狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

追い詰められた翁長知事

2016-02-21 06:24:35 | 普天間移設
 
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宜野湾市民の安全な生活を守る裁判と報告会のお知らせ■
 
翁長知事を訴えた宜野湾市民訴訟の第2回公判が平成28年2月23()に開催されます。つきまして下記の通り担当弁護士の先生方をお招きいたしまして報告会を開催いたします。ご多忙とは存じますが裁判の傍聴、報告会のご参加のほど宜しくお願い申し上げます。
                
 
第2回口頭弁論 那覇地裁 平成28年2月23() 午後2時 
 
報告会 
 
場所 真栄原公民館
 
時間 平成28年2月23() 午後6時
 

 

 
 
沖縄タイムスは、辺野古の工事作業を違法に妨害する活動家を「市民」とと報じるが、彼らは「プロ市民」と呼ぶのが正しい。
 
法令違反の活動家を排除するのは機動隊として当然の職務であり、「強制排除」と報じるんは間違い。
 
何度忠告しても聞き入れない「プロ市民」を排除するには実力による排除しか手段はないだろうが。

 

野古新基地:市民を強制排除し一時拘束 工事車両入る
2016年2月20日 11:52

沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、20日早朝から、新基地建設に抗議するため集まった人たちが座り込みを続けている。午前7時ごろには、市民ら約70人が機動隊にごぼう抜きで強制排除され、工事車両5台が基地内に入った。機動隊は柵と警察車両で囲った歩道に市民らを一時拘束。市民らは拘束をやめるよう求めたが、10分ほど続いた。男性は「トイレに行きたいと言っても無視。人権侵害だ」と憤った。

» 小沢一郎氏、翁長知事支援「国会で共に闘う」

 一方、海上での作業は確認されなかった

                                                 ☆
本日の沖縄タイムスも代執行訴訟については開店休業だが、29日の結審を控え、問題を整理してみよう。
 
翁長知事は、15日の「代執行訴訟第4回口頭弁論」(福岡高裁那覇支部)における翁長知事に対する国側の「反対尋問」で、県が敗訴の判決が出たら「判決に従がう」という言質をとられた。 
法治国家の県知事としてはごく当たり前の答弁だが、当初から知事としての権限外の「あらゆる手段で辺野古移設阻止」を公約に掲げて国と対決してきた翁長知事にしては、いかにも安易に答弁した感は否めない。
 
そのときの国と翁知事の質疑を16日付琉球新報より)引用する。

国側 代執行訴訟、今、国が起こしているが、それであなた、被告が敗訴した場合、その判決にはあなた、従うか。
知事 従う。
国側 求めているのはあなたが出した(埋め立て承認―引用者)取り消し処分を取り消せという主文になるわけで、例えば取り消しを取り消せという判決が下された場合、それに従ってあなたは自ら取り消せということなんですが。
知事 はい。
国側 これは代執行訴訟なので、取り消しを取り消せということに従わなければ代執行ができるという国の地方自治法の仕組みになっていますけれども、代執行がなくても自ら判断が出れば取り消すということか
 
知事 私が考えているのと、別なことを言っているのか。(私が考えているのと)同じ話だったら、そうだ。
国側 取り消しを取り消せという裁判所からの判決が出た場合に、それに従ってあなたが取り消すということもあれば、もしそれをしない場合は国が代執行できるという規定になっている。ここはいかがかということだ。
知事 判決通り、(承認取り消しを)取り消す


仮に「県側敗訴」が最高裁で確定した場合、翁長知事は「埋め立て承認取り消し」を自分自身で取り消すと明言したのだ。
 
国側が、「代執行できる規定になっている」、とわざわざ念を押しても、自分自身で取り消すと何度も繰り返したのだ。

国側は翁長知事から「埋め立て取り消し」を自分自身で「取り消す」という言質を取ったうえで、さらに畳み掛けるように、次のような止めの質問をする。
 
これも翁長知事の言質として法廷記録に刻み込まれた。

国側 そうすると、あなたが出した取り消し処分が違法で取り消されるということは、基本的には前知事の仲井真さんが出した、あなたは瑕疵があるというけれども、瑕疵があるといっていた仲井真さんの承認には瑕疵がないということがその場合、司法的に確定することになる
 
