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沖縄タイムスの城間陽介記者が、高江ヘリパッド工事で「市民」と称する「極左暴力集団」による道路封鎖などで、地元の農家や住民が大変迷惑を被っているという「高江の真実」を報道した。
ところが「市民ら」から記事に対する苦情の電話が殺到し、やむなく弁明記事を書かざるを得なかった。
記者として当然の記事を書くのにも「市民」と称する暴徒の機嫌を取らなければならないタイムス記者に対し、同情を禁じえない。
同じ県内紙である八重山日報の記者は、「暴徒」の機嫌をとる必要がない。
したがって誰にも気兼ねなく堂々と「高江の真実」を記事にした。
一方、沖縄特集で特色のある世界日報が、同じく「高江の真実」を報道した。
地元のドキュメンタリー作家の上原正稔さんが、琉球新報に連載中の沖縄戦記「パンドラの箱が開くとき」の重要部分を琉球新報に削除されたとして、琉球新報を提訴した。
「パンドラ訴訟」は、琉球新報が高裁で敗訴し、上告を断念したので敗訴が確定した。
だが、地元2紙は琉球新報の敗訴確定を一行も報じなかった。
世界日報のみが琉球新報の敗訴確定を大きく報道し、号外まで出した。
八重山日報と同様に暴徒の顔色を気にすることなく世界日報が、「高江の真実」を報道した。
沖縄県東村高江区の反基地運動に住民が困惑
工事車両前での低速走行や道路封鎖など
沖縄本島北部の北部訓練場(東村高江)周辺の着陸帯(ヘリパッド)建設に対する抗議活動で道路が連日混乱するなどし、農家らを中心に村民は迷惑を被っている。県警によると、抗議活動には極左活動家も参加している。17日には反対運動の首謀格の人物が逮捕され、大きな局面を迎えている。(那覇支局・豊田 剛)
「極左暴力集団」の参加も/リーダーが器物損壊で現行犯逮捕
東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場は約7500ヘクタールで県内の米軍施設の中で最も広い。米軍基地面積は2万3000ヘクタールだから、約3分の1を占める。日米両国政府の合意に伴って北部訓練場の約半分を返還するに当たり、北部訓練場の東南部に位置する東村高江区にヘリパッドを増設する工事が8月から進められている。
今月8日には菅義偉官房長官が北部訓練場を上空から視察。伊集盛久村長、国頭村の宮城久和村長、東村高江地区の仲嶺久美子区長と面会した際は、「米軍に対し、年内返還という形でこれから交渉していきたい」と述べた。
基地容認派の伊集村長は改めてヘリパッドの受け入れを表明するとともに、ヘリパッドの集中する高江区が直接交付金を受け取れるよう要請した。また、「工事に反対する人たちが高江に入り、生活に問題が生じている。早めに正常な形にしてほしい」と要望した。
8月に本格的な工事が始まって以来、反対派が全国から集まるようになり、東村の近隣住民の生活を脅かしている。
東村の主要な道路である県道70号では、工事車両の前を時速10キロ未満の速度で走る「牛歩戦術」の抗議行動を展開。県道は渋滞し、出荷や作付け作業をする農家を中心に地元住民の往来に支障が出ていた。
9月15日には、県道で60代の男と70代の女2人がそれぞれ、斜めに車を止めて往来妨害罪で逮捕された。そのうちの1台は、革新系の新垣清涼議員(会派おきなわ)の所有する車で、間もなく差し押さえられた。
反対運動が地元住民に迷惑を掛けていることが明るみに出たことで、県議会では与野党問わず高江のヘリパッド建設問題に質問が集中した。
「北部訓練場周辺では、工事関係車両の出入りの時の抗議参加者の県道75号における低速走行、車両による道路封鎖、座り込み、寝転び、立ちふさがり行為、車両の下への潜り込み、車両への飛び移り、車両への検問行為、車道での立ちふさがり、身分確認など、極めて危険で違法行為の中で抗議行動が連日行われ、住民生活に大きく影響を与えている」
池田克史県警本部長は9月30日、一般質問で花城大輔議員(自民)の質問に答弁した。
