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「怖い人たちが来て、僕を禁治産者にする手続きをしようとしていたんだ」山口果林『安部公房とわたし』

2015年01月04日 | 書籍

年末 東京駅~新大阪駅
年始 新大阪駅~東京駅
新幹線で読んだ本です
山口果林著
『安部公房とわたし』
講談社刊

安部公房とわたし
クリエーター情報なし
講談社


新潮社からではなく講談社から出てるっつーのがオツですな
1969年~1993年の24年間の交際期間を書かれた本です

山口 果林(本名;山口 静江(やまぐち しずえ)、1947年5月10日 - )22歳~46歳
安部 公房(1924年(大正13年)3月7日 - 1993年(平成5年)1月22日)45歳~69歳

ですな

安部公房さんの入り組んだだややこしーめんどくさい文章(褒め言葉)と違って 安易でストレートな文なのでかなり読みやすい本です



僕が山口 果林さんを初めて見たのは1971年~1972年のNHK朝ドラ「繭子ひとり」の時で
何故かハマって見てました 浅間山荘の頃ですね 南田洋子と真木洋子の間のヒロインで
好きなタイプの顔じゃなけど なんか印象が強く残っていて 
この頃はもうズブズブに付き合ってはったみたいですな
安部さんは「箱男」なんかを執筆されていて
そーゆーのを 自分の子供の頃とリンクしたり
安部さんの本に夢中になってた時のことを思い返したりするとオツなもんです



安部公房スタジオの芝居はテレビで見たり(仲代達也主演「友達」)
とか実際に見に行ったり(「イメージの展覧会 仔象は死んだ」)した時
山口果林さんがかなり目立った役所で なんで山口さんが安部さんの劇に出てるんだろーってかなり違和感があったことを覚えてます



心の残るエピソードを抜粋しますと

・山口さんが幼少の頃 自分の実家の本屋の店員にイタズラされていて
気持ちがよいとまでは思わなかったが嫌ではなかった、そうでなかったら閉店した日曜日に何度も出かけたりしないだろー

・桐朋学園大学時代1966年~1968年二年半 山本 亘と付き合っていた


・1979年安部公房スタジオの稽古場に現れた夫人(安部真知)に呼び出され
「果林はどう考えてるの?私たちは、いまだに週二回の夫婦関係があるの。彼は離婚したくないと言っている」

・安部公房とピンクフロイドに凝っていた期間が長い。アルバム「炎」の中から「Wish You Were here」を送りたい

・丸山健二の「惑星の泉」に感動して 新潮社に連絡先を聞いて電話した安部公房は丸山健二に「誰ですか。あなた?」と言われた


・最後の会話
「怖い人たちが来て、僕を禁治産者にする手続きをしようとしていたんだ」
安部公房を追ってホテルに行った安部真知は
「どうせ果林の家に行こうとするだろうから、小銭しか渡さなかった」



けっこー色々暴露されておられて 下世話ネタ好きな自分としては嬉しいもんがありました
安部公房さんでもいちゃいちゃしはんねんやーと
体の相性はヨカッタと
ただ Hする時の段取りとか 詳細は書かれていませんのが残念でした

写真は付き合ってる感じがビンビンする生々しいやつで
これがなかなかイイのね
山口果林さんて、こんな可愛いかったんだすね


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