狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

お■白旗の軍曹「きけわだつみの声』と「白旗の少女」❷日本軍の住民自決命令はなかった!■決定的大ウソ、■梅澤隊長の不明死特筆すべき大ウソを紹介松本藤一、すべては『鉄の暴風』から

2024-10-10 04:43:32 | 政治

『きけわだつみのこえ』の真実

■悪鬼のような隊長、『鉄の暴風』と「きけ、わだつみのこえ」
 
昭和25年に製作の戦争映画「きけ、わだつみのこえ」は娯楽性は排除し徹底的に「日本軍の悪」の部分に焦点をあてた反戦映画である。

やはり、『鉄の暴風』と同様に製作者の脳裏にGHQや中国の視線を感じていることが画面に伺える。

「きけ、わだつみのこえ」にも登場する隊長は、空腹でやせ細った部下を尻目に、自分だけたらふく食べて慰安婦を従えて安全な壕に潜んでいる・・・まるで『鉄の暴風』に登場する「悪鬼のような隊長」を彷彿とさせる。

 

■白旗の軍曹「こんな戦争 誰がした」

ちなみに『鉄の暴風』も昭和25年の発刊であり、ほとんど同時期に著者の大田記者が同映画を見た可能性はある。

「可能性は充分ある」と想像するその理由は、次の5点で『鉄の暴風』と『きけ わだつみのこえ」は共通点が多いからだ

■『鉄の暴風』と『きけ わだつみのこえ』

➀『鉄の暴風』の執筆者⇒戦前からのベテラン記者である牧港篤三を差し置いて、直前まで米民政府の職員だった素人同然の『鉄の暴風』の執筆を委託した。

②牧港氏が執筆前「戦記物」を熟読して執筆に備えたのに対し、太田記者は、トルストイの『戦争と平和』を読んだり、小説を書くような文学青年だった。

③昭和25年に製作の戦争映画「きけ、わだつみのこえ」が上映されたころ、新聞や学校などで話題になり、当時10歳前後の筆者も観っていた。

■『鉄の暴風』の執筆者は、「きけ、わだつみのこえ」を実際観ていた可能性が高い。」

さて、上記に羅列した条項はあくまでも筆者の想像であったが、その後の調査によると『鉄の暴風』の執筆者太田良博記者は「想像」ではなく実際に観ていたのだ。

国際劇場のすぐ隣に日本映画専門の平和館が新築され、『鉄の暴風』の牧港記者と太田記者はそのこけら落としに招待されていたのだ。

■全ては『鉄の暴風』の大ウソから始まった

❸『鉄の暴風』も

上記「国際劇場」の右隣に「平和館」が創立され、『鉄の暴風』の執筆者太田良博氏はそのこけら落としに招待されていた。

う一人の執筆者、牧港篤三の告白

 

■悪の権化、枢軸国、日本軍
 このように太田記者の経験、取材手段そして沖縄タイムス創立の経緯や、当時の米軍の沖縄統治の施策を考えると『鉄の暴風』は、米軍が沖縄を永久占領下に置くために、日本軍の「悪逆非道」を沖縄人に広報するため、戦記の形を借りたプロパガンダ本だということが出来る。 

 『鉄の暴風』の出版意図を探る意味で、昭和25年8月に朝日新聞より発刊された初版本の「前書き」の一部を引用しておく。

なお、この動乱を通じ、われわれ沖縄人として、おそらく終生忘れることができないことは、米軍の高いヒューマニズムであった。国境と民族を超えた彼らの人類愛によって、生き残りの沖縄人は、生命を保護され、あらゆる支援を与えられ、更正第一歩踏み出すことができたことを特記しておきたい

