でらできあい

ワンランク上のリアルカジュアル:デラックス溺愛

ドヴォルザーク「新世界」

2008-11-02 23:59:59 | 音楽
ドヴォルザーク「新世界」:ラ・シャンブルフィル+クリヴィヌ

「新世界」ってこんなにいい曲だったの~。名曲再発見といえばやはりクリヴィヌ。


 クリヴィヌらしく、長いフレーズをていねいに重ねていき、すっきりしていて聴きやすい。民俗的情緒に頼らず、望郷的じゃない音楽。ただ懐かしむだけでなく、今の新しい環境にも美しい自然があって、新たに信頼のおける友人関係が生まれそうで、新しい暮らしにアジャストしていけそうな気になってくる音楽。
 内面の描写は少なめ、ただ今いる世界にあるものを記述していく。それだけで元気がわいてくる確信がクリヴィヌにはあるんです。
 感動した。というより視界良好になった。



 あ。このCD届いた日から眼鏡を新調したからかもしれません。

リコーダー買ってみた

2008-11-01 08:35:34 | ぼやとん
■日本シリーズ
 西武ライオンズをにくく思っていないことに最近気づいた。ジャイアンツのベンチにいる伊原の顔を見た途端に西武打線に火が付くのではないか。MVPは栗山・細川あたりと予想。
 長かった今年のプロ野球もあとわずかだ。
 日本シリーズはデイゲームで見たいよなあ。平日の昼間にやっているところに、ハレとケを感じていたものです。


■クリヴィヌ「新世界」
 クラシックのCDを発売日に買うのは、高校生のときアルバンベルク四重奏団のバルトーク全集を買って以来だと思う。
HMVで予約していたのだが、なんと一ヶ月の発売延期。ようやく届きました。ありがたくパッケージを眺めております。うぷぷ。


■ソプラノリコーダー
 プラスチックのソプラノリコーダーを購入。高いAが出ない!
 マフィちゃんも笛に合わせて体をくねらせております。インドの蛇遣いのようだ。
 リコーダー入門みたいなHPがたくさんあるのにビックリ。素晴らしきリコーダー文化。
 その反面、バロック好きってうっとおしい奴いるよなと思ったり。
 今日もぴーぽー吹いてみます。


ニケに行ってきた

2008-10-31 05:45:49 | 音楽
エルヴェ・ニケ「ル・コンセール・スピリテュエル」の演奏会に行ってきました。
ヘンデル「水上の音楽」、「王宮の花火の音楽」など。


弦楽器(8+8+6+6+4)、木管(オーボエ18、ファゴット10)、金管A(ホルン9+打楽器1)、金管B(トランペット9+打楽器1)という4つの合奏ユニットを1つの舞台の上に集めた大編成。ホルンとトランペットにはボタンというかバルブというか指で押す部分が無く、楽器の形状に即した音しか出ないので、一部の音階が運命的に調子っ外れになってしまう。音色は美しいが矛盾を孕んだ楽器で、美しいが矛盾を孕んだ曲を弾く。まるで常に加速していくようなリズム。音程も和音もリズムも守るべき基本はつねに変化を前提としていて、ゆらぐ大地の上でバランスを取りながら進んでいく。ゆくかわのながれはたえずして、しかももとのみずにあらず。これはまるで水上の音楽。

愛おしい。
気持ちいい。
聴いているうちに、どの楽器のこともどんどん好きになっていく。
弦楽器だけの親密な和音に木管が入ったときの彩り。さらに金管が入ってきたときの異物感と新しく生まれる音階。その度に弦楽器はピッチを変え、Gをちょっと高めに取ったりFを下げてみたりと即アジャスト。柔らかいだけじゃない食感。柔らかくてやさしいだけじゃなくて、ゴツゴツしていてパンチが効いていて、根本的に世界は愉快成分に満ちている。


さあ、ここから何処へ行こうか。
木管のことも、金管のことも好きになった。
いろいろなことをやりたくなってきた。
一緒に行った妻とamedameちゃんとリコーダーで遊ぶ約束をした。
相撲とか見に行きたくなってきた。
バロックもますます好きになったし、今日みたいな気持ちで他の音楽やってみるのにもどんどん興味がわいてくる。何やっても楽しい気がしてきた。
いま住んでいる世界が輝きを増してきましたよ。

いやー。演奏会満喫いたしました!

