【正論】筑波大学大学院教授・古田博司 恥ずかしい国に住んでないか
≪日本の世界史的役割に目を≫
もういいかげんに覚悟を決めたらどうだろうか。中国には海を奪われ、油田をかすめ取られ、毒食を送りこまれて知らぬ顔の半兵衛を決めこまれ、国連で常に妨害され、韓国には島を占拠され、野球のWBCのマウンドに太極旗を立てて侮辱され、北朝鮮には人さらいをされ、ミサイルを発射され、これら特定アジアからそろって偽史まで強要されている。そのような恥ずかしい国に住んでいくという覚悟を、もう決めた方がよいのではないか。
海の向こうには三種一様の国がある。日本軍と戦わずしてアメリカに解放してもらった国(韓国)、少しゲリラ戦をしたが大負けに負けてソ連の傀儡(かいらい)にしてもらった国(北朝鮮)、別の人たちが日本軍と戦っている間に山で英気を養い、戦後、前に戦っていた人々を追い出して独立した国(中国)。これらは日本に戦勝したという偽史なしには国民の物語が作れない国々であり、これからも絶えず日本と戦っていると国民にアピールするために、日本の主権をおかし、侵略をしつづけることであろう。
日本がかつて彼らに悪辣(あくらつ)なことばかりしてきた、などという進歩的文化人や良心的知識人のウソを、いつまでご託宣のように信じているのだろうか。日本は彼の地を征服し、近代の民法典や私有財産制を移植した。仏人にそういうと、「なんだ。ナポレオン・ボナパルトではないか」との答えが返ってきた。日本の世界史的役割とは、案外そんなものだったのかもしれない。日本が敗れてからは、それらの遺産を活用した韓国は栄え、払拭(ふっしょく)して社会主義を始めた中国や北朝鮮は、あるいは遅れ、あるいは衰えていったのであろう。
≪独裁国家同士による大団円≫
時代は変わって、いまや世界は四つの国家群に分けることができるようになった。進歩主義は幻想となり、静的に四群が並存するだけの世界である。いわく、資本主義も民主主義もできる国、資本主義はできるが民主主義ができない国、資本主義も民主主義もできない国、何もできない国、以上である。後ろの三つは大体独裁国であるから、いかに人間存在が独裁好きかということがよく分かると思う。独裁国家は民主主義を排除するために、陰に陽に協力し合う。
4月5日の昼、北朝鮮のミサイルの脅威が日本列島に躍りかかった。ミサイル実験のデモンストレーションは武器の販路を広げ、北朝鮮製の装甲車やロケット弾を積んだ偽装船舶はさらにインド洋を北上することであろう。結局、国連での事後処理は民主主義国家に脅威を与えたい中国やロシアにまかされ、独裁国家同士の大団円となって終わった。なぜ我が国民は怒り、立ち上がろうとはしないのだろうか。
今年からグーグル地図が一部更新され、北朝鮮の火力発電所が盛大に煙を上げているのが上から見られるようになった。プルトニウム開発の寧辺から河をはさんだ南方に北倉火力発電所がある。そもそもソ連の技術援助で1982年に完成したもので、出力が150万キロワットもあるが、長い年月で老朽化していた。2007年6月、ここに国家科学院と、機械工学研究所の研究員が入り、再開発の意図がはじめて明らかになった。
≪良好な北のエネルギー事情≫
7月には、電力工業省傘下の火力発電局の担当が降りていき、8月には灰処理基本工事を完成、11月からはボイラーとタービンの大々的な補修が報じられた。12月には、北倉郡の近隣で各出力20万キロワットと推定される安州市の清川江と、順川の火力発電所のボイラー並びに発電設備の補修が同時進行中であることも報じられた。
以後、北倉は手厚い支援を受け、08年3月にはボイラーに重油が入っていることが確認され、4月には「工業試験所の技術者たちはボイラーに新しい重油供給装置を全面的に取り入れ燃料効率を高めた」と労働新聞(4月29日付)に載る。
のみならず、先の火力発電所群と同じ北緯39度から40度の間で、元山、金野江、水洞区、寧遠などに、水力発電所が次々に建設された。元山では4基計8万キロワットの水力発電所が、金野江では写真から30メートル級のダムが建設され、寧遠では発電機、タービン、変圧器など新しいものが次々と搬入されていると去年の6月に報じられたが、いまグーグル地図を見ると、中型のダムをそこに認めることができる。目下、北朝鮮のエネルギー事情は良好であり、ウラン濃縮のためには万全の体制が整ったと言えよう。
現在中国は、外貨備蓄を米国債の購入に充てアメリカに無言の圧力をかけるとともに、北朝鮮のエネルギー開発を援助することにより、日本に有形の脅威を間接的に与えている。資本主義はできるが民主主義ができない国々がテロ国家を番犬のように使い、影響力を世界に拡大しようとする戦略は、かつては社会主義で貧乏だった大国が、昔の野望を実現できるようになったということだけなのかもしれない。(ふるた ひろし
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おぼろげながら理解していたつもりのことを、明快に論理立てで知らされると思考の霞が取り去られたようにすっきりとする場合がある。
久し振りにある意味で目からウロコの記事である。
「隣の芝はきれい」の例えどおり、特亜三国を褒め称える「識者」は多い。 いや、さすがに北朝鮮に関しては「多かった」と言った方が正しいかもしれない。
