★YUKAの気ままな有閑日記★

とても残念ですが、長期的にお休みします^-^*皆さま素敵な年末年始をお過ごし下さい☆

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【本】運命のボタン

2010-11-09 08:05:40 | 本【小説・海外】

       『運命のボタン』       リチャード・マシスン       ハヤカワ文庫
【comment】
キャメロン・ディアスとジェームズ・マースデンが主演した『運命のボタン』の原作が収録された短編集。
    『運命のボタン』  『アイ・アム・レジェンド』

本作には、世界中の作家、脚本家、映画人に多大な影響を与えた伝説のストーリーテラー、リチャード・マシスンの作品が13編収められている。
マシスンの作品で有名なのは、ウィル・スミスが主演した『アイ・アム・レジェンド』などがあるが、彼は、以前大人気だった『トワイライト・ゾーン』シリーズの脚本家としても積極的だったそうだ。

この短編は、ショートストーリーのせいか、やはり『トワイライト・ゾーン』のような趣があり、なかなか面白かった。
短編なため深みはないが、サクサクと読ませ、そして頭に映像として浮かんでくるイメージにゾゾッとさせられる―言い方は乱暴だが、ちょっとした暇つぶしには最適な一冊なのではないだろうか。

それでは、個人的に気に入った作品を少し紹介したい。

*『運命のボタン』
≪ある日、夫婦の元にボタンのついた箱が届けられる。その後見知らぬ男が現れて、「その装置のボタンを押せば大金を差し上げます。そのかわり、世界のどこかであなたがたの知らない誰かが死にます。」と言ってきた―≫
ここまで短い話だったとは!!!わずか20ページの短編を映画化するにあたりあそこまで膨らませたなんて、、、ある意味アッパレ、あるいは無謀(笑)
この話は元々『トワイライト・ゾーン』のためのアイデアだったそうだ。あんなに肉付けぜすに、ショートストーリーのままだった方が良かったのでは?―と改めて思った。

*『戸口に立つ少女』
≪ある日、戸口に白い絹のドレス姿の少女が立っていて、娘と遊びたいと言う。私は何も考えずに、軽くそれを受け入れた。少女と遊ぶようになってから娘の様子がおかしくなっていき―≫
不気味な少女って怖い真っ白なドレスに真っ黒な髪、青白い顔、、、となると、、、絶対変だ(汗)
オチは最初から予想がつき、バッドエンドと分かっていても、、、ページを捲る手が止まらなかった。

*『帰還』
≪ウェイドは、“時間転換期”の実験のため、500年後の未来に旅だった。実験を心配する妻に、「夕食までには戻るよ」と約束して―≫

SFホラー系で、かなり面白い話だった。これが映像化されていないのは勿体ない。
頭の中で、“時間転換期”や500年後の未来、体が消えていく様、、、などの映像を想像して楽しかった。

*『子犬』
≪「私は息子が全て―」サラは息子デイヴィーを溺愛していた。神経質なデイヴィーが子犬を飼いたがっていたが、それは無理。そんなある日、どこからともなく子犬が部屋に現れた―≫

この話も面白かった。『トワイライト・ゾーン』的というより『世にも奇妙な物語』的な気味の悪さがあった(ニュアンスが通じませんね・汗)後味の悪さがジワジワと余韻を残す話だった。

*『二万フィートの悪夢』
≪ウィルスンは飛行機に乗っていた。ふと窓の外を見ると、上空2万フィートだというのに、翼の上に誰かが乗っていた―≫

スティーヴン・キングっぽい話だった。「自分だけが翼に乗っている物を見ている。そいつは飛行機のエンジンをイタズラしている―」男がどんどん狂気に追い込まれていく様が面白い。これはスティーヴン・スピルバーグ等の製作で映像化されているそうだ。


流石ストーリーテラー。どの話にも退屈させず、それぞれ持ち味がしっかりあり、そして一瞬でその世界観を映像として右脳に送りこんでくる。
リチャード・マシスンの世界を味わえて良かった―       (3点)

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【本】悪童日記

2010-07-09 17:11:37 | 本【小説・海外】

        『悪童日記』        アゴタ・クリストフ        早川書房
【comment】
       凄い本を読んでしまったぁ~

本書は、いつもお世話になっている『SGA屋物語紹介所』のSGA屋伍一さんのコチラの記事を拝読させて頂いた時に密かにチェックしていた本だ。

本の帯には、≪読書界を震撼させた、名作中の名作≫と書いてある。

  -内容-
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。


↑で記した裏書きを読んだ私は、“名作=感動巨編”という思い込みもあって、「うっわ~戦争で悲惨な目に遭った子どもたちの涙なしでは読めない系の話なのかなぁ~嫌だなぁ~可哀想な子どもの話は。ああ~辛い。心臓が痛い・・・」と、未読の本を前にしてどんどんナーバスになり、陰気臭い顔で“重い話”という先入観をズッシリと抱いた。

そして私は、≪いかに先入観というものが愚かしいか≫ということを思い知らされることになる(笑)

さて、読み始めは少々面食らった。
超~読み難かったのだ。一本調子の文体なんだもの・・・
この本を読む前に、たった一つの単語でさえも思いっきり装飾しまくる村上春樹さんの本を読了したばかりだったので、そのギャップに慣れるにかなり苦労した(笑)
だが、ほどなくしてその文体にも慣れ、本書の文章が、主人公の双子の少年(恐らく10才前後)が克明に記した自分たちの記録なんだ―と理解してから、だんだんそのリズムも好きになっていった。
そうなのだ。本書は、タイトルにもあるように、双子が作文と称して書いた日記だったのだ。
その作文で書く内容は、真実でなければならないこと、あるがままの事物を記すこと―という双子が決めたルールがあった。
そのため、ここには一切の主観や感情が記されていない。好き、嫌いは勿論のこと、嬉しい、哀しい、、、とにかく起こった出来事に関しての感情らしき言語が全く見当たらない。
それってスゴイことだと思う。小さな手帳に記す書きつけでさえ、ハートマークやビックリマークなどで気持ちを表現せずにはいられない私からみたら離れ業だ(笑)
という事で、何故双子がそういう行動をとったのか、一体何が起こっているのか、、、などについては読む者の想像力に任されているところがある。
それ故、ともするとぶっきら棒で不親切ともいえる文章なのだが、何故か強烈に引きつけられ、イメージが鮮烈に浮かんできたし、他の小説では出会ったことのない感覚があり、何だか知らないけど圧倒された。

さて、双子の日記には、背景となった時代、舞台となった街、登場人物たちの名前さえも一切書かれてはいないが、解説によると、第二次世界大戦末期のハンガリーらしい。
その内容たるや凄いもので、労働、貧困、飢え、死、性行為、エゴイズム、サディズム、苛め、暴力、悪意、戦争、強制収容、、、ともすると、吐き気を催すような事柄が次々と綴られているが、感情を交えずに淡々と書いてあるからこそ表現し難い恐ろしさや不気味さがある。
そして、「ぼくら」とか「ぼくらのうちのもう一人」としか表現されていない主人公の双子だが、、、この双子の魅力が計り知れない。
実は、その双子に関して、自分がどう感じたのかはっきり言ってよく分からないのだが・・・
読み始めは、「本当に二人なのか?」とか、「異常な人間なのか?」とか思いながら、二人のやることなすことに居心地の悪さを感じた。はっきり言って気味が悪いのだ、この双子。
彼らは、周りが異常と感じる程にいつも二人でいるが、まず恐ろしく頭がいい。
そして、どんな事でさえ冷静に見極め、自分たちで考える。必要とあらば徹底的に学習し、鍛錬し、自分たちの善悪の範疇でのみ行動を起こすのだ。
一切周りに振り回されることのない姿勢は、何か超越したものを感じたし、戦争による混乱期をしたたかに生き抜いていく姿勢に変な爽快感があったのも事実だ。

ところで、ラストでは物凄く驚いた。まさに衝撃の結末ってやつだ。
だが、呆然とした後に、本書で感じていたモヤモヤが一気に一掃され、この本に猛烈に取りつかれてスグに再読してしまった(笑)
双子、おあちゃん、兎っ子、従卒、将校、女中、司祭、おかあさん、おとうさん、、、様々な人々が第一印象よりもより人間らしく感じたし、愛着のようなものが湧いてきた。多分またすぐにでも再読することになりそうだ。

本書は3部作の第1作目だそうなので、続けて続編も読みたいと思っている。
筆者のハンガリー生まれの亡命作家のアゴタについては、次回の感想の時にでも少し紹介しようと思う。
今回は、誰が書いたのであろうが、何が何なのであろうが、とにかくこの本の凄さに驚いているので、申し訳ないがどうでもいいのだ、細かいことは。

「人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした」がどうかは微妙だと思うが、他に類のない
凄い本だ、これは。  (4.5点)

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【本】ミレニアム1 上下巻

2010-05-31 09:41:45 | 本【小説・海外】

    ミレニアム1  ドラゴン・タトゥーの女 上下巻  ステーグ・ラーソン  早川書房
【comment】
先日、映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を観た時に、「原作が面白そうだ―」と感じた私は、その時から古本屋にこの本が現れるのをチェックしていた。
ところが、なかなか現れてくれない、、、痺れを切らしてAmazonで買っちゃった~

  -story-
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表したが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。
そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。
背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。
ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。
ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。
ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始するが―


で、、、先に映画を観ていて、物語の展開がスッカリ分かっているにも関わらずページをドンドコ捲らせる―かなりの面白さでしたね。

だけど、、、≪全世界で2100万部を突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位!≫ってほど面白いかなぁ~
個人的には、フツウの上くらいのミステリだと思うんだけど、、、3部作を読み終わらないと凄さが分からないのかしら?

