広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

少し昔の雄物川

2018-12-03 00:34:58 | 昔のこと
昔のデジカメ画像を見ていて気づいたこと。雄物川左岸(美大・新屋栗田町側)から2点。
今年夏、雄物新橋から川沿いに河口を目指そうとしたが、「この先通行禁止」の立て札にはばまれ、断念した。
その時、川本体と通路の間の、普段は水に浸かっていない部分に、草木がうっそうと茂っていることが印象的だった。対岸どころか川面もほとんど見えず、まるで草の壁のよう。恐れをなすとともに、こんなに草が多かったっけ? と引っかかっていた。
(再掲)右が川なのだが見えない

2001年6月に撮影した写真を見ると…
だいたい同じ場所か?
通路が舗装されておらず砂利道。
何よりも、低い草が茂るだけで、川面が見えるばかりか、対岸も、河口の雄物大橋まで見通せてしまっていた。
ズームして雄物大橋と風車(この時点でこんなにあったのか)

2000年10月。秋田大橋から撮影
秋田大橋からも、雄物新橋越しに下流の河川敷が見通せた。現在は防風パネルが通年設置されて、そもそも見えにくいが、ここまでは見通せないはず。

17年の間に草がたくさん茂るようになっていた。
自然にこうなったのか、河川敷の管理方法が変わったのか。少し昔は、今よりもいくぶん開放的で散策しやすい場所だったのかな。


もう1つは、雄物新橋から1つ上流の秋田大橋。
青森の岩木川を例に紹介したが、一級河川本流の堤防に立っている、川の名称を記した「河川名看板」は、もともとは「川表(川側)は漢字、川裏(宅地側)はひらがな」で表記するのが原則であることを知った。
ところが、秋田大橋左岸・下流側の看板は、
(再掲)裏返しに設置されている
※現状では(昔は規則として定められていたが、後に緩和)原則と逆というだけであって、間違いとは言い切れないが、あえてこう設置する意図は考えられない。
その理由は、この看板は秋田大橋が架け替えられた際に、移設されたはずで、その時の手違いで向きが変わってしまったのではないかと推測していた。

現在の秋田大橋は2001年に完成。それ以前の橋は、そのすぐ隣の上流側に架かっていた。
2000年11月撮影の写真があった。
緑色が現在の橋の橋桁。その右向こうの白いトラスが当時現役の旧橋
この時点で、現在と同じ向き。(まだ建設省名義、現在は上に国土交通省と重ね貼り)
設置位置も、現在とほぼ同一の(もしくはとても近い)はずだが、現在のように小公園風に整備されておらず、ギリギリまで堤防の道路が通っている。

手順としては、新しい橋が開通してから移設したと思っていたが、この段階でこうなっていたとは。
ただ、旧橋だけの状態でこの位置にあったのでは、橋から遠すぎて見てもらえない。
やはり、もともとは旧橋のたもとに立っていたが、そこに新しい橋が架かることになり、移設したのだと思う。工事中にどこかに保管しておくよりも、さっさと将来の橋のたもとに設置してしまったのだろう。
そして、やっぱりそこで向きを誤ってしまったのか?(結論としては変わらず)【3日追記】このような手順だったのなら、次の段階の工事が迫っていて、急かされてあわてて確認せずに(対岸の看板に合わせてしまった等)、とにかく設置してしまった可能性はある。
※この看板の側面には標語が書かれている

何気なく撮った昔の写真も、手前味噌ながら時が経てば貴重な記録になるものです。
コメント (3)
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