大きな川は水辺ではよどんでいるかのようです。そこから離れて高台から眺めると流れがわかります。「時代の流れ」も歴史の大河から学び取る姿勢が大切です。 「戦前の日本の転換点は満州事変から昭和十年前後。国の“かたち”が戦時体制になりました。現在の日本も状況が似て…(4月22日 紙面から) [→記事全文へ]
(東京新聞一部抜粋)
「戦前」とよく似ている
一番目は、教育の国家統制です。昭和八年に教科書が変わり、「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」など忠君愛国が強調されました。
<今は、「愛国心」を盛り込んだ教育基本法改正です>
二番目は、情報の国家統制です。昭和八年に新聞法の強化、出版法の改正があり、マスコミの自主規制も激しくなりました。
<今は、通信傍受法や個人情報保護法です>
三番目は、言論規制の強化。特高警察が昭和七年に設置され、大本教など宗教団体にも弾圧が広がりました。大防空演習を批判した信濃毎日新聞の桐生悠々が迫害され、作家の小林多喜二が拷問死しました。
<今は、共謀罪への動き、そして憲法改正への歩みです>
四番目は、テロです。昭和七年に起きた犬養毅首相暗殺の五・一五事件をはじめ、政財界要人の暗殺、暗殺未遂事件が相次ぎました。
<今は、靖国問題絡みでの日本経済新聞社への火炎瓶投入、加藤紘一・自民党元幹事長の実家放火、そして伊藤一長・長崎市長射殺です>
政治家や論壇、民衆レベルのナショナリズム鼓舞も共通です。昨今では曰(いわ)く、「日本に自信と誇りを持て」「自虐的な歴史観はいけない」。
こうして並べてみると、確かに類似点が見いだせます。
異を唱える声も予想されます。当時と今では政治、経済、国際的な状況がまるで違うのに、こじつけで戦争への不安をかき立てるのは強引すぎる、といった反論です。
(後略)
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半藤一利氏の歴史観の補足と称して、
東京新聞は次のように戦前と最近の類似点を述べる。
その一
(戦前)・教育の国家統制=(現在)・教育基本法改正
その二
(戦前)情報の国家統制=(現在)・通信傍受法や個人情報保護法
その三
(戦前)言論規制の強化=(現在)・憲法改正
その四
(戦前)・テロ・犬養毅首相暗殺の五・一五事件をはじめ、政財界要人の暗殺 =
(戦後)・テロ・加藤紘一・自民党元幹事長の実家放火、そして伊藤一長・長崎市長射殺です
いやぁー、東京新聞はどうしても犬養毅首相の暗殺と伊藤市長の射殺を同じ次元で論じなければ納得出来ないのでしょう。
長崎市長射殺事件は、行政に対する強請りタカリと言う意味では、奈良市の絡み事件と同じである。
結局、「その一」から「その四」まで無理やりこじつけて、
現在は軍靴の響きの聞こえる時代といいたいのでしょう。
そのうちキナクサイ臭いもして来るのでは?
≪幽霊の正体見たり枯れ尾花≫
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