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自虐批判で一度は倒産 信念貫き新社再出発
【東京】「自虐度が高い」と批判され、その後倒産した教科書出版社の編集者が曲折を経て再び出版社を設立した。日本書籍新社顧問の池田剛さん(63)。同社の教科書は、沖縄戦の「集団自決」について「軍は手榴弾を配るなどして集団的な自殺を強制した」と軍強制を明確にしている。「たった3行の文章でも、そこには執筆者や編集者の思いが詰まっている」。教科書の記述の大切さを、池田さんは身をもって感じている。
採択激減
前身の日本書籍は、歴史教科書で「中国侵略」「従軍慰安婦」などの用語を使い、日本軍の戦争責任を明確化していた。都市部に強く、1990年代の採択部数は歴史だけで約23万冊。東京は全23区で採択され、歴史分野の大手としての地位を保っていた。
97年に「新しい歴史教科書をつくる会」が発足し、「日本書籍は自虐度が高い」と批判が始まった。99年に産経新聞が掲載した教科書通信簿では「つくる会」の書籍を扱う扶桑社は五段階評価で「5」、日本書籍は最低の「1」の評価が付けられた。
分岐点は4年に一度訪れる教科書採択年の2001年。広島はほぼ全域で不採択となり、全区を抑えていた東京は2区まで激減し、売り上げは半減した。当時取締役編集部長だった池田さんは社内から「責任の一端は編集にある」と追及された。04年1月、会社は倒産した。
心労が重なり、会社の前で心筋梗塞(こうそく)で倒れた池田さん。しかし株主の共同印刷や執筆者から支援が集まり、子会社として再出発することになった。現在は中学社会だけを扱う。
証言を聞き取り
新社になっても、日本軍の責任を明確化する書きぶりは変わらない。沖縄戦について「日本軍にスパイ容疑で殺されたり、『集団自決』を強制された人々もあった」と記し、さらに注釈では「軍は民間人の降伏も許さず、手榴弾を配るなどして集団的な自殺を強制した」と詳細に説明している。編集に当たっては執筆者が沖縄入りし、研究者や体験者から直接聞き取りを行ったという。
今回の検定問題を池田さんは「今までの検定では通ってきた。何らかの政治介入があったはずだ」と指摘し、「右傾化の流れが後ろ盾になっている。県民大会はすごいパワーだった。新しい証言も出てきた。検定意見の撤回しかない」と話す。
全国の私立中学約700校中、3割を超す約230校が同社の教科書を使用する。地区の教育委員会が一括で採択する公立と違い、私立は各学校の判断で選ぶことができる。「現場教諭の意見が反映される学校に強い」ことが池田さんの誇りだ。
新版をつくったとき、重要な記述は編集者と執筆者で30回近く会議を開き、一週間の合宿も行った。「たった3行の記述でも、そこに至るまで相当議論する。子どもたちには真実に触れてもらいたい。頑張る教科書がないといけない」。池田さんは今後も教科書づくりに信念を貫くつもりだ。(与那嶺路代)
(琉球新報 11/13 10:34)
◇
会社を潰したおやじが会社を再建する。
どうでもいいようなネタでも沖縄では社会面のトップを飾る価値があるらしい。
「11万人」集会を扇情的に報ずる地元新聞。
それに押されて次次と「記述訂正申請」をする教科書会社。
ドサクサ紛れに検定意見が付かず訂正も無かった会社まで「更なる訂正」を申請する会社も現れ、事前の5社より1社増えて6社が「訂正申請」をした。⇒非修正の教科書会社も訂正 集団自決検定で第一学習社 (11月9日 19:45)
一連の教科書騒動を追い風にしたのはこれだけではない。
このドサクサに再建を計る左翼教科書会社がある。
事の発端はこうだ。
左翼おやじの教科書会社があまりの反日的表現に、左翼では人後に落ちない教職員にも見放され倒産してしまった。
そんな左翼おやじが今回の教科書騒動のドサクサに紛れて新会社で復活するという。
ただそれだけの話だ。
だが、これも琉球新報にかかると、まるで正義の味方の奇跡の復活劇のように大々的に社会面トップで飾ることになる。
左翼出版社にとって沖縄は宣伝費の要らないパラダイスのようなところらしい。