では、映画を未見の方もおいででしょうから、この物語の登場人物をを少しだけピックアップしておきますね。
*ミカエル・ブルムクヴィスト
『ミレニアム』の発行責任者。ヴェンネルストレムから名誉棄損で訴えられ有罪となるが、その直後、大物実業家のヘンリック・ヴァンゲルから40年前に行方知れずになった姪の捜索を依頼される。
彼は、『ミレニアム』の共同経営者エリカ・ベルジュと長年に渡る不倫関係を絶てず離婚しているが、エリカの夫はミカエルとエリカの関係を黙認している。

*リスベット・サランデル
後見人制度の監視下で生活する優秀なハッカー。映像記憶能力を持つ彼女は、体にいくつものタトゥーを入れ、独特のファッションに身を包み、決して人に感情を見せず、自分の過去にも触れさせない。
ヴァンケルを通してミカエルとハリエット事件に関わることになった彼女は、やがてミカエルに心を許していくが―

*ヘンリック・ヴァンケル
現在は下降気味であるが、かつてはスウェーデンの中核にあった大企業を取り仕切っていた。
老年のヘンリックは、40年前に行方知れずになった姪ハリエットが家族の誰かに殺されたと信じており、独自に調査し続けたが、今もって真相が分からないことに苦しんでいた。
最後の賭けとして、ジャーナリストのミカエルにハリエットの調査を依頼する。

ってな感じで~す♪

で、、、映画では、ハリエット消失事件こそが中心で、社会的な事件云々はほどんと描かれていなかったのですが、原作ではそちらに相当力が入って描かれていましたね~複雑なので↑では触れませんでしたが(汗)
もしかして今後の物語展開の伏線なの?と思わせましたね。
また、映画で端折っちゃった人間関係などがより詳しく知ることが出来たのが面白かったです。
一番ビックリしたことは、ミカエルが超~モテ男であること(笑)
ミカエルは映画では冴えないオジサンが演じていたんだけど、原作だと3人もの女性と関係しちゃったりして~(笑)
エリカとの長年に渡る不思議な不倫関係、ヘンリックの姪との情事、リスベットともムフフだもの、、、お盛んお盛ん(笑)

さて、この物語が何故これほどまでに人気が出たのか―あとがきから抜粋すると、「主人公が扱う事件も、アガサ・クリスティーなどが得意とした閉ざされた孤島というクラシックな設定を大規模に拡大し、スケールの大きな不可能状況下で起きた消失事件であった。そればかりか、死者からの贈り物、暗号解読、連続殺人、見た手殺人等々が次々と描きだされるのだ。一冊のミステリの中にこんなにネタが詰まった小説は読んだことないぞ。さらに、スウェーデンという国の翳の部分を指摘する社会色も強く、とりわけ暴利をむさぼる実業家や金儲け至上主義は、主人公の声を借りて容赦なく糾弾される」って点にあるようです。
個人的には、長年に渡って未解決事件のまま放って置かれた猟奇的殺人事件の描写に喰いついて読みましたが(変態でスミマセン・汗)
まぁ~勿論それ以外にも、『ミレニアム』を巡る陰謀、ハリエットの消息、リスベットの過去と現在についても面白く読みました、一応。

さてさて、本書は登場人物がハンパなく多いので、映画を観ずに本から入っちゃうと、慣れるまでの間に辟易しそうなんですね。
だから、私としては、今回、映画→映画ってのは正解だった気がします。重要じゃない人物については軽く無視出来るし(笑)

ところで、このシリーズは、本当は5部作の予定だったそうですが、筆者が3部作を書き終えたところで急逝してしまったそうです。惜しまれますね~
今後のミカエルとリスベットの動向が気になりますし、このまま3部作を読んでみたいと思います。
  映画を観てから読むか、先に読むか悩み中です。   (4点)

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【本】高慢と偏見とゾンビ

2010-05-07 14:00:00 | 本【小説・海外】

    『高慢と偏見とゾンビ』 ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス 二見書房
【comment】

 「これは広く認められた真理であるが、人の脳を食したゾンビは、
             さらに多くの脳を求めずにいられないものである。」

・・・という書き出しで始まる本作は、19世紀英国文学の傑作、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』にゾンビを無理矢理組み合わせた“マッシュアップ小説”だ。(*註:「マッシュアップ」―既存のものを混ぜ合わせて別のものを作り出す)

さて、私は残念ながらジェイン・オースティンの原作は未読だが、キーラ・ナイトレイが主演した映画化作品の『プライドと偏見』は観ている。
だから、元の話に忠実なのには心底驚いた。映画の画が浮かびながら読めちゃうのだ。
解説によれば、「過去の名作の文章を八割以上そのまま使っている」そうで、「そこにゾンビだのニンジャだのを突っ込んで新しい作品」にしちゃった―っていうから、、、呆れていいのか褒めていいのか、、、チト迷ってしまう(笑)

  -story-
18世紀末イギリス。謎の疫病が蔓延し、死者は生ける屍となって人々を襲っていた。田舎町ロングボーンに暮らすベネット家の五人姉妹は少林拳の手ほどきを受け、りっぱな戦士となるべく日々修行に余念がない。
そんなある日、近所に資産家のビングリーが越してきて、その友人ダーシーが訪問してくる。
姉妹きっての優秀な戦士である次女エリザベスは、ダーシーの高慢な態度にはじめ憤慨していたものの―

ほらほ~ら、、、でお分かりのように、全くもって『高慢と偏見』なんですよん(笑)
ベネット家の両親と5人姉妹の性格もそのままならば、ピングリーとベネット家長女の恋もそのまんま。いけすかないベネット家の親族コリンズも律儀にご登場するし、アホな青年士官ウィカムだって出てきて、ちゃんとやらかしてくれちゃう。
勿論エリザベスとダーシーの波乱含みの関係だってご健在。
ああ~それなのに、それなのに、、、そこにゾンビがはさまったり、「キル・ビル」しちゃうわけで・・・そのギャップと上手さに感心するやら笑うやら(笑)
ただ、、、正直言って半分くらい読んだらちょっと飽きちゃったかなぁ~
あまりにもストーリー運びがそのままなので、最初はそれを楽しんだけど、途中からは「どうせそのまま進むんでしょ?」って気になっちゃってねぇ~
それに、思ったよりもゾンビが大人しい・・・個人的にはもっともっとゾンビに大活躍してもらった方が嬉しかったな。これだとゾンビは程良いエッセンスくらいにしかなっていないんだもの・・・と思ったら、本国アメリカでも「ゾンビが足りない」と不満の声が上がったらしく、ゾンビを30%増量したデラックス愛蔵版も刊行されたそうで、、、いやはや・・・

さて、大ヒットとなった本作は、ナタリー・ポートマンが映画化権を取得し、映画化が決定しているみたいで、、、ふむ・・・
常々キーラとナタリーは似ていると思っていたけれど、、、同じ題材で、キーラは凛とした乙女を、ナタリーは凛としてゾンビと戦う戦士を演じるんですね。どんな映画になるんでしょう?

更に情報として、作品が好評だったので、セス・グレアム=スミスさんは第2弾も刊行されたそうです。
同じくジェイン・オースティンの『分別と多感』(映画『いつか晴れた日に』は大好きです)に海の怪物が出てくる―というものだそうで、、、ふむ・・・
    まぁ~一風変わった小説を適度に楽しませて頂きました~   (3点)

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【本】ロスト・シンボル 上下巻

2010-03-24 08:00:00 | 本【小説・海外】

       『ロスト・シンボル』上下巻      ダン・ブラウン      角川書店
【comment】
何度か申し上げたが、私はダン・ブラウンの小説のファンなので、今回の新作を物凄~~~く心待ちにしていた。
従って、普段は古本屋で本を買ってばかりいるが、コチラはそうはいかないってことで、Amazon君でいそいそと予約して発売日には手元に届くようにしていた

で、、、面白かった、、、ラングドン・シリーズ独特の面白さは健在だった。
またしても一気読み必至のジェットコースター・ストーリーで、覚悟はしていたが徹夜で一気に上下巻を読了した。
・・・だけどぉ~だけどなの・・・
イマイチ物足りなさがあったわ~ん

  -story-
≪上巻≫
キリストの聖杯を巡る事件(『ダ・ヴィンチ・コード』)から数年後。大学での静かな生活を送っていたラングドンに。旧友から連絡が入る。フリーメーソン最高幹部のピーター・ソロモンからで、急遽講演を頼みたいという。会場の連邦議事会議事堂に駆けつけるが、そこでラングドンを待ち受けていたのは、切断された右手首・・・・・薬指には見覚えのある金の指輪。フリーメーソンの紋章をあしらったそれは、ピーターのものに間違いない。彼を人質に取ったというマラークと名乗る謎の男は、ラングドンに“古の神秘”に至る門を解き放てと命じる。そして、切断された手のひらには第一の暗号が記されていた・・・・・。
≪下巻≫
アメリカ建国の父祖でフリーメーソンのメンバーであるジョージ・ワシントンやベンジャミン・フランクリンらは、あらゆる象徴を首都・ワシントンDCにちりばめた。謎の男マラークは、彼らがこの街に“古の神秘”という人類最大の知恵を隠し、さらには、名家ソロモン一族がこの謎を解く鍵を代々守り伝えてきたというのだ。これらは全て単なる言い伝えにすぎないと考えていたラングドンだが、国家安全保障のためマラークの要求に従うよう迫るCIA保安局長サトウと共に、暗号に導かれて連邦議事会議事堂の地下へ赴く。そこで、伝説のピラミッドの存在を目の当たりにする!

