狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

【パンドラの箱は開けたくない】 文科相「撤回に否定的」 「集団自決」修正

2007-08-30 05:39:50 | ★集団自決

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沖縄タイムス 2007年8月28日(火) 夕刊 5面  
 
文科相 撤回に否定的/「集団自決」修正

直接回答は「大変危険」
 【東京】高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の記述から、日本軍の関与が削除された問題で、内閣改造で留任した伊吹文明文部科学相は二十七日、検定意見の撤回を求める沖縄側の要望について「ストレートにお答えするのは大変危険なこと。私が修正できるとか、こうあるべきだと言った途端にとんでもないパンドラの箱を開いた汚名を着る」と述べ、意見撤回に否定的な見解を示した。安倍内閣改造後の会見で答えた。
 伊吹文科相は、県民の気持ちには理解を示した上で、「(撤回すれば)今度は日中、日韓、その他の問題で、ある意見を持った人たちが『こうしろ』と言ったら、大臣の権限でできるという国であってはならない」と説明した。
 
                                            
   ◇

奉加帳方式(ほうがちょうほうしき)とは、付き合いで金銭を負担させられたり、署名させられたりすることをいう。

名称は奉加帳の如く、横並びで金品を出させられたりすることがその謂われ。

だが神社への寄付を我慢して付き合う人も「教科書の記述を書き変える」となると横並びの奉加帳方式では困るというのが常識ある人の考えだろう。

自治会の行事のように「みんながやるからやる」といった付き合い上手でことを運んだら困るはず。

だが、現在沖縄で次々と行われている各議会の議決はこの奉加帳への署名を連想させる。

糸満市議会も県民大会参加、協力へ

那覇市議会 県民大会に全議員参加へ  (8/28 16:06)

那覇市がやるなら俺もやる。

沖縄南部のの南城市も市議会で、「県民大会」に全議員参加の議決をした

「集団自決」修正意見書/九州議長会へ提案、香南市で検討

ことの重大さを専門的に議論・検証することなく、

「あそこが議決しているのだから当議会で議決しても・・・」といった責任の分散による気楽な議決もありうる。

「赤信号、皆で渡れば怖くない」と同じ心境だ。

この奉加帳への署名にも似た各地域の議会決議が桜前線のように沖縄発で北上しつつある。

東京都の練馬区議会にも飛び火したことを書いたが(練馬区議会へ/教科書検定撤回を)、28日の琉球新報によると、

東京都の国立市、と千葉県の佐倉市で教科書検定で沖縄戦の『集団自決』の記述から日本軍の関与が修正・削除された問題で、意見書の撤回を求め関係各機関に提出することを求め、それぞれの市民が各市議会に請願書を提出した。

高知県の香南市議会でも「香南市議会で決議して、全国の口火を切ったほうがいい」との意見が議会運営委員会で起きているとのこと。

まるで「悪性腫瘍」の全身転移か、それとも桜前線の北上か。

奉加帳の署名回覧のように「議会決議の輪」は全国に広がりつつある。

                    *

「(撤回すれば)今度は日中、日韓、その他の問題で、ある意見を持った人たちが『こうしろ』と言ったら、大臣の権限でできるという国であってはならない

ここで譲歩すれば「従軍慰安婦」の二の舞になることが予想されるし、教科書記述では「近隣国条項」の悪例もある

それに加えて「沖縄条項」はいかにしても阻止しなければならない。

それこそ教科書記述を「政治家の妥協」で汚すことになる。

ところが留任になった伊吹文科大臣、再任前に次のような無責任なことをことを言っていた。

文科大臣の再任は無いと見たのか、

私も近々大臣を辞めるのでどうこう言うわけにはいかないが、『軍の関与』という表現ならいいのではないか。教科書出版会社に『軍の関与』という表現を使用するようお願いしてはどうか

大臣在任中にこんな発言をしたら当然教科書会社への圧力とも取れる。

留任が決まって慌てて従来どおりの正論に軌道修正したのだろう。

歴史に関る政治家の妥協は「従f軍慰安婦」で懲りたはずなのに。

 

伊吹文科相「軍関与なら問題ない」/「集団自決」修正
 
≪伊吹文科相は、軍の関与を容認した上で「すべてで『軍命』があったわけではない。『軍の関与』という表現であれば、次回の検定で問題とならないだろう。出版会社にお願いしてはどうか」などと提案したという。≫

【付録】
 
「ウィークリー・O・K・I・N・A・W・A」

   -本土に伝わらない沖縄の真実-            2007.8.28 Vol.318
 ■沖縄レポート
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◎集団自決軍命説-沖縄タイムス、「証言」で誤報
◎2度の訂正記事

 地元紙の一つ「沖縄タイムス」が6月、沖縄戦で発生した慶良間諸島での集団自決に関して大きな誤報をした。同紙は、沖縄県議会の議員団が慶良間諸島への聞き取り調査を敢行した際、住民の一人が「梅沢隊長は『舌をかみ切って死になさい』と話した」と大きく報じたが、後日、この証言が間違いであったとの訂正記事を二回掲載した。慶良間諸島のうち座間味島と渡嘉敷島での集団自決に関しては、当時の梅沢裕隊長と赤松嘉次隊長による軍命の有無をめぐって現在大阪地
裁で係争中であり、マスコミ報道においては、係争中の内容については慎重に扱ってしかるべきである。地元紙でこうした誤報が行われた背景を探った。
http://www.worldtimes.co.jp/j/okinawa/kr/kr070818.html
●配信ニュースの詳細は、世界日報社のホームページをご覧下さい。
http://www.worldtimes.co.jp/ ただし、毎日更新しておりますので、一部読めなくなっているものもあります。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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反日煽る政治活動は確信的 (moca)
2007-08-30 09:32:56
裁判で軍命は無かったと言う証言をまるで無視
慰安婦問題で使われてる広義の意味、狭義の意味レベルで、集団自決を歴史的な問題に引き上げるのが
沖縄左翼の目的なんでしょうね
新聞を開けば必ず集団自決について触れ
沖縄県民を上手く情報操作し反日をもっと煽りたいのでしょう・・
間違った歴史観を植えつける今回の集団自決について県民がネット等で正しい情報を知るべきです。
狼少年 (狼魔人)
2007-08-30 21:28:51
>慰安婦問題で使われてる広義の意味、狭義の意味レベルで、集団自決を歴史的な問題に引き上げるのが
沖縄左翼の目的なんでしょうね

「従軍慰安婦」と「集団自決」、そして「軍の強制連行」と「軍の命令」をそれぞれ入れ替えて見ると二つの問題で左翼の意図する「悪逆非道な日本軍」という共通項が浮かんで見えます。

>新聞を開けば必ず集団自決について触れ

琉球新報などはあまり関係のないような年寄りを引っ張り出して「歴史の歪曲は許せない」なんて言わしていますが、そのうち「狼少年」のように誰も信用しなくのなるのでは、と思っています。

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