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筧千佐子被告,死刑判決

2017年11月07日 | ヒトゴロシ



筧被告に死刑判決 責任能力認定 青酸不審死、京都地裁

京都、大阪、兵庫で起きた青酸連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)=京都府向日市=の裁判員裁判の判決公判が7日、京都地裁であった。中川綾子裁判長は起訴された4事件についていずれも有罪と認定し、検察側の求刑通り、死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として控訴した。

資力ある高齢男性との結婚・交際と死別を繰り返した被告の生活が事件で注目されたが、裁判では被告と男性たちの死を結びつける直接証拠が乏しく、弁護側は無罪を主張していた。

 被告は、夫や交際相手の男性に対する殺人3件と強盗殺人未遂1件の罪で起訴された。判決によると、2007年12月~13年12月、遺産目的や預かった金の返済を免れるため、夫の勇夫さん(当時75)や、交際相手の本田正徳さん(同71)、末広利明さん(同79)、日置稔さん(同75)に青酸化合物を飲ませて殺害、または殺害しようとした。

 判決はまず、被告が処分したプランターから青酸が入った袋が見つかったことから、被告が一般には入手困難な青酸を持っていたと認定した。その上で、被告が被害者と夫婦や交際相手という間柄だったことから、疑いを持たれず青酸を服用させることが可能だったと指摘。被告が死亡前後に遺産の取得に動いたといった経緯も踏まえ、「犯人は被告しか考えられない」と述べ、遺産や金銭的利益を得る目的で被害者に青酸を飲ませたと判断した。

弁護側は、被告は認知症が進み、責任能力も訴訟能力もないとして無罪を訴えていた。この点について判決は、認知症は軽症で、13年12月時点でメールの文面に問題がなかったことからも事件時は認知症は発症していなかったとして、完全責任能力を認めた。

 量刑について判決は「金銭欲のために人命を軽視した非常に悪質な犯行で、結果は重大。極刑を選択せざるを得ない」とした。

 被告は公判で「私が殺(あや)めた」と罪を認めたものの、質問者が代わると「殺したイメージがわかない」などと発言は二転三転した。

 公判はこの日で38回目。6月26日の初公判から135日を費やし、裁判員制度が始まってから2番目に長い裁判となった。

(2017.11.7.朝日新聞)   

筧千佐子被告に死刑判決 「金銭欲のための犯行で悪質」と4件全て認定、「認知症考慮しても死刑回避すべき事情ない」 京都地裁

京都、大阪、兵庫3府県で起きた連続青酸死事件で、夫や内縁男性ら4人に青酸化合物を飲ませて殺害したなどとして殺人罪と強盗殺人未遂罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)の裁判員裁判の判決公判が7日、京都地裁で開かれ、中川綾子裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は死刑判決を不服として即日控訴した。

 中川裁判長は判決理由で「金銭欲のための犯行で悪質」とし、「認知症などを最大限考慮しても死刑を回避するべき事情はない」と断じた。

 中川裁判長は主文の言い渡しを後回しにし、判決理由の朗読から始めた。まず、起訴された4件全てを青酸化合物を使った筧被告の犯行と認定。軽度の認知症と診断されていたが、被告の責任能力と訴訟能力を認めた。

 夫の勇夫さん=当時(75)=に対する殺人罪は「疑いを持たれることなく青酸化合物を服用させることができたのは、自宅で一緒にいた筧被告以外にいない」と指摘。内縁関係だった本田正徳さん=同(71)=に対する殺人罪では、動機を「死亡から間もなく遺産取得の手続きをしており、遺産目的で殺害した」と認定した。

 公判で検察側は、筧被告の周辺から青酸化合物が見つかったことや、被害者が筧被告と一緒のときに青酸中毒になっていたことなどを挙げ、筧被告の犯行と断定。動機は「遺産目的や借金の返済を免れる狙いがあった」としていた。

一方弁護側は、3件は認知症の影響で事件当時の責任能力はなかったとし、残り1件も「病死や事故の可能性が否定できない」などとして無罪を主張。また筧被告は被告人質問で法廷供述を二転三転させており、訴訟能力もないとして審理の打ち切りを訴えていた。

 起訴状によると、筧被告は平成19~25年にかけて、青酸化合物を飲ませて京都府向日市の勇夫さんや、内縁関係にあった大阪府と兵庫県の男性の計3人を殺害し、神戸市の知人男性1人を殺害しようとした。

 公判の審理期間は裁判員裁判としては過去2番目に長い135日間だった。

(2017.11.7.産経新聞)

