狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

頑張れ! 橋下弁護士

2007-09-07 03:34:14 | 県知事選
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山口県光市母子殺害事件で被告の元少年の弁護団から損害賠償を求める訴訟を起こされたことについて説明する橋下徹弁護士=東京都内のホテルで5日午後0時6分、兵藤公治撮影

 山口県光市の母子殺害事件の被告弁護団(22人)に加わっている広島県の弁護士4人から、テレビ番組での発言を巡って損害賠償請求訴訟を起こされた橋下(はしもと)徹弁護士(38)=大阪弁護士会所属=が5日、東京都内で会見し「法律家として責任をもって発言した。違法性はないと確信している」と反論、全面的に争う姿勢を示した。

 橋下弁護士は「差し戻し審でなぜ大きく主張を変えたのか、被害者や社会に分かるように説明すべきだ」と弁護団を批判した。

 原告4人が3日に広島地裁に出した訴状によると、橋下弁護士は5月27日に出演した関西の民放テレビ番組で、弁護団について「もし許せないって思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたい」と発言。この後に4人は各約300件の懲戒請求を受け、対応に追われて業務に支障が出たと主張、1人当たり300万円の賠償を求めている。

 同事件で殺人罪などに問われている被告の元少年(26)は1、2審で無期懲役判決を受けたが、最高裁は昨年6月に破棄。広島高裁での差し戻し控訴審で、弁護団は強姦(ごうかん)目的や殺意を否認している。

 原告4人を含む弁護団22人への懲戒請求は、全国で3900件に上っている。【高倉友彰】

毎日新聞 2007年9月5日 12時45分 (最終更新時間 9月5日 12時58分)

                                              ◇

類は友を呼び、同病相哀れむ。

医者は医療過誤をかばい合い、役人は過ちを隠しあう。

過ちどころか身内のさえ犯罪を公表せず、告発せず、

と嘘のような本当の話を社保庁の組織溶解の中に見た。

だが、身内に甘いというのは人間の性。

それを斟酌したのが「身内の証言(アリバイ)」だろう。

権力を持った集団が世間の常識とかけ離れて行く例を社保庁に見たが、

「反権力」を権力とする弁護士会も世間から隔絶され世間知らずの行動をとる。

裸の王様になりがちの非常識集団のせめてもの良識が懲戒請求条項だと理解していたのだが。

本来身内びいきであるはずの橋本弁護士は次のように懲戒請求を一刀両断した。

「(弁護士は)免許業であるにもかかわらず国の監督権限を受けない。この言いわけのために『懲戒請求』の制度がある。いわば『弁明の具』だった」

(懲戒請求の要件である「品位を失うべき非行」という規定についても)「品位の中身を決めるのはできないし、馬鹿げた規定で、弁護士会はバカ」


 

「山口県光市母子殺害事件」の弁護団の世にも奇妙な弁護論には怒りを覚えた人は多い。

だが、身内の弁護士から表立ってこれを批判したのは私の知る限り橋下弁護士だけ。

裁判員制度導入も迫って、弁護士も専門家の肩書きをいいことに身内だけの論理だけでなく一般の人の常識を自分の言葉で説得する必要に晒されることになる。

橋下弁護士は弁護士会が世間から遊離している様子を自分のブログで次のように批判している。

これまでは、狭い法廷の中だけで、自分の意見を言ってればよかったところ、急に世間を相手にしなきゃいけなくなって、どうやって世間を説得するのか全く皆目見当もつかないという感じ。弁護士なんて所詮そんなもの。
これから裁判員制度が始まって、一般市民を説得しなきゃならなくなるのに、お先真っ暗だね。
まずさ、今回の弁護団に対する社会的批判を収めるために何をしなくちゃいけないのか、こんなの誰だって分かるでしょ、世間に対する説明なんだよ。
それを弁護士相手に報告してどうしよっての。
しかもさ、こんな集会に出てくる弁護士なんて、この弁護団を支持している者ばっかりでしょ。
アピールってのは、自分に反対の立場の者に対してやらないと意味がない。
自分を支持してくれる者にはアピールなんかせんでも、放っておきゃいいでしょ。
参加者が弁護士のみっていうのを聞いて、こりゃだめだ、完全に自慰集会だと思ったね。
世間に不満を持っている者同士が集まって、お互いの傷を舐めあう。そして、自分たちは悪くない、世間が悪いんだって、皆で気勢を上げるオナニー集会。
世間がどこに不満を持っているのか全く探ろうとしない。
世間と直接接触して、世間の空気というものを掴もうとしない。
そもそも、弁護士なんて、世間の空気を感じない、感じることができない者がなる職業なんだけどね。

