昨日の夕刊。
「久間発言」は琉球新報の一面トップをチャイコフスキーコンクールに譲る小さな扱いだった。
このコンクール記事の主人公はに地元沖縄には何の関係もない、大阪出身の神尾さん。
それが、一夜明けたら「久間発言」に対し一面トップを初め合計四面を使っての怒りの記事のオンパレード。
久間防衛相発言 被爆者ら怒り、失望 (7/1 9:48)
琉球新報が「時間差」で怒り出したのには訳がある。
6月に入ってからの「集団自決」関連記事はテーマが「日本軍の残虐性」だった。
その意味で原爆投下の残虐性は沖縄メディアにとってあまり騒ぎ立てて欲しくない問題だ。
原爆投下によって民間人を無差別虐殺したのは米軍であって、これを日本軍に求めるのは無理があるから。
原爆投下では残虐なのは米軍であって、日本軍ではない。(原爆投下まで戦争を継続したのは日本だから、「広義の残虐性」は日本にある。というサヨクの方々もいる)
折角、「集団自決」で定着しかかった「日本軍」の残虐性が「久間発言」によって「米軍」の残虐説性にすりかわっては困るのだ。
沖縄のメディアが報じる沖縄戦は、沖縄住民を残虐非道な日本軍が殺戮したと言う構図で終始描かれている。
沖縄住民を日本軍から解放するため上陸したのがヒューマニズム溢れる米軍。
このような筋書きでなくては困るのだ。
そのイデオロギー塗れの歴史観の象徴が「日本軍の命令で集団自決した」と言う教科書の記述だ。
上杉千年著『総括・教科書問題と教育裁判』(善本社)の「自序」に次のように書かれている。
<これは、日本軍対米軍という戦争の構図を、日本軍対沖縄県民、又は、ヤマトゥンチュー(本土出身者)対ウチナーンチュ(沖縄人)という構図に引き込み、さらに、こうした悲劇は、明治以来の皇民化教育ー天皇・日の丸・君が代ーの結果であるという歴史観に立脚したものである。 こうした沖縄戦史観は、一部の偏向せる思想家や活動家の政治運動の論拠をなしているものであって、それを教科書に記述することは適当とは思えない。>
原爆投下はその意味で沖縄メディアとしてはあまり大騒ぎして欲しくない問題でした。
で、問題のこの失言大臣、午前中のフジテレビ「報道2001」には急遽生中継で出演して強気の弁明を続けていたが、・・・。
結局、謝って発言撤回した模様。
|
【再掲です】
琉球新報の言論封殺が続いて今日で13日目です。
琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての長期連載特集、
上原正稔著「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」が
掲載予定日の6月19日より
読者に何の断りも無く中止になりました。
上原さんは掲載前に知人に次のように言っていました。
≪19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
「集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆する≫と。
同氏の話によると、
≪沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためか≫
≪担当編集者の態度に変化があり、今回の事態に至ったらしい≫とも言っているそうです。
どんな大きな圧力が働いたのでしょうか。
琉球新報は読者に連載中止の理由を一言も言っておりません。
問い合わせても「調整中」の一言で済ましています。
読者は一方的に「知る権利」を奪われています。
沖縄では今メディアの意見と違う考えは封殺される異常な事態になっています。
これでは戦前の言論弾圧と変りません。
琉球新報が連載を再開するまでこの記事を掲載し続けます。
狼魔人
◆参考エントリー:
「パンドラの箱」 カギを握る上原正稔氏
沖縄のマスコミは大政翼賛会か
琉球新報によって削除された「沖縄戦記」
..........................................................................................................................................
【お知らせ】
「河野談話」の白紙撤回運動に
拙ブログも微力ながら署名活動を支援しています。
下記のページから「河野談話」の白紙撤回署名にご協力をお願いします。
奇妙な大学教授が沖縄の大学には集まっています。
彼等にプロパガンダの場を提供しているのが、沖縄のマスコミです。
左傾しているので知られた沖縄マスコミですが、特にこの数ヶ月の報道ぶりは異常です。