青酸連続殺人 筧被告、表情変えず 補聴ヘッドホン付け

「主文、死刑に処する」。京都地裁で7日午前に始まった青酸連続殺人事件の判決公判。補聴のためのヘッドホンを付けた筧(かけひ)千佐子被告(70)は中川綾子裁判長をじっと見つめた。6月26日の初公判から4カ月余り。傍聴席の遺族も緊張した面持ちで耳を傾けた。

千佐子被告は午前10時半過ぎ、刑務官に付き添われて京都地裁101号法廷に入った。黒い長袖ニットとグレーのハーフパンツ、サンダル姿。傍聴席を見た後、検察官や書記官に一礼して証言台の前に座った。

中川裁判長が「(声が)聞こえますか」と尋ねると無言でうなずいたが、「主文ですが……」と続けると、右手を挙げてさえぎり「ちょっと聞こえにくい」と発言。中川裁判長がやや声を大きくして「主文を後回しということにします」と述べると、その後は表情を変えることなく、まっすぐ正面を見て判決理由の朗読に聴き入った。

 一連の事件は、2013年12月、千佐子被告の夫の勇夫さん(死亡時75歳)が亡くなり、司法解剖で青酸が検出されたのが端緒だった。警察の調べで、勇夫さんと同様、結婚相談所で千佐子被告と知り合った男性が次々と不審死していることが判明。遺産取得を目的とした連続殺人の疑いが浮上し、直木賞作家・黒川博行さんの小説「後妻業」の内容に類似していると話題になった。

 公判では千佐子被告が事件について何を語るか注目されたが、発言は二転三転した。7月の初めての被告人質問では「(すべての質問に)黙秘する」と語った直後、検察側の質問に「(起訴内容は)間違いないです」と返答。「私があやめた。明日死刑になってもいい」と語る一方で、「殺すメリットがない」と否認に転じる場面もあり、千佐子被告の認知症が裁判の大きな争点の一つとなった。

 この日は遺族などに向けた関係者席を除く一般傍聴席51席を抽選するための整理券が午前9時から配布され、566人が受け取った。京都市山科区の男性(73)は「事件のことを知りたくてこれまでも数回傍聴してきた。状況証拠しかない中で、どのような判決を下すのか注目している」と話した。


(2017.11.7.毎日新聞)

筧被告表情変えず、極刑に遺族おえつ 青酸連続殺人判決

「主文、死刑」。裁判長の宣告に対しても、筧千佐子被告(70)の表情は変わらなかった。7日に京都地裁であった青酸連続殺人事件の判決。軽度の認知症と診断され弁護側が全面無罪を主張する中、被告はこれまでの公判で、「死刑が執行されようと笑って死ぬ覚悟です」とも述べていた。裁判長が4事件の認定事実を述べる間、前を見据え、落ち着いた面持ちで聞き入った。
 午前10時半、千佐子被告は黒色のセーターに、灰色のハーフパンツ姿で入廷し、傍聴席に目をやると、いつも通り軽く一礼。補聴のためのヘッドホンを付けて証言台のいすに着席した。「主文を後回しにする」と中川綾子裁判長が告げると、手を挙げて「すみません。聞こえにくいです」と申告し、裁判長は「主文後回し」を言い直した。
 「人の生命を軽視して犯行に及んだ」「罪と向き合い真摯(しんし)に反省しているとは言えない」。中川裁判長が4事件の認定事実に続いて厳しい言葉で量刑理由を読み上げたが、被告は時折うつむいたり、肩や首を動かしたりしていた。
 主文言い渡しの直前に起立を促されると、「立つの? 耳が悪いのでもっと大きな声で言ってください」と、声を荒らげた。死刑宣告の直後には、「何か言うのですか」と尋ねる場面があった。
 傍聴席には遺族4人の姿もあった。主文が言い渡されると、女性遺族が顔に手を当てて、おえつを響かせた。判決後、男性遺族が涙を流す女性の肩に手をやり、体を支えるように付き添って法廷を後にした。
 開廷前、地裁には51席の傍聴券を求めて566人が並んだ。


(2017.11.7.京都新聞)


青酸連続不審死事件で、NHKは7日午前、京都地裁での判決主文言い渡し前に大阪などで「筧千佐子被告に死刑」とのニュースを流した。

 京都地裁の死刑判決言い渡しは午前11時44分。一方、NHKは午前11時36分ごろ、テレビのテロップで約30秒間、「死刑」と流した。また、ニュースサイトでも同時刻に「死刑」と伝えていた。

 NHKは正午からのニュースで「先ほど11時半すぎに、筧千佐子被告に対し、死刑が言い渡されたと字幕でお伝えしましたが、その時点ではまだ主文は言い渡されていませんでした。大変失礼しました」とアナウンサーが伝えた。広報局は「記者が裁判長の表現を取り違えた。主文言い渡し前に速報が出てしまいおわびします」とコメントした。