北朝鮮を故郷と憧れたノーベル賞作家や、地上の楽園と褒め称えた大新聞は論外としても、とかく未知の国は良く見えるもの。
一方、生半可の知識でこれらの国を批判するのではなく、知りすぎた故にかつては愛着を感じていたが遂には匙を投げたた人物が上記筆者の古田博司教授。
情報戦も戦争の一部と考えれば国内の反政府情報を弾圧する独裁国家と反政府放送局を公共放送と称して野放しにする民主主義国家では勝負にならない。
「スパイ防止法」さえ具備しない我が国は連戦連敗の体たらく。
民主主義と資本主義という二つの概念を用いた四つの国の分類によると、日本の隣国は全て独裁国だといえる。
このまま独裁国家の大同団結を拱手傍観している恥ずかしい国に日本は甘んじてよいのか。
「もういいかげんに覚悟を決めたらどうだろうか。」
日本には120年前にも「覚悟を決めた」偉人がいた。
≪シナ・朝鮮二国と日本との精神的隔たりはあまりにも大きい。情報がこれほど早く行き来する時代にあって、近代文明や国際法について知りながら、それでも過去に拘り続けるシナ・朝鮮の精神は千年前と違わない。
この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教を言い、しかもそれは表面だけの知識であって、現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。
、現在のシナ・朝鮮は日本にとって何の助けにもならないばかりか、この三国が地理的に近い故に欧米人から同一視されかねない危険性をも持っている。
すなわちシナ・朝鮮が独裁体制であれば日本もそうかと疑われ、向こうが儒教の国であればこちらも陰陽五行の国かと疑われ、国際法や国際的マナーなど踏みにじって恥じぬ国であればそれを咎める日本も同じ穴の狢かと邪推され、朝鮮で政治犯への弾圧が行われていれば日本もまたそのような国かと疑われ、等々、例を挙げていけばきりがない。
これを例えれば、一つの村の村人全員が無法で残忍でトチ狂っておれば、たとえ一人がまともでそれを咎めていたとしても、村の外からはどっちもどっちに見えると言うことだ。
実際、アジア外交を評する場面ではこのような見方も散見され、日本にとって一大不幸だと言わざるを得ない。
もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。
日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。
ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならないのだ。
この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。
悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。
私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。(明治18年3月16日)≫福沢諭吉 「脱亜論」抜粋
一万円の「顔」は伊達じゃないですね。しかし、つい最近、渡部昇一氏あたりがお書きになった論文かた思いました。それだけ変わりようのない「平和を愛する諸国民」なのですね。
今朝、私もその記事をネットで読み感動しました。
短いコラムですが多くの日本人が抱えているもやもやを、明確に解説しています。
最近、麻生総理が北朝鮮に対し「ミサイルを打ち落とす。」と発言し、国民も指示しました。北朝鮮もヒステリックに、やれ戦争だ。と喚き散らしています。特亞3国が恐れているのは、古田教授の仰るように日本人が覚悟を決めることです。麻生総理の言葉に、日本人も覚悟を決めつつあると、感じています。特亞3国は日本を攻撃し続けていますが、案外守りは弱いと思います。だからヒステリックに喚くのです。負け犬の遠吠え。とも言うし。
そういえば、日本を毀損しないと生きていけない人達が、沖縄にもいますね。大きな声で喚き散らす人達は例外なく守りは弱いみたいです。
いきがっていた、太田元知事も打たれ始めるとあっさり敵前逃亡しました。
120年前に福沢諭吉が喝破した通りの行動を今も続けるお隣さんは本当に迷惑ですね。
それにも増して迷惑なお隣さんに平伏す沖縄の識者や新聞も迷惑ですが・・・。
「平和を愛する諸国民」・・・まさかお隣さんではないでしょうが、「乙女の祈り」というピアノ曲がありましたね。
◆涼太さん
麻生総理は思ったより打たれ強いですね。
中国に最大の配慮をした結果が「靖国奉納」だから、これが気に食わなければ「8月15日には参拝するぞ」とケツをまくれば、「靖国カード」は麻生首相の「外交カード」になります。
もう一つ強力な「外交カード」があります。
「つべこべいうと核装備するぞ!」
これはアメリカにも通用するカードです。
貧乏国の北朝鮮がアメリカや中国を相手に大芝居を演じられるのは「核カード」を持っているからです。
GDP世界二位の日本が、核武装したら特亞どころか、世界中が仰天するでしょう。
世界を席巻した日本の実力は、北朝鮮の猿芝居どころではありません。あえて日本がそれをしないのは、まだ余裕があるからです。日本も国の存亡に関わる自体になったら本気で考えるでしょう。
そのときは、特亞も震え上がるでしょう。
「核武装するぞ」と言うだけで最強の外交カードになるでしょう。