気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
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カマキリをお題にした母の句~枯れ蟷螂

2021年12月02日 | 伊代の俳句

※m*****************mさん/写真AC

枯れ蟷螂斧を翳して横断す

枯れ色のカマキリが斧の様な前足を振り翳し(かざし)道を横切っている

季語:枯れ蟷螂(とうろう) 冬

初冬に褐色のカマキリを見かけることがあり、昔の人はこれを蟷螂も草木と同様に枯れて緑のものが変化したと考えた。

しかし、カマキリには緑色と褐色のものがあり、途中から色が変わることはない。

「蟷螂枯る」という季語は事実に反するが、季節感を感じさせる言葉として今も使われる。※俳句歳時記

ちなみに枯蟷螂は(冬)の季語だが、蟷螂は(秋)の季語となる。

茶色のカマキリは枯れ蟷螂➡(冬の季語)緑色のカマキリは蟷螂➡(秋の季語)ちょっとややこしい。

             

枯れ蟷螂は体色を枯色「迷彩」にして落葉や草に潜み獲物を待ち構え、他の昆虫を捕食して食べる肉食の昆虫。

母はそのカマキリがたまたま道を横断していたのを見てこの句を詠んだのかもしれません。

「枯れているように見えるけれど、枯れてはいませんよ。」的な意味も含めているのでしょうか・・・⁈ 

※Arttectureさん/写真AC

蟷螂(カマキリ)をお題にしたもうひとつの母の句。

【斧揚げし蟷螂に視る己れかな】昨年のブログに載せたもの

OGPイメージ

蟷螂をお題にした母の句~カマキリの強がり - 気がつけば思い出Ⅱ

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