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沖縄タイムス 2008年1月31日(木)
悲劇の島から史実訴え/座間味村が証言集
座間味村教育委員会が沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」を体験した住民らの証言などをまとめた「戦世を語りつぐ 座間味村平和学習ガイドブック」を発刊した。制作を委託された編集委員会が三十日、同村教委に引き渡した。沖縄戦の「集団自決」に対する日本軍の強制を示す記述を文部科学省が削除させた教科書検定問題が起きる中、「座間味での沖縄戦の真実を伝え続けよう」と編集作業は進められた。
編集委員会は二〇〇六年十二月に発足し、同村で「集団自決」を体験した宮城恒彦さん(74)が委員長を務めた。沖縄戦を体験していない世代の編集委員が、体験者数十人から聞き取りをした。
改ざんNO
同ガイドブックでは、座間味島の「集団自決」を「三月二十六日、米兵は大挙して住民のいる壕の近くまでやってきました。それを知った住民はパニック状態におちいり、(中略)死の道へと急いだのです」と書く。宮城さんは「抑えた表現にしたが、住民を『パニック』に追い込んだのは、日本軍の強制だったことは明白だ」と説明する。
「『敵の手にとられないように玉砕するよう、軍より命令があった』と当時、村助役だった兄が父に話すのを聞いた」との宮平春子さんの証言を収録し、編集後記には「文部科学省による『高校の歴史教科書改ざん』に対する答えは、多くの証言者の声やこの冊子に記載された内容が証明しています」と記した。
改訂も検討
編集委員の一人、宮里芳和さん(59)は「『軍から玉砕命令があった』との証言は複数あり、日本兵側からも軍命を示す証拠や証言が新たに得られ始めた」といい、同ガイドブックの改訂時に盛り込みたい考えだ。
二千部を発刊した。修学旅行生の平和学習などに活用し、希望者には販売する予定。問い合わせは同村教委、電話098(987)2153へ。
◇
>編集委員会は二〇〇六年十二月に発足し、同村で「集団自決」を体験した宮城恒彦さん(74)が委員長を務めた。
宮城恒彦氏は「証言集『潮だまりの魚』」の著者であるが、この本の証言では「軍の命令や強制」という結論を導き出すの困難である。
これについては去年の7月12日のエントリ証言集『潮だまりの魚』に見る守備隊長の実像 で触れた。
>「三月二十六日、米兵は大挙して住民のいる壕の近くまでやってきました。それを知った住民はパニック状態におちいり、(中略)死の道へと急いだのです・・・抑えた表現にしたが、住民を『パニック』に追い込んだのは、日本軍の強制だったことは明白だ」
ところがその後の「11万人」集会等で勢いがついたのか軸足がふらついて来た。
米軍が大挙して壕の近くまでやって来て中の住民がパニックに陥ったのなら、原因は米軍であることは小学生でもわかることだ。
それを「住民を『パニック』に追い込んだのは日本軍の強制だ」とは、まるでヤクザの言掛かりではないのか。
このような理の通らぬ話がいかにも「正論」であるかのように、もっともらしく掲載される・・・これが沖縄タイムスの正体である。
■似たもの同士の宮城恒彦と宮城晴美■
>改訂も検討
宮城恒彦氏は、当初は自著で「軍命や強制はない」という内容で出版しておきながら、後で「言葉としての命令だけでなく、強要や誘導、目に見えない命令があった」といった苦し紛れの弁明で証言を変更した。
あげくの果てに「改定も検討」とは『母の遺したもの』が「軍命なし派」の証拠として係争中の裁判の原告側証拠となると、改訂版を出版をした宮城晴美氏のケースと全く同じパターンである。
おっと、もう1人『沖縄戦と民衆』を反対派の証拠に使われた林博史関東学院大学教授の例も自著の内容と発言が違うという点では似たようなものだ。
◆宮城恒彦氏:
「米兵が大挙壕の近くに来て住民はパニックになり死の道を急いだが、住民のパニックも軍の強制である」
◆宮城晴美氏:
「母が言及している時間帯における梅澤隊長の命令が無かったとしても、以外の時間で梅澤さんの命令があったかも知れず、梅澤さんの責任はあると思うし、そもそも軍としての命令はあったと思う」
◇
以下は「平和教育者」宮城恒彦氏に関する過去エントリの再掲です。
証言集『潮だまりの魚』に見る守備隊長の実像
《ひと》沖縄戦「慰霊の日」に体験記を出す
2004年06月23日
宮城恒彦さん
沖縄戦で米軍が最初に上陸した座間味(ざまみ)島で45年3月26日に起きた「集団自決」の生き残りだ。当時は11歳。母親と姉弟で逃げ込んだ壕(ごう)の中で手榴弾(しゅりゅうだん)が爆発し、19歳の姉と担任の教師が亡くなった。
「戦後、母が戦争を語ることはなかった。毎年3月になると、思い出したように嘆息した」。書き始めたのは、母親が他界した翌88年から。「自決」で住民173人が犠牲になった。自分だけでなく、島の人にも聞いてまとめた。
「慰霊の日」に合わせて出してきた体験記は今年、16冊目になった。毎回、1千部以上を発行し、学校などに配っている。さらに、23日には、東京の出版社から過去の15冊をまとめた「潮だまりの魚たち~沖縄・座間味島の戦世(いくさゆー)」(クリエイティブ21)を出版する。
元小学校長。一番苦しんだのは「日の丸・君が代」問題。惨劇を招いた戦前の教育が頭をもたげたが、個人の意見も言えず、公私のはざまで悩んだ。「自決の時、校長が合図をし、女性教師が手榴弾を投げた」。教師になったのも、あの時の体験で教育の大切さを知ったからだという。
講演をよく頼まれるが、全部断る。10年前に一度だけ引き受けたが、「自決」の場面で胸が詰まり、しばらくの間、言葉が出なかった。
「若い人にどう伝えるかは難しい。元気なうちはとにかく聞き書きを続けたい」
(文・大矢雅弘、写真・水野義則) 朝日新聞
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000119999991201
◇
■証言者は「平和教育者」■
琉球新報の「沖縄戦特集<史実封殺> 届かぬ沖縄の心④」で証言をした宮城恒彦さん。
彼はこれまで何度か朝日の記事でも紹介されている。
朝日が紹介する『潮だまりの魚たち』(2004年6月発行)は、座間味島における著者宮城恒彦ほか多数の戦争体験者の証言集である。
著者自身が集団自決」の生き残りであり、集団自決に触れられている箇所も多数ある。
だが、同書では集団自決に関する梅沢命令あるいは軍命令には、伝聞も含め、全く触れられていない。
座間味島出身で集団自決の生き残りの証言集なら、当然これまでのマスコミが報じる集団自決を命じる“悪鬼”梅沢守備隊長を期待するのだが、そのような記述は一行も無い。
■「潮だまりの魚」に見る“悪鬼梅沢”と梅沢隊長の落差■
それどころか、集団自決発生の前後のエピソードとして、梅沢隊長が村民の女性らに山への避難を命じた記述(163頁)や、
あるいは戦闘により重傷を負った日本兵(少尉)が他の兵に対して、村の娘たちを無事親元に送り届けるよう指示した記述(167頁)などの、
軍による集団自決命令と完全に矛盾する人間的エピソードが、いくつも証言として載録されている。
これらの記述は、従来マスコミに流布している残虐非道な「悪鬼梅沢」とは全くかけ離れた普通の青年の行動が伺える。
これも、著者が、自身を含めた体験者の証言を丁寧に確認、記録した結果なのであろう。
このように、近年著される書籍においては、緻密な調査や史実の検証により、慶良間列島における集団自決については、部隊長命令あるいは軍命令によるものとはされないのが一般なのである。
より厳格に言うならば、学術的には軍命令で集団自決したという根拠は極めて薄いということになる。
■真実と「平和教育」の狭間■
その一方、元校長の宮城さんは「平和教育」との板ばさみなのか、
「軍命令」に関しては苦しい証言をしている。
<言葉としての命令だけでなく、強要や誘導、目に見えない命令があった>
「軍が直接命令をした」と言わずに「目に見えない命令があった」、
当時11歳の少年が「直接命令する軍人の姿」は理解できても、
「目に見えない命令」という抽象的な意味を理解できたとは思えない。