 米軍のプロパガンダとして発刊されたと考えれば、『鉄の暴風』が終始「米軍は人道的」で「日本軍は残虐」だという論調で貫かれていることも理解できる。

 実際、沖縄戦において米軍は人道的であったのか。

 彼らの「非人道的行為」は勝者の特権として報道される事はなく、すくなくとも敗者の目に触れることはない。

■GHQ職員ヘレンミアーズの米軍論

 ところが、当時GHQに勤務していたアメリカ人ヘレン・ミアーズが書いた『アメリカの鏡・日本』は、米軍の沖縄戦での残虐行為に触れている。

米軍に攻撃された沖縄人によって書かれた『鉄の暴風』が米軍の人道性を褒め称えている事実に、この本の欺瞞性がことさら目立ってくる。

沖縄戦で米軍兵士が犯した残虐行為をアメリカ人ヘレン・ミアーズが同書の中で次のように記述している。

≪戦争は非人間的状況である。自分の命を守るために戦っているものに対して、文明人らしく振る舞え、とは誰もいえない。ほとんどのアメリカ人が沖縄の戦闘をニュース映画で見ていると思うが、あそこでは、火炎放射器で武装し、おびえきった若い米兵が、日本兵のあとに続いて洞窟から飛び出してくる住民を火だるまにしていた。あの若い米兵たちは残忍だったのか? もちろん、そうではない。自分で選んだわけでもない非人間的状況に投げ込まれ、そこから生きて出られるかどうかわからない中で、おびえきっている人間なのである。戦闘状態における個々の「残虐行為」を語るのは、問題の本質を見失わせ、戦争の根本原因を見えなくするという意味で悪である。結局それが残虐行為を避けがたいものにしているのだ。≫(ヘレン・ミアーズ著「アメリカの鏡・日本」)

お『鉄の暴風』が発刊される二年前、昭和23年に『アメリカの鏡・日本』は出版された。

著者のヘレン・ミアーズは日本や支那での滞在経験のある東洋学の研究者。

昭和21年、GHQに設置された労働局諮問委員会のメンバーとして来日し、労働基本法の策定に参加。アメリカに帰国した後、同書を書き上げた。

だが、占領下の日本では、GHQにより同書の日本語の翻訳出版が禁止され、占領が終了した1953(昭和28)年になって、ようやく出版されることとなった。

沖縄人を攻撃したアメリカ人が書いた本がアメリカ軍に発禁され、攻撃された沖縄人が書いた『鉄の暴風』がアメリカ軍の推薦を受ける。これは歴史の皮肉である。

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7 コメント

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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2024-10-02 07:47:59
10月2日付。
オピニオン面に一般投稿8本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「幸せになれる高齢者福祉を」の西原町・儀間眞治さん(75)は、1月7、23日、3月1、23日、4月30日、5月17日、6月3、19日、7月8日、8月2、23日、9月13日に続き今年13回目の掲載。
「忘れられない豆腐の味わい」の恩納村・山内輝信さん(87)は、1月11、26日、3月16、31日、6月3日、7月2、20日、8月26日に続き今年9回目の掲載。
「ヨシさんの投稿に感動し感謝」の浦添市・髙里ひで子さん(70)は、7月25日、9月19日に続き今年3回目の掲載。
「本部中サッカー部の活躍喜ぶ」の今帰仁村・崎浜義伸さん(69)は、2019年8月22日以来の掲載。
「『行雲流水』を知り気持ち楽に」の糸満市・大城智樹さん(43)は、1月5、19、31日、3月1、25日、5月2、16、30日、6月13日、7月24日、8月7、24日、9月12日に続き今年14回目の掲載。
「33年前の地理学巡検を追体験」の沖縄市・比嘉典子さん(81)は、1月18日、2月9、25日、3月11日、5月25日、6月18日、8月3日、9月1日に続き今年9回目の掲載。
「ピンクリボン月間 乳がん早期発見へ検診を」の那覇市・玉城研太朗さん(49)は、昨年10月7日以来の掲載。
「豆腐の効用」の浦添市・宮里直子さん(74)は、1月19日、2月21日、3月5、22、29日、4月27日、5月30日、6月17日、7月3、22日、8月16日、9月13日に続き今年13回目の掲載。
 