≪フリーメーソンとは?≫
ヨーロッパ石工の組合に端を発しており、一説には1703年に設立されたと言われている。あらゆる人種、信仰の人間に対して開かれており、いかなる点でも差別しない超俗的な友愛団体。ただその儀式は固く秘密に閉ざされている。
歴代アメリカ大統領の約3分の1がメンバーであり、日本でも鳩山一郎元首相ほか、要人が名を連ねている。


さて、世界中に物議を醸した話題作『ダ・ヴィンチ・コード』は、トム・ハンクス主演で映画化されて益々有名になったわけだが、個人的には、「何なの?この映画原作が台無しじゃ~ん」という感想を持ってしまった。
で、、、ダン・ブラウンの作品の中で一番好きな『天使と悪魔』の映画化第2弾『天使と悪魔』の成功を切に願ったが、、、またまた期待を裏切られたので、「やっぱり映画化は難しいんだろうなぁ~原作者はきっと映画に不満に違いない」と思っていた。

と・ところが、ダン・ブラウンはちっとも不満などではなかったらしく(汗)、いや、、、それとも商業的な理由でもあるのだろうか?(汗)、シリーズ3作目は早々に映画化が決まっちゃっている。
そのせいかどうかは分からないが、ダ・ヴィンチ・コード事件から数年後の設定で始まった今作は、えらく映画化を意識しているような作風に思えてしまった。
つまり、、、ご都合主義が目立ち過ぎた気がする
登場人物や物語構成のワンパターン(ラングドン教授+ヒロイン+悪役+悪役もどき,タイムリミットつき,歴史探訪+謎解き・・・etc・・)はいいとしても(汗)、映画を、いや違う(汗)、物語を盛り上げるためとしか考えられないような安直な危機一髪的な展開がチクッチクッと私の神経を逆撫でしたのだ。
それは最初の方からで、「何故確認しない?何故そこでそれをする?それは不自然且つ強引というものだろう・・・」みたいな箇所が最後まで何度もあった。

前2作と底に流れる空気は変わらないし、知的好奇心を刺激してくれるし、面白いのは面白いのだが、、、例えてみれば、TVゲームに“EASY”、“NORMAL”、“HARD”があるが、ダン・ブラウンの作品にもそれがあったとして、その“EASY”体験って感じかなぁ~妙に簡単だとも思った。
見方によったら、『人間、宗教、科学―根源的なテーマを強烈に突きつける』とも言えようが、これなら中学生の息子でもサクッと読めそうな気がするので、ダン・ブラウン入門書には丁度いいかも的な気が起こったりした。

で、、、個人的には、深遠で永遠的な浪漫を感じるのがラングドン・シリーズの魅力だと思っているのだが、、、それも薄い気がした。
多分ガツンッとくるような結論が見え難かったせいと、抽象的な、、、というか、精神的?いや哲学的?な表現が多いので、どこに焦点を絞って浪漫を感じたらいいか迷ってしまい欲求不満に陥ったんだと思う。
あれ?あれれ???この感想だと点数が低いみたいですよね?
点数は4点なのよ。面白かったもの。
でも、前2作を満点花丸君として心に燦然と輝かせているもので、ついつい厳しくなっちゃうわけで・・・ファンだからこその愛の鞭って感じかしら(笑)

ということで、更に言うと、今回のテーマは“フリーメーソン”で、フリーメーソンの“古の神秘”がカギとなり、それに“純粋知性科学”なるものも絡めてあるが、“古の神秘”とは簡単に言えば、「はるか昔に蓄えられた秘密の知識の集まりで、その知識を得ると人間の意識下に眠る絶大な力を手にすることが出来ると言われている」もので、一方“純粋知性科学”は、「人間の精神の知られざる力を科学的に研究することで、精神は物質を支配し、人間の思考は物質世界を変容出来る」ことを証明するものだ。
で、、、個人的にはそういう内容には非常に興味を惹かれるが、内容が内容なだけに、言い回しが曖昧だったり、結局何が言いたいんだ?的なイライラ感もあったりして~
それと、前2作で、宗教的な方面に諸々の怒りを買う形になったかもしれないので、何だかそれの言い訳的な、ゴメンナサイ的な要素もあるかも?なんて思いも過り・・・(汗)
非常にどんでん返し的なムードがあった犯人についても、早い段階で読めちゃったのもイケナかったかも~ブツブツ・・・

・・・ヤバイ・・・ここまで色々文句タレた後に、どうやって褒めようか?
 一気読みさせるパワーに満ち満ちています
 謎解きやパズルにワクワク感があります
 古の歴史に思いを馳せられますし、人間の本質について考えさせられます
 巻き込まれ型ラングドン教授の命を懸けた活躍は面白いです
ファンの方なら一読の価値は十分にあると思います~信じてぇ~!!(笑)

あと、、、懲りずにまたまた褒め言葉でないことをいうと、この物語ならば、“純粋知性科学”の魂云々辺りをうんと省略すれば、前2作よりも見やすく面白い映画にはなると思った―

さて、早くも執筆中の次回作に期待を寄せる私(笑)
どんどこ蘊蓄を詰め込んで頂いて、ラングドン教授に歴史の神秘に触れさせて欲しい。

P.S.本作の仮タイトルが『ザ・ソロモン・キー』だったもので、ソロモン王が出てくるのかと思ったけれど、それは誤解で、主要な登場人物の名が“ソロモン”だったのね・・・あはは・・・・
  これだけ文句言っておいて、それでも大好きダン・ブラウン  (4点)

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【本】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

2010-01-21 08:38:38 | 本【小説・海外】

    『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』   フィリップ・K・ディック   早川書房

【comment】
 
 こちらの本は、映画『ブレードランナー』の原作で~す
スゴイですよね、『ブレードランナー』って。
だって本の表紙に≪映画化名『ブレードランナー』原作≫って書いてあるんだもの。
本の帯にそういう記述があるのを見たことはあるけど、表紙に堂々と書いてあるのって珍しいかも。映画が有名だぁ~ってことですよね。

それなのに、、、実は、超~罰当たりなことに、大昔この映画を観て、世間の評判とは裏腹にそんなに面白いとは思えなかった私

で、、、少し前にMovie Plusで久しぶりに鑑賞する機会があったので、「近頃いっぱい映画を観て刺激を受けたことだし、今度観たら面白く感じるかも~」って思って観ました。

と・ところがっ(焦・焦・・)、、、やっぱりイマイチだったの~ダメね、私って。

映画を観て感じたことといえば、「紀里谷監督の『GOEMON』の世界観って、この映画の影響を受けてるかも?!」ってことくらいで(滝汗)
個人的には、もう少~し“アンドロイドの悲哀”を感じたかったなぁ~って思ったの。
そこで、原作を読んでみることにしました―

 -story-
第三次世界大戦後、放射能灰に汚された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。人工の電気羊しかもっていないリックは、本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた<奴隷>アンドロイド8人の首にかけられた莫大な懸賞金を狙って、決死の狩りをはじめた!


