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伊波市長訪米、米基準違反を追及へ(2008.7.26)
米海軍省作成の「普天間飛行場マスタープラン」のクリアゾーンを宜野湾市の航空写真に重ねた図
【宜野湾】伊波洋一宜野湾市長が米軍普天間飛行場の危険性除去、運用停止などを求めて27日からハワイを訪ねる。普天間飛行場は、米軍の安全基準で住宅などを建ててはならないとする「クリアゾーン(土地利用禁止区域)」を滑走路両端に設けているが、実際は、ゾーン内に小学校や住宅がある。市はこれが米軍自身の安全基準違反になると指摘し、同飛行場の運用停止を求める。
過去の沖縄の訪米要請は、沖縄の負担を訴え、改善を求める「陳情型」だったが、伊波市長の今回の訪米は、米軍内の安全基準という証拠を盾に解決を求める「理詰め型」のアプローチが特徴だ。ただ、米軍との面談調整が難航している。「理詰め型」の要請が米軍にどう受け入れられるか。成果が問われる。
1992年に米海軍省が作成した「普天間飛行場マスタープラン」では、滑走路端から914・4メートル先までの台形区域を、住宅などが建てられないクリアゾーンと設定し「開発が制限されるエリア」と明記されている。が、実際には住宅約800戸、学校や保育所など施設18カ所があり、3600人が居住している。
伊波市長はこれを普天間の危険を放置し続けた証拠として「危険地帯であるクリアゾーンを隠して普天間の運用を続けてきたのは日米両政府の責任だ。事実を認め、普天間を運用停止にしてほしい」と話す。
ハワイでは、米太平洋軍司令部などを訪ね、安全基準違反を指摘し、飛行場の運用停止と早期閉鎖を求める予定だった。
ところが、米側の反応は冷ややかだ。外務省沖縄事務所を通して依頼していた米太平洋軍総司令官、米太平洋海兵隊司令官への面談は拒否された。市は別ルートで調整しているが、最大の目的だった米太平洋軍総司令官への直訴は難しい。県内の窓口であるケビン・メア在沖米総領事は「基地外の建設はここ(日本)ではコントロールできない」と述べ、「安保体制についての窓口は政府対政府だ」と述べ、訪米に疑問を呈した。
伊波市長は「門前払いならワシントンで訴え、米連邦議会、日本の国会で取り上げてもらう。ハワイ訪問を安全基準問題を正式に日米両政府のテーブルにのせる第一歩にする」と意義を強調する。(島洋子)
◇
「普天間基地」が住宅密集地域に隣接して、その住民が危険性に晒されているということに異論をさしはさむものはいない。
だが伊波市長が言うように「極限状態にある」のなら、その同じ口で、
「じゅごんやさんごを守れ」と移設に反対することは説得力が無い。
■「基地移設反対!」⇒「基地新設反対!」■
その説得力の無さに気が付き始めたのか、
最近では「移設反対!」ではなく、「新設反対!」とスローガンを変え始めた。
⇒知事「公約進めたい」 辺野古新基地、県議会要請団と平行線(2008.7.25)
その伊波市長は今頃ハワイで、サマーバカンス、
もとい、「普天間基地の危険性」を訴える「外交交渉」、の真っ最中だろうか。
伊波市長は、これまでも夏が来ると何度も、ハワイを皮切りにアメリカへおよそ2週間程度の「外交交渉」の旅をしている。
今回の訪米で確か4~5回目の訪米になるはずだが、
「外交交渉」の成果があったという話は聞かない。
今回もハワイでの要人との面会は事前に断られているが、それでもめげずに職員一行を引き連れてハワイへ行くというからご執心なことだ。
ハワイで「門前払いなら、ワシントンで訴えて、
米連邦議会、日本の国会で取り上げてもらう」というから、
バカンス、もとい、「外交の」旅は、
ワシントンから連邦議会へ、そして東京では国会折衝も視野に入れなければならぬ。
日米両政府の交渉のテーブルにも立ち会うつもりのようなので気宇壮大で結構なことである。
長い旅が予想される故、道中はくれぐれも産経新聞のすっぱ抜きには注意して、太田元県知事の轍を踏まないようするにが肝要。
アメリカでは当然、「外交は国の専権事項」といわれだろうが、
「そんなの関係ない!」、
難しいことはワカランの一言で済む。
あの強面のラムズフェルド元米国防省長官もその危険性を認めている「普天間基地」であるが、
くれぐれも「多数の住民の生命と僅か数匹のジュゴンの生命」を天秤にかけるような愚かなことだけは避けるべきだ。
つい調子にのって、「ジュゴンを守れ」と言ったその口で、イルカを食べる習慣があることだけは言ってはならない。
それは重大な「外交機密」である。
【おまけ】
昨日のエントリーで沖縄タイムス発行の住宅情報紙「週刊タイムス住宅情報」の不動産屋さんの次の広告に笑った。
「軍用地! 沖縄の基地が生んだ 老後のための有良投資物件」
伊波市長が「米軍基地反対」の「外交の旅」に出る一方、
地元の銀行は従来のカード・ローンより安全な「軍用地ローン」の顧客争奪で大童だという。
従来のカードローンでは貸し出し最高額が300万円程度だったのが、「軍用地ローン」だと最高3000万円程度までならカードで借りられるという。
「沖縄銀行」という地銀を通じて、
「枠々(わくわく)軍用地ローン」というらしい。
地元紙や市民団体が伝える「軍用地」は,
「悪魔の島」の負の遺産の印象だが、
地元銀行や不動産業界、そして老後を考える教職員たちにとって
「軍用地」はオイシイ老後の投資対象のようである。
これも「外交機密」か・・・。
詳しくは⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/yakkan2001/archive/2008/07/14
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補助金は大幅にカットされるし、米兵相手の商売(アパート等も含めて)は大打撃でしょう。基地の土地を担保にローンを組んでいたら、、、
宜野湾市としては死活問題ですね。
もともと基地のために栄えた土地ですから。
新基地建設反対を訴えている人の中に宜野湾市民や普天間基地の地主はどのくらいいるんでしょうかね?
相変わらずの精力的な活動に敬意を表します。
イデオロギーは政を司る方々にまかせて、庶民は日々の仕事に没頭すべしと楽観的(?)に考えて、生業に勤しんでおりましたが、どうもそれだけではもやもやしてきます(笑)。
このブログにも茶々をいれるコメントが散見されますが、それだけ真実を突いていると言うことでしょう。
最近思うことですが、本土人のほうが沖縄化(?)した人間が多くなったような気がしますな。なぜだろうと考えてみると、思いあたるのは、中年以上の沖縄人は小さいときに日本への帰属意識を植え付けられているんですね。復帰前、祝日には戸毎の日の丸が目立ち、学校では君が代を歌い、運動会では君が代行進曲が流れ、祖父の部屋には皇室一家の写真が掲げられていた。働き者ではあったけど、ごく普通のいわゆる「おじ~」でしたけどね。復帰後がらりと変わりました。その復帰後の状態が10~20年早く本土には訪れていたと考えると、ちょっと納得できる気もしますが、どうでしょうね。
サッカーの試合でもそうですね、日の丸が打ち振られるのはパトリオティズムを満足させられますが、国歌斉唱で口をあけている日本の選手は少ないですね。外国の選手が大きな声で歌うのとは対照的です。具志堅用高選手が音痴(笑)ながらしっかり歌っていたのを思い出します。
長々とコメントしました。これからも貴重な情報をお願いします。
普天間基地が移転したら宜野湾市だけでなく、隣接の沖縄国際大学も財政収入が大幅に減ると聞きました。
まぁ、基地が無くなって済むなら一番ですが、泥棒や殺人犯がいなければ警察も要らないのと同じだと思うのですがね。
◆きんじょうさん
お久しぶりです。
きんじょうさんのコメントが見えなくてさびしく思っていました。
一行でも、時々はコメントください。
>サッカーの試合でもそうですね、日の丸が打ち振られるのはパトリオティズムを満足させられますが、国歌斉唱で口をあけている日本の選手は少ないですね。外国の選手が大きな声で歌うのとは対照的です。具志堅用高選手が音痴(笑)ながらしっかり歌っていたのを思い出します。<
先程、大相撲名古屋場所の優勝式を見ましたが国歌斉唱のとき優勝したモンゴル人の白鳳が君が代を歌っていました。 外国人でもその国の厳粛な式典ではその国の国歌を歌うのは礼儀だと思うのですが、
日本の実情を見ると、白鳳の姿は新鮮で好感が持てました。
白鳳の日頃の言動を見ると日本人より日本人らしい気がします。
日本に帰化しても皆大歓迎でしょう。
赤いクリアゾーンは殆ど住宅が無かった地区で、今も家が建てられ続けていますが、米軍が建築を許可したと言いたいのかな?
米軍のクリアゾーンを危険と知りながら、建築を許可した沖縄の行政に責任があるのでは?
>建築を許可した沖縄の行政に責任があるのでは?
鋭い突っ込みですね。
伊波市長は自分で許認可しておいて、ゆすりたかりとは暴力団もビックリですね。(笑)
今日のエントリーに反映させてもらいました。