>前身の日本書籍は、歴史教科書で「中国侵略」「従軍慰安婦」などの用語を使い、日本軍の戦争責任を明確化していた。
存在もしなかった「従軍慰安婦」などを平気で書くようなデタラメ教科書が、当然のように淘汰されただけの話ではなかったのか。
>99年に産経新聞が掲載した教科書通信簿では「つくる会」の書籍を扱う扶桑社は五段階評価で「5」、日本書籍は最低の「1」の評価が付けられた。
デタラメな教科書に例え「1」でも評価が付いただけましというもので、ウソを書く教科書は「マイナス」点が付いてもおかしくない。
>広島はほぼ全域で不採択となり、全区を抑えていた東京は2区まで激減し、売り上げは半減した。当時取締役編集部長だった池田さんは社内から「責任の一端は編集にある」と追及された。04年1月、会社は倒産した。
左翼の強い広島で不採択なら他の地域は推して知るべしで、倒産して当たり前でしょう。
それにしてもよく文科省の検定に通ったもので、むしろその方がおかしいくらいだ。
琉球新報がこの左翼おやじを英雄のようにが扱う一月前、雑誌『AERA』(2007.10.15号)が、同じくこのおやじについて英雄のように取り上げていた。
題して「『沖縄集団自決』検定 教科書一筋おやじの怒り」というから笑ってしまう。
保守ブログの「池内昭夫のヤフーブログ」が雑誌『AERA』の感想を述べておられるので引用させてもらいました。http://blogs.yahoo.co.jp/akio_i1960
≪私は昨日,電車の中吊り広告を見て,久しぶりにを駅のキヨスクで買った。「『沖縄集団自決』検定 教科書一筋おやじの怒り」という見出しに興味を持ったからである。が,その中身は散々なものであった。
このおやじ池田剛(いけだ・つよし)氏は,日本書籍新社(旧・日本書籍)という左寄り歴史教科書を40年も作ってきたベテラン編集者であるという。
「沖縄の人々は,子どもや,学生をふくめて,多くの犠牲者を出しました」
などの記述だが,日本書籍新社は,集団自決の記述に注釈をつけ,「手榴弾を配るなどして集団的な自殺を強制した」
と書いてある。(2007.10.15号,p. 21)
どうも他の教科書会社が権力に屈して記述を変えたのに対し,自分たちは堂々と記述していることを誇っているらしい。
が,他の教科書会社が記述を変えたのは,軍が集団自殺を強制したという証言自体に疑義が生じ裁判すら起こっているからである。このことに対する何の反証もなく,<集団的な自殺を強制した>と書き続ける日本書籍新社の神経の方が私には疑われる。これは明らかに事実を記述しようという態度ではない。
「子供たちが将来中国や韓国に行ったとき,何の歴史も知らず,恥をかかないようにしたい」(同)
私もこの考え自体には賛成である。が,だからこそこれまでのイデオロギーがかった教科書記述に検証を加えることが必要なのである。
これまでの記述を書き換えることを事実の改竄(かいざん)だと単純に考えるのは,すでにして何らかのイデオロギーに毒されている証拠である。疑義が呈されている問題については,事実をめぐる検証が必要なのである。その検証を拒否して,書き換えはすべて事実をねじ曲げるものであると言うのは学術的ではない。
(新しい歴史教科書を)つくる会の登場で,教科書をめぐる風向きは変わった。つくる会が展開した政治運動で,教科書会社は記述を自主的に「右ぶくれ」させた。「南京大虐殺」「従軍慰安婦」の記述が消え,日本が固有の領土と主張する「竹島」を地図や写真付きで扱うようになってきた。(同)
「左」の人間から見れば「右ぶくれ」なのであろう。が,自分たちを中心にして右か左かを言うのはあまりにも独善的である。
事実無根の「南京大虐殺」「従軍慰安婦」が教科書の記述から消えるのはむしろ当然のことであって,これまでそのような記述がなされてきたことにこそ問題があると言えるだろう。中国や韓国の政治プロパガンダ(宣伝)によって,歴史の事実が書き換えられることの方が問題なのである。
と,池田さんは他の教科書会社の姿勢にも首をかしげる。(同)