とても“哲学的なSF小説”でした―

映画では、私の受け取り方が未熟なせいかもしれませんが、ただただ賞金稼ぎのリック・デッカードアンドロイドという構図で、そこにアンドロイドの悲哀が見え隠れしていましたが、、、そして私はその悲哀こそをもっと感じたくて原作を手にしましたが、、、ちょっと趣の違うお話でしたね(笑)

勿論リックが主役で、脱走したアンドロイドを始末する―という件は一緒でしたので、映画の場面を思い浮かべながら読み進めることが出来たんですが、、、

とにかく物語が持つテーマが違いました―

地球に決定的なダメージを与えた大きな戦争で、地球は死の灰に犯され砂漠化しています。
近いうちに確実に滅びゆく地球―静かに音もなく死に向かう地球は、ともすると『ターミネーター4』が見せた荒廃した地球とは違った残酷な閉塞感と絶望感を醸し出します。

生き残った人間は、“適格者”と“特殊者(灰により異常をきたしてしまった者)”に分けられ、特殊者の烙印を押された者は最早人間扱いされません。ただ死を待つのみの存在です。

適格者たちは、奴隷としてアンドロイドを連れてサッサと他の星に移住する者もおり、人間としての種の保存に躍起になっていますが、その人間たちといえば、自分たちの感情のコントロールされ機械任せでおり、一日の気分をムードオルガン(ダイヤル次第でどんな気分にもなれる機械)に頼っています。

そして、ほんの一握り生き残った“動物”や“生き物”を何よりも珍重し、大切にし、手に入れようと必死でいます。手に入らない者は、本物と寸分違わぬ電気動物を本物のように見せかけ可愛がっています。

更には、宗教じみた方法で、自分たち人間は孤独ではなく、お互いに共感し、感情移入し合えること―自分たちこそが“生”ある価値ある存在だと認識しようとしています。

その崩壊寸前の人間世界を乱すものがアンドロイドです。
彼らは優れた知能と、人間と寸分違わぬ容姿を持った完璧な存在でしたが、一つだけ人間と違うのは“感情”でした。
それをキーとしてアンドロイド狩りをするハンターたち。リックもその一員です。

不思議な雰囲気を持ったお話で、読んでいるうちに、「一体本当の“生”を持っているのは何だろう?本当の“生”とは何だろう?」と変なフワフワとした感覚に陥りました。
リック自身も「自分は人間なのか?どうなのか?」と自問自答しますが、アンドロイドと感情のコントロールを機械に任せている人間、また、生きた動物と電気動物の境界線があやふやになっていきます。

そして私は、人間から除外されてしまった特殊者(ピンボケのジョン・イジドアが出てきます)こそが人間らしい存在に思えて、とても愛らしく思えたりしました。彼についてもっともっと知りたかったなぁ・・・

さて、正直少々七面倒臭いところもありましたが(笑)、慣れてしまえばスッカリこの世界観にハマって読めると思います。
個人的には、映画の単純な構図よりもコチラのお話の方が面白いのでは?と思いました。
リック・デッカードは、ハリソン・フォードが演じたような優秀なハンターではなく、いたって普通の男で、その彼が、アンドロイド、電気動物、他のハンターと関わって苦悩していく様は非常に興味深かったです。
一読の価値あるSF小説なのではないかしら?

さてさて、解説では、作家ディックは、「感情移入は人間の最も大切な能力」と考えていた―と書いてありました。そういう観点でこの小説は書かれたんだろうなぁ~と思います。

今回、あまり読んだことのないSF小説の面白さに改めて気付かされました~
ディックは、『マイノリティ・リポート』(トム・クルーズで映画化)、『ペイチェック』(ベン・アフレックで映画化)、『スキャナー・ダークリー』(キアヌで映画化)、『ゴールデン・マン』(『NEXT』ニコちゃんで映画化)、『追憶売ります』(『トータル・リコール』シュワちゃんで映画化)など有名な作品が多いようですね~
   どれか読んでみようかな            (4点)

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【本】ライ麦畑でつかまえて

2009-11-04 10:25:25 | 本【小説・海外】

      『ライ麦畑でつかまえて』     J.D.サリンジャー     白水Uブックス
【comment】
今は昔、こういう系の本を読むのがカッコイイ―と、背伸びしていた頃にこの本も手にした。
だが、そうやって読んだ本の中で、最後まで読み切ったり、または記憶に残るくらいに好きになった本は数少ない(汗)
という訳で、コチラも読んだんだか読んでいないんだか定かではないので改めて読んでみた。
それというのも、この夏から家の愚息の面倒を見てくれている“イケメン家庭教師(江口洋介似)”の先生が貸してくれたんだも~ん借りてスグに一気読みよ~ん

  -内容-
大戦後まもないアメリカ。ホールデン・コールフィールドは、3校目にあたるホーディングスクールを成績不振で退学させられるが、そのことが両親に通知される前に学校の寮を飛び出し、ニューヨークの街を3日間彷徨する―(野崎 孝=訳)


物語は、ホールデン・コールフィールド君(17才)の一人称でずーーーーーっと語られます。
いや、、、これは物語って感じでもないかな。
彼の心に浮かんだこと、考えていること、行動したことが、ただただダラダラ~っと書き連ねてあるだけだもの(汗)

だけど、、、何だかスゴク面白かったの。
別に大事件が起きる訳でもないし、何がどうなる訳でもないんだけど、、、面白い。
私みたいな性格だと(B型、獅子座、一人っ子、感情の起伏が激しい、せっかち、おっちょこちょい、、、)この小説の中に何にも面白味を見い出せない気がするんだけど、、、で、確かにインパクトある面白味があるわけでもないんだけど(汗)、、、何だか知らないけど引きつけられちゃった~
・・・えっ?違います!“イケメン家庭教師効果”ではありましぇ~ん(笑)
でも、、、昔の私なら、「何これ。つまんな~い」とか言って、途中放棄しそうだなぁ~多分昔そうしたんだと思う。何の記憶も残っていないし
いや~~~人間変われるものよねぇ~ブログのおかげで、小説や映画に関して幅が広がったのかも~(自己満足・笑)

さてさて、本作は、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンやレーガン元大統領を狙撃したジョン・ヒンクリーの愛読書としても有名ですね。
で、、、巷では、≪インチキとまやかしと欺瞞と嘘に満ちた大人の世界に反発し、反抗し、行き場のない思春期の孤独感、疎外感、エネルギーを自分の内に抱え、スラングに満ちた鋭く攻撃的な言葉を吐き出すホールデンの姿に、若者たちは共感した≫なんて説明を聞いたりします。

まぁ~それもそうなのでしょうが、、、これを言っちゃー身も蓋もないのを承知で言うと、個人的にはですね、ホールデン君は、(医者が必要なくらい)精神状態が不安定状態だったのでは―と思いましたですぅ~

で、、、全っ然っ関係はないのですが、先日読んだ『時計じかけのオレンジ』をちょっと思い出したりして~
アチラの主人公アレックス君は、反抗心などが全部外に向いて、かなり攻撃的な形で出ていましたが、コチラのホールデン君は反抗心などが内に向いて、自分で自分を壊しそうな若者に見えました。
私としてはアレックス君はクソ憎たらしかったけれど(汗)ホールデン君は愛らしく思えたなぁ~彼のことは好きですね。

という事で、ホールデン君の愛らしい人となりを独断と偏見で書いてみますね~
彼は、弁護士の父親がいて、中流よりも上の暮らしで育っているため、本当の貧しさを知らずに甘えているところがあると思いましたね。そして、大好きな弟を亡くしたことが、彼の心に大きな影を落としているようでした。また、兄や妹との関係が濃く、彼を救う者があるとしたら、、、兄妹かもしれない―と思いました。
彼は成績不振で学校を放校されますが、決しておバカというわけではないと思いますね。どちらかというと、自分の興味のあること以外に集中が出来ない―という問題を抱えているように思いました。
また、彼は途轍もなく繊細で、たまらなく寂しがり屋です。ところが困ったことに、人恋しいくせに人に対して斜に構えるくせも持っていますね。
それから彼の思考は極端に飛びます。まさに変幻自在の思考回路です。で、、、思いついたことは、どんなに突飛でも史上最高の思い付きだと一瞬は思い込むのですが、、、それは何らかの逃避ではないかとも思いましたね。
また、虚言癖があり、おべんちゃらをスラスラ言うけど、、、人のインチキに対しては非常~に敏感で許さないところがありますね~
それから、恐らく人とは違った美しい容姿を持っていますね。もしかしたらそのせいで、小さい頃より性的に軽い誘惑があったと思われます。それが彼の性生活にも影響があるかも、、、と想像出来ました。

さてさて、そんな愛すべきホールデン君の夢は、『広いライ麦で、小さな子どもたちがゲームをしている時に、危ない崖のふちに立っていて、崖から転落しそうになった子どもをつまかえる人になりたい』ってことなんですよ~
なんて繊細で優しいのでしょう、、、ちょっと感動しました。
で、、、彼は、自分が子どもをキャッチするという夢を持ちながら、本当は誰かに自分を受け止めてもらいたかったのではないだろうか―と思います。
触れると切れそうな鋭い感覚を持ち、自分でもそれを持て余し、世間の枠の中では劣等生としてしか括られることのないホールデン・コールフィールド、、、
彼の不安定な脆くて、美しいともいえる心が、ただただ一人称で語られる物語の中に非常に色濃く出ており、その辺が人を引き付けるのだろうなぁ~と思います。

共感できるってほど大袈裟ではないですが、ホールデン君が『まいったね』とか『気が滅入る』などの口癖を吐く度に、「ああ~分かるかも・・・」ってな呟きを漏らしてしまいました。
また、大人がコールフィールドに向ける言葉も、大人となった自分からしたら頷ける言葉だったり、、、