筆者は一連の辺野古訴訟の原点は仲井真前知事が下した「埋め立て承認」と、これに瑕疵が有るとして翁長知事が下した「取り消し」のどちらが適法でどちらが違法かの一点に尽きると主張してきた。
翁長知事が法廷で「取り消す」を「取り消す」と明言したことは、きわめて重大なことを意味する。
 
翁長知事が、判決に従がい「自ら取り消しを取り消す」ということは、仲井真前知事の承認は瑕疵がなかったので、適法だということになる。
 
その一方、翁長知事は2月16日に開会した県議会2月定例会で、辺野古移設について「辺野古の新基地は造らせないということを引き続き県政運営の柱とにし、県外移設を求めていく」と所信表明をしている。

知事ご本人は「県の敗訴確定」など想定外だといえばそれまでだが、裁判長も確認するとおり「仮に」敗訴した場合、知事としては「辺野古移設阻止」は主張できなくなるので、知事選のときの公約や知事としての「所信表明」と齟齬が生じてくる。

知事としての言動に齟齬を生じないで、辺野古移設阻止を主張するならどうすべきか。

残る道は一つしかない。

潔く知事を辞任して、次の道を選択すべきだ。

つづく


 
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コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
翁長氏の進む道 ()
2016-02-21 08:52:21
小沢一郎が、安倍政権と闘うシンボルとして、翁長氏を支援すると表明していますね。

「オール沖縄」の次は「オール日本」で翁長氏が神輿に担ぎ上げられるのもアリ、かも知れませんね。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:04:54
「辺野古「根本案」決裂へ 県「非公開で判断できず」 2016年2月20日」
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-224925.html

>県幹部は「根本案の内容は言えないが、いずれにしろ知事が一人で決定していい話ではなく

県幹部って安慶田副知事?
もしかして、翁長知事は政治家の良心で「根本案」受け入れしそうなの?
それを、非公開だからーとか、議会とーとか言って、必死に止めているとか?

受け入れして辞任、welcome。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:09:20
小谷哲男(日本国際問題研究所 主任研究員)「在沖海兵隊が存在する正しい説明 2015年12月11日」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5715

>沖縄県側に勝ち目はないというのが大方の見方
>代執行訴訟は日本政府が有利だが、他方で沖縄のさらなる反発を招くだろう。
>代執行後に、どのように沖縄との関係を修復しつつ辺野古移設を進めるかについて考えておくべきだ。
>日米両政府は12月4日に嘉手納より南の米軍施設の前倒し返還に合意したが、目に見える形での同様の負担の軽減を続けて行くべきだ。
>特に、沖縄本島北部の新興に貢献できるよう、交通インフラの改善につながる施設返還を優先するのが望ましい。

根本案の「30年期限使用」か「軍民共用」ですね。


>日米両政府は、早ければ2022年度の普天間返還を予定している。
>日本政府は、埋め立てを承認した仲井眞前知事の要請に基づき、2019年2月までの普天間飛行場の運用停止も目指す。
>普天間の運用停止と辺野古への移設をできるだけ時差なく実現することが、政治の責任だ。
>だが、翁長知事は辺野古への移設に反対する一方、普天間飛行場の運用停止については予定通りの実施を求めている。

佐喜眞市長が4月中下旬に訪米する。
米政府から「沖縄県が移設妨害しないなら、2019年2月までの普天間飛行場の運用停止を約束する」っていうサプライズがあるかも。
これ言われたら、もし、反対派が一度でも工事車両の進入阻止をしたら、「だから、2019年2月までの普天間飛行場の運用停止は、難しい」と、口実を与える。
翁長知事の「あらゆる手段で辺野古への移設に反対する一方、普天間飛行場の運用停止については予定通りの実施を求める」封じ、ロックオン。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:10:01
「丸山発言」で嬉しいことと、悲しいことがあった。


嬉しいこと。
麻生副総理の「ヒットラーに倣って」発言は、桜井氏の講演会での発言であったこともあって、桜井氏が中心になって「メディアの捏造である」「発言内容はこうである」と事実の浸透を図ったが、桜井氏と麻生氏が近いことが「身内をかばう」というイメージでとらえられて、新党に時間がかかった。
だが、丸山氏の場合は、別に丸山氏ラブの人ではなく、メディアの捏造、偏向に怒りを持っている人達が、暴いた。
メディアを通さず、「事実」はネットで拡散されたので、メディアが阻止することもできなかった。
この2要件で、麻生副総理のときと違って、「事実」の浸透は早かった。

