれない。
貧しさ故に売られ、性の餌食になる子どもは発展途上の国で沢山いる。(先日読んだ『ラララ親善大使』紺野美沙子著にも、カンボジアで親に売られた子どもがタイで売春をさせられてエイズにかかる―ということが書いてあった)
映画で小さな子どもたちが一生懸命演技している姿を見て胸が詰まった。正視出来ない程過激な性的描写もあって切なかった。

そして、日本人を含めた立場の違う大人たち。
 臓器売買での現実を突き止めようとする南部
 NGOで自分の理想を武器に子どもたちを守ろうとする恵子
 自分の子どもの命を救うため、他の子どもの命が犠牲になることに目を瞑ろうとする梶川
 人身売買組織で働きながら、自分も過去に辛い目に遭っていたチット
それぞれの立場で、非常にバランス良く物語を締めていたと思う。
特にチットは印象的だった。彼はああして生きていくしかなかったのだろう。手錠をかけられ、やっと自分の人生から解放されるのかもしれない。
 
ところで、南部の末路には少々驚いた。
何か曰くつきだな―とは思ったが、まさか、、、
彼は、人はどんな闇にとらわれるか分からないことを示唆しているのかもしれない。普通の人が、正義感もあり、真面目に仕事に取り組む人が、陥ってしまうかもしれない闇を。
演じた江口さんの嗚咽や視線がいついつまでも心に残りそうだ。
そして、病院に入っていった女の子の眼差しも暫く忘れられそうにない―
         原作も是非読んでみたい          (4点)

Comments (22)   Trackbacks (31)

ゆりかごを揺らす手

2008-11-19 19:25:00 | 映画【や行】

Movie Plusで鑑賞―
【comment】
産婦人科医にセクハラされたとして訴えたクレア・バーテル(アナベラ・シオラ)。その事件は大きな社会問題にまで発展し、ついに医師は自殺。その妻であったペイトン(レベッカ・デモーネイ)は財産を奪われ、ショックで流産してしまう。全てを失ったペイトンはバーテル家に復讐を誓い、ベビー・シッターとして接近。徐々にその狂気を剥き出しにしていく―
     監督 : カーティス・ハンソン 『L.A.コンフィデンシャル』『ラッキー・ユー』

【comment】
     こ・これ、、、怖かったよぉ~
     圧迫感のある静かな狂気が、心臓に悪いわぁ~

怖いって言っても、別にホラー映画ってわけではなく、ジャンルで言ったらサスペンス物になると思うんだけど、、、あまりの怖さに途中で観るのを断念しそうになって、テレビの前から姿を消した私
でも、やっぱり先が気になって気になって、、、数分間は音声をゼロにして、「私は何~も観ていないわ~
ふふふ~ん」とか口ずさみながら観ちゃった(往生際が悪いというか、、、ヘナチョコというか、、、汗)
     なんたって逆恨み爆裂状態のペイトンが恐ろしいのよぉぉぉ~

              
      
このペイトンなる美しい女性は、産婦人科医モット夫人だった。
モット医師は、所謂エッチッチなセクハラ医師で、2人目の子どもを妊娠中のクレアを診察する際に、あ~んなことやこ~んなことを、、、しちゃうの
ショックを受けたクレアは、ご主人のマイケルと相談して、悩んだ末に医師会に訴える―
そうしたら他の妊婦さんたちも「私もセクハラされた~」と訴えたもので、追い詰められたモット医師はアッサリと自殺。
妊娠中だったペイトンは、遺産を差し押さえられ、自宅も強制的に退去させられ、精神的ショックから流産し、その時に子宮も摘出されてしまうの。
考えたら、、、物凄く可哀想よねぇ~彼女が気が狂いそうになるのも分かるわ。
それで、、ボーッと過ごしていたら、テレビで明るく微笑むクレアを見ちゃったわけよ~
逆恨みという狂気に駆られたペイトンは、身分を隠してクレアの家にベビーシッターとして住み込みで働くことにするの。ああ!!恐ろしい~
 