とにかく、何がどうした訳でもないのに魅力ある一冊なので未読の方は是非
村上春樹さんが翻訳した本もあるそうなので、ソチラも読んでみようかなぁ~
                                   (4点)  
P.S.村上さんの訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社)も読みましたが、個人的には、野崎さんの訳の方が断然好きですしオススメ出来ま~す。 

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【本】テンプル騎士団の古文書(上下)

2009-10-21 07:25:00 | 本【小説・海外】

   『テンプル騎士団の古文書』上下巻   レイモンド・クーリー   ハヤカワ文庫
【comment】
久しぶりに海外の歴史ミステリに手を出しました~
『ダヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン)にハマって以来、何作かそういう系を読み漁ったんだけど、ダン・ブラウンの小説よりも面白いものに当たらなくて、いつしか醒めてしまっていたんですが(汗)、、、本の帯に、
『ダヴィンチ・コードが書ききれなかったテーマに正面から挑んだ心意気。とんでもない作家が現れた!』
『なにより読み進めるうちに線が点となるこの構成力!すごい作品だ!!』
って書いてあるんだもの~信じやすい私としては手を出したくなるじゃーないの。
オマケに、かねてより興味津々の“テンプル騎士団”がタイトルでしょう?
「失敗してもいいや」と思って読んでみました

で、、、ちょいと失敗だったかも~・爆

  -story-
≪上巻≫
ヴァチカンの至宝展が開催されるメトロポリタン美術館。そのオープニング・パーティで事件は起きた。中世ヨーロッパで栄華を誇ったテンプル騎士団のマントと甲冑を身につけ、馬に乗った四人の騎士が美術館に乱入、破壊の限りを尽くしていったのだ。騎士の一人が展示物の暗号機を奪うのを目撃した女性考古学者のテスは、事件とテンプル騎士団の関係を調べ始める。だが、その裏で美術館の襲撃者が次々と殺されていった―
≪下巻≫
美術館襲撃と連続殺人事件の捜査をFBIが進める中、テスは美術館襲撃の首謀者によって囚われの身となった。首謀者は意外な人物で、テンプル騎士団の秘宝を記した古文書を解読するため。暗号機を奪ったのだった。からくも逃げ延びたテスは、FBI捜査官とともに秘宝を追ってトルコへと向かう。だが、美術館襲撃の首謀者と巨大な勢力が追ってきた!中世と現代を結ぶ大いなる謎。知的興奮を呼び起こす冒険サスペンス巨編―
                                 (*上下巻とも裏書きを引用)


う~~~ん、、、実は上巻途中まではかなり面白かったのよ。
だけどねぇ~どんどんどんどんどんど~ん
物語が暴走していった気がして、、、
いや、、、だからといって破綻していたわけでもないんだよなぁ~
ただねぇ~ドカ~ンとかなりインパクトのある最初の美術館襲撃事件やご丁寧に背景が説明された沢山の登場人物が、どんどんどんどんどんど~ん忘れ去られて、中盤辺りから加速的にどんどんどんど~ん物語の路線が別方向にいって、、、「何じゃーこりゃー」状態だったかなぁ~

でね、、、この小説ってまるで海外ドラマを観ているようだなぁ~って思ったの。
海外ドラマでありがちなんだけど、人気が出た途端に超~バージョンアップして(笑)、観ている間は面白いんだけど、同時に「どうやって収拾つけるんだろう?」と不安にもなっていく。すると尻つぼみでいきなり最終回かよっ!みたいな感覚よ(笑)
そうしたら作家さんってば、元々ドラマの脚本家さんだそうで。
で、、、これは実際にドラマ化もされているそうで。
はは~ん、それならば頷ける、、、ゴージャスなんだけど安直ってところがありました~

でも、魅惑の“テンプル騎士団”の歴史についてはかなり分かりやすく纏めてあったと思います。
イマイチ分かり難かった“テンプル騎士団”の発祥と壊滅についてや、錬金術を含む伝説の数々が素直に頭にインプットされました~
だから読んで良かったとは思ったの。

物語の構成も悪くはなくって、<テンプル騎士団が壊滅に追い込まれた当時のお話><美術館襲撃犯とFBI><ヴァチカン><主人公テス>、、、それぞれの視点で場面が切り替わり、なかなか興味を引いたんです。
でも、同じようなテーマと構成でフリア・ナバロの『聖骸布血盟』があるけど、そちらの方が面白かったかなぁ~

さてさて、本作で1番困ったちゃんだったのは、事件物から遺跡発掘ロマンスへ―といく過程がご都合主義だったこと、登場人物たちの役割に説得力がなかったことです。
特に主人公の考古学者テスの思考や行動が浅はか過ぎ、自分勝手過ぎ、無鉄砲過ぎることには興醒めで腹が立ち、「バッカじゃないの、この女」って何度も何度も思っちゃいました~

それでも、キリスト教の根幹を根こそぎひっくり返す壮大な物語を匂わせていたので、一体どういう風に収拾をつけるのかと最後まで我慢して読んだんだけど、、、「そ・そんな終わり方にするの?」的なガックリ感を味わいましたとさ、、、チャンチャン     (2.5点)    

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【本】死神を葬れ

2009-09-23 14:40:14 | 本【小説・海外】

         『死神を葬れ』       ジョシュ・バゼル       新潮文庫
【comment】
本の帯に、
       
とんでもない ドライブ感、ブラックさ、結末。
   全米ベストセラーの超絶メディカル・スリラー、上陸。

と書いてあったので、『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊著)みたいな話かなぁ~って思って興味を持った。
しかもだ、
       2010年映画化 主演レオナルド・ディカプリオ
って書いてあるじゃーないの。 読まねばなるめぇ~

 
  -story-
「病院勤務は悪夢だ」挨拶がわりに僕らはこう言う。研修医の地獄のシフトじゃ睡眠時間は当然不足、疲労は無限。クスリでもキメなきゃやってられない。しかもその日の入院患者が最悪。マフィアのそいつは知られてはならぬ僕の過去を知っているのだ―。(裏書より引用)


で、、、まずコチラは、海堂さんの作品とは全く趣が違った。黄色い表紙に惑わされた私の勝手な思い込みだったらしい(笑)
それから、映画化は決まっているみたいだけど、レオ君は話題作『チャイルド44』(トム・ロブ・スミス著)への出演があるので(レオ君がレオ役か)、コチラへの参加は流動的だそうだ。
ま、とにかく、監督にタランティーノやスコセッシの名前が挙がっているそうだし、全米熱狂の人気作のようだし、映画化はされるんだろうなぁ~

肝心な内容だけど、解説に、≪本書は前知識がないほど面白く読めます。そのほうがインパクトも大きいはず。≫と書いてあったことだし、私自身もそれに賛成なので、あまり書くことがないのよね~はは

えっと~極々簡単に言うとですね、研修医ピーター・ブラウンの病院でのクソ忙しい日常と、そのピーターの驚くべき過去が交互に描かれる一風変わったサスペンスなんだけど、、、
う~~~ん、、、もうちょっと言っちゃうとね、ピーターったら医者になる前はマフィアの殺し屋
だったのよね~あはは・・・嘘みたいでしょ
何でピーターが殺し屋になったのか、で、どうして医者になり、過去を知る人間に出くわしてどうするのか―っていう展開なんだけど、メディカルとノワールが見事に融合した、ポップでブラックでシニカルな作品になっています~いかにもアメリカ人が好みそうだわん

さて、、、帯にある“ドライブ感”だけど、ホント、ノンストップで飛ばしまくるので一気読み必死でしょうね。
それから“ブラックさ”、、、そりゃーもうブラックですね、かなり(汗)「そこで笑っちゃーイカンだろ、私」って思うほど(笑)
“結末”も「そうきたか~」という感じで面白いですね。
でもですね、何気に疑問がチラホラ残る終わり方だと思うので、これがデビュー作の筆者が取り掛かっているという続編に期待したいですね。
あと、特筆すべきは、主人公の一人称で語られる物語に、主人公自身が注釈を沢山設けていて欄外にチマチマ書いているところかな。これがクドイけどなかなか面白かったですね。

えっと・・・あとは何書こう?う~~~ん、、、≪前知識がないほど面白い―≫だろうとはいえ、これではサッパリ訳ワカメでしょうね、許してちょー

そうだ!!私の本書に対する気持ちを書こう!!
 まずまずの面白さでした~ あれれ?テンション低め?
個人的には、ある物語の序章的な深さしか感じなかったってのが正直なところで、、、あと、ピーター(いや、ピエトロ、ベアクロー・・・名前がいっぱい・笑)には底知れない人間的魅力を感じつつあるので、その辺を続編で爆発させて欲しいですね。

それから、映画化についてふと思ったんだけど、、、回想シーンの多い物語なので、若く見える30代の俳優が演じた方がいいように思うなぁ~そうすると、やっぱりレオ君あたりが妥当のような気がするわん     (3.5点)

Comment

【本】シャッター・アイランド

2009-08-09 13:39:05 | 本【小説・海外】
        『シャッター・アイランド』        デニス・ルヘイン      ハヤカワ文庫
【comment】
先日読んだデニス・ルヘインの『闇よ、我が手を取りたまえ』を超~気に入ったので、いそいそとコチラも購入してみたんだけど、なんとスコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオのコンビで映画化されていたんですね~
日本では10月30日に公開だそうです。

