広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

長岡駅周辺2

2016-05-26 00:17:31 | 旅行記
長岡駅周辺の続き。
長岡駅周辺には、コンビニが意外に少なかった。
大手口側はアオーレのセブン、その北のセーブオン程度。
駅2階の改札口脇にNEWDAYSがあって(改札外。こしあんの笹だんごが購入できる!)、あとは駅裏側(東口)のデイリーヤマザキくらいのようだ。
東口のデイリーヤマザキは、自由通路の階段下・バス乗り場前で、駅敷地内と呼べる良い場所にあった。JR東日本新潟支社エリア管内では、中規模駅にNEWDAYSではなくデイリーを出店させていたこともあったから、つながりがあり、その縁だろうか。(秋田支社でも、秋田市のJR購買部跡がデイリーになった

百貨店などの大型商業施設も、思ったより少ない。
かつては大手口側駅近くの中心市街地に、長崎屋、ダックシティイチムラ(ビブレ系。現在東北にある「さくら野」と関係があったらしい)があったものの、いずれも1990年代後半に閉店。東口のダイエーも閉店。
現在は、大手口の真向かいにあるイトーヨーカドーだけになってしまったようだ。どこも地方都市は似たような現状で、大型店に限れば秋田市といい勝負といったところか。(中小店舗は見ていないので分かりません)
なお、イオン長岡店は、信濃川を渡って駅から3キロ弱。反対の東口側500メートルちょっとに24時間営業の地元スーパー「原信」。

【26日追記】後述の通り、ダイエーは1985年、ヨーカドーは1988年オープン。いずれも昭和50年代にできた秋田市より遅い時期で、上越新幹線開業後ということになる。東日本の地方部ではダイエーよりヨーカドーのほうが先に店舗展開していた傾向があり、秋田市でもヨーカドーのほうが先に開店しているが、長岡ではダイエーのほうが先なのがおもしろい。

ヨーカドーは行きに泊まった時は開店後/前だったから、帰り道で立ち寄ってみた。
1988年オープンの7階建て。屋上には「7i」マーク、ところどころ鳥のマークもあり、見た目は典型的な昭和にできた地方の駅前のヨーカドー。

大手スカイデッキとは別に広い地下横断歩道があり、それで駅舎側と地下食品売り場が直結していた。
地下道から入れば、すぐ食品売り場。ドア周りも典型的なヨーカドー
でも、ちょっと違う。
横書きの文字が「Ito Yokado Marudai」「イトーヨーカドー 丸大」とある。したがって正確には、イトーヨーカドー長岡店ではなく、「イトーヨーカドー丸大 長岡店」である。

新潟県内のイトーヨーカドー4店舗のうち3店舗は、長岡に本社(長岡店と同じビル内?)がある、「株式会社丸大」が運営している。(秋田のスーパー「マルダイ」とは無関係ですよ)
丸大は、元々は地元百貨店だったそうだが、徐々にヨーカドーとの関係が強まり総合スーパーも展開し、2008年にはイトーヨーカ堂の完全子会社になっているとのこと。
【6月4日追記】秋田でいうところの「ほんきん西武」のようなものか。地元百貨店「本金」と西友(西武でなく)の合弁。現在は企業・店舗名はなくなって西武本体に吸収されて、西武秋田店になってしまったけれど。

イトーヨーカドー丸大長岡店は、セブン銀行ATMはあるし、地下食品売り場は若干狭いものの店内の雰囲気はイトーヨーカドー直営店そのもの。
弘前店やかつての秋田店では、BGMとして頻繁にかかっていた「一週間」や「サザエさん」(定例打ち合わせや商品整理の合図だそう)が聞こえなかったのは、たまたまか。
食品売り場に、笹だんご用の餅粉や真空パックの笹の葉が売られていたり、地元商品としておかき・あられなど米菓類がいろいろ並んでいた(安くておいしくて軽いのでおみやげに最適だけど、選択を間違うと全国どこでも売っているせんべいだったりするので注意)のは、長岡ならでは。

レシート(過去の関連記事)も直営店のものとほぼ同一。書体も丸ゴシック体だから、新しいレジなんだろう。
違うのは、上のロゴマークと、最下段(直営店では、ドラッグストア「セブン美のガーデン」の注意書きがある位置)にどういう意味なのか「株式会社イトーヨーカ堂」と印字があること。
【6月26日画像追加】
レシート上部

nanacoチャージ機のレシート
チャージ機のレシートは、直営店では「イトーヨーカ堂○○店」と表記される。店舗名は「イトーヨーカ“ドー”」だけど、運営企業名としては「イトーヨーカ“堂”」だから間違いではないでしょう。
長岡店のチャージ機のレシートは「イトーヨーカ堂丸大長岡店」。この場合は、厳密にはおかしい。運営企業は「丸大」であり、ブランド名は「イトーヨーカドー(丸大)」でどこにも「堂」はないのだから。