で、、、物語はわりと静かに進んでいきます。
なのに、異様なまでにドキドキさせられるったらありゃーしない
ペイトンの感情を見せない冷たい瞳に憎しみが見え隠れして、、、圧縮機にでも押し込まれたような息苦しさを感じたわ~

ペイトンは、最初っから「やったるで~」ってわけじゃーなく、やることが地味で巧妙なんだけど、じわり、、、じわり、、、と侵食していき、バーテル家に毒が蔓延していくような様が何とも言えず恐ろしい
例えばペイトンは、生まれたばかりのクレアの赤ちゃんに自分の母乳を飲ませたり、クレアの長女と秘密を共有することで心理的に支配して、クレアを憎ませようと仕向けたりするの(汗)
また、発達障害のある心優しいバーテル家の使用人ソロモンを陥れて家から追い出したり、クレアのご主人を誘惑しようとしたり、、、
 
ペイトンは最終的に何を目的としているの?―と思ってザワザワしていると、彼女がただ復讐を企んでいるわけではなくて、狂気としか思えない企みが明らかになっていく―
恐ろしい、、、実に恐ろしい女だぁ~
そうそう!途中で、ペイトンが誰も見ていない所で感情を爆発させて暴れるシーンがあるんだけど、、、まるで『クレヨンしんちゃん』のねねちゃんのママのようで、、、凄く怖かったわ~

でも、ずっと孤独に生きてきて、やっと手に入れた幸せだったであろうモット夫人の地位を奪われただけでなく、子どもも流産し、子宮まで失ったペイトンの哀しみは想像を絶するものだから、憐れでもあったなぁ~
なんたってペイトンを演じたレベッカがハマリ役だったわ。

物語の結末は絶望的でなかったので、変な汗をかきながらもホッとしたけど、、、レベッカの演技が物凄かったので、クレアが抹殺されて、ペイトンがバーテル家を乗っ取り微笑む―みたいな終わり方でも面白かったかな、、、なんて思ったな。

まるで、お化け屋敷に入って、いつお化けが出るか分からない時のバクバクした緊張感がずーーーっと続いているような映画だったわ~なかなか面白いサスペンス映画だと思います

  
『ゆりかごを揺らす手は世界を治める』ってセリフがあったけど、印象的だったなぁ~どこからの出典だろう?    (4点)

Comments (5)   Trackback (1)

容疑者Xの献身

2008-10-04 17:25:00 | 映画【や行】

東野圭吾さんのガリレオシリーズ『探偵ガリレオ』『予知夢』『容疑者Xの献身』は読みました~
で、、、≪第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞≫を受賞し、『~運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪~』というキャッチコピーの元、涙なくしては読めない―という超人気作『容疑者X~』ですが、、、私は少数派だったようで(汗)、イマイチ感動出来なかったのですが(滝汗)、映画は観てみようと思っていました~
というのも、
TVドラマをほとんど見ない私ですが、フジテレビの『探偵ガリレオ』は4~5話見たんですぅ~
で、、、面白いと思ったの。
だったら全話見ろよ―という感じなのですが、毎週のように見るのを忘れちゃってねぇ~少ししか見れなかったってわけです
「原作のガリレオこと湯川助教授と福山さんはイメージが違うなぁ~いい男だから許すけど」とか、「原作ではいない柴咲さんのキャラはどうなのよ」とかは思いながらも、チャチャッと鑑賞して来ました―

【story】
顔がつぶされ、指を焼かれた絞殺死体が発見され、身元は富樫慎二であることが判明。内海刑事(柴咲コウ)と草薙刑事(北村一輝)は事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻、花岡靖子(松雪泰子)の隣人で高校の数学教師の石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、「本物の天才」である石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが―
     監督 : 西谷 弘 『県庁の星』