ということで、主人公をレオのイメージで読んだのですが、、、
これが、笑っちゃうくらいレオが好きそうなキャラで、ピッタリな役どころなの~一方では、「これだとレオ君、またまたバリバリ力んだ演技になっちゃうかもなぁ~」という一抹の不安も過ったんだけど

  -story-
1954年。絶海の孤島シャッター・アイランドには、精神を病んだ犯罪者のための病院があった。そこで一人の女性患者・レイチェル・ソランドが「4の法則」なる謎の暗号を残し、鍵のかかった病室から姿を消す。
連邦保安官のテディ・ダニエルズは、相棒のチャック・オールとともに捜査のために島を訪れた。
戦争時に捕虜収容所として使われていた病院は、必要以上に厳重な警備が配置され物々しい雰囲気だ。
テディは、医長のジョン・コーリーや副院長のマクファーレンに協力を要請し、レイチェルの行方を捜索するが、一向に行方が掴めないばかりか、病院全体に不穏な動きを感じ始める。
また、実はテディには捜査とは別に、以前からこの島にどうしても来たい理由があった。
テディの最愛の妻ドロレスは2年前に殺されたが、その犯人・アンドルー・レディスがこのシャッター・アイランドにいたのだ―


えっと~これはラストに意外性のあるネタばれ厳禁のストーリーですね
なんでも2003年に刊行された単行本では最後の章が“袋綴じ”になっていたそうで・・・感想を書くのが難しい
気をつけますが、もし↓の感想でピンときたらゴメンナサイ

さて、物語は色んな顔を持っており、かなり引き込ませます。
はじまりは、“封鎖された絶海の孤島””密室からの人間消失””謎めいた暗号”、、、など、まるで本格推理の様相を呈していて(笑)ワクワクします。
そして、“人体実験”を匂わせるおどろおどろしい空気も醸し出し、、、ドキドキします。
更には、テディの人物像をかなり掘り下げ、彼の“父親との思い出”“戦争での大量虐殺体験”“妻の死”、、、などにかなりページを割き、やがて驚愕のラストに繋がっていくので~す♪

・・・この説明で、ラストに予想がついちゃうかも、、、とチョイ焦りますが(汗)大丈夫でしょうかね?

で、、、私は、読んでいて途中で物語の持つ変な空気に違和感があったんですが、最後まで結末に確信が持てませんでした。
どんでん返しのどんでん返し、またまたどんでん返しもアリかもよ~って思いながら読んだんです(笑)
だけど、いよいよとラストの段階になると、「へっ?結局そっち系?イマイチ腑に落ちん」と思ったのが正直なところだったかなぁ~
それというのも、扱う題材が題材なので(精神的な病)、読んでいくうちに、一体どれが真実で、どれが真実と捏造されているのか、、、分からなくなってしまったようで、どこを着地点にされても妙な不安感や居心地の悪さが漂ったって感じですぅ~

あと、ルへインって物凄くお話作りが上手いのではないか・・・って勝手に思っているので、わりとありきたりでガックリというか、、、ラストをあまりにも説明で纏めたのも好みではないというか、、、
ルヘインならば、ああいう説明調でなくて、もっと違う形で衝撃を与えられた気がしますね。(1冊しか読んでないくせに生意気なことを言う私・笑)      (3.5点)  

ということで、物語はそこそこでしたが、映画の予告はなかなかいい感じかも~
もしかして面白いサスペンス映画になるのでは、と期待しています。
賛否両論のオチになる映画だと思いますが、、、公開が楽しみです。

Shutter Island Trailer 1 HD - Martin Scorsese


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【本】闇よ、我が手を取りたまえ

2009-08-04 11:08:08 | 本【小説・海外】

     『闇よ、我が手を取りたまえ』     デニス・レへイン     角川文庫
【comment】
先日観た『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が面白かったので、原作のデニス・レヘインの“私立探偵パトリック&アンジーシリーズ”を読みたくなった。
で、、、とりあえずタイトルが超~~~気に入ったコチラを手に取ってみた。(タイトルがカッコイイと思わない?←ミーハー・笑)

  -story-
精神科医ディアンドラの元に脅迫状らしき物が届いた。どうやらアイリッシュ・マフィアが絡んでいるらしい。気の進まない仕事になりそうだと思ったパトリックとアンジーだが、兼ねてからの知り合いの大学教授エリックの頼みでもあったので調査を引き受けた。
だが、ほどなくしてパトリックの幼馴染みが手足を十字に磔にされた惨殺死体となって発見され、事件は意外な方向へ―
次々と発見される磔刑の死体。パトリックの依頼人ディアンドラの息子も犯人の手に落ちたことから、パトリックとアンジーは警察やFBIに協力を求められる。だが、異常殺人は儀式のように繰り返されていく。
その特殊な殺人は、ちょうど20年前にアレック・ハーディマンが起こした事件と酷似していた。そんな中、獄中のアレックがパトリックとの面会を要求してくるが、、、
何故アレックはパトリックを知っているのか?アレックが獄中にいて、何故20年前と同じ殺人が繰り返されるのか?犯人の目的は?



本書は、“私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第2弾”だそうだが、、、
いやいやいや~物凄く面白かった
 ハードボイルド&サスペンス調の小説がお好きな方に激しくオススメしますグイグイ
一気読み必至ですよ~ 私、この本のせいで超~寝不足になっちゃいましたから(笑)

何と言っても物語に厚みがありますね。かなり完成度が高いんじゃーないでしょうか。
何の変哲もない出来事が、やがて想像を絶する凶悪な事件へと繋がっていく―その過程はスリリングだし、現在の事件と20年前の猟奇的事件をじっくり無駄なく描き込み、「えっ~?!どうなっちゃうの~」と、どんどんページを捲らせるパワーに満ちています。
それに、この人の書く文章がかなりいい(翻訳者の鎌田三平さんのセンスもいいのね、きっと♪)。いちいちカッコイイので、一度読んだ文章を何度でも味わいたくなるのもしばしばで・・・素晴らしいわ~ん
また、最後まで名前が覚えられない程沢山の登場人物がいるのに(汗)、キチンとその人物たちの背景や人物像が描かれていて・・・感心しちゃう。シリーズの基盤もしっかりしているんでしょうね、きっと。

さて、主人公のパトリックとアンジーですが、映画の方は小説第4弾の映画化ということもあってか恋人同士ってことで描かれていましたが、、、ここでは違いました。何か・・・いい関係なんですよ~んうふっ
また、パトリックの方は父親との確執を、アンジーの方は彼女の血筋なんかもチラリと描いていて、物語のエッセンスになっていますね。というか・・・まさかパトリックの父親のことが物語の核心に関わってくるとは思いませんでしたよ~上手いなぁ~伏線の張り方が。


といわけで、かなりベタ褒めで気に入ったのですが、、、文句タレ子の特性を発揮させて頂き(笑)、敢えて難点を挙げるとすればですね、、、大元の犯人の人間像が、、、肝心なそれが、、、イマイチぼやけて見えたことでしょうか。
それと、その犯人に付随する猟奇殺人者たちの動機なども見え難かったかも、、、人を磔にしたり、バラバラに切り刻むような人間の心理をもっと伝えて欲しかったしなぁ~ズンズンズンとテンポよく物語が展開していったんだから、そこら辺にもう一歩深みがあると、もっと良かったですぅ~私って欲張りね~(笑)

だけど、この作家さんを非常ーーーに気に入りました
何でも映画『ミスティック・リバー』の原作者なんですね~
私はその映画を苦手なので(汗)、今まで読む気になれなかったのですが。。。損をしていた気がします。
 で、、、『シャッター・アイランド』を読んでみます
 (4.5点)

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【本】チャイルド44(上下)

2009-06-15 09:39:39 | 本【小説・海外】

       『チャイルド44』上下巻      トム・ロブ・スミス      新潮文庫
【comment】
*2008年度CWAスティール・ダガー受賞
*“このミステリーがすごい!”2009年度版海外編の第1位
*リドリー・スコット監督で映画化決定
ふむふむ・・・・・絶対に面白いはずだぁ~わくわく・・・

  -story-
(上巻)
スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミトフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故として遺族を説得した少年の遺体に酷似していた・・・・・。
(下巻)
少年少女が際限なく殺されていく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して―。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは?組織の規律とは?個人の尊厳とは?そして家族の絆とは?葛藤を封じ込め、愛するたちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。
                                   (上下巻とも裏書きから抜粋)

かなり読み応えがありました。
だけど、ヤバイことに残念ながら好みの作品ではありませんでした~しょぼん・・・

それは、私が物語を読み始める前から勝手な先入観を抱いたせいもあると思われます。
本書購入の際、「ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て」という裏書を読んで、「ほほう・・・それはきっとアンドレイ・チカチーロのことだな」って思ったんです。
だけど違った、、、いやモデルはチカチーロであることは間違いないのですが、物語の視点が違ったんです。
つまり、本書は、あくまでもチカチーロの事件に“着想を得た”だけで、ここでの主役は国家保安省のエリートから民警に左遷されたレオであり、筆者が重点を置いて描きたかったのは異常殺人者ではなく、殺人者を野放しにしたソ連の社会体制と、それに立ち向かった者たちだったのです。

