隊長のブログ

中国上海に2003年12月から2008年1月まで駐在。趣味はヒップホップダンス、ジャズダンス、旅行、映画、スポーツ観戦。

映画 Film153 『男はつらいよ お帰り 寅さん』

2020年01月02日 | 映画

隊長が、これまでに観た「映画」を紹介するシリーズの第153回は、『男はつらいよ お帰り 寅さん』をお送りします。


元日の午後は、12月27日から公開されている『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観に行きました。


『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、「男はつらいよシリーズ」の23年ぶりの新作で、1969年公開の第1作『男はつらいよ』から50年、50作目という記念作品です。


原作・監督:山田洋次。脚本:山田洋次、朝原雄三。


尚、「隊長のブログ」では、山田洋二さんの作品を、これで九本紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/028d8a5dbb6ca01cdf54372fa11d658a


出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、夏木マリ、浅丘ルリ子、桜田ひより、ほか。


あらすじ:車寅次郎(渥美清)の甥の満男(吉岡秀隆)は、小説家となり、中学三年生の娘・ユリ(桜田ひより)と二人暮らしです。最新著書の評判は良いが、次回作の執筆には、いまいち乗り気になれないモヤモヤした日々を送っています。


ある日、満男の夢の中に、なぜか初恋の人・泉(後藤久美子)が現れ悩みだす始末です。そんな時、妻の七回忌の法要で柴又の実家を訪れた満男は、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かせます。いつも自分の味方でいてくれた伯父さんとの、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが、蘇ってきます。


一方、ヨーロッパで夫・子供との家庭を持ち、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員として働く、泉は、シリア難民の窮状を訴えるべく、国連スタッフとともに久しぶりに帰国していました。そんな泉が、出版社が主催する書店で行われていた満男のサイン会に姿を現します。数十年ぶりの再会を果たす二人は。。。。


本作品を、鑑賞したのは、「TOHOシネマズ 日本橋」。東京メトロ「三越前」駅に地下で直結している、同館の座席数226の“スクリーン6”は、元日の午後という時間なのに、八割の席は埋まっていました。この日は、“ファーストデイ”ということで、料金は1,200円(税込)でした。


「男はつらいよシリーズ」は、何本も観ているのですが、映画館で観た事が一度もなく、テレビかDVDでした。「男はつらいよシリーズ」は、“お正月映画”というイメージがあり、お正月に同作品を劇場で観るのが夢でした。23年ぶりの本作品で夢をかなえたわけですが、第49作までが上映されていた頃の映画館の雰囲気とは、当然のことならが違っていました。


複合商業ビル「コレド室町2」の中にあるシネコンなので、映画が娯楽の中心だった頃の象徴である外壁の“映画看板”もなく、ロビーに菰樽(こもだる)もなく、晴れ着姿の女性を見かけることもありませんでした。


オープニングは、満男の夢の中に登場する若い頃の満男と泉が南の島の渚で戯れる姿です。そして、夢から醒めた中年となった満男の顔。第1作から50年たったという現実に引き戻される瞬間です。


ここから、満男と泉の“大人の恋”の物語が展開されていきます。鑑賞前は、どの様に寅さんが、スクリーンに帰って来るのかと思っていましたが、満男の回想シーンとして登場するのです。


映画の中の昔の回想シーンと言えば、同じ役者さんが演じたり、別の若い俳優さんが演じたりするのが、一般的ですが、どうしても違和感を覚える作品もあります。ところが、本作は、デジタルで修復された映像がそのまま回想シーンに使用されているので、全く違和感がありません。歴史のある作品だと、こんな手法があるのですね。


それなら、同じ吉岡秀隆さんが出演していた「北の国から」を、同じ手法で制作した最新作を観てみたい気がします。


実家に帰る満男が柴又駅で降り、通る改札口が自動改札になっていたのに、回想シーンで登場した第1作でのさくらが柴又駅から去ろうとする博を追いかけて来た時にすり抜けたのが有人改札。50年の時の流れを感じます。


ストーリーも回想シーンと上手く繋がっていて、楽しめました。「男はつらいよシリーズ」といえば“笑いと涙”の物語ですが、その意味では、“涙の物語”としては成功だと思います。


一方の“笑い”ですが、客席から笑い声が聞こえてくるのは、寅さんが登場した回想シーンだけでした。


オープニングで、満男が夢から醒めた後に、桑田佳祐が歌う主題歌「男はつらいよ」が流れるのですが、どうもしっくりとしません。桑田佳祐さんは、好きなアーティストですが、寅さんのイメージとはかけ離れています。あえて、桑田佳祐さんを起用する必要性が感じられません。


エンドロールに、渥美清さん本人が唄う「男はつらいよ」が流れて救われました。


それと、今テレビで人気のある出川哲朗、立川志らく、などが“カメオ出演”していましたが、ストーリーの中で必要だったとは思えません。桑田佳祐さんの起用もそうでしょうが、これまでの「男はつらいよシリーズ」のファン以外にも観客層を広げようとの試みでしょうが、賛成しかねます。


観客のマナーで気になったのが、エンドロールが流れ始めるや、スマホを取り出す人が何人かいて、そのブルーライトが映画の感傷に浸っている気分を壊します。若い人中心の観客でなく、比較的年齢層の高い人が多かったので、残念です。


以前から、エンドロールと同時に立ち上がり出て行く人に苦虫を噛み潰していましたが、これからはスマホという強敵にも悩まされますね。


最後になりますが、「男はつらいよシリーズ」に出演していた多くの方が、鬼門に入っています;


レギュラー陣では、渥美清、おいちゃん役の松村達夫、おばちゃんの三崎千恵子、タコ社長の太宰久雄、御前様の笠智衆、ほか(敬称略)。


マドンナ役では、光本幸子、新珠三千代、池内淳子、八千草薫、太地喜和子、京マチ子、大原麗子、(同)。


天国で、この記念作品を渥美清さんと楽しく観ていることでしょう。亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

 


===「映画」バックナンバー ===
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Film1~140  省略

Film141 2019/4/17 『芳華-Youth-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ba7c3d70185efca9a6a2548e2349c814

Film142 2019/5/5  『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3d7b8668b52cea8fc68dc2ef910322e3

Film143 2019/5/19 『コラテラル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d5f083dad2dfff12ddda9a2c1ef46b2e

番外編  2019/5/31 『訃報:降旗康男監督』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/788dfef3a9feda5273c9cb83a1b2c0a0

Film144 2019/6/11 『The Crossing -ザ・クロッシング- PartI』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/849e6b791556b4146f769632abbc9c5a

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Film146 2019/6/25 『The Crossing -ザ・クロッシング- Part II』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f2e6de828b75a52aec7f61f0a3b670f7

Film147 2019/8/31 『ロケットマン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/181e562234e904a24b783105a5a56387

Film148 2019/9/12 『SHADOW/影武者』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5e2e616b5d1912cd493c64d1cfe9cfbd

Film149 2019/9/29 『無宿(やどなし)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588d633d181aa89ced0e7e5a5baf9484

Film150 2019/10/5 『さらば、わが愛/覇王別姫』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b8f2483904c252b83ad163625b9f1258

Film151 2019/12/16『網走番外地 南国の対決』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36bdbc409dd433b38bf6a1ace78e5f64

Film152 2019/12/30『紙の月』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c2964d882b465238bd21369d6e5b662b  

 


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