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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大雪から2日

2021-01-11 19:58:48 | 秋田の季節・風景
突然の60センチの大雪から2日。
11日の秋田市は、これまでよりは気温が上がってギリギリ真冬日(最高気温-0.4度)、たまに強めに雪が降ったものの晴れ間もあって、積雪は43センチまで減った。それでもまだまだ「多い」積雪だけど。
大町・旧下米町の通り
小さい道は路面が白く、路肩に雪の山。
段階的に除排雪がされてはいるものの、まだのところも多く、わだちや凹凸になっている箇所も。
上の写真の道は雪山があるから排雪はまだだけど、そんなに凹凸はなさそうで、除雪はしたのだろうか。比較的状態はいいほう。
通町橋から旭川下流方向。目立って凍結はしていない

通町橋の東詰から南方向。右が橋
今回以前で、直近の秋田市での大雪といえば2006年1月5日の74センチ。その4日後の同じ場所。
(再掲)
2006年は元の積雪量が多い上、6日以降も少しずつ新たに積もったようで、たしかに現在よりも多く見える。でも、今も多い。

今のここは排雪はされていなそう。車道側の雪山を削ってくれれば、道路幅が確保できて、スムーズになる。
路線バスも一部運行再開
9日、10日と全面運休となった、秋田市内の路線バスは、11日朝から一部路線で運行再開。
11日は、中心市街地循環バスのほか、両車庫方面(長崎屋経由もテレビに写っていた)、県立プール線、新国道経由(朝はセリオンのみで、後から五城目、追分も含めて再開)、泉ハイタウン線、赤沼線、手形山経由大学病院線、通町経由将軍野線、赤沼線、広面御所野線。
循環バスは定刻、泉ハイタウンの戻り(上り)もわずかな遅れで運行されていたが、遠距離路線は遅延がありそう。

新屋や牛島方面は運行再開されず。
意外なのは、手形山と将軍野線。手形山の坂は融雪が入っているものの、狭くカーブが多い。将軍野線は旧国道~寺内、土崎港北(先日の交差点の記事)と、雪がなくても大変そうな狭い道ばかりなのに、よく再開に踏み切ったものだ。しかも、途中まで同経路のサンパーク線や寺内土崎線は未再開なのに。
泉ハイタウン線も最後の最後、泉北二丁目前後だけ不安な区間。除雪がしっかりされたのだろうけど。

異例の大雪の中で、除雪の進捗、融け方や事故など、状況は刻々と変化するので、運行状況の告知が直前にならないと分からないのは仕方がない。
ただ、秋田中央交通による告知は、自社公式ホームページか電話で問い合わせるしかないようだ。駅前以外のバス停に掲示などはなさそう。
秋田市役所や一部マスコミのホームページで「バス運行状況」を告知していることになっているが、それもバス会社のホームページへのリンクが張ってあるだけで、同じこと。

そのため、日曜や振替休日であっても、朝などはホームページにアクセスが集中して見られなかったり、知らずにバス停で待つ人がいたりしたとのこと。
せめて上りの乗る客が多いバス停にだけでも告知を出すとか、運行状況の公式ツイッターを開設する【12日補足・要は自社サーバーとは別の場所での情報提供】とか、したほうがいい。
以前の秋田市公共交通政策ビジョンで、そんな告知方法に関する項目があったので、「突発的、計画的(行事や工事)どちらも含めて、バス運行状況がネットの1か所で分かる仕組みを作って欲しい」と要望したのだが、実現できていない。

明日以降は運行再開路線が増えると思うが、過去の例を見れば、雪が融けて路面状況が悪化する可能性も高い。区間短縮、経路変更、再度運休があり得る。もちろん遅延も。
バスの話はまた後で少々。いったん通町へ戻ります。
通町バス停付近
ここも過去と比較。
(再掲)2005年12月25日、羽越本線いなほ脱線事故の日だ
2006年はドカ雪の前から、こんなに積もっていたのか。
広い歩道にごつごつした氷の塊の山ができたのに驚いて撮影したのを思い出した。
(再掲)2013年1月。この時点では50センチ弱
通町の雪山は、沿道のお店に出入りする車のため、車道と歩道の境目付近の間口を除雪することでできるようだ。歩道自体にはロードヒーティングが入っているので。広い歩道だからジャマではないが、見通しが悪いので注意。

ちょっと場所を変えて。
千秋トンネル通り。奥が鷹匠橋・トンネル、右が菊谷小路・通町方向
ここは車の通行が多かった。除雪はよく分からないが、凹凸もなく、路面が露出しかけている所もあるほど。

雪が舞う保戸野みその通り。奥左が通町
泉ハイタウン線のルート。対面1車線ながら、元から広めなので支障ないが、赤白のスノーポールが車道端なので、ここも狭まっている。いずれ削らないと。

通町へ戻って。
地元スーパーというか食料品店「せきや」
今日は駐車場の車も少なく、客も少なそうだった。せきやは日曜は休むが、祝日・振替休日は営業するので、元から休業日だと思って来ないのかもしれないけど。
通町の道路は車は少なめで、歩いて買い物する人はいつもよりほんのちょっとだけ多く感じられた。

ところで、これまで紹介した各所のうち、通町橋~せきやの区間だけが秋田県道233号。そのほかは秋田市道。
ここまでの各所の現状では、極端に道路状態が悪くはない。※千秋トンネル通りのわずかな区間も県道ではあるが、そこの除雪は市がやっている?

