隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film144 『The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ』

2019年06月11日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第144作品目は、『The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ』をお送りします。

 

 


The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ』 (中国語簡体字原題:太平轮 乱世浮生、英題:The Crossing)は、2014年に制作・公開された中国・香港合作映画。日本での公開は、2019年6月4日。


尚、合作を含む中国映画を、これまでに、10作品紹介しています。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい

 

監督・脚本は、ジョン・ウー (吴 宇森)。

 

「隊長のブログ」で取り上げたジョン・ウーの作品一覧は、こちらをご覧ください 。


音楽担当は、日本人の岩代太郎。

 

岩代太郎さんは、ジョン・ウー監督の 『レッドクリフ PartI』  、


『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』  、でも音楽を担当しています。

 


主な出演者は、金城武、長澤まさみ、中国出身のホアン・シャオミン (黄晓明)、チャン・ツィイー (章子怡)、トン・ダーウェイ (佟大为)、そして韓国出身の (ソン・ヘギョ)。


金城武が出演する映画を、これまでに6本紹介しています。詳細は、こち 。


長澤まさみの作品は、これまでに5本取り上げています。詳細は、こちら


チャン・ツィイーの、出演映画の記事一覧は、こちらをご参照下さい

 


この映画の舞台は、1945年の中国国共内戦。蒋介石を指導者とする国民党と、毛沢東率いる共産党の対立が最も激化。日本の占領下にあった台湾と、中国本土との内戦の最中に出会った3組の男女の出会いと別れ、移りゆく愛の物語です。


上映時間は、129分。


今回、鑑賞したのは、新宿三丁目にある「シネマート新宿」の定員62名のスクリーン2。

 

 


PartⅠ(前編) 中国国共内戦編のあらすじ:1945年、中国国民党の将校、レイ・イーファン(ホアン・シャオミン)は、上海の舞踏会でチョウ・ユンフェン(ソン・ヘギョ)と運命的な出会いをします。


しかし国共内戦が激化し、レイはユンフェンを残し内戦の最前線へと向かいます。ユンフェンは、疎開した台湾基隆にある新居の家屋で、「ザークン(金城武)」と署名された絵と、額裏から「雅子(長澤まさみ)」の日記を発見します。

一方、ユイ・チェン(チャン・ツィイー)は、出征したまま行方不明になった恋人を探すため、従軍看護師に志願します。十分な食糧が無いなかで見知らぬ兵士、トン・ターチン(トン・ダーウェイ)と家族のふりをして、食糧配給を得るなど、必死に上海で生きていました。。。

 


感想:ベースは、ザークンと雅子、レイとユンフェン、トンとユイ、3組の男女の出会いと別れ、移りゆく愛の物語なのですが、民族や政治とは何なのかと考えさせられる映画でもあります。


国民党軍と日本軍との戦い、日本軍に従軍医師として同行していた台湾出身のザークン。そのザークンと日本人の雅子との当時は許されなかった恋愛。日本軍が敗戦後の、国民党軍と共産党軍の同胞同士の内戦。当時の中国の凄まじい貧富の差と偏見。


まさに、国共内戦下の1946年に中国広州市に生まれ、一家で香港に移住した、ジョン・ウーだから描けた世界なのでしょうね。

     
オープニングは、レイ率いる国民党軍とザークンが従軍していた日本軍との、10分以上に亘る激しい戦闘シーン。臨場感溢れたシーン、『芳華-Youth-』
 でもそうでしたが、戦争の悲惨さを十分に伝えています。


この戦いで、傷ついたレイは、英雄として扱われ、奇跡的にも生き延びたザークンは、捕虜収容所に送られます。


場面は一転して、上海でのクリスマスダンスパーティーのシーン。ここで、レイと財閥令嬢のユンフェンが出会うシーンと、その後の二人のデートシーンは、ロマンチックな演出です。


海外映画に登場する日本人は、ステレオタイプになりがちですが、雅子の母役に黒木瞳を起用するなど、しっかりと日本人像を描いています。


上海で必死に生きるユイと、そのユイを一途に想う、貧しい農家出身の国民党軍兵士、トン・ターチンの姿には涙を誘われます。

 

心優しい兵士トン・ターチン役のトン・ダーウェイ、『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』 でも、同じような心優しい曹操軍の兵士を演じていますね。


エンディングの国民党軍と共産党軍の戦闘シーンは、15分~20分続いたのでしょうか。余りにも悲惨なシーンの連続で、早く終わって欲しいと思ってしまいました。


尚、「シネマート新宿」でのPartII(太平輪号編)の上映は、6月14日 (金) から。また、PartIとIIともに、、6月27日 (木) 迄です。

 

 

 

 

==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~130  省略

Film131 2018/9/4  『言えない秘密』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7014b29800d3006fd9f0aeac6830c3b3

Film132 2018/9/13 『TAXi2』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/34f2ce7bd636a0e7125bed1df53f5dd0

番外編  2018/9/16 『訃報:樹木希林さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ff8331cea930236867d1659a7297a7b5

Film133 2018/11/12『ヘアスプレー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/170d72b0f005a51c321d7fd436e63bb2

Film134 2018/11/15『恋する惑星』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ff0d07c9bddd00bac5b64937abcae468

Film135 2018/11/30『ダ・ヴィンチ・コード』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/eb2f55f1ea3284f150df68f320c7f076

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Film137 2019/1/15 『伊豆の踊子(昭和38年)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4e78c8e001d543cebaee9d704fa50f67

Film138 2019/2/14 『遙かなる山の呼び声』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/35951db56d912eb61271dbfea08ca44c

Film139 2019/2/28 『明日に向って撃て!』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8ac3e850f5ead3d1d77044082040ec13

Film140 2019/3/6  『グリーンブック』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/41fa9f5b3cda1fe4efd7db96be00b173

Film141 2019/4/17 『芳華-Youth-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ba7c3d70185efca9a6a2548e2349c814

Film142 2019/5/5  『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3d7b8668b52cea8fc68dc2ef910322e3

Film143 2019/5/19 『コラテラル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d5f083dad2dfff12ddda9a2c1ef46b2e

番外編  2019/5/31 『訃報:降旗康男監督』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/788dfef3a9feda5273c9cb83a1b2c0a0 

 


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