広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

サボテンの花

2018-06-06 00:25:45 | 動物・植物
5年くらい前だろうか、持て余したというサボテンの鉢植えを、押し付けら…、いや譲り受けた。
丸っこくてトゲが生えたのではなく、平べったくて細長い葉が伸びる「クジャクサボテン」。※サボテンではないアロエなどに似ていなくもないが、クジャクサボテンはれっきとしたサボテン科の植物。

秋田でも、光に当て、寒さと雪をある程度防ぎ、適切な水やりをすれば、サボテンを枯らさずに育てることは難しくはない。それに加えて栄養や環境をもう少し配慮すれば、花を咲かせることもできなくはない。
もらったクジャクサボテンも、元気に育ち、2年前くらいには春先につぼみが着いた。ところが、すべて枯れて落ちてしまった。外に置いたため、アブラムシが付いたのと、温度変化が激しかったのが原因か。

そして昨年。落ちずに大きくなったつぼみがあった。
デカイ! ※比較は一般的な長さの蛍光ペン。左上には小さいつぼみがある
そして、ついに、
咲いた!!
すごくゴージャスな花。
クジャクサボテンがそういう名前なのは、花をクジャクの羽に見立てたからだそうだけど、納得。
ペンより大きい

つぼみと花
昨年は、つぼみが10個ほどついたが、うち2つが大きくなって咲いた。残りは赤く色づいたものの小さく、咲かずに落ちてしまった。

花は、どうも夜に開いて、丸1日とちょっと程度の短期間でしぼむ。
月下美人という白い花が咲くサボテンがあるが、それもクジャクサボテンの仲間だから、似ている。
クジャクサボテンの花のアップ
めしべは先端が分かれていて、おしべはたくさん。
花弁は内側と外側が別の形状で、色も微妙に違う。外側の花弁はがくが変化したもののようだ。ユリなどと同じく、花の器官形成のABCモデルで説明がつくヤツか。
【6日追記】見た目のイメージからすれば、良い香りを漂わせそうな花。月下美人はたしか香りがいいはず。でも、このクジャクサボテンは、鼻を近づけると、青臭い、いかにも植物らしいニオイ(良い香りでもないが、悪臭とも言えない)がする程度。

我が家には別のサボテンもあって、クジャクサボテンに先立って花を咲かせていた。イースターカクタス。
下がイースターカクタス
よく見れば、葉の構造は少し違うけれど、花の造りは両者でそっくり。大きさはぜんぜん違うけれど。

クジャクサボテンの花を初めて見て感動したけれど、さほど珍しくもないようだ。秋田市内で、たくさん花がついた大きな鉢を庭に出していたお宅もあった。
今年は、なぜか小さいつぼみはあまりつかなかったが、大きなつぼみは3つ着いて1つ落ち、昨年と同じく、5月下旬に2つが開花した。

【2019年5月26日追記】2019年は毎日1つずつ、連続して3つ咲いた! 改めて匂いをかぐと、おしべは花らしい甘いいい香りがするようだ。めしべが青臭い?



ところで、財津和夫作詞作曲の「サボテンの花」という歌がある。元は1975年にチューリップ(音楽グループ)が歌ったもので、1993年に財津和夫がソロで歌ったものが、ドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌になって、我々世代でもわりと知られている。
財津さんがイメージしたサボテンの花は、雰囲気からしてクジャクサボテンではないでしょうね(「小さな花」と歌われているし)。

NHK「みんなのうた」で1988年6・7月には、山田邦子が作詞して歌った「サボテンがにくい」という歌もあった。作詞【7日訂正】作曲・山崎直也、編曲・塩塚博。塩塚氏は、JR東日本などの駅で流れる発車メロディーを多く作っていて、この歌もなんかそれっぽい。
当時流行りつつあった(1990年の「おどるポンポコリン」が代表)、コミックソング(ナンセンスソング)系の歌。
この歌では、トゲを恐れる描写があり、「かわいい花咲く」と歌われ、アニメーションでは大きな「弁慶柱」らしきサボテンが出てくる。弁慶柱は実際に「かわいい花咲く」ようだ。クジャクサボテンは「かわいい花」とはちょっと違うね。
(再掲)名古屋市東山動植物園の弁慶柱
ちなみに、現在=2018年6・7月のみんなのうたの再放送曲の1つとして、「サボテンがにくい」が放送中。ラジオのみでテレビでの放送はないようだが、久々のオンエア。初回放送からちょうど20年だから、そういうことも考えて再放送しているんだろうか。
コメント
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