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辺野古移設派普天間基地移設をゴミ処理場と同じ視点で見る愚論がある。
なるほど両者は設置先の住民の反対運動が伴う「必要悪」という点では共通項を持つ。
ゴミ処理場は、健康と安全を担保に住民の同意さえあれば、ほとんどその設置場所を選ばない。
一方の、普天間基地の移設先は、住民の同意があっても何処でもよいというわけにはいかない。いや、仮に地域住民が補助金を目当てに誘致運動を起こしたとして地政学的に不適な場所に移設することはない。
軍事的に意味のない場所への移設は経費のみ掛かる無用の長物、つまり「不必な要悪」となるからである。
スペースのあるところは何処でもよいといった無責任な「上滑りの議論」が横行しているが、
民主党きっての防衛通といわれる長島防衛政務官の「沖縄に海兵隊が存続することが日本の安全保障の根幹にかかわる」という本質論を嘲笑する論がある。
沖縄タイムス社説である。(以下に引用)
問題の本質をついた長島防衛政務官を批判する社説のタイトルが「上滑りの普天間議論」というのだから、
上滑りどころか、滑り過ぎてレーンを飛び出したボブスレーのような失笑ものである。
沖縄タイムス社説
2010年3月3日 09時30分
国会審議はどれほど深まっただろうか。2010年度予算案の衆院通過により鳩山政権は今国会最大のハードルを越えたことになる。しかし、米軍普天間飛行場の行方が不透明なことや「政治とカネ」でけじめを付けられない国会審議に政権交代の新味は感じられなかった。
国民新党の下地幹郎国対委員長は普天間問題で、鳩山由紀夫首相が公約の5月末までに判断しなければ「衆院議員を辞職する」と宣言した。基地問題を長年考えてきた与党幹部として不退転の気持ちを表明したかったのだろう。
首相が公言した期日を守ることは国際信用に欠かせない。ただ、背水の陣を敷いたにしても長年迷走してきた問題の解決策を導き出す見通しはあるのだろうか。東京とワシントンがやみくもに合意を優先するやり方が失敗を繰り返す原因だった。
普天間に象徴される沖縄基地問題の核心に肉薄し、将来の対米関係を展望できるような論議が国会でなされているのだろうか。
これまでの審議を振り返ると、基地問題をめぐる質疑は上滑りが目立っていた。
自公両党は与党時代に名護市辺野古移設をまとめた張本人で、現状に責任を負う。現行案を検証し、批判的に見ることはできず、野党として迫力ある追及はなかった。自公も期限を守れないなら首相は辞職すべきだと迫った。
中身の議論でなく期限問題にすり替わった。米海兵隊飛行場の移設問題でなぜ一国の首相が職を賭けなければならないのか、理解に苦しむ。
北沢俊美防衛相は、下地氏のパーティーで国民新党が提案している辺野古の陸上案について「大体同じ方向で進んでいる」と発言。岡田克也外相も三重県での講演で、県外・国外移転について「実現可能な具体案があるかというと非常に難しい」と語った。
難航する政策課題について、非公式の場で関係閣僚が本音をのぞかせながら既成事実を積み上げる手法は不気味だ。普天間の県外・国外移転は民主党が主張していた政策であり、なぜ方針を変えたのかを説明するのが筋だ。
長島昭久防衛政務官は1日、政治資金パーティーで中国脅威論を持ち出して「沖縄に海兵隊が存続することが日本の安全保障の根幹にかかわる」と論じたのには耳を疑う。
在沖海兵隊だけでは1個旅団にも満たない。朝鮮有事には海兵隊だけでも最低で5個旅団が必要で、米西海岸とハワイの部隊も総動員するといわれている。
沖縄配備のヘリコプターだけでは大きな部隊は運べない。有事には米本国から空軍輸送機を持ってきたり、商業船舶をチャーターすることも想定されている。
その事実を隠して、沖縄に押し付ける政治は不誠実だ。
本土で受け入れ先が見つかりそうにないという事情は分かりきっている。しかしそれは内政問題であって、軍事技術論や抑止論で言い繕うのはやめるべきだ。
間もなく与党3党は独自案を提示する。問題の本質をえぐり出す議論が必要だ。
◇
■普天間移設の混迷の責任は自公民にある?■
先ず、「自公両党は与党時代に名護市辺野古移設をまとめた張本人で、現状に責任を負う」として、
自公民の責任にすり替えているが、現在の普天間移設に関する混迷は鳩山政権が自ら撒いた種であることは民主党に投票した国民でさえも周知の事実である。