10月4日には、傷害の疑いで、反対派の添田充啓容疑者(43)が逮捕された。容疑者は8月ごろから北部訓練場の妨害活動に参加。社民党の福島瑞穂参院議員と行動を共にしているところを目撃されているだけでなく、防衛局の職員を押し倒し、けがを負わせている。
反対派は訓練場に不法侵入し、木を伐採したり草を刈ったりしていることも防衛局職員は認めている。
池田県警本部長は一般質問で、「過激派と言われ、警察が『極左暴力集団』と呼んでいる集団の参加も確認されている」と述べた。
これらの県警の発表について社民党議員らが「嘘(うそ)の情報だ」と騒ぎ立て、議会が一時、空転する場面もあった。
与党から基地建設の是非を尋ねられると、翁長雄志知事は「あらゆる方法で基地を造らせない」と従来の主張を繰り返すだけだった。
具志堅透議員(自民)は、「知事のメッセージが誤った解釈を与えている。過激な運動の原因は知事がお墨付きを与えていることだ」と強い口調で非難。「知事は以前、表現の自由だから尊重したいと言っているが、公共の福祉にも法にも反している」と指摘。これに対し、翁長氏は明確な回答を避けた。
17日には、名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前や高江での反対運動を統率する沖縄平和運動センター議長、山城博治容疑者(63)が器物損壊の現行犯で逮捕された。北部訓練場内に侵入し、ヘリパッド移設工事の現場近くに設置された有刺鉄線を切断した疑い。
逮捕された山城容疑者は昨年2月には、キャンプ・シュワブのゲートに不法侵入し、逮捕された。今年4月から8月まで悪性リンパ腫の治療のため入院していた。
高江の反基地活動に詳しい男性によると、「山城は闘病中で求心力を失っている。水面下では後継者争いが行われているが、誰になっても運動をまとめるのは難しいだろう」というのが実情だ。
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嘉手納ゲート前に溢れる笑顔
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
嘉手納基地のゲート前で米軍に手を振る人々がいる。「グッドモーニング」と大きな声であいさつすると、米軍や軍属が笑顔や親指を上に上げるグッドサインで応える。日本人の基地従業員は恥ずかしそうにしているが、アメリカ人からは100%に近い確率で反応が返ってくる。
これは米軍に感謝と激励の意を表すハートクリーンプロジェクトと呼ばれる運動で、これまでは普天間飛行場(宜野湾市)のメインゲート前で行われていた。参加者は、普天間飛行場のゲートに不法に貼り付けられたテープやリボンを剥がす清掃活動も行い、そのボランティア精神で、あいさつ運動を始めた。
子供たちを喜ばそうと、スーパーマリオの格好をして参加する人の姿もあった。
反基地活動家は、毎週、定期的に米軍の通勤時に合わせてゲート前に現れ、米軍車両に向けてプラカードを叩(たた)きつけたり、「ゴーホーム(家に帰れ)」と罵声を浴びせたりする。子供たちを乗せたスクールバスに対しても容赦ない。
「罪のない子供たちが不憫(ふびん)でならない」と強い思いを抱いた沖縄教育オンブズマン協会会長で元PTA会長の手登根安則氏が呼び掛け、毎週木曜日の朝に、嘉手納基地ゲート前で活動している。「笑顔で応えてくれる。満面の笑みの子供たちの姿を見るのが何よりもうれしい」と言う。「沖縄には基地に反対している人ばかりではないんだということが分かってもらえればうれしい」と別の参加者は話す。
米軍・軍属の多くは、沖縄は決して地元メディアに報じられているような反米反基地の島ではないことを知っている。ただ、毎日通勤するたびに、「帰れ」とか「人殺し」などと罵声を浴びせられてはストレスが溜(た)まってしまう。(T)
【おまけ】⇒【沖縄の声】県立二中の命の恩人、高山大尉、沖縄県知事の「日本語能力」について[桜H28/10/19]