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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2024-10-08 10:27:33
10月8日付。
オピニオン面に一般投稿8本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「『平成の琉球処分』忘れない」の金武町・久高栄一さん(77)は、3月22日、6月1日、7月3、18日、8月28日、9月19日に続き今年7回目の掲載。
「女性の立候補を増やすには」の本部町・知念一義さん(76)は、1月8日、2月5日、4月2日、5月11日、6月13日、7月9日に続き今年7回目の掲載。
「エスカレーター歩かないで」の那覇市・岸正明さん(64)は、1月11、24日、2月8、21日、3月7、28日、4月14日、5月8、21日、6月4、22日、7月15日、8月16日、9月1、24日に続き今年16回目の掲載。
「慶喜お気に入りの『飯ごう』」の沖縄市・町田宗順さん(83)は、1月1、20日、2月23日、4月10日、5月6、26日、6月20日、7月9、26日、8月9日、9月3日に続き今年12回目の掲載。
「無料バスの企画 改善を願う」の那覇市・西京子さん(74)は、2月12日、9月10日に続き今年3回目の掲載。
「36年余りの新聞配達に感謝」の糸満市・玉城克江さん(61)は、2022年12月3日以来の掲載。
「具志川海岸集団皮膚炎 原因究明へ再調査が必要」の西原町・河野慧さん(28)は、今年初掲載。
「樋口了一『手紙』聴いてほしい」の那覇市・上原孝志さん(68)は、1月7日、3月12日、8月7日に続き今年4回目の掲載。

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WGIPはGHQ情報局が仕切る (安仁屋 正昭)
2024-10-08 12:15:14
1941年から練り上げた戦争犯罪宣伝計画は日本国内でものの見事に成功した。それは、日本国民をして鬼畜米英(この表現は過去の両国の仕業から妥当)から正当な勝利者へと変節をさせたからです。

驕り高ぶった沖縄の米軍政府は、沖縄戦中に投下した800万枚のプロバガンダ工作用のビラ(紙爆弾)と米軍統治後の物量と軍事力を見せつければ沖縄を第二のハワイにすることなど容易いことだと高をくくっていました。

ところが講和条約から沖縄が切り離されたことを知るや復帰運動が勃発、「ヤンキー ゴー ホーム」を叫ぶ者まで出るようになり、急きょGHQ情報局が対策を講じたのが、沖縄タイムスの創刊許可とその交換条件に命じたのが、本土で成功したプロパガンダ戦史の二番煎じ「鉄の暴風」の出版でした。

「鉄の暴風」のみそは 現地人による沖縄戦記(復刻版から住民の目から見た沖縄戦の記録)です。
 はじめから事実でない事が前提となったいます。

最近は、これをちくま文庫が「現代史第一級の史料を初文庫化」として発行。反日左翼の輩は、どこまで嘘を塗り固めようとするのか、あきれ果てます。
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Unknown (amai yookan)
2024-10-08 15:43:06

●「被害者意識の刷り込み」の活用により

1)南北分断=沖縄と本土を分断する事と

2)歴史の分断=日本人の過去の歴史と←→戦後の日本人を切り離す

● これ等の作業により「日本人・沖縄人の根無し草化」を目論む


●「根無し草は=風の吹きようで池の隅に吹き寄せられて」→ 「世の中になんの影響も・存在価値も無い」=「ゴミと化す」のだ。

● これが彼等(サヨクや誰かさん)の目的のよーだ。

● この大きな目標の為、彼等(サヨクや誰かさん)は

● 新興宗教の教祖や・教義の如く「奉り・崇め(たてまつり・あがめ)」て→これから抜け出す術を知らない=まるで「Ω」信者同然の有様を呈する。

● 更にいけない事にこの現象は「歳を喰うごとに輪をかけて酷くなる」よーだ。
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Unknown (amai yookan)
2024-10-08 16:14:53