朝日新聞社




京都 青酸カリ 不審死 筧千佐子容疑者(67)2014年11月20日

筧千佐子容疑者(67)の再婚歴隠し 2014年11月25日

元交際相手殺害容疑で筧千佐子被告(68)再逮捕 2015年1月28日

「他に6人殺害」筧千佐子被告  2015年3月

筧千佐子被告<青酸連続殺人>夫毒殺「間違いない」2017年7月





1994年頃 1人目殺害
大阪府の印刷業の夫(当時54)が死亡。 結婚生活20年だったという。

2005年08月頃
千佐子容疑者は05年夏ごろに末広さんと交際を開始。投資を名目に金を借りるようになった。

2006年頃
兵庫県の卸会社社長と再婚。

2006年08月28日 2人目殺害
兵庫県の卸会社社長、自宅で死亡。「脳梗塞」と検視された。

2008年02月頃
農家の男性と3度目の結婚。

2008年05月17日 3人目殺害
農家の男性、自宅から救急搬送され死亡。「心筋梗塞」だった。千佐子容疑者はいずれも遺産を相続し、自宅などの不動産を全て売却。

2009年ごろ 4人目殺害
交際相手の奈良の男性が病死。「末期がん」だったという。

2009年05月 5人目殺害
兵庫県神戸市の末広利明さん(79)死亡。

2011年09月ごろ
本田正徳さん(71)と婚約。

2012年03月09日 6人目殺害
本田正徳さんと筧千佐子容疑者が喫茶店で会う。喫茶店から約1.6㎞離れた大阪府泉佐野市下瓦屋3の府道で71歳の本田正徳さんがバイクを運転中に転倒。本田正徳さんを病院に搬送。本田さんの死亡を確認

2012年03月頃
司法解剖の結果、突発性の心停止による病死と判断。司法解剖をした大学は本田さんの血液を保存

2013年09月20日 7人目殺害
兵庫県の交際相手の元内装業の男性が死亡。「ガン」を患い、筧千佐子容疑者と近くのファミリーレストランで食事後容体が急変し死亡。

2013年11月01日
筧勇夫さんと結婚。

2013年12月28日 8人目殺害
京都府向日市鶏冠井町の75歳の筧勇夫さんが青酸化合物で殺害される。京都府向日市鶏冠井町大極殿の民家で、住人の筧勇夫さんが倒れているのが見つかる。

2013年12月頃
司法解剖の結果、筧さんの胃や血液から致死量を超える猛毒のシアン化合物が検出される。

2014年05月頃
大阪府警が保存されていた本田さんの血液を再鑑定。致死量の2倍の青酸が検出される。

2014年11月19日 逮捕
京都府警捜査1課と向日町署は殺害に関与した疑いが強まったとして殺人容疑で妻の筧千佐子容疑者(67)を逮捕。京都府警は向日町署に捜査本部を設置。

2014年12月10日
2013年12月28日、向日市の自宅で筧さんに青酸化合物を摂取させ同日午後9時頃、青酸中毒で死亡させたとして京都地検は筧千佐子容疑者を殺人罪で起訴。

2015年01月28日 2回目の逮捕
大阪府警は、約3年前に交際中の大阪の男性を殺害したとして、筧千佐子容疑者(68)を殺人容疑で再逮捕。

2015年02月18日
内縁関係にあった大阪府貝塚市の本田正徳さんを殺害したとして、大阪地検堺支部は筧千佐子容疑者を殺人罪で追起訴。

2015年03月12日
京都地裁が、京都地裁で併合審理を行う事を決定。

2015年6月11日 3回目の逮捕
大阪府警などの4府県警合同捜査本部、強盗殺人未遂容疑で68歳筧千佐子被告を再逮捕。

2015年07月02日
大阪地検、強盗殺人未遂罪で68歳女を追起訴。

2015年07月13日
京都地裁、強盗殺人未遂罪も併合審理を行う事を決定。

2015年09月11日 4回目の逮捕
2009年に死亡した神戸市北区の末広利明さん(当時79)への強盗殺人未遂容疑で再逮捕。


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2 コメント

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妥当なところ (みき)
2017-11-08 00:34:05
現在は完全に認知症と思われますので、死刑判決でもってそれなりの介護を受けながら病死するのがベストですね。

国に面倒見てもらう方がいいです。
弁護士は裁判がおわったら終わりですからね。
返信する
みき様 (よしはら)
2017-11-08 10:58:22
このおばちゃんは
あまりヒトゴロシっぽくないので「アレ?」と思いました
介護風景をテレビで放映して欲しいです
呆けて面白発言が色々飛び出しそうで

死刑執行がされるまで ニュースソースでは もうこの事件にはお目にかかれないような気がします
この日が卒業式ですね

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