
辺野古移設の今後の成り行きに影響するとされる宜野湾市長選が昨17日告示された。
ところが「辺野古移設の今後に影響する」というのは、沖縄2紙の希望的観測であり、安倍首相は国会質疑で「政府が進める米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古の辺野古移設に関して、宜野湾市長選など県内の選挙結果は影響しないとの考えを示した。
さらに安倍首相は「安全保障に関わることは国全体で決めることであり、一地域の選挙で決定するものではない」と述べた。
志村候補は当初市長選の最大の争点として翁長知事の「辺野古反対」を受けて、「辺野古移設反対」を掲げていた。
ところが、安倍首相の国会答弁以降、志村候補の公約に変更が見え始めた。
そりゃ、そうだろう。
国の専権事項を司る安倍首相の国会発言と沖縄2紙の希望的観測では重みが違う。
仮に安倍首相の発言を無視して「辺野古反対」を公約に掲げたら、既に「不渡り」になった手形を公約として県民を欺くことになる。
そこで、志村候補は急遽争点を「辺野古」から「普天間」に変更するのに四苦八苦すしている模様。
その苦労の痕跡を見るため、とりあえず本日の見出しを紹介しよう。
■一面トップ
普天間返還 手法問う
佐喜真・志村。両候補
宜野湾市長選告示
24日投開票
■二面トップ
佐喜真淳候補
自公の連係 強調
固定化ノー 振興に力
■三面トップ
志村恵一郎候補
普天間閉鎖 県と協議
国、選挙後に海上工事
■第二社会面トップ
辺野古に土砂送らせない
山口で阻止団体結成
■社会面トップ
雨中 熱き訴え
宜野湾市長選一騎打ち
佐喜真陣営 この街さらに前進
志村陣営 普天間停止実現へ
2氏第一声 重点はー
佐喜真さん「実績」
志村さん「普天間」
志村候補は「普天間閉鎖 県と協議」などと主張しているが、県は「辺野古反対」を叫ぶだけで、「普天間閉鎖」の「代替案を一顧もしていない。
突然取ってつけたように「普天間停止」を繰り返す志村候補を見ていると、安倍首相の国会答弁の威力をまざまざと見せ付けられた感がする。
志村さん、不渡り手形の乱発はまずいと思ったのでしょうか。
宜野湾市長選:「普天間」どうする? 佐喜真氏と志村氏の政策比較
2016年1月17日 06:20
沖縄県宜野湾市の市長選が17日告示される。米軍普天間飛行場問題が最大の争点とされる一方で市政の課題は多岐にわたる。立候補を予定する現職の佐喜真淳氏(51)、新人の志村恵一郎氏(63)が市政を担うリーダーとして普天間や教育、福祉などにどのような政策を掲げているかまとめた。
» 宜野湾市長選まとめページ
» 1989年以降の立候補者と得票数
» 【動画あり】普天間、ディズニーで2氏激論
» 基地と原発のニュースをフクナワでも
■ 佐喜真淳氏 危険性除去前面に
佐喜真氏は普天間問題については「固定化を許さない」として返還要求を強調する一方で移設先には言及を避けている。4年前の市長選では「県外」を前面に初当選したが、県内移設に反対する公明党県本への配慮もあって名護市辺野古の基地建設が争点化するのを避けたい姿勢がにじむ。
経済政策では、ディズニーリゾートなどの企業誘致で市内の雇用倍増を図ると訴えるほか、公共工事の最低制限価格引き上げや地元優先発注などを挙げ、飲食に次ぎ市内第2の産業である建設関連企業への配慮もみせた。
子育て・教育関連では待機児童解消のための認可保育所定員大幅増を打ち出した。いじめなどに対応する相談員配置の拡充や、子どもの貧困との関連でひとり親世帯の子どもに対する学習支援を大手学習塾と連携して行うことなどを盛り込んだのも注目される。
■志村恵一郎氏 辺野古移設に反対
普天間問題について志村氏は、翁長雄志知事と「オール沖縄」の立場に立つと明確だ。「県内移設では危険性は除去できない」として名護市辺野古の新基地建設には反対し、移設によらず普天間の5年以内の運用停止と返還を政府に要求するとする。
経済政策では、市内の中小企業支援や若者の起業促進を柱に据えた。市独自の産業支援センターのようなハード面のほか、市内に多い家具や内装関連の事業者を意識して住宅リフォーム補助制度の創設などソフト面も公約とする。
子育て・教育分野では、待機児童解消に向けた施設増などの取り組みのほか、子どもの居場所づくりに配慮しすべての小学校に児童館を設置するとした。また学校などの施設改修の遅れも改善するとした。福祉関連では障がい者に優しい街づくりのためバリアフリー化を進めるとしている。
☆
安倍首相の国会答弁で、急遽争点を「辺野古」から「普天間」に変更したため苦労する様子が手に取るようにわかる昨日の沖縄タイムス三面の見出しを紹介する。
「普天間」最大争点 きょう告示
【志村恵一郎氏】 5年以内停止 辺野古移設に反対(何故かここでは「新基地建設」ではない)
【佐喜真淳】 固定化ノー 危険性除去前面に
いつの間にか最大の争点が「辺野古」から「普天間」に変わっているのには笑えるが、見出しが「新基地建設」ではなく「普天間移設」になっているのも失笑する。
沖縄タイムスの見出しは志村候補の矛盾だらけの主張を炙り出すのに好都合なので、そのまま利用して解説しよう。
●志村候補⇒「5年以内停止」と「辺野古移設に反対」とを並べて主張しているが、普天間移設は代替施設を前提とした日米合意に基くものなので、二つの主張は御互いに矛盾する。
