沖縄タイムス 2007年8月1日(水) 朝刊 1面
知事主体の開催否定/検定撤回県民大会
副知事、参加は「検討」
仲里全輝副知事は七月三十一日、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」をめぐる日本軍の関与を削除・修正した高校歴史教科書の検定意見の撤回を求める超党派の県民大会の開催について、「県知事が大衆運動の先頭となって主体的に開催することは、行政トップの立場上できない」との考えを示した。一方、県民大会への仲井真弘多知事の参加については、「集会があれば検討する」と答えた。
同日、県庁を訪れた民主党県連の瑞慶覧長敏副代表らの要請に答えた。
仲里副知事は「検定撤回が共通の目標。(審議会の)決定を覆すには、県史や市町村史などの証言を掘り下げて調査する必要がある。県民大会が県民の感情的、政治的な動きだけと受け取られるのは困る」と述べた。
その上で「記述の修正・削除は相当の理由がなければできない。審議会で、どの先生が『集団自決』に軍の関与がなかった、と異論を出したのか。その先生が座間味島、渡嘉敷島できちんと調査をしたことがあるのか。きちんと究明する必要がある」と指摘した。
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>、「県知事が大衆運動の先頭となって主体的に開催することは、行政トップの立場上できない」
ごく当たり前の発言。
一連の「集団自決」騒動は沖縄タイムスが仕掛けた「市民運動」であり、それに上手く乗せられたのが各議会の議決である。
議決の後に、県議員団が現地聞き取り調査をしたという順序の後先を見ても各議会がマスコミのプレッシャーに負けた様子がわかる。
その間県知事も記者団の圧力に負けてミョウな言質を取られかけていた。
だが、遅ればせながら県知事やっとも問題の本質を理解してきたのだろうか。
7月27日の記者会見では次のような発言をしていた。
「政府の審議会で歴史教育の専門家が議論するのを否定するわけにはいかない」(知事、県民大会に消極的 検定撤回要求 琉球新報 7/27 16:01)
何を今更、と言うほど当たり前の発言だ。
その当たり前の発言が、今頃になってやっと知事の口から聞かれるという異常な言論空間が沖縄なのだ。
知事さん、以前の記者会見で「集団自決については不勉強なので・・・」と前置きしながらもマスコミに媚びるような発言で言質を取られ続けていた。
脳梗塞で入院中に少しは勉強をして、ことの「実体」がわかってきたのでしょうか。
何しろ東大卒で官僚出身の知事さんのこと、勉強は得意のはず。
学者の名に値しない曲学阿世のコイツらよりは未だマシでしょう。
研究や証言で明白 検定意見撤回を 琉大教授職員会 (琉球新報 7/28 10:01)