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マスクの行列に並んでみる。

2020-03-06 22:23:01 | 日々の生活

 3/5

  5日6日と久々の連休ではあるがすることがない。相変わらず世間は新型コロナウイルスに恐怖している。マスク不足が毎日のように報じられているが、それが顕著になる直前に我が家ではそれなりの量を買いだめすることができた。所謂介護施設で働いているので確保は必須だ。しかしこの1か月で1箱使い果たしてしまった。ナーバスにもなる。

 いつも出勤で通り過ぎる午前8時頃、ドラッグストアの開店待ちで10人ほどの行列ができているのを横目に見ている。マスクやアルコール消毒など感染対策物品の購入のためと思われる。そこで僕も一念発起して少しだけ早起きして並んでみることにした。

 僕はこれまで数々の行列に並んできた。このブログで触れたものもいくつかある。家電量販店のオープニングセールやベビー用品店の初売り、FC岐阜の待機列だってそうだし、中にはパソコンショップの破産処分販売なんてものまで、ありとあるゆる行列に並んできた。今回マスクのために並ぶのもいわば必然だ。

 さて、出勤で通り過ぎるよりも10分ほど早い時刻に到着すると先頭から7番目に並ぶことができた。先頭に並んでる人たちは常連さんのようで、諦観とでもいうのだろうか・・・少々自虐的な会話をしている。ほどなくして僕の後ろにも次々と人が並びあっという間に40人以上の行列ができた。特筆すべきはそのほとんどがマスクをかけているということだ。後ろに行けば行くほどマスクが買えないかもしれないという不安な雰囲気が漂っている。正直入荷するかもわからない状況で僕の7番目というポジションがなんぼのものなのかが見当がつかない。一方、先頭の人たちは会話に花を咲かせている。つまりここには天下がある、とTwitterでもつぶやいた。

 1時間ほど並んで開店まで10分を切ったころ、店員さんがでてきて行列に説明してくれる。それによると本日の入荷は箱入りの徳用のマスクが6つと少量が袋に入ったマスクが28個。お一人様どれか1つのみ購入できるというルールで販売しますとのこと。つまり先頭から34人までは何か買えるということだ。誰だって徳用の箱入りマスクが欲しいに決まっている。僕は先頭から7番目。ここで明暗が分かれた。僕は箱入りのマスクを買えない。さらに後ろの35番目の人以降は購入が絶望的な状況だ。あっという間に箱、袋、買えない、とヒエラルキーが形成される。会話に花を咲かせていた先頭の3人ほどのグループのテンションが上がっているのがわかる。正直耳障りだ。

 それからしばらくして開店。行列は店員さんに先導されてハーメルンの笛吹きよろしくマスクの売り場へ向かう。しかしここでドラマが待っていた。「6個ある」箱入りマスクはすべて小さめサイズ。主に女性向けと思われるこの小さめサイズはどちらかといえば人気がない。うちの職場でも女性の社員はほとんどが普通サイズを使用している。とたんに先頭の陽気なおじさんの表情が曇る。思いもよらなかったに違いない。店員さんに無駄な抗議をしたり、小さめサイズのマスクについて余計な講釈を垂れたりでどれか一つ手に取ってレジに向かえばいいだけの行列が一向に進まない。ここぞとばかりに行列の後ろのほうからいら立ちの声が上がる。

 先頭のおじさんが何を買っていったのかは知らないが、僕の順番になったとき什器には箱入りのマスクが一つだけ残っていた。僕より前の人が他のマスクを買っていったということだ。僕としては普通サイズのマスクを買うことが一家としての至上命題だったので迷わず画像の袋入りふつうサイズのマスクを手に取った。これで先頭から二人にスルーされた箱入り小さめサイズのマスクは僕の後ろに並んでいた女性が嬉しそうに手にしていった。ちなみに彼女はマスクをしていなかった。

 ホントのところマスクが感染対策にどこまで有効なのかはわからない。だが自分としては今の状況に異論を唱えるつもりもない。7枚入りのマスク。これで7回の外出に使用することができる。これは馬鹿にならない。今回のマスク購入の一部始終はTwitterで実況のようにつぶやいていた。だけどかじかむ手で入力ミスも連発していたしなによりのちのち読み返すのに都合がよいということでここでリライトすることにした。笑い話として読み返せる日が少しでも早く来ることを願っている。



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