【comment】
     面白かったっ
          というか、、、堤 真一さんが最高
    
いや~~~感動しました。涙が出ました。良い映画でした

原作を読んだ時には、「これが純愛なの?」なんて思ってしまい、直木賞受賞作品に対して、恐れ多くも辛口感想なぞを書いてしまったのですが(汗)、、、

堤さんの演技が物凄く良かったので、物語の顛末を知っているが故に、かえって途中からウルウルウルウルしてしまいましたよぉ~
今年観た邦画の中で、ダントツ&ピカイチの演技を見せてくれたなぁ~と思います。
個人的には、この映画の主役は堤さんだぁ~って言いたいくらい。
 
さてさて物語ですが、、、
TVで見ていたガリレオシリーズとはちょっと趣が違うと思います。
家の息子たちはドラマのガリレオ先生のファンで、すぐに数式を書きたがる湯川先生のポーズを真似したりしておりまして、「映画も観たいよぉ~」と申しておりましたが、「大人向けの話だから、つまらないと思うよ」と言って却下しておきました。
で、、、それで良かったと思います。
明らかにTVシリーズとは一線を引く重厚なドラマの様相を呈しておりますので、軽いノリを期待すると、子どもは飽きちゃうと思います。
≪殺人を犯した者・花岡≫と≪隠蔽しようとする者・石神≫、そして≪それを解こうとする者・湯川≫の人間模様に上質な推理トリックを絡め、深みのある、緊迫感を伴ったドラマがテンポ良く進みますので、大人の方には見応えのある作品だと思います。

 
それにしても堤さんの演技は圧巻でした。
この映画で言いたいことはそれだけだぁ~ってくらいです(笑)
私は、本当は堤さん演じた石神のようなジメジメしたキモイ系の男性(言い方が失礼でスミマセ~ン・汗)は苦手で、福山さん演じた湯川のようなクールな変人の方が好みなのに、湯川がやたら薄っぺらに見えちゃったわ~ん。
それくらい石神という暗くて自虐的で一方的な思い込みの激しい変人キャラ(再びスミマセ~ン・汗)が背負う哀しみに堤さんが魅力を与えてくれたと思います。
素晴らしい

それから、かなり人間ドラマに比重が置かれている原作をどう映画化するのかなぁ~と心配だったのですが、脚本が上手かったと思いました
映画ではなく2時間ドラマでもいいかも、、、という気がしなくもないですが、個人的にはこの物語を劇場で堪能出来て良かったです。
石神のねっとりとした表情をじっくり見ているだけで、彼の献身だと思い込んでいる負のオーラに吸い込まれました。
 
惜しむらくは、元々の配役がイマイチ軽く思えることです。
個人的には湯川助教授と福山さんはそもそもイメージが違うんですぅ~
まぁ~それも、草薙刑事が湯川と原作通りペアだったら、まるきり雰囲気の違う二人の男性を主役にしてそれなりの重みが出ると思うんですぅ~
だけど、原作にはない柴咲さんのキャラが、薄っぺら感を煽っている気がします。
TVドラマではそんなに気にならなかったのですが、映画だと、物語が良いが故に、「どうしてこの女性が必要なんだろう?いなくてもいいのになぁ~」みたいな違和感がありました。
きゃ~~~思いっきり失礼な暴言をお許し下さい

それから、もう一つ残念だったのは、最後に石神が号泣するシーンでの間の悪さです。
「うわ~石神の献身がぁ~~~とことん泣いちゃう~」と思ったのに、何だか陳腐な演出で、溢れ出た涙が途中で引っ込みました。
「えっ?ここはもっと盛り上げないと、、、」なんて思ったりして。
でも、エンドロールで流れる曲がしっとりとしていて、ずっと聞き入りました。
そして、こんな風に余韻に浸れる映画はいいなぁ~と椅子に座り込みました。

 
フジテレビの映画の中で、これは面白く仕上がっているんじゃないかなぁ~と思います。
堤さん、松雪さんの配役が良かったのではないかしら(4点)

Comments (57)   Trackbacks (128)