バス乗り場。
長岡といえば、田中家の越後交通のお膝元。(本社が長岡市)
大手口側と東口側両方に「バスターミナル」と称するバス乗り場があり、両方に案内所もある。(この点は秋田駅とだいだい同じか)
大手口側
バース(列)で区切られ、それぞれが雪対策であろう屋根と壁で覆われている。乗客は平面(地上)でのバース間横断可能。秋田駅西口と造りは同じ。
ただ、こちらのほうが覆いがしっかりしているし、バス通行部分・乗客通路部分とも幅が広くて見通しがよく余裕があって安全そう。秋田駅西口はきゅうくつだ。

東口へ。
長岡駅東口
反対側の駅舎は、色合いが少し違う程度で、大手口と似ている。
駅舎中央に立ちはだかるのは、JR東日本系のビジネスホテル「ホテルメッツ長岡」。るるぶトラベルによれば1999年築。
その右下にデイリーヤマザキがちょっと見えている。
手前がバス乗り場。大手口側よりは小規模か。
その右に白い建物があり、その軒先も1列分のバス乗り場。その建物は、
越後交通ビル
その名の通り、越後交通所有。「E・PLAZA」の愛称がある。6階建て?
ここにかつてはダイエー長岡店が入っていた(1985~2005年)そうだ。

ご多分にもれず、ダイエー撤退後は紆余曲折あったようだ。
市役所の移転先候補にもなったもののかなわず、結局、越後交通のオフィス(本社は別にある)といくつかのテナントが入っている。一時期は県内の食品スーパーも入っていたようだが撤退。
地階はボウリング場、6階がコナミスポーツクラブ、ほかは宮脇書店、ダイソー、衣料品店「サンキ」、地元家具店「ヤマシタ」など。

駅舎2階から東方向を眺める。
この左手にバス乗り場と越後交通ビル
多くの地方都市同様、駅近くでも商業施設よりも民家が多く立ち並び、そう遠くない所でそれが果てて山が迫る「駅裏」の風情。広い道路がまっすぐ伸びている点など、秋田駅東口に似ている。
写真左手前の茶色い建物は、ホテルニューオータニ長岡。直営ではないが、ちゃんとしたニューオータニ系列。


ところで、長岡の道路や駅ロータリーなどの路面は「茶色い」。
前回と今回の記事の長岡の写真でもそれが分かるかと思う。
駅東側の小さな道も茶色い
錆を撒き散らしたような感じ。道路中央に穴があり、その部分がいちばん高く路肩に向かって傾斜している。
そう。水を流すことで雪を融かす「消雪パイプ」だ。
広い車道ばかりでなく、上の写真のような狭い道や、広い道の歩道部分に設置されているところもあった。

消雪パイプは新潟や北陸方面に多い印象がある。
秋田県内では横手など内陸南部で見かけ、青森市にもあるようだが、秋田市や青森県弘前市では見ない。(私有地ではたまにあるけど)
北のほうでは、寒さでパイプ自体もしくは融けた雪が凍結する恐れがあるから。ほかにも、流す水の確保や、秋田市程度の積雪量では車道には不要(歩道や車道の坂には、パイプや電線を埋めたロードヒーティング・融雪装置を設置)ということもあるだろう。

調べてみると、消雪パイプを発明したのは長岡の人だそう。なんと柿の種メーカーの創業者。
そして、初期に設置された装置では、パイプが鋼製のため、このような錆が発生するとのこと。
消雪パイプ発祥地だけに、古いパイプが多く設置され、路面が茶色くなってしまっているのだった。

現在は、錆びないパイプが使われているほか、反対に中央部を低くして路肩から水を流す方式もあるそうだ。


時間に余裕があり、歩くにはいい天候。気になるものもあるので、駅の東方面へ少々行ってみた。
まだ続きます。(次が最後)

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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新潟住むなら (FMEN)
2016-05-26 01:45:38
長岡読みましたが秋田みたいで住みやすそうですね。
懐かしい秋田の雰囲気がここにあり、でいい感じです。
新潟の監督は秋田の前の監督でもありますから、ある意味そこにも因縁あるでしょうか。
ただ、フル規格新幹線はうらやましい。
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たしかに (taic02)
2016-05-27 00:03:41
秋田と似た点が多い街だと感じました。
女性もきれいだし、男女とも色白の人が多い気がしたし…
違いは海がないことくらいでしょうか。
新幹線に乗れば東京もすぐ。その点は秋田と大きく違いますね。
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融雪 (りお)
2016-05-28 20:03:14
初めて横手に来たとき、主に駐車場が茶色いのにびっくりしました。
あと、アパート探しの時には、「駐車場の融雪装置の有無」を条件にするか聞かれましたね。
今から冬が怖いです。
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豪雪地ならでは (taic02)
2016-05-29 00:24:29
秋田県南でも茶色い路面がありますか。
秋田市にいては分からない、豪雪地ならではのものがいろいろあるのでしょうね。
除雪や各自での準備は大変とはいえ、除雪体制はしっかりしているでしょうから、ある意味、秋田市よりは安心かもしれませんよ?!
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