朝夕秋の気配を感じる冷気が肌に心地よい季節となった。
庭のあちこちで、秋の訪れを告げる庭木や草花が目に入る。
1)紫式部 2)白花筑紫萩 3)タマスダレ 4)枸杞
5)秋海棠 6)シロバナマンジュシャゲ
<ムラサキシキブ> 紫式部
木では珍しい紫の実を結ぶ。
紫式部にゆかりを求め、ロマンを感じる人もいるが、
残念なことに「源氏物語」には見られず、紫式部を
記念した名でもなさそう。江戸時代初期の名は
実むらさき、玉むらさきや山むらさきなど。
万葉集に萩の歌は142首、その多くは大和で詠まれたとみられ、
本種の可能性が高いと指摘する学者もいる。
マメ科のため、やせた乾燥地にも育つ。
数日前から蕾がほころび、白い花が開きはじめた。
9月9日朝撮影。
上の3点は9月15日の午後撮影。
この夏水をやっても水はけが悪く、水を吸収しないため、
思い切って鉢を割り、根を捌き、一回り大きい鉢に植え替えた。
植え替え後、8月24日撮影。
<タマスダレ> 寒さに強く、暖地では葉をつけたままえ越冬する。有毒。
<クコ>=枸杞
夏の終わりに充実した枝の葉腋から淡紫色の小さい花をつける。
花はあまり美しいものではないが、晩秋には長さ1㌢ぐらいの
楕円形の実をつけ、赤く熟して美しい。
しかしこの木が有名なのは、滋養強壮の働きから、薬膳料理に
欠かせないため、一時ブームとなり、万能薬のように騒がれた。
(枸杞茶)(枸杞酒)。 ナス科の有刺低木で、繁殖力は旺盛。
<秋海棠>
秋海棠は、その名で秋を感じさせる。
中国最初の花の事典である「秘伝花鏡」1688年)は
<秋色中第一となす>と称えている。
ベゴニアの類で雌雄異花。
雄花は大きい2枚のがく片と小さい2枚の花弁を持ち、、
雌花は花弁を欠く。
戸外で越冬できる唯一の球根性ベゴニア。
玄関脇の人目につきやすい場所で、直射日光を浴びながら、
毎年よく育ち、花を付けるが、日焼けして葉の色が悪い。
<シロバナマンジュシャゲ> ヒガンバナとショウキズイセンの雑種。
上の3点はいずれも9月15日撮影。<ご参考>に掲げた昨年の
画像と比較して花の数が少ない。この夏前、玄関先で見苦しいため
黄変した葉を抜き取ったため花付きがよくなかった。
シロバナマンジュシャゲの右手前に開花の近いアカバナが見える。
<ご参考> 昨年9月21日のブログの記事。
毎年9月という月は、とくに山野草の花の少ない月で、我が家の庭でもめぼしいものがありません。
今日はお彼岸の中日で、折りよく紅白のヒガンバナが満開で、これを目玉にしました。
彼岸花は日本中に分布していますが、人里近くの道端、墓地、田の畦などに群生します。
彼岸花はもともと日本列島に自生していた植物ではなく、古い時代に中国から渡来して
きたそうです。
彼岸花は種ができないので、地下の球根が増殖してよく増えます。
彼岸花は強烈な赤が印象的。
まれに白い花が栽培されて、シロバナマンジュシャゲと呼ばれますが、
素性はヒガンバナと近縁のショウキズイセンの雑種です。
よく見れば、花形は似ていますが、色はすこし黄色味をおび乳白色です。
画像をクリックすると拡大します。
乳白色のシロバナマンジュシャゲまたはシロバナヒガンバナ。9月21日撮影。
9月21日撮影。
9月21日撮影。
乳白色の彼岸花が先に開花し、数日後に赤い花が開花。
画像をクリックすると拡大します。
これは鉢植えの彼岸花です。9月25日撮影。
彼岸の中日から1週間経ち、最初に開花した乳白色の彼岸花はすっかり枯れて、
そのあと開花した真紅の花も盛りを過ぎて、この数日前から庭の同じ場所に
黄色のショウキズイセンが咲きはじめました。
ヒガンバナそっくりですが、ショウキズイセンとかショウキランと呼ばれている、
ランでもスイセンでもないヒガンバナのなかまです。 花は画像のとおり大型です。
黄色の花はショウキズイセン。 9月29日撮影。
ショウキズイセン。 9月29日撮影。
ショウキズイセン。 9月29日撮影。
画像をクリックすると拡大します。
ショウキズイセン。花はヒガンバナより大型です。 9月29日撮影。
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