隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film154 『WASABI』

2020年01月07日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第154作品目は、『WASABI』をお送りします。

 

 


『WASABI』は、2001年に製作された フランス映画 です。日本での公開は、2002年2月。


製作・脚本は、リュック・ベッソン (Luc Besson)。

 

監督は、ジェラール・クラヴジック (Gerard Krawczyk)。「TAXiシリーズ」の第2~4作と同じコンビです。


尚、「隊長のブログ」では、リュック・ベッソンさんの映画作品を、これで7本紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい


主演が、ジャン・レノ (Jean Reno) と、広末涼子。


ジャン・レノ出演の映画は、1996年公開  『ミッション:インポッシブル』 、


2006年公開 『ダ・ヴィンチ・コード』 、を取り上げています。


広末涼子さんが出演する作品・番組の記事一覧は、こちらをご参照下さい  。

 


あらすじ:強引な捜査で謹慎処分を言い渡されてしまったフランスの刑事ユベール(ジャン・レノ)。そんな時に日本の弁護士から1本の電話が入りました。それは、19年前に日本に住んでいたときに愛した女性、ミコの急死を知らせるものでした。


19年ぶりに日本を訪れた  ユベールは、弁護士から遺産相続人が20歳になるまでの後見人に指定されていることを告げられます。その相続人とは、あと2日で20歳を迎える、ミコのひとり娘ユミ(広末涼子)で、彼女はユベールの実の娘でもあったでした。


しかも、ユミに残された遺産は2億ドル。ミコの死因には不審な点があり、ユベールとユミの周囲には怪しげな男たちの影が付きまといます。


突然の事態に、自ら父親と名乗り出ることもできないまま、二人は行動を共にし、遺産を狙うヤクザ組織に在留フランス人の友人モモと協力して戦いを挑むのでした。。。

 


感想:この映画を観るまでは、題名の『WASABI』の意味を誤解していました。リュック・ベッソンの作品には、前年に公開された 『YAMAKASI』 も、日本語風のタイトルです。


『YAMAKASI』は、実在するパルクール (parkour) 集団「Yamakashi」からだと言われているので、『WASABI』も何かの固有名詞だと思っていました。しかし、映画の後半で、ユベールとモモが新宿の居酒屋風の店で寿司を注文し、ユベールが山葵 (ワサビ) を何だか知らずに、手づかみで次から次へと口に運ぶシーンを観て、香辛料の『WASABI』から来ているのだと分かりました。


この映画も、警察や権威、権力を嘲笑しているし、暴力的ではあるが決して残虐、残酷ではなく、コメディタッチという、典型的なリュック・ベッソン作品ですね。


その “リュック・ベッソン、ワールド” の中で、ジャン・レノと広末がお互いの個性を充分に発揮している映画になっています。


しかし、気になるのは登場する日本の描かれ方ですね。ふた昔前の外国映画の “フジヤマ、ゲイシャ” 的なシーンはありませんが、細かい違和感が目に付きました。


例えば、成田空港に降り立ったユベール。最初は、成田空港のターミナルビル内でロケをしているのですが、入国審査場のシーンになると明らかに違います。ここで、入国審査官とひと悶着あるのですが、画面に映っているのは「出国審査」の文字が。その入国審査官もブースの中にいなくて立っています。極め付きは、ユベールが帰国する時のシーンは、入国時と同じ場所、同じ係官。入出国審査場は、撮影禁止なのでやむを得ないのでしょうが、もう少しリアリティのあるセットを作って欲しいものです。


また、ユベールが新宿にある弁護士事務所を訪れ、ユミを紹介され、事務所から出て来たのは、新宿ではなく秋葉原の街角。いつの間に、ワープしたのでしょう(笑


でも、2000年代初頭の東京を再び画面で見られて懐かしかったです。二人が買い物をした「数寄屋橋阪急百貨店」が入っていたビルも建て替えられています。

 

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~140  省略

Film141 2019/4/17 『芳華-Youth-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ba7c3d70185efca9a6a2548e2349c814

Film142 2019/5/5  『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3d7b8668b52cea8fc68dc2ef910322e3

Film143 2019/5/19 『コラテラル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d5f083dad2dfff12ddda9a2c1ef46b2e

番外編  2019/5/31 『訃報:降旗康男監督』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/788dfef3a9feda5273c9cb83a1b2c0a0

Film144 2019/6/11 『The Crossing -ザ・クロッシング- PartI』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/849e6b791556b4146f769632abbc9c5a

Film145 2019/6/19 『スティング』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4f4577d7ea995b940026fa793953ecea

Film146 2019/6/25 『The Crossing -ザ・クロッシング- Part II』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f2e6de828b75a52aec7f61f0a3b670f7

Film147 2019/8/31 『ロケットマン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/181e562234e904a24b783105a5a56387

Film148 2019/9/12 『SHADOW/影武者』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5e2e616b5d1912cd493c64d1cfe9cfbd

Film149 2019/9/29 『無宿(やどなし)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588d633d181aa89ced0e7e5a5baf9484

Film150 2019/10/5 『さらば、わが愛/覇王別姫』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b8f2483904c252b83ad163625b9f1258

Film151 2019/12/16『網走番外地 南国の対決』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36bdbc409dd433b38bf6a1ace78e5f64

Film152 2019/12/30『紙の月』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c2964d882b465238bd21369d6e5b662b

Film153 2020/1/2  『男はつらいよ お帰り 寅さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/938606ed09edbc2462abdb181b602559  


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