今朝の琉球新報は信じられない「核心・評論」(オピニオンコラム)を載せてくれた。
「信じられない」というのは、何時もの「反米軍基地」、「安保反対」では無く「日米安保で安全を確保するという政策にもう少し自信を持った方がいい」という論調にビックラコイて思わず脱糞しそうになった。
とにかくその「敵基地攻撃論を考える」と題する「核心・評論」を紹介する。
敵基地攻撃論を考える (抜粋)
(琉球新報2006年7月13日『核心評論』)
(前略)
鳩山首相の時代と違い「他の手段がない」わけではないのだ。
鳩山答弁が政府見解として定着しているからといって、自動的に「だから敵基地を攻撃能力を」とはならない。
・・・・・日米安保で安全を確保するという政策にもう少し自信を持った方がいい。
何のための基地負担であり、同盟強化なのか。
「米国頼み」を卑下する必要はない。自力で対応できない脅威に集団で備えるのは世界の常識なのだから。
読んでいるうち新聞を間違えたか、それともボケが早めにやってきたかとおどかさないでヨ。
そういえば昨日の朝日新聞も何をトチ狂ったか「困った時の米軍頼み」恥知らずな事をほざいていたっけ。
それとも将軍様のミサイル乱射で思考経路がイカレタのか。
(前略)
北朝鮮が最も恐れるのは米国の強大な軍事力だ。日本の安全にとって、最大の頼りはやはり米国の抑止力だろう。これを前提として、あくまで外交的な決着をはかるのが日本の戦略であるべきだ。 (朝日新聞社説『先制攻撃論 短兵急に反応するな 』 2006年07月12日)
朝日新聞も琉球新報も「米軍にお願いせよ!」とおっしゃるので、この際日本の国防を真剣に考えてみよう。
以下にジャーナリストの古澤襄さんの国防論を転載させてもらいます。
「自立した国家の防衛力」
北朝鮮が国際世論を無視して、暴発とも思えるミサイル発射を繰り返している様は、戦前の日本が国際連盟を脱退し、軍備強化に奔走して、破滅の道をひた走った歴史を彷彿とさせる。
ナチス・ドイツも同じ道を辿(たど)った。
だが孤立した国家が暴走しだすと必ずといって良いほど融和策が生まれる。
現に米国では、北朝鮮との二国間交渉に頑(かたく)なに応じようとしないブッシュ外交に対する批判と政策転換を求める声が、民主党などからおこっている。
ナチス・ドイツの暴走に対しても、イギリスのチェンバレン首相は融和策をとった。
瀬戸際外交をとる孤立した国家に対して融和策をとるのは、問題を先送りするだけで、百害があっても一利がないことは、歴史が証明している。
日本は国連の場で北朝鮮に圧力をかけようとするが、国連に多くを期待するのは望めない。
それはかつて国際連盟を脱退した日本が一番知っていることではないか。
北朝鮮に対して説得力があるのは、中国とロシアしかない。
その中国とロシアの説得に北朝鮮が応じない現状をみると、日本には打つ手がないというのが現実ではないか。
といって米国が北朝鮮に対して武力行使する可能性はない。
イラク攻撃で米国は高い月謝を払ったからだ。
国際政治は結局は自国の利益が優先する。
テポドン2号が米本土を攻撃する能力がないかぎり、米国は積極的に北朝鮮に武力威嚇する行動にでないであろう。
日米軍事同盟には限界がある。
やはり日本は北朝鮮から攻撃を受けたら、座して死を待つのではなくて、相手国のミサイル基地を攻撃する力を備える必要がある。
これが昭和憲法下でも許される自衛措置であることは、鳩山内閣の時代に確認されている。
射程1500キロのミサイルを日本は早急に実戦配備することが必要ではないか。
30基あればこと足りる。
イージス駆逐艦をこれ以上持つ必要はないし、戦車や兵員輸送装甲車も思い切って減らすべきである。
海外派兵をしない日本は、無用な軍備は持つ必要がない。
核を持たないのは当然のことである。
地下施設への貫通能力があるミサイル装備こそが、北朝鮮の野望を挫く最強の武器になる。
日本の防衛力が、その方向に舵を切れば、米国は本気になって日本防衛を考えるであろう。
日本が暴発することを怖れるからである。
中国も本気になって北朝鮮の暴発を押さえにかかる筈である。
子供でも分かることなのだが、戦後、米国の核の傘の下で、かりそめの平和に安住してきた日本には、その発想がない。
鳩山内閣の方針が眠ったままになっている。
僅かに石原東京都知事が遠吠えしている程度でないか。
今の日本の防衛政策は、日米防衛協力の名の下に米軍の予備兵力の方向にある気がしてならない。
日米安保条約の下では、ある程度まで軍事協力の必要性があるが、自立した国家として自ら国を守ることが優先しなければならない。
そこで対等の防衛協力が生まれる。
北朝鮮のミサイル発射は、このことを考える良いきっかけを作ったのではないか。
古澤 襄さんのブログ:
http://www.kajika.net/
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