
一昨年の県知事選の前、菅官房長官はこう明言した。
「どなたが当選しても、辺野古の工事は粛々と進む」。
実際にその通り工事は現在進行中である。
また安倍首相は1月12日の国会質疑で、宜野湾市長選の結果が辺野古移設に影響するかと問われたのに対しこう答弁した。
「安全保障に関わることは国全体で決めることだ。一地域の選挙で決定するものではない」。
これは「一地域の市長選の結果が安全保障や、米軍基地移設に影響を及ぼさない」ということだ。
何度でも繰り返すが外交・安全保障事案は日本国憲法73条に「内閣の職務」と明記されているからだ。
翁長知事が唯一判断を誤ったのは「安倍・菅」という最強コンビを軽く見てしまったことだ。
翁長知事は、沖縄戦や琉球処分などの恨み節を背に「辺野古反対」を叫び続けたら、基地反対運動のカリスマになれる。 そして、政府から譲歩案をいくらでも引き出せると考えた。
だが、圧倒的な支持率で史上最強のコンビといわれる「安倍・菅コンビ」の強固な態度に翁長知事の目論みは砕け散ってしまった。
辺野古新基地:最後の掘削着手か 埋め立てへ作業進む
沖縄タイムス 2016年2月5日 07:45
【名護】名護市辺野古の新基地建設に向けた海上作業は4日、長島近くの大型作業船から海面に掘削用のくいのようなものが下ろされているのが確認された。最後のボーリング調査に着手した可能性がある。沖縄防衛局によると同調査はこれまで24カ所中、23カ所が終了。この日の作業については「答えられない」としている。コンクリートブロックの投下はなかったが、調査が終了すれば、埋め立て着工に向けた態勢が整う。
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翁長知事は、安倍・菅コンビが、辺野古移設に対して不退転の決意で望んでいることを完全に見損なった。 そして昨年8月の集中協議などで、一連のチキンゲームを政府に仕掛けることになる
ところが、政府との協議が平行線に終わる度に、翁長知事は抜き差しなる泥沼に入り込むことになる。
そして昨年11月、政府は翁長知事との実りのない協議をあきらめ代執行訴訟を提訴した。
翁長知事は、敏速に進行する代執行訴訟の進行に追い詰められたのか、抗告訴訟、係争委不服訴訟と立て続けに提訴を乱発した。
そして、代執行訴訟の多見谷裁判長は、二つの和解案を提示したが、翁腸知事がこれを受け入れられるはずがない。すべてが「辺野古移設受け入れ」が前提であるからだ。
この裁判長は原告と被告の対決に関わるこれまでの経緯を知った上での和解案提示なのだろうか、はなはだ疑問に思う。
裁判長は、原告と被告のどちらかが拒否したら不成立と言いながら実現不可能な和解案を提示しているからだ。
裁判長は、法律の専門家ではあっても、全知全能神ではない。 歴史の専門家でもなければ、安全保障の専門家でもない。
ならば、見当違いの和解案など提示せずに、法律の専門家らしく、法律に則って粛々と判決を下すべきだ。

(ア)県被告 11月17日:翁長氏に承認取り消しを撤回するよう国が求めた「代執行訴訟」
(イ)県原告 12月25日:国土交通相に承認取り消しの効力を停止した決定を取り消すよう県が求めた「抗告訴訟」
(ウ)県原告 2月 1日:第三者機関「国地方係争処理委員会」の決定(「(埋め立て承認取り消しの効力を国が停止した)国交相の判断は一見、明白に不合理とは言えない」として却下)を不服とした訴訟
「原告席に被告が座る? 2つの辺野古裁判、同日開催で異例の事態に 2016年2月3日」
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=152421
>一つ目は、国地方係争処理委員会(係争委)の決定を不服とし、県が原告となって国土交通相を訴えたもの。
>午後1時15分から始まる。
>二つ目は、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しを違法とし、国が県を訴えた代執行訴訟で、開廷は午後2時。
>重要な裁判を続けて行う意図について、県側の弁護士は「国側の代理人が何度も足を運ぶ手間を省いたのではないか」と指摘。
>裏付けるように、国側の関係者も「何度も来なくて良いからね」と歓迎する。
2月15日午後1時15分は(ウ)。
午後2時は(ア)。
竹下勇夫弁護士、大忙し。
「国側の代理人が何度も足を運ぶ手間を省く」気配りのできる裁判長なら、「(イ)と(ウ)をまとめましょう」と言い出す気がします。
米軍の不信感を解くには、どんなに困難でも「辺野古移設をぶれずに成し遂げること」だったのではないか。
ちょうど、朴大統領が、韓国に不利でも、国内を抑えるのに骨が折れることが分かっていても、慰安婦問題合意をした、それのように。
何をやっているんだか感がある朴大統領だが、さすがに大統領になろうという人だけあって、ぎりぎりのところで踏みとどまって危機に瀕した韓国を放り出すことをしなかった。
安倍総理も、本音を言えば、20年も経った今、普天間閉鎖は辺野古移設でなくてもプレゼンスを落とさずできる方法もあるだろうが、ここで再度、検討を米国に持ち掛けることは、「信用ならぬ国、日本確定」になってしまう。
森本元防衛大臣が「辺野古以外でも……、政治的に辺野古」は、彼の本質が政治家ではなく学者だったから、学者しての見識をつい言ってしまったのだと思う。
沖縄の防衛の専門家モドキが、海兵隊はグアムに行くのかだから辺野古不要とか、米軍を引き留めるために辺野古移設しているというのも、事実だと思う。
辺野古の基地としての有効性云々ではなく、やり抜ける首相か、それだけのスタッフと統治力がある国なのか、そこが問われていのだと思う。
政治的に「米国の信頼を得るため」に何がなんでも辺野古移設を成し遂げることが必要なのだ。
安倍総理の辺野古移設の意志の強さを見ていると、そう感じる。
決して、米国のポチで米国の手先になるために、米国を喜ばせるために辺野古移設をしようとしているのでは、ないのだ。
米国の不信を解いて、共同で中国の脅威に向かうために、辺野古移設が必要なのだ。
米国に物申せる日本になるための辺野古移設。
○ 中国の脅威
もしよかったら、どうぞご賛同を!
『慰安婦は性奴隷ではありません。The Comfort Women were not military sex slaves. “UN Coomaraswamy Report” is erroneous and incredibly naïve.』
www.change.org/p/un-human-rights-council-%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%81%AF%E6%80%A7%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93-the-comfort-women-were-not-military-sex-slaves-un-coomaraswamy-report-is-erroneous-and-incredibly-na%C3%AFve#petition-letter
>春には正しい知識と生き方を悟りなさい
ちゃんと正しい日本語の使い方を学びましょうね。
それに今時「ネトウヨ」なんて言葉を使うと、正気と人格を間違いなく疑われますので以後ご注意の程を。
と言っても手遅れか。