そこに私読みたかったことと、書いてあることの温度差が生じ、イマイチ乗り切れなかった―というのが正直なところです。

それでも、≪“理想の国”ソ連では”犯罪は存在しない”≫という思想の元、男女を問わず幼い子どもが残忍な手口で次々と殺されようとも本腰を入れて捜査することなく、国家の恥となる者に罪を押しつけ、次々と処刑していった社会の恐ろしさは痛感しました。
だけどねぇ~申し訳ないのですが、無意味に無実の者が処刑されていく様を読むのは辛く、気分が悪くなる一方でしたし、あまりにも理不尽な社会に圧倒されて辟易してしまいました。
そのためか、「どうなっちゃうの?ハラハラ」とか「レオ頑張って!ドキドキ」などの気持ちは起こらず、醒め~た感情で読みすすめた気がします。

さて、主人公レオは組織の歯車で、自由に人を処刑出来る権限を持っていましたが、あることをきっかけにして自分を見つめ直し、子どもを連続して狙う猟奇的殺人者を突き止めていくことに生き甲斐を見出していきます。
かなりダイナミックな展開でしたし、レオが殺人者の正体に気付く件になると一応感じ入り、「そう来たか~」と思いましたが、、、
う~~~ん、、、その展開はどうかなぁ~という気持ちもありました。
それだと殺人者の動機が希薄過ぎる気がしたんですぅ~
かりにもチカチーロをモデルにしながらその動機、、、個人的には白けてしまいました。
それに、その展開だと物語的には衝撃的ではありますが、レオという人間の人物像が根底からおかしなことにならなるのでは・・・という気持ちも過ぎりました。
そしてふと考えると、非常に凝っていてプロットにも厚みがあるようでいて、妻との確執にしても悪者の部下にしてもどこか安っぽい気がしてきたりして、、、

ソ連の暗部に迫るようでいて肝心なところでご都合主義だったりして描ききれていないのでは?とまで思ったり、オチがチープかも~って思ったりもしました。ふははのは~(ヤケクソ)
と言う事で、、、「このミス1位」に堂々とケチをつけてしまいました~(滝汗)
      映画化したら面白いんだろうか?        (3点)
さて、本書でモデルとなったアンドレイ・チカチーロ(Wikiに飛びます)
彼を題材にした本『子どもたちは森に消えた』(ロバート・カレン著)や映画『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』(クリス・ジェロルモ監督)があるそうですが、私はどちらも未読、未見です。
  今度紹介させて頂きます
じゃー何で彼を知っていたかというと、『異常快楽殺人』(平山夢明著)で“赤い切り裂き魔”として紹介されていたからです。
随分前に読んだ本ですが、異常殺人者を7名紹介する本書は強烈だったため、チカチーロの名前は、エドワード・ゲイン(人体標本を作る男)ジェフリー・ダーマー(人肉を主食とした美青年)とともに鮮烈に覚えていました。
今回、チャイルド44の読後に改めてチカチーロの頁を読み返しましたが、、、恐ろしい、、、凄いです。
殺人の手口が残忍過ぎる
吐きそうになりながらも個人的にはチャイルド44より引き込まれてしまいました(冷汗)
まぁ~全く視点が違うので比べるのも妙ですが、好みの問題ということで(笑)          

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【本】時計じかけのオレンジ[完全版]

2009-05-28 19:07:07 | 本【小説・海外】

 『時計じかけのオレンジ』[完全版]    アントニイ・バージェス    ハヤカワepi文庫   
【comment】
なんと超有名な映画は未見です

じゃあ~なんで今突然この本なのか―というと、本屋さんで目立つようにディスプレイしてあったのを、他の本と一緒に衝動買いしちゃったからで~す(本屋さんの餌食になり易いタイプなの・笑)

で、、、なんでスタンリー・キューブリック監督の映画を未見なのかというと、、、
ほら~ん、何だか知らないけどキモイし、理解不能の世界のようなんだもの~
     
   理解不能な世界を映像で観るのは苦痛なのよねぇ~
                    (と、、、自分の先入観で決めつけている・汗)

   -内容-
近未来の高度管理社会。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰り返す。だがやがて、国家の手が少年に迫る―
スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。幻の最終章を付加した完全版。(裏表紙より抜粋)


いや~~~想像以上に変な話でした(汗)
何が言いたいのか私にゃーサッパリで(滝汗)

まず、最初っから文章が読み難いったらありゃーしない。
それは、“ロシア語混じりの不思議なスラング「ナッドサット」喋り”が多用されているからなんですが、、、例えば、
『モロコに何か新しいベスチを入れちゃいけないって法律はまだないからモロコにベロセットとかシンセメスクとかドレンクロムなんてベスチを入れて飲んじゃう。そうすると、すごくハラショーな十五分間が楽しめるんだ』
・・・・・・・・って、意味不明ですから
勿論“モロコ”などの言葉には“ミルク”ってふり仮名が書いてありますが、、、読み難いし、文章の意味を読みとり難かったですぅ~

で、、、それに慣れる50ページくらいまではチンプンカンプンなところがあったなぁ~

でも、途中で投げ出さなかったのは、本代が勿体なかったからと(せこっ)、何気に先が気になったからですぅ~
最初っから超暴力フルパワーな主人公アレックスのぶっ飛んだ世界、それこそ理解不能な世界が、一体どういう展開を見せるのか、、、気になって気になって。(ほら、映画を知らないし♪)

それにしても・・・“超暴力”って何なのさ。
ただの退屈しのぎで、罪悪感の欠片もなく、まるで女の子が「次にどこのお店にショッピングに行く?」ってキャピキャピしているノリで、人をボッコボコにしたり、物を滅茶苦茶に破壊したり、女の子に出したり入れたりして(本での表現です・汗)平然としているその神経が、新種の人間を見るようで、、、ある意味新鮮のような気もしたりして。

さて、本作は3部から成っています。
第1部はアレックスと仲間たちの暴力の世界。
・・・凄いです。アレックスたちは人間の屑と言っても過言ではないでしょう。
そもそも舞台となる近未来の世界が、酷く歪み荒み切った世界のようなのですが、、、それでもねぇ~限度っちゅーもんがあるでしょ。
でも、その超暴力を真面目に責めても、青少年の一過性の反抗なんてお優しい言葉で取り繕っても意味がないんだろうなぁ~ここでは。
第2部は、仲間に裏切られ、殺人罪に問われたアレックスが、刑務所で服役し、その後“ルドビコ療法”という実験的な方法で、短期集中的に善人に作り変えられる過程を描きます。
で、、、ここが所謂本のテーマっちゅーヤツが提示されているところだろうなぁ~
解説では、本作は自由意志についての小説で、ルドビコ療法によって強制的に善になるように条件つけされた人間は、もはや人間ではなくなる―ということが書いてありました。
・・・・・私はその解説を読んで、「なるヘソーーーそういう事が言いたかったのねぇ」と事後納得したクチですが(汗)
第3部では、ルドビコ療法を受けたアレックスが釈放された後のことが描かれています。
まぁ~言ってしまれば、善人に作り変えられたアレックスは元通りの自分に戻っちゃうのですが、、、いいんだか、悪いんだか、、、よく考える気になれませんでしたが(汗)

さてさて、本作は1960年頃の作品なので、その時描かれた近未来って、もしかして今だってその近未来とも言えるんだろうけど、今読んでもこれは近未来の話だなぁ~って思えます。
それは物語が、いつの時代とも微妙に別次元なのか、はたまたいつの時代で読んでもちっとも古くないのか、、、よく分かりません。
ただ、驚いたことに、本を読んで俄然映画に興味を持ちました~
「これって・・・映像だと面白いだろうなぁ~」って感じながら読んだの。
変な話・・・って引き気味ながらも惹かれるところがあったのが正直なところでしてそれに、この理解不能の世界なら許容範囲っぽいし♪
あと気になったのは、映画と原作ではラストが違うらしいこと。
映画では原作の最終章をカットしているようなの。というか、、、そもそも英国で出版された初版には存在した最終章が、米国や日本で出版された時にはカットされて出版されたらしいのよ。
それで色々揉めたみたいなんだけど、、、とにかく今回私が読んだのは完全版の最終章付きなわけだから、、、それも含めて、多くの方に支持されてやまないらしい映画、、、観てみようかな
                                        (3点)

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【本】朗読者

2009-05-12 15:51:00 | 本【小説・海外】

        『朗読者』      ベルンハルト・シュリンク      新潮文庫
【comment】 (*ネタばれのないように書きますね~♪)
  第81回アカデミー賞で、ケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞した『愛を読むひと』(6月19日公開予定)の原作です。
   