● 今日のTV番組を見て一つだけ「韓国に学ばねば」、と思った事は、

・ 韓国人に核を持つことに賛否のアンケートをとった結果.「80%の人が核の所有に賛成」との事だった。

● 3年以内に「台湾有事=日本有事」が起こるのに至近の最先端・沖縄県の議会では「話し合いしか」脳裏に無いよーで寒い限り、

〇 世界と連係を計り「抑止力を持つ」と云う事が定説なのに・この沖縄だは、禁句のよーに誰も「抑止力」を話そーとしない不思議だ、

〇 化石燃料・原材料・食料も「南シナ海経由」一辺倒で無く「豪州経路」や・「米国・太平洋経路」も早急に開発・進めておく必要有だ。

● 「泥棒に→ 「話し合おう」なんて寝言を言ってるのは誰か?
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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2024-10-09 08:03:17
10月9日付。
オピニオン面に一般投稿8本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「ふに落ちない津覇氏の論壇」の豊見城市・渡真利善朋さん(56)は、1月9、22日、2月6、19日、3月14、19日、4月7、21日、5月5、28日、6月13、26日、7月10日、8月1、18日、9月6、21日に続き今年18回目の掲載。
「国政の選挙制度改革を望む」の豊見城市・大山隆さん(84)は、1月10、24日、2月8、21日、3月6日、4月1、17日、5月6、21日、6月5、19日、7月6、20日、8月4、18日、9月8日に続き今年17回目の掲載。
「運転手の苦労感じたバス旅」の与那原町・知念政枝さん(73)は、5月3日に続き今年2回目の掲載。
「大切なこと教えてくれた義兄」の那覇市・渡慶次克紀さん(64)は、1月25日、9月18日に続き今年3回目の掲載。
「自宅で鳥の巣作り待ちわびる」のうるま市・川崎正雄さん(81)は、1月14日、2月3日、3月21日、4月18日、5月10、31日、6月22日、7月21日、8月8日に続き今年10回目の掲載。
「大ヒットのドラマ『君の名は』」の那覇市・下地安さん(91)は、2月18日、3月4日、4月25日、5月27日、6月24日、8月12日に続き今年7回目の掲載。
「世界の県系人センター 待たれる沖縄の拠点設置」の那覇市・江洲幸治さん(67)は、今年初掲載。
「栗まんじゅう」の浦添市・池間きよさん(78)は、8月4日に続き今年2回目の掲載。
 
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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2024-10-10 10:26:07
10月10日付。
オピニオン面に一般投稿8本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「沖縄問題 雑な扱いは禁物だ」の宜野湾市・仲村直樹さん(53)は、1月30日、2月14、28日、3月13日、4月8、25日、5月10、25日、6月23日、7月6、7日、8月13、26日、9月27日に続き今年15回目の掲載。
「石川の歩み 歴史講座で学ぶ」のうるま市・仲宗根清善さん(81)は、1月29日、3月2日、7月1、31日に続き今年5回目の掲載。
「米の贈り合い 実用的な風習」の大阪市・阿部仁さん(42)は、1月12、27日、2月10、28日、3月21日、4月5、20日、5月4、31日、7月4、20日、8月3、18日、9月1、15日に続き今年16回目の掲載。
「郵便値上げ 投稿人生も直撃」の那覇市・山根光正さん(80)は、1月1、21日、2月7、21日、3月6、22日、4月10、26日、5月23日、6月6、21日、7月4、18日、8月5、31日、9月20日に続き今年17回目の掲載。
「秋の夜長 読書は至福の時間」の那覇市・当真嗣寿雄さん(81)は、7月3日、9月13日に続き今年3回目の掲載。
「孫からの誘い 運動会を応援」の那覇市・玉城百代さん(77)は、2月11日、3月14日、4月7日、5月9日、6月21日、7月30日、9月2日に続き今年8回目の掲載。
「新基地建設問題 沖縄の訴え 米紙に論文を」の那覇市・石垣武雄さん(73)は、昨年12月31日以来の掲載。
「那覇琉米文化会館」の沖縄市・宮城千恵子さん(74)は、1月1日に続き今年2回目の掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。


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