沖縄県の翁長雄志知事は16日、米国から沖縄に戻り、那覇空港で記者団の質問に答えた。普天間飛行場返還には「辺野古が唯一」と主張する政府に対し、辺野古移設を伴わない代替案を県独自で策定する考えについて「代替案には妥協が必要になる。沖縄県民が妥協する要素はない」と否定した。

米国から帰国後、「県独自の辺野古代替案を策定する考えはない」と語る翁長雄志知事=16日、那覇空港

 これまでの政府との水面下の交渉で、専門家やシンクタンクが唱える代替案を提示したことを明かした上で「一顧だにされなかった」と説明。「仮に私たちが代替案を出せば譲歩になる。1年間に30回もヘリコプターが事故やトラブルを繰り返す中、譲歩できる現状ではない」と県民の思いをくみ取り、代替案を策定しないと強調した。

 訪米前に「代替案を模索する」と言及したことには、「頭の中でぐるぐる巡るものもあるが、私の政治的なセンスからすると沖縄側から発言して物事が良くなることはない。権力として弱い立場の沖縄が代替案を出すのは簡単ではない」と語った。

 米国でのシンポジウムで、翁長知事は辺野古新基地建設の工事が3年遅れ、完成まであと15年かかり、その間に国際情勢が大きく変化すると訴えたが、手応えについて「米国民に理解をいただいたと思うが、辺野古唯一を崩し、どこへ持っていくのか、厳しいものを感じた」と語った。

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■東子さんのコメント