よろしかったら人気blogランキングへ
クリックお願いします
今朝の沖縄タイムスを見る限り、昨日の沖縄は「普天間基地の県外移設」の叫び声が島中を渦まいていたかのような印象だ。
何しろ、一面は勿論、見開きの社会面の全面、さらに次の各面が大々的に関連記事を掲載しているのだから、二年前の「11万人」集会が再現したのかと錯覚するような紙面構成である。
沖縄タイムスの関連記事
⇒1、2,3,6,7,8,9、30,31の計9面
【号外】普天間の辺野古移設に反対 2万1000人が結集2009年11月8日
PDF版号外(3.6MB)
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する県民の意思を示す「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」(同実行委員会主催)が8日午後2時すぎから、宜野湾海浜公園屋外劇場を主会場に開催され、2万1000人(主催者発表)が結集した。共同代表のほか、宜野湾市、名護市から参加した市民代表らによる意見表明があり、普天間飛行場の1日も早い閉鎖を求める大会決議を採択して閉会した。
決議は「民主党中心の新政権に代わった今、あらためて新基地建設ノーの県民の意思を明確に伝える」と訴え、オバマ大統領との首脳会談を控えた鳩山由紀夫首相に対等な日米交渉を促した。
◇
実際はどうだったか。
昨日の日曜日は真夏を思わせる暑い日で、大会会場の宜野湾海海浜公園は、緑を求めて弁当持参で行楽に来た家族連れや犬の散歩を付き合うお年寄りや、乳母車の家族連れも目立ついつもののどかな風景。
ただいつもと違うのは、公園入り口に陣取った琉球大学と沖縄国際大学の革マル派学生が盛んにアジ演説をしていることと、プラカードを立てた集団が徒党を組んで続々と会場入り姿。
それにビラ配りの組合員らしい人がやたらと多いのが目立ったが、人の群れは公園の奥の野外劇場の近くだけで、公園の他のスペースは乳母車や犬の散歩でも分かるとおり、マイクの声とビラ配りを除けばいつもの日曜日の風景と何ら変わらぬ長閑な風景であった。
沖縄タイムスの号外は既に2時半過ぎには会場界隈で配られていた。
結局、「大会」は自治労等の組織された組合関係者と左翼学生活動家の「政治集会」といった雰囲気で、到底「県民大会」といったシロモノではなかった。
■仲井真県知事と島袋名護市長は欠席
何よりも二年まえの「11万人」集会には不本意ながら出席させられた仲井真県知事は海外に逃げて出席せず、現地の民意を代表するはずの島袋名護市長も欠席した「県民大会」であった。
特筆すべきは仲井真県知事は、出席出来ないならせめて「メッセージを」という実行委員会の要請も拒否していることである。
一番の当事者である県知事と名護市長が欠席する集会は県民大会ではない。
で、肝心の参加者数だが、当日は報道用ヘリが会場の上を旋回したが、沖縄タイムスで確認する限り、会場前景を写した写真はない。
今回は全国のチェックの目が光っているので、21000人が精一杯の発表だが、実数は1万数千人というとこだろう。
例によって沖縄紙のウェブ更新は遅いので、共同記事を引用する。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に反対する大規模な集会が8日、同市の海浜公園で開かれた。県選出の与党国会議員や平和団体、一般市民ら約2万1千人(主催者発表)が参加。移設方針の定まらない政権に対し、同県名護市辺野古への現行移設計画の撤回を訴えた。
沖縄の民意を踏まえ決着を図る意向の鳩山由紀夫首相や岡田克也外相らの対応が注目される。仲井真弘多知事(訪米中)は「政府が現実的な県外移設案を提示するのであれば、実現を強く願う」との立場だ。
集会では地元の伊波洋一宜野湾市長が「戦後64年も続く米軍基地負担、苦しみと悲しみに終止符を打つ英断を首相に求めよう」とあいさつ。保守系で硫黄島(東京)への県外移設を主張する翁長雄志那覇市長も「県民が団結し力を合わせて頑張っていこう」と呼び掛けた。沖縄県選出の民主、社民、国民新、共産などの衆参議員も登壇した。
集会のスローガンには普天間の即時閉鎖・返還と日米地位協定の改定を掲げ、基地返還後に「国の責任」で跡地利用に必要な環境・経済対策などを求めた。
また「新政権は米側の圧力に屈せず、対等な日米交渉で県民の声を堂々と主張すべきだ」との決議を採択した。
◇
昨日の「県民大会」の記事を見ただけでも、沖縄紙がもはや報道機関としての機能を放棄して、政治アジビラに堕落していることが良く分かるが、読者の縁側さんの次のコメントも、沖縄紙が報じない「不都合な事実」である。
《辺野古移設の見返りとして、北部振興策1000億円・・・平成12年から毎年100億円で10年間拠出してますが、「うるの会」をはじめ、反対派から「金は返すから移設反対!」の声を聞いたことがありません。もらうのはもらっておいて、「辺野古はやだ!」が通るほど世間は甘くないし、それは社会ルールを無視した暴挙といえますね。》 (縁側さんのコメント)
金は使い込んでしまって返せないらしい。
これでは「移設誘致詐欺」といわれても仕方がない。
ついでにもう一つ、沖縄紙にとって不都合な事実を。
在沖米軍と自衛隊の情報に詳しい惠隆之介さんによると、
《辺野古の近くのキャンプハンセン演習場斜面は、名護市の市有地であったが、名護市議会が、返還要求したので米軍が返還決定したら、議会は慌てて、那覇防衛局に泣きつき賃貸継続で決着した》とのこと。
沖縄紙が報じる「民意」を見る限り、沖縄の民意ほど誤解されているものはない。
因みに今朝の沖縄タイムスの社説のタイトルは、これ。
首相は民意を受け止めよ
ミンイ、ミンイと蝉じゃあるまいし、首相が民意を見誤ってダッチロールするのも、沖縄紙を信じる限りは、仕方がないことである。
よろしかったら人気blogランキングへ
クリックお願いします
前回の県民大会の時にコメントを入れさせてもらった、偶然です。いつも貴ブログを拝見させてもらっていますが、久々にコメントを入れさせてください。
いやぁ、今回も見事に「イデオロギー集会」化していましたね。
今朝の新報でざっと確認しただけですが、
・「教え子を戦場に送るな」
・「自衛隊海外派兵反対」
・「反住基ネット」(←本文中の号外PDF)
の3つは確認できました。
一般参加者のほとんどは、純粋に「基地撤去」を求めて参加したのだと思いますが(その賛否はともかく)、彼らを利用するような政治活動には憤りを感じます。
基地周辺住民のことを思えば移設でも撤去でもどうでもいいわけです。
それを宜野湾市内で移設反対集会をひらくというのは基地周辺住民をバカにしているとしか言いようが無いですね。
コザ・ミュージックタウンの軟派事件と同じで利用する物は何でも使えというスタンスですね。
全景写真がないのは、前回の県民大会の人数がばれるので、掲載しないでしょうね、、、、
縁側さんのコメントから。
>反対派から「金は返すから移設反対!」の声を聞いたことがありません>、、、と
「命ど宝」と叫んでいても、、、結局は、、、
「ジンど宝」でしょう、、、、と、、私個人で思いますが。
「県民、県民」というけど、私も県民ですよ。
勝手に、「県民」を名乗るな、、(怒)
とにかく、私は基地周辺住民です。一日も、早く、撤去なり、移設なり、解決して欲しいものです。
「反対はサルでも出来るが、解決は人間にしか出来ません。」
良く理解出来ないのですが、普天間を辺野古に移転すれば、普天間を始めとし嘉手納以南の基地は返還されます。左翼団体が言う基地負担軽減になると思うのですが。何故反対するのでしょう。
それと、地元沖縄県、名護市も合意しています。
辺野古移転が頓挫したとき、義挙人様のような基地近隣住民の負担は続きます。
現時点では、辺野古移転が最良の方法だと思います。
沖縄県の方は民主党の沖縄ビジョンご存知でしょうか。それを承知でこのような抗議大会を開いているのでしょうか。嘘でもデマでもありません。
民主党の政策集に書いてあることです。
今までみたいに米軍基地は絶対無くならない。との前提での反対運動は、民主党政権ではあまりに危険すぎます。
http://www.youtube.com/watch?v=BADq6pkw2JU
さすがに、あいつらが臣民代表ではないですよね。失礼しました。