玉城デニー県政を経済界から支えてきた金秀グループの「オール沖縄」不支持表明は、与野党の県議に波紋を広げた。衆院選を目前に控え、県政与党には「影響は大きい」と不安が広がる。一方の野党は「追い風になる」と期待した。

 与党内には金秀グループの呉屋守將会長が昨年9月に玉城知事の後援会長を退いた時点で「予想できていたこと」(与党幹部)との声が大勢だ。

 だがある与党幹部によると、離脱の情報は14日夜、一気に広まったという。オール沖縄は13日、次期衆院選に向けて沖縄1~4区の候補予定者が共同会見し、結束をPRしたばかり。別の幹部は「勢いをなくすための姑息(こそく)な情報操作では」といぶかった。

 呉屋氏の「政府との政治的闘いの決着はついた」との発言には「辺野古の埋め立ては進んでいる。そんな理屈で投げ出すのは無責任だ」と憤りの声も出た。

 野党の自民幹部は、来年の知事選まで約1年のタイミングでの表明に「今がベストと判断したのでは」と読む。ある自民県議は「金秀票が自民に流れれば、次期衆院選の勝算は高まる」と期待した。

 中立県議は「いきなり自民支持が可能なのか」と懐疑的。「政局を注視するしかない」と冷静に語った。