                     
映画のこ~んなシーンや、、、こ~んなシーンを時々見かける身としては、原作にムクムクと興味が湧いちゃって(照)読んでみました~ムフ

  -story-
1958年のドイツ。15才のミヒャエルは、気分の悪くなったところを21才年上のハンナに助けられる。その出会いから二人は肉体関係を結び頻繁に会うようになるが、ある時からハンナはミヒャエルに本の朗読を頼むようになる。そんな関係が続いたある日、ハンナは突然姿を消す―
数年後、法学専攻の大学生になったミヒャエルは、ハンナと法廷で再会をする。彼女は戦時中の罪に問われ、裁判を受けていたのだった―



気が急いちゃって本を読みましたが(照)、個人的には、「これは映像で観た方が心に迫るかもしれないなぁ~」と思いました。
まず、本書は、250頁程の中編のわりには沢山の要素が凝縮されており、読む人によって色々な解釈や受け取り方が出来る作品だと思うのです。
その要素は、「15才の青年と36才の女性との激しい肉体関係」だったり、「ナチス崩壊後、全く情勢が変わってしまったドイツで、戦犯をどう裁くべきかという問題」だったり、「一人の女性の哀しい生き方をどう感じるか」、また「自分たち自身でさえ正体の分からない一つの愛の形をどう受け止めるか」などであり、そのどこに重きを置くかによって感じ方が変わってくると思うのです。
私は、『一人の女性の哀しい生き方と愛についての物語』として本書を受け止めました。
でもそうすると、、、私の感性が鈍いのでしょうが、ハンナについて、もやがかかって伝わり難く思えてしまって、、、
ケイトならばハンナの魅力を十二分に魅せてくれ、愛を感じさせてくれるのではないか、、、そんな想像をしながら読み進めました。

さて、本作は3部からなっていて、ミヒャエルの視点で回想という形で描かれています。
第1部では、15才のミヒャエルと36才のハンナの出会いと、二人の性的な関係をかなり詳しく描写しています(照)
そこには、ミヒャエルのハンナを懐かしむ思いと同時に押し寄せる悔恨、そして、幸せだったであろう時に対するどうしようもない程の憧憬が切々と書き連ねてありました。ちょっと愚痴っぽくない?って思う程に(汗)
第2部では、全く違う展開を見せ、当時のドイツで何度も開かれたという戦犯に対する裁判の被告席にハンナがいるところから始まります。
若かりし日に狂おしいまでに愛した(と思っている)ハンナが、ナチスのホロコーストに関わっていた―その衝撃的な事実にどう向き合っていくのか苦悩するミヒャエル、そして不可思議で謎めいたハンナがずっと隠し続けていた秘密が明らかになっていくのです。
第3部では、裁判の後に二人がとった選択肢が綴られ、静かな哀しみとともに物語の幕を閉じます。
何とも言えない余韻を残したまま―

さて、私は正直この物語をどう受け取っていいのかよく分かりませんでした。
それは、先程も言いましたが、ハンナが一体どういう思いを抱いていたのかが分からなかったからです。
彼女がどうしても隠したかった秘密については痛いほど伝わりましたし、その秘密が『朗読者』というタイトルに見事に繋がって切なさと遣る瀬無さは感じました。
また、強制収容所で女性看守として働いたハンナがしたことや、それを後の時代で裁くことの難しさを痛感しました。
でも、21才も年の離れた、まだ子どもだった青年に対し彼女が求めた肉欲の正体についてや彼女の最後の選択の真意がよく分かりませんでした。
逆に言えば、如何様にも想像の余地を与えてくれているのかもしれませんが、、、
で、、、私としては、他力本願でお恥ずかしい限りですが、映画でしっくりと感じたいと思っています(笑)

また、本書では、ミヒャエルとハンナの気持ちの交流がほとんど描かれていなかったので、ミヒャエルについては、15才でハンナに出会ってしまってから、彼女に一生を支配されてしまったんだろうなぁ~ということは想像出来ても、彼の真意も分からないところが多々あったので、こちらについても映画でスッキリしたいと思います。
監督さんが物語をどう伝えようとするのか、演技者がどう演じるのかが楽しみです♪

今回は、非常に曖昧な感想になってしまいました~
第1部の官能的過ぎる描写には引きましたが、第2部以降は奥行きのある印象的な文章やセリフが沢山あり、かなり興味の引かれる良作だと思います。
ご興味のある方は是非ご一読を―         (3点) 

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【本】トワイライト 上下巻

2009-04-17 07:17:37 | 本【小説・海外】

     『トワイライト』上下巻    ステファニー・メイヤー    ヴィレッジブックス
【comment】
ティーンに絶大な人気があり、全世界で2500万部も売り上げたというベストセラーを“いい年こいて”読んじゃいました~(チョイ照れる)
だってだって、、、「エドワード役がちっとも美少年じゃない―」と文句はタレたけど、
  映画『トワイライト』にハマっちゃったんだも~ん

  -story-
≪上巻≫
「きみは自分のことがぜんぜん見えていない。きみはこれまで会った誰とも違うんだ」
ハチミツ色の瞳、シルクのような声、彫刻のような横顔・・・・・雨と霧の街フォークスで出会った美少年エドワードは、他とは違う空気をまとっていた。なぜかベラだけをにらみつけ、避けようとするエドワード。そこには、彼にしかわからない秘密が隠されていた。
土地に伝わる〈冷人族〉の伝説、狼を守り神とするインデアンの掟・・・・・。
禁断の恋におちたベラとエドワードの切なく甘い運命が動き始める。
≪下巻≫
「足かせを持っておいで。ぼくはきみの囚人になろう」
ゴールドの瞳の美少年エドワードは、哀しい過去を秘めたヴァンパイアだった。永遠の命を持つエドワードにとって、ベラはやっと見つけた運命の相手だった。こんなあたしが彼を救えるの?あなたの孤独を埋められるのはあたしだけなの?
それぞれの思いに戸惑いながらも、どうしようもなく惹かれ合うふたり。
ベラを狙う凶悪なヴァンパイアを敵にまわし、引き返せない運命の恋がはじまった。
                                (*上下巻とも本の裏書きを引用)


ふはふはふは・・・
  「足かせを持っておいで。ぼくはきみの囚人になろう」
どっぴゃー こっぱずかしいぃ~ なんちゅーセリフじゃ~い

17才のベラとエドワード(あっ!エドワードは100才過ぎてましたね・汗)の熱く甘く、そして狂おしいまでに燃え上がる恋を、、、わたくし、変なモードで、変な汗かいて、変な顔しながら、時折変な声を出して一気読みしました(笑)

内容は、ほとんど映画と一緒だと言っていいと思います。
と言うか、映画が原作に忠実だったってことなんですよね(笑)
勿論原作の方が内容が濃く、エドワードの属するカレン一家それぞれの過去などを詳しく書いてあったり、狼族についてもより含みがあったり、ベラの学園生活についても厚みがあったけど、、、基本は一緒ですね。

それにしても、、、何で大ヒットしたんだろう?この本
私としては、物語的には特別なところはなく、いたって普通~のような気がするんだけど、、、それでも心を掴まれるのは確かなのよねぇ~不思議。
やっぱり、『普通の女の子が究極の美少年と恋に落ちる。そしてその人は、自分にとっては危険であり、自分を殺してしまうかもしれないヴァンパイアだった。更には、彼の孤独を癒すのは自分しかいない―』なぁ~んて設定が、女の子目線の妄想モードにスイッチを入れちゃうんだろうなぁ~

さてさて、物語はベラの視点で描かれていて、かなりのページを二人の会話が占めています。
惹かれ合い、、、探り合い、、、求め合うベラとエドワードの言葉の応酬は、私としては超~~~照れくさくって時々「ケッ」となったけど(笑)
ちょこっと紹介しますね~♪

*「そう。きみはぼく好みのヘロインだ。」
*「いまのぼくにとって、きみはなにより大切な存在だ。これまでの人生でいちばん大切な存在なんだ」
*「ライオンは子羊に恋をしてしまったわけだ」
*「ほら、弱虫なお嬢さん。背中にのって」
*「やってみたいことがあるんだ」そして、両手であたしの顔をつつんだ。
*「きみはもう、ぼくのすべてだ」
*「ベラ、ぼくが守ってあげるよ。~一瞬だってそばから離れない。約束する」

ふはふはふは、、、また変な汗かいてきた(笑)
甘い言葉に酔いたくて読んだけど、若さが足りないせいか(涙)、途中でバカバカしくなったりもしちゃったわ~ん(汗)

ラストは映画と同じで、ベラがどんどんヴァンパイアになりたくなり、エドワードはそれをいいとは思わない―ってところで終わるけど、、、今後も色々ありそうですねぇ~
ベラ自身にも秘密の匂いがするし、展開が気になるなぁ~続きも読んじゃおうかな(本屋さんで続編を斜め読みしちゃったよん
ケケケ
                                         (3点)

ちなみに、読めば読むほどエドワードはもっと綺麗な方に演じて欲しかったと思ったなぁ~
例えば、映画『アレックス・ライダー』のアレックス・ペティファーとか・・・
彼だったら天にも昇る心地で映画を観ただろうなぁ~

 
  

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