ある日あるところで

日々の色々なことや燻製づくり、「のあ」ちゃんのこと、四季の出来事などの写真を撮って伝えていきたいと思います。

スローガンだけでは、脱原発はできない 「高橋 仁也」

2012年12月11日 | 世の中のこと、政治のこと。

 

「高橋 仁也さんからの便り」

スローガンだけでは、脱原発はできない

「即時廃炉」。確かに気持ちは一緒です。しかし、気持ちを声にするだけでは、官邸前デモの私たちと一緒です。政治は、具体的な解決策を提示すべきです。

電力会社の不良債権問題は、会計上の資産の話です。資産とは「使える」価値がある、だから資産価値なのです。しかし、原発を廃止する、となると「使えない」となりますので、資産価値がゼロになります。現在、電力会社には5兆円以上の原発関連資産があります。もんじゅがあるので、使用済み核燃料も将来「使える」として資産価値を計上している、と言われています。

脱原発で「使えない」となると、今度は一括で償却しなければなりません(経費で落とす)。さらに、廃炉するコスト、廃炉まで維持するコストが考えられます。その金額は分かりませんが、バランスシートの純資産(企業の存続原資)をすべで使ってしまうという予測があります。この状態を債務超過といい、倒産の原因となり、電力も社会も大混乱になります。

再稼働させると、こうしたコストは発生しません。電力会社が原発を廃止したくない最大の理由です。私たちが廃止を望むなら、この経営問題をクリアすることが必要です。

『未来』は、唯一、この問題への解決策を提案しているのです