田口頼和の公式ブログ|陶芸日記

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陶芸の基本的な技法と道具|陶芸講座

2023年03月21日 | 陶芸日記
陶芸講師の田口頼和です。

今回は、陶芸の基本的な技法と道具について紹介します。

陶芸は、粘土を使って形を作り、焼成して固める工芸技術です。陶芸作品を制作するためには、基本的な技法と道具を知る必要があります。以下では、陶芸の基本的な技法と道具について詳しく説明します。



【陶芸の基本的な技法】

手こね
手こねは、指で粘土をこねたり、叩いたりすることで形を作り出す技法です。手こねによる作品は、自由度が高く、アクセサリーや小物入れなど、小さな作品が多いです。

ピンチング
ピンチングは、手こねによる技法の一種で、指で粘土をつまんで、形を作り出す技法です。手こねよりも細かい部分を作ることができるため、花器や鉢などの大きな作品にも使用されます。

コイル
コイルは、長い粘土を巻きつけて、形を作り出す技法です。粘土を細く巻き、互いに重ねていくことで、作品を形成します。コイルは、壺や花瓶など、丸い形の作品を作るのに適しています。

スラブビルディング
スラブビルディングは、平たい板状の粘土を切り出して、積み上げて形を作り出す技法です。板状の粘土を切り出し、角を整えながら、互いに積み上げて作品を形成します。スラブビルディングは、扇風機のカバーや箱など、角のある作品に使用されます。

ホイール
ホイールは、回転する円盤に粘土を置き、手や道具で形を作り出す技法です。ホイールは、陶芸の代表的な技法のひとつで、壺や茶碗など、円形の形状が多い作品に使用されます。

【陶芸の基本的な道具】

ローラー
ローラーは、平たい板状の粘土を作るために使用されます。厚さを均一にするために使用されることが多いです。

ワイヤーカッター
ワイヤーカッターは、粘土を均等な長さに切るために使用されます。また、粘土を削るためにも使用されます。

はかり
はかりは、粘土の重さを測るために使用されます。粘土を均等な大きさに切り分けたり、重量を調整するためにも使用されます。

刻み板
刻み板は、粘土を刻んだり、角を整えたりするために使用されます。木製やプラスチック製のものがあります。

彫刻刀
彫刻刀は、粘土の表面を彫ったり、切り込みを入れたりするために使用されます。形状や細かい模様を作るために使用されます。

ブラシ
ブラシは、粘土を塗ったり、清掃したりするために使用されます。作品の表面を滑らかに仕上げるために使用されることもあります。


窯は、焼成するための器具です。高温で焼くことで、粘土が固まり、作品が完成します。陶芸家によって使用する窯の種類は異なりますが、代表的なものに電気窯、ガス窯、木炭窯があります。

以上が、陶芸の基本的な技法と道具についての説明です。陶芸は、自分の手で形を作り、焼き上げることで、自分だけのオリジナル作品を作ることができます。初心者でも手軽に始められる技法から、プロも使う高度な技法まで、幅広いバリエーションがありますので、自分に合った方法を見つけて、楽しんでみてください。

陶芸講師
田口頼和


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