善き人のためのソナタ

2007-12-07 14:27:00 | 映画【や行】

WOWOWで鑑賞―
【story】
ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ。シュタージ(国家保安省)のヴィースラー(ウルリッヒ・ミューェ)は、劇作家のドライマン(セバスチャン・コッホ)と恋人で舞台女優のクリスタ(マルティナ・ゲデック)が反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。ヴィースラーは盗聴器を通して彼らの監視を始めるが、自由な思想を持つ彼らに次第に魅せられ―
     監督 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
       ~ 第79回アカデミー賞外国語映画賞受賞 ~
【comment】
ラストシーンが素晴らしかった
どちらかというと重苦しく陰鬱で淡々とした物語のように思えたが、最後のシーンではハラハラと涙が零れてしまった―

 
さて、             
この暗い表情の方はシュタージのエリートで、ねちっこい程の監視と尋問のプロです。
当時の東ドイツは恐ろしい程の監視社会だったのねぇ~
社会主義体制を維持するためなら非人道的なことがまかり通る・・・その殺伐とした空気に冒頭から気分が悪くなったわ。
ジョーク一つ言えない世界なんて・・・想像も出来ないわ~ん。
で・・・社会主義の敵を見つける使命感に燃えるヴィースラーのターゲットはこの2人。
                  
 
彼らの愛の巣には盗聴器が張り巡らされ、24時間体制で監視されるのだぁ~
何でもかんでも筒抜けよぉ~
無表情のヴィースラーは、ただ淡々と2人の生活を聴き、カチャカチャとタイプする。
それはハッキリ申し上げて気持ちの悪い行為です(冷汗)
人間であることとシュタージであることの両立って難しかっただろうなぁ~って思ったわ。

ところが、定規で測ったような生活を送り、ロボットのように感情のないヴィースラーに微妙な変化が訪れる―
そのために、反体制的なドライマンの発言を盗聴器から聞き取っても、その報告を上司に出来なくなってしまうのだ。
ヴィースラーの心情の変化はどうして起こったのだろう―

 
              ― それはきっと
だな ―

ドライマンがピアノ演奏した『善き人のためのソナタ』。
その音色に聞き惚れるヴィースラーの耳に、「この曲を本気で聞いた者は悪人にはなれない」というドライマンの言葉が飛び込んでくる。
だが、彼の中では反体制こそが悪であったはずだ。
国の盾であり剣であった彼の悪の基準に変化を齎したもの―それはドライマンのクリスタに対する深い愛だったのではないかと思う。

クリスタは、その美しさ故に悪徳大臣に目を付けられ、一旦手ごめにされてしまう。
監視によりそれを知ったヴィースラーは、はじめは「見ものだな・・」と思い、わざとドライマンに密会の現場を見せようと画策する。
だが、ドライマンのとった行動は、冷凍された心の持ち主であるヴィースラーでは予想だにしなかったことに違いない。
ドライマンはそっと物陰に隠れ、気づかぬふりをしてクリスタを抱き締めたのだ―

その後のヴィースラーは、2人の愛を壊すことこそ自分にとっての悪だと思ったのかもしれない。
まるでドライマンに同化して、クリスタを守ろう・・・とでも思っているかのように―

ドライマンがシュタージの家宅捜索を受ける時に、事前にそっと彼の家に忍び込み証拠を持ち去るヴィースラーは、くしくもクリスタの情事を知った時のドライマンと同じ場所に身を隠した―

ドライマンもヴィースラーもクリスタを傷つけたくなかったのだろう―ああ!それなのに

 

結果的に国を裏切った形になったヴィースラーは閑職に回され、ベルリンの壁崩壊後も地味な生活を送る。
だが彼は、決して自分の行為に後悔はしていなかっただろう。
寧ろ、一世を風靡した悪徳大臣が、後にドライマンに、「こんなクズが国を仕切っていたなんて」と言われて無言で立ち尽くしていたが・・・彼こそ自分を忌み嫌い蔑んでいたように思えた―

    これは、1984年の出来事以降を描き出した映画だ。
    ほんの20年程前ではないか・・・という事こそ驚きに値する。 
    今も傷を引き摺っていらっしゃる方もおられるだろう―    
 (3点)

Comments (50)   Trackbacks (61)