つまり、「5年以内停止」 ≠ 「辺野古移設に反対」ということになる。
●佐喜真候補⇒「固定化ノー」と「危険性除去前面に」は宜野湾市民の生命と財産を守る立場の市長としては、ごく当たり前の主張であり御互いに矛盾するどころか補完し合っている位だ。
つまり、「固定化ノー」 = 「危険性除去前面に」ということになる。
そもそも志村候補を支援する翁長知事は、外交・国防問題という権限外の案件に口出しをしており、就任以来一ヵ年以上経過した現在、辺野古の工事は粛々と進んでいる。
翁長知事の「辺野古反対」は明らかな公約違反であり、「不渡り手形」で県民を欺いたことになる。
沖縄タイムスは、仲井真前知事の埋め立てを承認の時は、知事の恣意的(政治的)判断の立ち入る隙間のない「覊束裁量」であったにも関わらず、「金で沖縄を売った最悪の知事」などと罵詈雑言浴びせたが、その一方、翁長知事の公約違反に対しては「知事礼賛」の提灯記事しか書かない。
沖縄タイムスよ、このダブスタを恥とは思わないのだろうか。
【拡散希望】
佐喜真 淳現宜野湾市長の応援に小泉進次郎氏が応援の為以下の通り来県します。知人友人を誘い来場下さい。
日時:1月20日(水)16時30分 会場:宜野湾市民会館
◎宜しくお願い致します。

オピニオン面に一般投稿6本(児童生徒限定の「ぼくも私も」除く)。
「県民を見下す 二枚舌の典型」の名護市・奥平孝一さん(48)は、昨年は2月3日、3月24日、4月12日、5月25日、6月25日、7月9、29日、8月22日、9月17日、10月11日、11月5、23日、12月8、30日の14回掲載。
「沖縄の選挙を 切り捨て発言」の那覇市・下地良男さん(78)は、昨年は4月28日、7月31日、8月25日、12月10日の4回掲載。
「緑と土に触れ 健康にも最良」の沖縄市・比嘉信雄さん(68)は、昨年は12月27日の1回掲載。
「政治への関心 新成人の心得」の那覇市・鳩間用吉さん(78)は、昨年は15回掲載。今年は1月1日に続き2回目。
「過去直視せぬ指導者ら」の宜野湾市・比嘉康文さん(73)は、昨年は2月10日、3月20日、4月5日、5月17日、6月11、27日、8月3、27日、9月27日、11月15日の10回掲載。
「わが家の英語教室」の名護市・吉川安一さん(76)は、昨年は7回掲載。今年は1月3日に続き2回目。
カギカッコは投稿欄における見出し。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=150094
争点は、はっきりしている。
>決定的な違いは、志村氏が新基地建設に反対する姿勢を鮮明に打ち出しているのに対し、佐喜真氏は「辺野古」の賛否に触れていないことだ。
>政府との対立関係を解消せずに早期返還を実現するのは容易でない。
>「普天間」を返還するために「辺野古」に半永久的な高機能の基地を建設する。
>そのような選択を県民に迫ることが、果たして公正公平な政策といえるのか。
「普天間閉鎖はして欲しいが、普天間閉鎖の代わりに辺野古に移設することは「たらい回し」だとして罪悪感を持つ市民」に、「辺野古移設無しの普天間閉鎖=代替え地(案)の無し」では「普天間の“早期”の閉鎖を望めない」が、どうするか?
もっと端的に言えば、「普天間の“早期”に危険性除去」を望むかどうか。
を問う選挙だ。
実は、知事選も、名護市長選も、そうだったのですけれどね。
タイムス、新報が「反対の『民意』さえ示せば、辺野古は止まる」と幻想を抱かせ、「止めてその先、どうする?」のプランを示さない(示せない)翁長氏、稲嶺氏を推した。
そして、今また、「止めてその先、どうする?」のプランを示さない(示せない)志村氏を推す。
>候補者はこの根源的な問いに対し、自らの考えを述べ、有権者の判断を仰ぐべきである。
佐喜眞氏は「辺野古移設の賛否」を明らかにしていない。
と、社説氏はいうが、
志村氏は、辺野古移設反対して「どうやって普天間の閉鎖を、実現させるか」を明らかにしていない。
辺野古移設は佐喜眞氏が賛否を明らかにしようがしまいが、「一地方の選挙で左右されない」と安倍総理が言っているのだから、「普天間の危険性除去」は進む。
むしろ、志村氏の「辺野古移設無しで、どうやって普天間の閉鎖を、実現させるか」を明らかにしなければ、「普天間の危険性除去」が見えてこない。
知事選の時の「民意さえ示せば、辺野古は止まる」はタイムス、新報の幻想だったことが翁長知事の「あらゆる手段」の実行ではっきりした今、余計にも「辺野古移設無しで、どうやって普天間の閉鎖を、実現させるか」を明らかにする必要がある。
だから、粛々と「辺野古移設」は進む。
そして、「普天間の危険性除去」は、為される。
選挙運動と誤解されないために、宜野湾市長選挙期間中は署名運動を控えるという。
辺野古の漁師さん方の「外に伝わらない」考えも紹介されている。
http://hijai.ti-da.net/e8320629.html
決してずけずけと振舞わないから控えめだが確かにそこに在る事柄こそ、もっと知られなくちゃならないんじゃ。
2紙の記者は辺野古の皆さんの爪の垢でも以下略。
狼魔人さん、まいど他ブログのリンクで申し訳ないですm(_ _)m
まさかキム秀と2紙がチューチューしてるってことないよね。