流星の絆

2008-10-27 23:59:59 | ぼやとん
■流星の絆

ドラマがあまりに面白かったので、東野圭吾の原作本を読んじゃいました。ベストベラー本はさっさと手を出すに限るの法則。

いやあ。
必要以上に面白くサービス満点。小説ってこんなにサービス満点じゃなきゃダメなの~。
もう自動的に読み始めてしまい、衝撃の展開に向けて自動的に読み進んでしまい、止まらなくなり自動的に読み終わってしまう。すごい「読書サービス」を受けたような感じ。サービスの良さと読書の楽しさはまた別のもの~と思いつつも、楽しいもんは楽しい。堪能しました。
ドラマへの興味もさらに増すばかり。クドカンは原作をどういう風にアレンジするのかしらん。どうやって盛り上げていくのかしらん。わくわく。

■ドラゴンボールZ
 CSでの再放送を見守っております。まったく話がすすまない。焦りは禁物。展開をあまり期待せずに粛々とした気持ちで迎えるしかありません。なんつーか日々の出来事に一喜一憂しない心を教えてくれる番組です。

■諏訪内晶子
 かっこいいよねー。
 先週の芸術劇場、Mozart k.454は全然イメージに合わず(凛々しすぎ)、DebussyのViolinSonataもちょっと期待していたものと違い(堂々としすぎ)、どうしようかと思っていたら、その後のBrahmsのViolin Sonata no.3があまりに良すぎて笑った。あんなに格好いいBrahmsは聴いたことがなかったかも。オイストラフものけぞるぐらい男前ッス。


溺コレルリ

2008-10-23 23:59:59 | Violin&Viola
ディアゴスティーニの「週間 そーなんだコレルリ!」を購入。

つかみから嘘をついてはいけません。ええ、実はコレルリ全作品集のCDを買ってしまいました。全作品といってもたかがCD10枚組4876円。作品1から作品6で全作品なんだよね。作品1からすでに選りすぐりベスト盤状態。

これが呆れるぐらい素晴らしかった。聴いてて楽しく、何より弾きたくなってくる。和声の進行に合わせて音を押さえているだけで何だか楽しい。技巧に走らずサードポジション以上の音は使わない~というコレルリの音楽感がもたらす清々しさ。気の利いた通奏低音。

なんで今までもっとコレルリに触れてこなかったんだろう。
楽器をケースから出して、とりあえず鼻歌感覚でコレルリ。楽器鳴らすヨロコビ。カラオケみたいな娯楽。
ちょっと楽器友達と集まったときに、とりあえずビールみたいな感覚で遊ぶのもコレルリだろう。一人でもコレルリ。二人でもコレルリ。もっと集まったらコレルリ。楽器ケースに入れておきたい譜面群。

オーケストラはあくまで例外的なオプション。四重奏もまた例外的なオプション。練習するのも例外的なオプション。
アマチュアのヴァイオリン弾きにとって、ただ楽器を鳴らしたり、合奏の中で和音を作ったりしたい欲求にストレートに応えてくれる。

なんていうんだろう。
オケや室内楽だと一緒にやるメンバーを選びたくなってくるイケナイ誘惑があるが、コレルリは誰とでも遊びたい。7歳児でもプロでもいい。どういうレベルでも遊べる気がする。
嗚呼、ここまで言いながらコレルリのヴァイオリン・ソナタをほとんど弾いたことないんだよなあ。飽きるまで弾き狂いたいものです。