広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

きっぷの経由とアンケート

2017-02-06 23:56:21 | 旅行記
JRのきっぷの小ネタ2つ。

秋田駅発藤崎駅行き乗車券
五能線の藤崎駅までの乗車券。1年ちょっと前に秋田駅の指定席券売機で購入したもの。

券面の経由表記に注目。「奥羽・藤崎」とある。
意味不明。
そもそも「藤崎行き」の乗車券において、その目的地である「藤崎」を経由地にするってのが、おかしい。
それに、路線図を見れば分かるように、五能線は両端(東能代と川部)が奥羽本線と接続しているので(【8日追記】かつ途中で他のJR路線とは接続しないので)、五能線外の駅から、五能線内のどの駅へ行く場合も、必ず奥羽本線を通らないとたどり着けないから、「奥羽」もあまり意味がない。
東能代と川部のうち、「どちら側から五能線に入るか」を記載しないとならないのに。
この時の乗車券は、大館、弘前と奥羽本線を進んで、川部から五能線に入るルートだったから、「奥羽・川部」などとするべきだ。

これでは、券面を見ただけでは、東能代から五能線に入る乗車券と区別できず、車内や改札口で手間取りかねない。
きっぷの経由地の表記というものは、わりと自由度というかいい加減なことがある【7日補足・今回は券売機での発券だから、駅員が都度手入力したわけではない】。客には落ち度はないのに疑いをかけられるようなことがないように、配慮願いたいものである。

なお、磁気データでは、ちゃんと経路が識別できるようになっているようで、弘前駅の自動改札機では難なく途中下車できた。

【7日追記・いちおう原因は分かった】藤崎は、川部の隣の駅だった。乗車券の経由では、接続・分岐駅ではなく、その1つ隣の「その路線に入って最初の駅名」を表記することもある。今回の表記は、そのやり方を踏襲と言うか、機械的に当てはめてしまったことになりそう。
だから、JR社員は見て理解できるのかもしれないが、乗客としては戸惑う。藤崎発着奥羽本線上り方面に限っては「川部」としたほうが適切だと思う。あるいは奥羽本線で1つ秋田寄りの「撫牛子」にするとか。今のお利口なコンピューターなら、その程度の使い分けはできそうだけど。
これにならえば、反対側の接続駅である東能代の1つ隣、能代駅までの乗車券では、「奥羽・能代」と経由されることになるが、実際はいかがでしょうか。



特別企画乗車券、いわゆる「おトクなきっぷ」を買うと、きっぷ本体のほかに何枚か出てくることがある。きっぷじゃないのにきっぷと同じ厚紙なので、かさばるし処理に困る。
それには「ご案内」のほか、「アンケート」が含まれる場合がある。

アンケートは20年近く前、JR東日本のきっぷで初めて遭遇した。
当初は、「抽選で○名様にオレンジカードを差し上げます」とか景品が付いて、氏名と電話番号を記入する欄があった。
現在は、経費節減か個人情報保護か知らないけれど、景品も連絡先欄もなくなった。

何ももらえないし、駅改札口へ提出しないといけないから、回収率は低そうな気もするけれど、僕は安く旅行させてもらったのだし、今後の発売継続も願って、できるだけ回答している。
回答内容によっては、「こんなに使われちゃ、もうからない」と、発売中止につながっちゃうかもしれないけれど。

昨年買って使ったきっぷで、長野支社と秋田支社のアンケートを比較。
信州特急料金回数券」のアンケート

津軽フリーパス」のアンケート
この2つに限らず、「旅行目的」「このきっぷがなかったら、今回の旅行はどうしていたか」、フリータイプでは「利用した区間」は定番の質問。

長野と秋田では、細かな言い回しや選択肢の数字が丸囲みかどうかといった違いはある。
長野では「JR東日本の駅改札口へお渡しください。」。長野では、すぐ隣がJR東海エリアだから、そっちに渡されても困るからか。
秋田は「最寄りのJR駅改札口へ」。JR北海道あるいは東日本盛岡支社の改札へ出したら、どうなるのだろう。

利用者の住所を尋ねる項目。
信州特急料金回数券では、「市町村」を記入する。長野県民が利用することを想定しているようだ。仕方ないから「秋田(市)」と書いた。
津軽フリーパスでは、「どちらにお住まいですか」の選択肢が、「秋田県内、東北、関東、その他の地域」だけで、地元「青森県内」がないのが不思議。
今回のきっぷは秋田駅で購入した。もしかしたら、発券する駅に応じて、選択肢を変えているのかもしれない。青森県内で買えば「青森県内」とか、あるいはより細かく「津軽、青森県南」とか印字されるのかも。

回答する時に少々困るのが、記入しづらいこと。
表面がツルツルの厚紙にびっしりと文字があるから。油性ボールペンでもいいけれど、個人的には極細の油性サインペン(サクラマイネーム)がおすすめ。
それを使っても困難なのが、津軽フリーパスの最後の質問、各社ごとの利用区間の欄。
全部「(  ~  )」しかないから、長い駅・バス停名や2区間以上乗った場合は書き切れない。弘前城址へ行って「弘前バスターミナル~市役所前・公園入口」とマジメに書きたい場合など、米粒に文字を書ける人以外は困ったことになる(略したり、カッコの外の余白を使ったりすればなんとかなるけどね)。


ホームページのURLかQRコードでも印刷して、ネット上でアンケート回答することもできそうな時代(近年の東日本全域のフリーきっぷでは、そういうのがあったはず)だけど、こういう手法でないと集まらない意見があるということなんだろうか。

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2 コメント

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アンケートについて (ながのん)
2017-02-09 21:07:58
このようなアンケートは結局集計もせずそのまま捨てられているかも、などと思ってしまいます。
アンケートの集計って結構面倒ですから。
選択肢は集計しやすいですけど、記述式のものはクセ字で読めなかったりもしますし。
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実態は? (taic02)
2017-02-09 23:37:23
津軽フリーパスは、昔はアンケートがなかったです。ということは必要があって始めたようにも見受けられますが、実態はいかに。
委託駅や車掌に渡した場合、どう処理されるのかなと思うこともあります。
あと、旅行代理店はきっぷの用紙をJRから買うと聞きましたが、アンケートで用紙を消費(浪費?)する企画乗車券の発券は、ホンネではイヤがっているかもしれません。
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