悲しかったこと。
丸山議員は政治力学を気にせず天真爛漫、別の言い方をすれば、法律家(弁護士)の目で物を見る。
法律家であり、立法ができる国会議員。
そんな彼が参院憲法審査会の委員である意味が大きいと思っていた。
だが、今回の「舌禍」で辞任。
惜しいと思った。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:10:30
隠蔽されていると「隠蔽されている」ことも分からない。

捏造は隠蔽と合わせ技で行われる。
隠蔽は罪深い。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:11:07
隠蔽の例。

タイムス「辺野古の文化財 土器・石器17点公開 名護市教育委員会 2016年2月20日 07:10」
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=154775

新報「シュワブ内文化財を公開 土器や石器など 名護市教委 2016年2月20日 05:01」
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-224747.html

タイムスと新報の記事を比べると、見出しは似たようなものだが、タイムスの記事には、「同日、名護市内で開かれた辺野古崎遺跡学習会(主催・ヘリ基地反対協)で、17点のほか昨年2月に見つかった文化財「碇石(いかりいし)」も公開」とヘリ基地反対協に遺物を貸し出し、学習会が開かれたことが書かれている。
タイムスの方が、情報量が多い。
遺物の公開はこの学習会に合わせて行われたものだから、タイムスの記事の方が事実に即している。

他方、新報の記事は、教育委員会だけが公開したように受け取れるように書いてかいある。
新報しか読まない人には、「辺野古崎遺跡学習会(主催・ヘリ基地反対協)」のことは、分からない。

新報、隠蔽。


タイムスは情報隠蔽を悪と考えて、「辺野古崎遺跡学習会(主催・ヘリ基地反対協)」について隠蔽しなかったのか。
違うと思う。
反対派の熱心な活動状況を知らせたくて書いたと思う。
無料電子版に公開しているのは全国から読んでもらおう、拡散してもらおうの現れだ。

が、本音を書きすぎてしまった。


>勉強会では沖縄国際大学の宮城弘樹講師が文化財や遺跡について分かりやすく解説。
>「学術的に価値の高いもの、相対的に軽微なものもあるが、ここぞという時には一丸となって保存を要求するべきだ」と提案した。

相対的に軽微なものwww 文化財と呼ぶには問題ありのものもありってことね。
ここぞという時??
辺野古移設反対に使う気満々。
学術的にどうこうではないこと、堂々拡散希望。

沖縄国際大学の宮城弘樹講師、仲間内と思って口が滑った?
タイムス記者の正直さも(笑


新報の無料電子版は、無難な書き方なそのせいか、新報は「社会ニュース」がランクインさせている。
他方、タイムスは、昨日はお勧め記事だったが、今日はどこにも見つからない。
ランクインもしていない。
昨日の記事を知っている者が検索しなければ、出てこない。

タイムス、準隠蔽。



【参考】
↓に学習会の様子が詳しい。

チョイさんの沖縄日記 「名護市教委、「碇石」等シュワブ基地で発見された文化財を公開。膨らむ古代への夢 2016年02月20日」
http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/4435ac849c946f6047a7c32fafda4a70

>名護市教委のシュワブ沿岸部での試掘調査は331ケ所を予定しているが、防衛局からの図面提出等が遅れ、まだ62ケ所しか終わっていない。
>残っているのは、ほとんど全てが工事用道路の予定地だ。
>今のままでは、防衛局は名護市教委の試掘調査が終わるまで工事用道路の造成に着手することはできない。


遺跡発見で遺物発見ではなく、遺物発見で遺跡があるか調査。
遺跡があれば工事は中断、遺跡保護の作業で工事は止まるが、遺物だけでは工事は止まらない。
ただし、調査の間は、工事用道路の造成に着手することはできない。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:13:47
「伊良部新小中、開校延期も 地主、仮契約後に土地売却 宮古島市、候補地変更も 2016年2月20日 05:03」
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-224745.html

>予定地面積約4万8千平方メートルのうち約7割を所有する地主が、昨年12月の市との仮契約後、土地を県外企業に売却したことが判明
>市教委は16日に予定していた基本設計の入札を急きょ延期するなど手続きを停止。
>25日にも開く教育委員会議で協議する方針で、候補地の変更もあり得るとしている。