(略)司法試験というペーパー試験だけで資格を与えられ、
世間の風にも晒されていない弁護士連中(僕も含めてだけど)は、
たちの悪い官僚たち全く同じ。
もちろん、官僚にも弁護士にもきちんとした人たちはいるけれども、
組織として考えたら、
一度解体しなきゃならない。もっと世間の風に晒して、カビを取らないといけない。
そのためにも、心ある国民の皆様に、この弁護団に対して、
もっともっと多くの懲戒請求を出してもらって、
弁護士とは何ぞや、刑事弁護とは何ぞや、ひいては弁護士会とは何ぞやという議論巻き起こして頂きたいと思います。
法律オタクのお坊ちゃん弁護士が、この弁護団に対して
懲戒請求をすることが、逆に違法になるなんてヌカシているけど、心配御無用。
懲戒請求が違法とされた裁判例があることはありますが、
その件と今回の件は全く異なる。
懲戒請求が違法となるのは、明らかに懲戒事由が存在しないのに、
それを分かっていながら懲戒請求をかけた場合。
特に弁護士が不用意に相手弁護士に対して懲戒請求をかけた場合なんだ。
今回の件は、「所属弁護士会の信用を害し、品位を失うべき非行」にあたるかどうか、評価が必要な場合なので、全く問題ありません。
オタク法律家がどのように考えようととも、今回の弁護団の弁護活動によって、
世間的に弁護士の信用が失墜したことは明らかなんだから(この集会に出ているカルト集団弁護士たちは、世間の空気に触れていないので、世間的に弁護士の信用が失墜しているなんて全く感じていないけど。)。
一般市民の方々が、この弁護団の弁護活動によって弁護士っていうものが信頼できなくなったと感じれば、弁護士会が懲戒処分を下すかどうかは別として、懲戒請求をかけることは全く問題ありません。≫Because It's There

 

ことの発端は、弁護士会という閉鎖社会でのみ知られた懲戒請求条項の存在を身内の弁護士が世間に知らしめたことにある。

安田弁護士を筆頭にした「山口県光市母子殺害事件」の弁護団の奇妙な弁護論に怒った人は多い。

だが、相手が法律を武器とする弁護士先生集団では手も足も出せないと思っていたところ、懲戒請求の存在を知らされ義憤に燃えて行動を起こした人が数多くいた。

今回の提訴も行動を起こした人を訴えるならともかく、閉鎖社会にうずもれた懲戒請求条項の存在を知らしめた橋本弁護士を提訴の相手にするというのも筋からいえばおかしな話だ。

だったらこの懲戒制度こそ人に知られないように、削除すべきではないのか。

これでは人に知られたくない「自慰制度(橋本弁護士の弁)」が人に知られて恥ずかしさのあまり、廃止するということになる。

今回の提訴は安田弁護団に批判的な世論を論理的に説得するのはかなわぬ、と見て提訴で脅して世間を黙らせるというのが目的と見られる。

その見せしめとして身内で「裏切った」橋下弁護士を提訴したわけだ。

事実、脅しが効いて安田人権派弁護団に批判的なブログが該当記事を削除したり、ウィキペディアも該当部分を削除したときく。

しかし、法誹もどきの法律論はさておき、世間は当日記も含めて安田弁護団の奇妙奇天烈な弁護論を納得するほど非常識では無い。

裁判員制度実現の暁には一般人を説得し、その理解を得なければどんな肩書きのエライ先生も裁判から取り残されてしまう。

人に批判されることに慣れていない唯我独尊の弁護士会に風穴をあけるという意味で当日記は橋本弁護士を支持する。

                      *

人権派らしい法律関係者の橋本批判ブログで「光市母子殺害事件」の弁護団批判について次のような書き込みを見た。

≪刑事弁護について一般の方々に理解を求めるのは本当に大変です。

市民の側に、ここまで理解がないとは思っても見ませんでした。中学の「公民」で刑事裁判について学ぶ際にでも、十分に教えておく必要があります。
裁判員制度・被害者参加制度の実施を考えたら、政府あげて大々的に教育活動をしないと間に合いません。……間に合……わないかもしれませんが…。≫

世間に通用する自分の言葉で「一般の方々」を説得しなければ裁判員制度について行けませんよ、人権派さん。

それに、いくら中学の「公民」で詳しく教えても弁護士会内の「懲戒請求手続き」の理解までは及ばないと思うがね。

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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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ガンバレ橋下弁護士 (ヒロシ)
2007-09-07 13:18:04
橋下弁護士、さすがですね。
ちゃらちゃらしているようでいて言うべき時には言う。
頑張って欲しいです。
(「橋下」が「橋本」となっていますよ)
Unknown (狼魔人)
2007-09-07 17:59:39
ヒロシさん

橋下弁護士については、亀田親子の八百長まがいの試合に感激、号泣したりさくらパパの賭博を不用意に容認したりで、「ちゃらちゃら」している感じは同感ですが、感激屋なのも彼のいいところなのかも知れません。

事実上、弁護士会に一人立ち向かう姿勢はちゃらちゃらのかけらも見えませんね。

いつもの変換ミス、(笑)ご指摘ありがとう。

気がついたらまた教えてください。
Unknown (宗純)
2007-09-07 23:48:26
ひさしぶりのコメです^^
あの弁護団は恥の上塗りという言葉を知らないようですね。
懲戒請求くらって訴えるとは・・・。
賠償額もじわじわあがってるし。
裁判って生中継はできないんだよね?
裁判するなら見たいなぁ。
テレビ公開討論 (狼魔人)
2007-09-08 06:29:54
宗純さん

ひさしぶりです。

>裁判って生中継はできないんだよね?

橋下弁護士の問題の発言はよみうりテレビ出演中の出来事で、その意味では同テレビも当事者の一人。

場合によっては橋下弁護士と連名で訴えられてもおかしくない立場。

橋下弁護士は4人の原告弁護士団にテレビでの「橋下VS原告弁護士団」の公開討論会討論会よ要求しているそうです。

よみうりテレビが打診しているが、原告側の返事が無いそうです。http://www.daily.co.jp/gossip/2007/09/05/0000600488.shtml

出演拒否したら卑怯者ですね。

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