上の写真奥、せきやの西の交差点では、通町通りは直進して続く(旧・大工町)ものの、道路管理者が代わって市道になるので、除雪態勢が異なる。昔はここを境に市道側がガタガタの悪路になることもあったが、今は問題なし。歩道のロードヒーティングは(工事があったためか)止まっていたが、お店のみなさんが除雪してくれている。
県道としては、右折して北、菊谷小路へ続く。
その南端。かつて菊谷という酒屋があったので「菊谷小路」、勝平得之の版画に描かれる

千秋トンネル通り側の北端
写真では分かりづらいかもしれないが、菊谷小路の路面状態が悪い。同じ県道でも、通町商店街の区間とは違う。
中ほどの車道。粉状の雪でざふざふ
おそらく一度も除雪車が来ておらず、柔らかいわだちができている。車高の低い車は、わだちの間の高い部分にバンパーをこすりながら走っていた。
このままでは、凍結しても、融けても、さらにひどい状態になること間違いなし。隅に寄せるだけだと一時的にはいいが、幅が狭いのでそれが融けてまた悪化する。排雪しないと。

菊谷小路はそこそこ車は通る。しかもバス通りで、それも(泉外旭川駅開業前の現時点では)秋田市街地と外旭川地区を結ぶ唯一の交通機関であり、乗客も本数も多い、神田線の。
それなのに、今回に限らず、菊谷小路はいつも除雪が後回しにされる(あるいは「市道よりも着手が遅い」と表現すべきか)気がしている。2006年の大雪の時も同じで、神田線は運行再開後しばらくは、みその通りへ迂回していた。
現在の神田線は、外旭川地区では全便が旧道経由からバイパス経由に変わったので、そこでの雪による障害は激減したはず。となると、この菊谷小路の区間が、神田線の運行再開を阻止する大きな(唯一の?)要因になってしまっているのかもしれない。

秋田市道では除雪の方針の1つに「バス路線を優先的に除雪する」としていて、まあそこそこできている。だから一部路線が再開されたのだろう。
一方、秋田県道ではどうなのだろう。バス通り優先の方針はないのか、こんな菊谷小路など、後回しでいいと思っているのか。たしかに、(県が管轄する)3ケタ番号の国道や新国道などと比べれば、重要ではないのだろうが。
※繰り返しになるが、マスコミがよく報道するコールセンターは秋田市役所のもので、秋田市道の除雪だけを受け付けるのが原則(国・県道も取り次いではくれるだろうが、本来の業務ではなく、国や県へ直接言うべき)。GPSで出動状況が分かるのも、市道分だけのはず。秋田市内にそれなりの距離がある、県道の除雪は県(の出先の地域振興局)が行っているのだが、県自身もマスコミもあまり取り上げていない。

異例の大雪であり、今は待つしかないが、春以降の長期的な課題として、県道の除雪体制、大雪でも影響を受けにくいバスルートの確立、運休や変更の周知方法などは検討してもらわないと。雪は融けても、次のために。

明日からはついに平日。小中学校も冬休み明け。加えてさらに気温が上がって、雨が降るかも。路面の悪化が怖い。
あと、屋根等からの落雪、巨大つららの落下(道路の真上の建物の高い位置に、見事かつ可能ならば落としてあげたいつららをいくつも見かけた)にも、ご注意を!

【翌12日以降の状況】
12日には菊谷小路では、車道と歩道の除雪とともに、車道側の雪山が削られて、路面状況は改善した。
幹線道路では、雪が融けて水たまりができた所もあり、水はねと横断時の足もとに要注意。

路線バスは多くが運行再開。運休は本数が少ない9路線(大野、二ツ屋福島、南大通り日赤、添川、大住・みなみ野等)だけだが、再開した路線で迂回運行が多かった。バス停にある程度は掲示が出された。
主な迂回は、神田線が天徳寺地下道→泉踏切、割山線がすべて朝日町経由、新屋西線栗田神社前経由→栗田町(分かりづらい表記。県営住宅経由のこと)、牛島旧道→13号線、横森→城東消防署など。

13日もあまり変わらず。割山線は朝日町のほか、大悲寺~市立病院前→御休通り~市立病院西口の迂回も発生。
14日でまだ運休なのは、大野、二ツ屋福島、南大通り日赤、大住・みなみ野、大回り、茨島環状、秋田高校~御所野。迂回は解消されたもの(割山線の市立病院前など)もあるが、まだ多く、四ツ谷~サンパークなど新たな迂回も発生。
15日でまだ運休は、大野、二ツ屋福島、茨島環状となった。迂回もだいぶ減ったが、天徳寺地下道、割山など継続。
3路線はもともと運休する土日をはさんで18日には運休路線はなくなった。迂回運行は天徳寺地下道、新屋高校方面(田尻沢)は昼で解除。割山も昼でいったん解除されたものの17時前から再度迂回。太平線の本町下丁~下野のバイパスへの迂回は継続。
19日には新たな積雪があり、天徳寺地下道、商業経由など再び迂回。手形山など新たな迂回も。続きはこちら

12~13日の道路の状況
コメント (12)
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