広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新聞に載った2

2010-09-22 18:43:11 | 秋田のいろいろ
当ブログでは、9月3日付で「streetかavenueか?」として、秋田市内に設置された道案内の標識類の英語表記・表現が統一されていないこと取り上げた。

ところで、秋田の地方紙「S新報」。
秋田ニューシティの斜め向かいにある、新聞社「大町センター」
最近秋田に来られた方はご存じないだろうが、この新聞社の本社は現在は臨海十字路近くの山王地区にあるが、1995【2017年1月19日訂正】1994年までは大町の現「サン・パティオ大町」の場所にあった。
その関係で旧本社隣接地の当時カルチャー教室だった建物が、出版物販売や貸部屋などの「大町センター」として残っているようだ。
そして、本社があった時代から今まで、道路に面したガラスケース内にその日の新聞が貼り出されており(上の写真右側)、足を止めて見入る人もいる。


ちょっと話が逸れましたが、今朝のその新聞29面・秋田市地域面の「なんだこれクション」コーナーを見てびっくり。
(同コーナーは個人的に“ライバル視”しているコーナーであるのだけど…)
この写真はガラスとそれに映ったニューシティの建物を写しただけです(笑)
 秋田駅周辺の案内看板」「英語の表記まちまち(←「看板」っていうのかな?)

として、秋田駅周辺の案内表示の英語が、同じものを指しているのに関わらず場所によって「St」と「Ave」、「Akita Citizen's Market」と「City Market Plaza」、といったように異なることを取り上げていた。

…って、当ブログ9月3日の内容と同じじゃん!!!


新聞では、加えて当事者へも取材しており、

 道路の道標は「市道路建設課が1997~99年にかけて」(県道・国道分も)設置し、「英語表記については、施設に確認するなどして決めたという。」。
 ぽぽろーどの方は「市まちづくり整備室が2000年に設置」し、「同室は「先に設置されていたほかの看板との整合性は図っていなかったかもしれない」としている。
とのこと。

道標の方は市道以外にも積極的に立てられているから、都市整備部都市計画課あたりで設置したのかと思っていたが、建設部だったとは意外。
どちらも秋田市が設置したが、わずか3年ほど後に設置した、都市整備部まちづくり整備室の方があまり考えずに設置したってことか?
(ということは「City Market Plaza」という英訳はアヤシイ?)

さらに新聞は「イーオン」の米国出身の講師(25)にもインタビューし、
 「表現が異なっても意味に大きな違いはないものの、「一つの場所に二つの名前があるのはなんだか変」と首をかしげる。
ふーん。表現自体には、それほど違和感は感じないってことなのか?
年代や出身国(例えばイギリス)でも異なるのかもしれないけど。



それにしても、当ブログでアップしたわずか20日ほど後に、新聞がまったく同じ点を取り上げたというのは、単なる偶然ではあるまい。
「E3系電車量産先行車」の一件(2010年2月7日)とか、ローソンの低い看板の話(2010年3月3日)とかの“前例”もある。
(アクセス解析「なかのひと」によれば9月6日夜遅くに新聞社からのアクセスがあった。なお、なかのひとは先週末に障害が発生してログを取得できていないため、最近は不明。)

今朝の記事は、当ブログの「話の流れ」というか「着眼点」をトられたといった感じであり、文章の転載・引用などはない。
僕としても、ネットで公開している以上、他人の著作物に影響を与えてしまうことを完全否定するものではない。

新聞社同士でも、1つの新聞社がスクープした記事を、翌日に他紙が追随して報道することがある。(「×××××であることが22日、分かった。」とかいう言い回しで)
そう考えれば、当ブログの“スクープ”を、新聞が“追っかけてくれた”ともとれる。
新聞ネタになり得ることを素人の自分が発見し、このブログで紹介できたのであれば、(非常に手前味噌ですが)うれしい。


でもやっぱり、天下の大新聞(イヤミでなく)が、こんな個人のブログを何度もアテにするということには、なんだかなーと思ってしまう。
 あっちは商売、こっちは趣味。
 あっちは有料、こっちは無料。
 あっちはプロが複数、こっちは素人がひとり。
なんだから。

今はネットを使えば、会社や自宅にいながら情報収集できてしまう便利な時代。読者から情報提供を受けたり、街角の噂話に耳を傾けたりするのと同様、新聞にとってはネットも1つの情報源なのだろう。
今回は、そうして得た情報を当事者に取材して掘り下げてくれた点は、さすがプロだ。
でも、今回の内容なら、日頃から秋田駅周辺を注意して歩けば気付くはず。プロの新聞記者なら。
この新聞社はこんなブログからネタを探さなければならないほど、ネタに困っているのだろうか? 街に出てちょっと見渡せば、この程度のネタの1つや2つくらい見つかるんじゃないの…

記者は「足で稼げ」とか「夜討ち朝駆け」と言われたのも、今は昔の話になってしまったのだろうか。
今は「クリックで稼げ」「ネット上で夜討ち朝駆け」なのかもね。


いや。別にこれからも当ブログを見て新聞記事にしていただいて結構ですよ。
リゾートしらかみの新車(一般公開や試運転はまだ?)、道路パトロールカーの黄色の違い、横手焼きそばランチパック、「“人”居者募集」の看板とかネタはいっぱいありますぞ!


余談ですが、
19日放送のフジテレビ系アニメ「サザエさん」の「ケンヤクの流れ星(No.6376・脚本:雪室俊一)」の中で、出版社の編集者である波野ノリスケさん(サザエのいとこ)が、作家の伊佐坂難物先生(磯野家の隣家)に原稿を書いてもらうため、粘り強く催促し、最後は約束の3時間も前から伊佐坂家の前に詰めているというエピソードがあった。
ノリスケさんのプロとしての心意気を感じ、お調子者のイメージが強かったノリスケさんを見直した。
新聞記者だって日頃の地道な活動が大事じゃないの? ノリスケさんを見習え!(ちなみに原作のノリスケさんは新聞記者)

【22日22時追記】「秋田市民市場」の本当の英語表記は?
「Akita Citizen's Market」と「City Market Plaza」どっちもイマイチしっくりこないんじゃないかと思っていたが、検索すると、「JETRO(日本貿易振興機構)」のサイト内に「秋田県の貿易関心企業 2007/2008 ジェトロ秋田」というPDFファイル(http://www.jetro.go.jp/jetro/japan/akita/company/pdf/06.pdf)を見つけた。

これには、秋田県内の国際貿易に興味のある企業・組織のデータが記載されているらしく、それぞれの英語名称も併記されていた。
それによれば、「協同組合 秋田市民市場」は
「Akita Citizen Market」だ!
ということは、これが市民市場の正式英名ということなのだろう。(ネイティブの人がどう感じるかは別として)

すると、やはり、まちづくり整備室が設置したぽぽろーどの「City Market Plaza」はどこから引っ張ってきた言い回しなのか、アヤシイ。
一方、「確認するなど」したという、道路建設課の道標の「Akita Citizen's Market」。なぜか「Citizen」に「's(アポストロフィーとs)」を付けてしまっている。う~ん。
っていうか、新聞記事もこのあたりについても追求してほしかった。調べればすぐ分かるのに…

※通りの名称については次の記事でも取り上げています。

【2016年11月5日追記】この記事を書いた記者はその後、他の記者と同じように県内他地域の支局などを異動しながら活動。
そして、2016年10月31日付で「退職」したことが、人事異動欄に掲載された。(同日で同じ部署のもう1人も退職)
【2018年6月3日追記】その後、この記者と同姓同名の記者が、毎日新聞(千葉方面)に在籍していた。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする