狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

次々出てくる証言者   「残忍な日本兵」、「人道的米兵」

2007-08-19 08:40:37 | ★集団自決

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9月23日の「県民大会」が正式に決まった。

地元マスコミは一段落がついたように「集団自決」に関する報道は一時のような異常さは影をひそめた。

だが、琉球新報は17日よりウエブサイトには載らない特集の連載を始めた。

題して「史実継承 - 9・23県民大会への思い」。

そして次々と沖縄戦の証言者が登場し、62年前の悲惨な体験を語っている。

このまま9月23日の「県民大会」まで手を変ええ品をかえて、前宣伝して行くのでしょう。

で、昨日(18日)はその2回目。

「また戦争おこすのですか」

<教科書検定 よぎる疑問>

という見出しで、沖縄県議の安里進氏(67)が沖縄戦の証言をしている。

<安里さんは母ムタさん、兄智さん、(妹)美智子さんとともに、名護町幸喜の山中の避難小屋で戦時を過ごした。(略)

避難小屋では、日本軍が食料を奪いに来て、住民に銃口を突き付け「食料を出さんと殺すぞ」叫ぶ場面も目にした。

一方、祖父母が避難していた別の避難小屋では、祖父母の目の前に米兵はお菓子を二つ置いていった。

<「教科書は事実を述べてきたのに、なぜ今になって削除されるのか。又戦争を起こそうとしているのか」。

戦争がひしひしとにじみよるような恐怖の中「沖縄戦体験は本土とは違う。 それを知っている県民が総力を挙げてやらない(検定意見を撤回させないと)といけない」と力をこめる。>

 

筆者(狼魔人)は沖縄戦当時の昭和19、20年、沖縄には居なかった。

仮に居たとしても満年3歳の年齢では、後になっての親からの語り継ぎの間接的証言であり、本人の記憶による直接的証言は曖昧さを否めないだろう。

従って筆者は、これら(上記)沖縄戦の証言の真偽を語る立場にはない。

 

今更言うまでもないことだが、沖縄戦は日本とアメリカの攻防戦であり、山や地形の原形も留めぬ程雨あられと降り注がれた砲弾は、無差別攻撃をかけた米軍の艦砲射撃によるものである。

後に沖縄戦の象徴とも言われた「鉄の暴風」は、米軍の軍民を問わない無差別攻撃の結果であり、日本軍が住民にもたらしたものではない。

 

ところが、沖縄戦の証言には一定のパターンがある。

沖縄住民に危害を加えたのは米軍ではなく、日本軍であるという証言だ。

あたかも沖縄戦は日本と沖縄の戦いであり、米軍は沖縄を日本の侵略から救いにやってきた解放軍のようなイメージがマスコミでは報じられる。

沖縄を解放する為には沖縄戦は「しょうがなかった」といったアメリカのイメージ作戦の痕跡を今も引きずっている感だ。

そのためには「悪玉・日本軍」、「善玉・アメリカ軍」というイメージが分り易い。

そこで沖縄戦の証言では、ありとあらゆる日本兵の残忍非道さが語られる。

「集団自決」然り、「毒おむすび」、然り。

そして、・・・。

その残忍さを象徴するのが「平和祈念資料館」に立つ幼子を抱く母親に銃口を突きつける日本兵の像である。

>避難小屋では、日本軍が食料を奪いに来て、住民に銃口を突き付け「食料を出さんと殺すぞ」叫ぶ場面も目にした。

現在の価値判断では許せない日本兵の言動だが、このような事実があったと言う証言を否定できる根拠は持ち合わせていない。

沖縄戦は圧倒的物量と日本軍の五倍にも及ぶ動員兵力は戦前の沖縄の人口にも匹敵した大動員だった。

多勢に無勢。

作戦、戦略を云々する以前に勝負は目に見えていた。

だが、米兵員に比べて少ないとはいえ十数万人の日本兵が沖縄戦には参加した。

上記証言中の日本兵は、現在の価値基準では許しがたい。

だが、いかに軍律厳しき日本軍といえども、全国から集結した多数の日本兵の中には上記例のような強盗まがいの日本兵がいたとしてもこれを否定する根拠を持たない。

そして「残虐な日本兵」の対極として「人道的米兵」が決まって登場する。

>一方、祖父母が避難していた別の避難小屋では、祖父母の目の前に米兵はお菓子を二つ置いていった。

証言に登場する米兵のイメージからは、

軍民を無差別に撃ち尽くし焼き尽くしたあと上陸した残酷な米兵の姿も、

占領後米兵によって住民に加えられた残忍な犯罪の記憶も

綺麗に削除されている。

 

上記証言者の安里県議は二ヶ月前、「赤旗」でも証言をしている。

だが、その中には「人道的米兵」のおいしい部分は欠落している。

二ヶ月には忘れていた記憶を急に想い出したのだろうか。

赤旗「集団自決 軍の強制は事実」/沖縄県議会が全会一致/教科書修正容認せず [2007.6.23]

 

 

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