結局、宮城さんは多くの証言で「軍が命令して集団自決した」とは一言も証言していない。
>「自決の時、校長が合図をし、女性教師が手榴弾を投げた」。
琉球新報特集でも次のように証言している。
<1945年3月26日の朝、宮城さんの家族が隠れていた壕に、気も狂わんばかりに逃げ込んできた女性が米軍上陸の様子を生々しく伝えた。 この言葉を引き金に「集団自決」が起こった>
いずれの証言も生々しい証言ではあるが、梅沢守備隊長の命令で自決したと決め付けるには根拠が乏しい。
せいぜい「目に見えない命令」とするのが精一杯だったのでしょう。
真実の証言とマスコミの煽動で揺れ動く心のあやが読み取れる証言だ。
■「歴史は政治で改ざんするものではない!」■
沖縄タイムスが異常な執念で同じ内容の社説を書き続けている。
何度議会を煽って、何度議決を繰り返しても「歴史の改ざんは出来ない」。
以下の社説のタイトルをそっくりお返ししたい。
社説【「検定撤回」再可決】歴史の改ざんを許すな (7月11日)
同じく琉球新報も7/11の夕刊は一面トップ、社会面トップの大見出しで「史実のわい曲」と来た。
「主体隠し」史実わい曲 教育関係者ら憤り (7/11 9:42)
「歴史の改ざん」も「史実のわい曲」も沖縄の新聞ではすっかり手垢に塗れて陳腐な単語になり果ててしまったようだ。
これだけ連日紙面を使って大騒ぎするのなら、主張の対立する専門家、学者を総動員して紙面で大論争をする企画を組むのが新聞の本分だとおもうのだが、
沖縄の新聞は既に報道機関としての使命を忘れ去り、サヨク勢力のプロパガンダをその仕事としている。
その結果、「不都合な事実」は徹底的封殺し、偏った「市民運動」の走狗と成り果てている。
■沖縄の新聞に捧げる「二枚舌」(ダブル・トーク)の称号■
自らの主張に反する数々の証拠や証言は紙面から封殺する一方、都合の良い「証言者」だけの主張を連日取り上げ続ける。
学術的議論・検証を避けて、自分たちの主張だけは「紛れもない事実」と根拠無しに連日騒ぎ続ける。
「政治が検定に介入してはならない」と主張する一方、県議会の議決(政治の主張)が受け入れられるまでは検定に介入し続ける。
これだけで「二枚舌」の栄誉を受ける資格は充分だろう。
「歴史の改ざん」と「史実のわい曲」は鏡に映る己が姿ではないか。
◇
【付録】
【沖縄タイムスの入社試験問題】
次の文は「座間味村平和学習ガイドブック」よりの抜粋です。
「米兵は大挙して住民のいる壕の近くまでやってきました。それを知った住民はパニック状態におちいり、(中略)死の道へと急いだのです」
問題:
住民を『パニック』に追い込んだのは、次のAとBのどちらですか?
A・ 米軍
B・日本軍
解答⇒沖縄タイムスの正解はBです。
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県内2紙は読むまいと決めていたのに、久しぶりに琉球新報を広げてしまった。朝から二日酔いのせいじゃなく気分が悪い(笑)。
佐藤 優 ウチナー評論から抜粋
『「現場の教師が「教科書にはこう書いてあるが、これは東京の文部科学省との妥協の産物だ」と批判的コメントをつけて教えればよい。』
なんという男だ。全く食えない。以前当ブログのコメントに、たとえ教科書問題が軍命なしと決着したとしても、現場の教師は軍命ありと教えるだろうと書いたが、まさにそれを地で行くような発言です。
腹立ち紛れにプリンスホテルはGJ!
「ウチナー評論」というくらいだからもう少しまともなことを書いてくれるのかと少しは期待したのですが、単なるアジビラのようなコラムですね。
>『「現場の教師が「教科書にはこうれは東京の文部科学省との妥協の産物だ」と批判的コメントをつけて教えればよい。』
これでは教科書検定を自ら踏みにじるようなもので、だったら「検定意見撤回」なんていわずに「検定制度の廃止」を訴えればよい。
いっそのこと「うちなんびけーん」の「県定」教科書でやればよいということになる。
この男、豚箱にぶち込まれたのがトラウマになって、「国家悪」という色眼鏡で全てを見ているようですね。