ちゃぶ台返しが常識の県らしいニュース。
知事からして、「許可」を「取り消し」して「行政の連続性」否定を、なんとも思わないのだもの。

子供達の学校の開校予定を狂わすとは。絶句である。
返信する
Unknown (東子)
2016-02-21 10:17:55
あらゆる手段に裁判の利用がある。
多見谷寿郎裁判長も代執行後の予想される裁判のことを心配して、「和解」を提案。

翁長知事は(イ)と(ウ)、2つの裁判を起こしている。
(ウ)は、2回で結審の早さ。

(ア)「代執行訴訟(多見谷寿郎裁判長)」県被告 11月17日 2月29日に結審 4月13日に判決
   翁長氏に承認取り消しを撤回するよう国が求めた訴訟
(イ)「抗告訴訟」 県原告 12月25日
   国土交通相に承認取り消しの効力を停止した決定を取り消すよう県が求めた訴訟
(ウ)「係争委訴訟(多見谷寿郎裁判長)」県原告 2月1日 2月29日に結審
   第三者機関「国地方係争処理委員会」の決定(「(埋め立て承認取り消しの効力を国が停止した)国交相の判断は一見、明白に不合理とは言えない」として却下)を不服とした訴訟


サヨクの正しい裁判の利用の仕方。

「的外れ!「安倍首相のポチ」「税金ドロボー」怒号渦巻く法廷 靖国訴訟は「政治利用」か…大原告団「完全敗訴」 2016.2.15 11:30」
http://www.sankei.com/west/news/160215/wst1602150006-n1.html

>「意味のない訴訟をいつまで続けるのか」
>地裁正門前では「違憲判断」に望みをかけていた原告らが「不当判決」「司法は靖国参拝を戦争準備と認識せず!」と書かれた紙を掲げた。
>「裁判所の存在理由を失わせるような、でたらめな判決。裁判長は安倍の参拝理由を代弁している。(首相に)尻尾を振っていることへの絶望感がある」と、司法を犬になぞらえて痛烈に批判した。
>靖国訴訟が繰り返されることについて、日本大の百地章教授(憲法学)は「自分たちの政治目的を達成するために裁判を利用しているとしか思えない」と非難。
返信する
本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2016-02-21 11:01:59

オピニオン面に一般投稿9本(児童生徒限定の「ぼくも私も」など除く)。

「尖閣有事で米 情報支援程度」のうるま市・豊里友治さん(67)は、2月8日に続き今年2回目の掲載。
「経済活性化で 貧困の根断て」の那覇市・比嘉寛さん(86)は、1月20日に続き今年2回目の掲載。
「ロマン感じた 沖縄での『雪』」の浦添市・安東民夫さん(62)は、1月15、31日に続き今年3回目の掲載。
「宮古に自衛隊 島は歓迎して」の浦添市・知念徳彦さん(66)は、1月12日、2月3日に続き今年3回目の掲載。
「スポーツ通し 健全に成長を」の那覇市・大城盛安さん(66)は、1月5日に続き今年2回目の掲載。
「暴食を控えて 貧困救いたい」の南風原町・大城克さん(65)は、今年初掲載。
「安保法に漂う戦への道」の那覇市・池間金蔵さん(92)は、昨年4月10日以来の掲載。
「各種の技能士 若年者育成を」の金武町・仲村弘喜さん(60)は、2012年4月1日以来の掲載。
「メジロと布団」の那覇市・当真嗣寿雄さん(72)は、1月19日に続き今年2回目の掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。


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Unknown (東子)
2016-02-21 14:39:51
「【誤解だらけの沖縄基地】(16)海兵隊撤退で沖縄は「南沙状態」? 2016年2月21日 07:01」
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=154870&f=i

>軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は、政治と軍事の両面から強く否定する。
>田岡氏は尖閣は2014年の安倍・習会談で事実上の現状維持で合意しており侵攻することはあり得ないとする。

中国は合意未満の、「事実上」の合意を守る義務があるの?


翁長知事は日本政府にSACO合意を守らないことを要求している。
共産党の「条件無しの普天間閉鎖」を主張し始めている。
辺野古への移設に反対する一方、普天間飛行場の運用停止については2019年2月の実施を求めている。
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