これを平気ですりかえる沖縄タイムスは読者を無知蒙昧だと見くびっているのではないか。
自公民の苦渋の選択である日米合意通り当初から「辺野古」で実行しておれば、この様な混迷も日米の不信感も全て避けて通れたはずである。
ネットの普及した昨今、このように読者の目を節穴扱いする新聞に未来はない。
■本質論を避けているのは沖縄タイムスだ■
「中身の議論でなく期限問題にすり替わった」というが、これも鳩山首相の責任ではなく、自公民の責任だとでも言うのだろうか。
「米海兵隊飛行場の移設問題でなぜ一国の首相が職を賭けなければならないのか、理解に苦しむ。」
この文言には「理解に苦しむ」とそっくり沖縄タイムスへお返ししたい。
普天間移設の問題は国の安全保障、国防に関わる重大問題であり、普天間基地をベースにする米海兵隊の移設問題は、最近関係閣僚が遅ればせながら口にし出した「抑止力」の問題である。
国防に関わる重大問題で同盟国であるアメリカとの間に亀裂を入れるようなことがあれば、首相の首だけで済まされる問題ではない。
何しろ国民の生命と財産がかかっているのだ。
沖縄タイムスは海兵隊移設を「ゴミ処理場の移設」程度にしか認識していないのではないか。
■実務教育で現実を学んだ素人閣僚■
タイムスは、民主党、特に関係閣僚の北沢防衛大臣や岡田外務大臣が当初の「県外志向」から転じて、現在では「県内志向」にまるで変節したかのように批判しているが、青臭い議論の素人内閣が現実を見据えた米国側の関係者と会談をしているうちに学習し、現実に目覚めたというのが「変節」の理由であろう。
■海兵隊の存在意義■
海兵隊の第一義的任務は紛争地域へのヘリによる素早い到着にあるといわれている。 その機敏性、機動性が海兵隊の抑止力になっていることは言うまでもない。
長島昭久防衛政務官の「沖縄に海兵隊が存続することが日本の安全保障の根幹に関わる」と論じた本質論を「耳を疑う」と愚弄した挙句、一個師団にも満たない海兵隊は「朝鮮有事」には無力であると問題を摩り替えている。
在沖海兵隊の存在意義は輸送手段であるヘリの走行距離、速度の点からいって仮想敵国は「朝鮮有事」の北朝鮮ではなく「台湾有事」の中国である。
中国を母国と慕う沖縄タイムスは、あえて台湾有事を朝鮮有事にすり替えて、米海兵隊が沖縄に存在する意義を無意味であるかのように世論操作している。
これでは沖縄タイムスは中国の工作機関だと言われても仕方がないだろう。
沖縄タイムスの普天間移設に関する上滑りではない、本質をついた論を期待したい・・・が、ムリだろう。
米軍基地をゴミ処理場と同じく扱いにする沖縄タイムスの視点は変わらないだろうから。
◆
親が変われば子供も変るー親学のすすめ
第6回「親学」講演会
講師:明星大学教授 高橋史郎先生
親は子供にどう関わるべきか。
「人生最初の教師」となる親の責任が問われている。
親として子供の発達段階に応じて、どのように人格形成を図っていくかを学び、その為には、
家庭で配慮すべき事は何か。母親と父親の役割は何か等、成長に応じての関わり方を模索
する「親学」が求められています。親学推進協議会理事長の高橋先生を講師に、今回、中部の地で親学の学びの場が開かれます。ふるってご参加下さい。
※「親学」は「親としての学び」と「親になる為の学び」の二つの側面から学んでいきます。
●入場料:1000円
●とき:2010年 3月14日(日) 午後2時開演
●ところ:うるま市健康福祉センター 「うるみん」 3F ホール
TEL:098-973-4007
【講師のご紹介】高橋史朗先生
昭和25年生まれ。早稲田大学大学院修了後、米スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員、臨時教育審議会(政府委嘱)専門委員、神奈川県学校不適応対策研究協議会専門部会長、その他、現在:明星大学教授、埼玉県教育委員長、感性・脳科学教育研究会会長、親学推進協会理事長、親学会副会長
事務局 TEL098-889-1305、2023 FAX098-889-6496
※この「親学」講演会は、競艇の交付金による日本財団の助成金を受けて実施します。
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